東京六大学野球春季リーグ戦が4月9日に開幕し、2カード目となる立大との試合を目前に控えている早大。この日早稲田キャンパス3号館前には、大隈銅像にまで広がる大きな人だかりがあった。行われていたのは立大体育会応援団を招いての合同デモンストレーション(デモスト)。少しでも多くの学生に応援席に来てもらいたいという願いも込めて行われた今季初のデモストは、クリアファイルの配布もあってか、多くの観客を集め盛り上がりをみせていた。
まず鳴り響いたのは、『紺碧の空』。さすがは早大の第一応援歌というだけあって、場に集まっていた観客も大盛り上がり。センターリーダーを務めた野澤大地代表委員主務(教4=神奈川・海老名)の立大にまつわるエピソードに笑いも起こる。それに負けじと、立大も第一応援歌『行け立教健児』で対抗。メドレーでは『ノンブレスマーチ』や高校野球の定番にもなっている『立教ポパイ』を披露し、応援合戦は早大の番へと移る。
エールを送る野澤
早大は、『大進撃~Blue Sky コール~Shining~SUNRISE~WASEDAコール~スパークリングマーチ~We Winner WASEDA~コンバットマーチ』の応援曲メドレーを披露。リーダーのキレのあるテクで観客を魅了する。最高潮の盛り上がりをみせたところで、『早稲田大学校歌』。場にいた観客全員が一体となって熱唱し、早立合同デモストを締めくくった。
コールに合わせ踊るチアリーダーズ
デモスト終了後、熊本地震を受けて野球部の山城舜太郎(スポ4=熊本・済々黌)と大竹耕太郎(スポ3=熊本・済々黌)が登場。「私たち二人には他の人にはできない貢献の仕方がある。勝って熊本に明るいニュースを届ける」(大竹)と力強く宣言した。今週末の立大戦は、3季連続の優勝を目指す早大にとって落とすことのできないカードである。「目の前の一球に全力を懸けて応援したい」と安井純平副将(政経4=東京・早大学院)が言うように、応援部は懸命に、勝利に向けて選手の背中を後押しする。
(記事 中川歩美、写真 榎本透子)
コメント
安井純平副将(政経4=東京・早大学院)
――本日のデモストを振り返って、感想をお聞かせください
野球部の大竹選手と山城選手の話を聞いて、直接ではなく間接的にはなってしまいますが、応援部もより一層熊本を応援できたらと思いました。
――観客も多かったですがその点についてはいかがでしょうか
やはり学生が応援席に来なければ活性化しないので。ご年配の方々は大勢来てくださるのですが、なかなか若い人は来ません。学生が多いと応援席も活性化されてより良い応援ができると思うので、そういった意味でもきょう多くの学生が来てくれたことは良かったと思います。
――今週末の立大戦に向けてひとことお願いします
優勝という遠い目標よりは、まずは一戦必勝で目の前の一球に全力を懸けて応援したいと思います。
――学生に向けてメッセージをお願いします
まずは立大戦に来て楽しんでもらって、ぜひ次の法大戦でも応援席に来てもらえたらと思います。