応援部チアリーダーズBIGBEARSの今年度目標は「この一瞬に懸ける」。華の早慶戦の舞台で歓喜の一瞬を味わうことができるのか。栗田莉七チアリーダーズ責任者(教4=東京・豊島岡女)にいまの思いを伺った。
※この取材は10月16日に行われたものです。
「満員の応援席に感動した」
指揮台で踊る栗田
――チアリーダーズ同期の仲はいかがですか
栗田 仲はすごくいいです。結構ふざけています。
――チアリーダーズ責任者はどういった役職でしょうか
栗田 チームをまとめたり。色々な活動で部員60人がうまく回るようになど考えています。
――喝を入れる立場でもあるのでしょうか
栗田 というよりは皆が気持ちよく活動できるように部内で応援というか、支える立場が多いかなと思います。
――任命されたとき
栗田 プレッシャーというか歴史のある部で今まで下級生時代から見てきた4年生を考えるとしっかりしていて、自分が務まるのかという気持ちもあったのですが。今まで同期と4年生になったらやりたかったことなどはあったので、楽しみ、頑張ろうという気持ちの方が大きかったです。
――ワセダに入ろうと思ったきっかけは
栗田 中学生の時からワセダに入りたくて、そのときからワセダに行こうと思ったのですが受験生のときは応援部に入ろうと思いながら受験勉強していました。ですので、どこの学部でもいいから応援部に入ろうと思っていました。
――オープンキャンパスなどのステージを見て応援部に入ろうと思いましたか
栗田 そのはずなのですが、オープンキャンパスの時点ではすでに応援部を見に行こうと思ってオープンキャンパスに行っていました。応援部に入ろうと思ったきっかけが思い出せないです(笑)。いつの間にか入部していました。競技スポーツセンターのホームページを見ていて、自分の入れそうな部活はないかなって探していまして。体育会には入りたいなと思っていました。
――高校時代は何をなさっていましたか
栗田 映画部です。
――撮る方ですか、演じる方ですか
栗田 いえ、観る方です(笑)。ほぼ帰宅部ですね。
――チアリーダーズ全体の雰囲気は
栗田 やはり入ってきた1年生は元気いっぱいというか。彼女たちにとって活動がすべて新鮮、部活を活気づけてくれている感じです。1年生が頑張っている姿を見て全体が活気づきます。
――リーダー、吹奏楽団と活動されてきていますが他パートの印象は
栗田 リーダーに関しては、応援のことについて一番考えているなと思います。同期もたくさんいますし。厳しさはあるのですが、その中で色々なことに目標を持ってやっているなと思います。あとは、辛いことも下級生時代から楽しそうにやっているなというか、Mなのか知らないですけど(笑)。吹奏楽団は経験者とかもいて、今までやってきたこともあるとは思うのですが、ドリルとかも含め今までやってきたことにプラスで新しいことにも取り組んでいて。そこがすごくいい影響になっています。
――栗田さんから見て中谷篤人代表委員主将(創理4=静岡・掛川西)、野島洋一朗吹奏楽団責任者(創理4=東京・学習院)はどういう印象ですか
栗田 野島はすごく真面目で真っ直ぐな人です。下級生からも慕われているなという感じで。中谷は真面目過ぎてすぐ落ち込む。真剣に考えているからこそ、何かあったら落ち込んで、でもものすごく考えてすぐ戻ってくるという感じです。適当には絶対考えていないです。何事にも真剣に取り組んでいて、意外と人間らしいです。
――下級生時代の思い出で印象に残っていることは
栗田 2年生の春の早慶戦です。初めて指揮台に乗って観客席を見たときに満員の応援席は感動しました。今までは(場内で)観客1人1人を見ていて、客席全体の迫力を考えることはなかったので。ワセダの応援席全体を見て、こんなにも圧倒されるのだなと思いました。
――1年の春に優勝していますがその時の印象は
栗田 ワセダって勝つのが当たり前なんだというふうに感じました。その後は六大学野球は何が起こるかわからないんだと思いました。応援部の新人として色々なことになれるのが精一杯でした。
――ことしの夏合宿はいかがでしたか
栗田 (富山県の)氷見市でやって、市民の方が大歓迎をしてくださって氷見の踊りを披露してくださったりとか。近くに住んでいる方が練習を見に来てくださったり、演奏会も多くの方に来ていただいて。部員も氷見の市民の方と交流ができて、応援部は色んな方々に支えられていて自分たちだけでは成り立っていないなと改めて実感しました。
「きょねんの早慶戦は印象的」
――ここまでリーグ戦応援されてきてどのように感じていますか
栗田 秋は毎回の試合の後に、改善する機会が多いです。東大戦(初戦)から考えると今の応援も違いますし。速いスピードで色んなことが改善できているのかなと思います。野球部に届く応援は何なのだろうって考えたりとか、合宿でやったことを活かして何ができるのか考える機会がすごく増えたなと感じています。
――神宮球場の指揮台でスタンツを組んで演技するのは怖くないですか
栗田 でも意外と怖くはないです。
――ケガもありますか
栗田 野球の球場でケガはないのですが、練習とかはあります。
――ワセダの応援の特徴は
栗田 難しい質問ですね。一体感。秋のリーグ戦中に、相手校の応援席から(ワセダの応援を)撮ったのを見たことがあって、それを見たときに自分たちのいたところでは気づかない一体感がありました。圧倒されるなと、そういったところにワセダらしさを感じました。お客さんの楽しそうな顔、曲もそうですしワセダの応援を楽しんでいるなと思います。
――早慶戦のエピソードは
栗田 きょねんの春、優勝が決まりそうなときから前段階でパレードの準備とかをしていました。私はその準備の担当をしていて、リボンを作ったのですが。優勝、チャンピオンというようなリボンにしよう、そこに2014SPRING、という文字を私はどうしても描きたかったんですね。2014だけにするかそれ自体も無くしていつでも使えるようにするかという話にもなったのですが、強気に2014、チャンピオンという文字を入れて作りました。そこから早慶戦で負けてしまって。使えなくなったことがショックというよりは、準備を思ったりしてーー。そういうこともあったということです(笑)。優勝が決まりそうだったきょねん以降のリーグ戦から、一層リーグ戦に対する思いも強くなりました。勝ちにこだわる思いも強くなったと思います。
――ケイオーの存在は
栗田 ケイオーの応援ってスマートだなと感じることが多いです。ワセダの方が必死さ、いい意味で泥臭く、学校のカラーにもなっているとは思うのですが。違う路線でカラーも違う中で活躍しているケイオーを認めながらも勝ちたいという思いもあります。ワセダの色でケイオーを上回る応援がしたいです。
――ケイオー同期との仲は良いですか
栗田 もちろん良いです。
――早慶戦の準備は
栗田 試合前の演技の準備です。演技に関しては今その準備を進めています。早慶戦は朝早くから来てくださるお客様を楽しませるために、色々な演技を考えています。リーダーや吹奏楽団と一緒に機材の準備もあります。やる仕事は各学年パートであまり変わらないです。
――リーダーは神宮球場に泊まって早慶戦準備をするとお聞きしました
栗田 ことしの秋は泊まれなくなったようで。最後に一度泊まろうと思っていたのですが(笑)。チアが朝6時半くらいに神宮球場に行ったりすると、寝起きの亡霊みたいなリーダーが歩いてます(笑)。もう見られなくなるのかと思うと寂しいです。
――早慶戦への意気込み
栗田 今まで一戦一戦やってきた応援よりもパワーアップした応援を出し切って勝ちたいです。野球部を勝たせる応援はもちろんですし、一緒にやってきた部員に感謝の気持ちを伝える応援にしたいと思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集 難波亮誠、吉澤奈生)
早慶戦への意気込みを書いてもらいました
◆栗田莉七チアリーダーズ責任者
1994(平6)年3月7日生まれ。東京・豊島岡女高出身。教育学部4年。オフの日の過ごし方はお散歩だそうです!とにかく明るく、楽しく話を聞かせてくださいました!