応援で届ける感謝の思い

応援

 広島県神石高原町で9日間の夏季合宿を終えた応援部。合宿の地と隣接する府中市で、9日間の成果を発揮すると同時に現地の人々に感謝の念を伝えた。リーダー、吹奏楽団、チアリーダーズの各パートで作り上げたステージは観客を魅了し、会場全体をワセダ一色に染め上げた。

会場を盛り上げる応援部

 舞台は吹奏楽団による上品な響きから始まる。今年度の吹奏楽コンクール課題曲、『復興への序曲「夢の明日に」』と『カントゥス・ソナーレ』を演奏。コンクールへの熱い思いを会場いっぱいに響き渡らせた。次のチアリーダーズステージでは、ポンポンを用いた演技やダイナミックなトスを披露。関口晃由代表委員主将(教4=東京・東洋)が「部員・新人一同が満足して終えることができた」と語るように、合宿で得た充足感を感じ取ることができた。

 第3部の開演と同時に、場内の照明が落とされる。会場の中央付近に現れたのは新大校旗。旗手の野村隆文(教4=兵庫・六甲)が、この第一校旗を掲げ壇上に上がり大きく校旗をはためかせると、観客席からは大きな歓声が沸き起こった。続く『紺碧の空』や『ビバ・ワセダ』、『人生劇場』そして『伝統の勝利の拍手』ではワセダの華やかさを表す反面、併せ持つ荘厳な雰囲気を醸し出していた。その後、満を持して『ワセダ必勝チャンスパターンメドレー』を披露し、ステージの最後を飾ったのは、他でもないワセダが誇る校歌『都の西北』であった。観客の中には立ち上がる者や歌に合わせて拳を振り上げる者が現れ、応援部に合わせて高らかに校歌を歌いあげる。そして会場内に確かな一体感をまとったまま舞台の幕は下りた。

伝統の勝利の拍手を披露する関口代表委員主将

 第3部の開演と同時に、場内の照明が落とされる。会場の中央付近に現れたのは新大校旗。旗手の野村隆文(教4=兵庫・六甲)が、この第一校旗を掲げ壇上に上がり大きく校旗をはためかせると、観客席からは大きな歓声が沸き起こった。続く『紺碧の空』や『ビバ・ワセダ』、『人生劇場』そして『伝統の勝利の拍手』ではワセダの華やかさを表す反面、併せ持つ荘厳な雰囲気を醸し出していた。その後、満を持して『ワセダ必勝チャンスパターンメドレー』を披露し、ステージの最後を飾ったのは、他でもないワセダが誇る校歌『都の西北』であった。観客の中には立ち上がる者や歌に合わせて拳を振り上げる者が現れ、応援部に合わせて高らかに校歌を歌いあげる。そして会場内に確かな一体感をまとったまま舞台の幕は下りた。

※1 マーチングにおいて旗などを使用して視覚的表現を行うパートのこと。

※2 カラーガードの振り付けや旗の動きを考える者。

※3 ドリルステージやパレードで指揮をする者。

(記事 田中智、写真 川口真由)

コメント

関口晃由代表委員主将(教4=東京・東洋)

――本日のステージはいかがでしたか

こんなに多くの人に来ていただいて本当にうれしかったですし、私たちもここ(広島県)で合宿をすることができて大変良かったと思いました。

――府中の方々も盛り上がっていたように見受けられました

そうですね。感動したということを(観客の方から)伝えていただいたのですが、それだけ何かを伝えることができたということも感じたので、最高のステージだったと思います。

――合宿はいかがでしたか

合宿はみんなが行ってよかったと思えるものが成功だと思っています。いろいろな課題はありましたが、最後には部員・新人一同が満足して終えることができたので、成功したと思います。

――合宿期間中、下級生の成長を感じた部分はありましたか

やはり1~3年生全員が成長できたと思います。中でも新人が初めての合宿で何も分からないながらも一番がむしゃらにやってくれて、その(新人たちの)経験がこれから応援部を務めていく上で糧になっていくと思うので、良い合宿を経験させてあげることができて本当に良かったです。2、3年生はあと少しで一つ上の学年になりますが、今回の合宿で自分の立場を自覚したと思いますし、(これからも)頑張ってくれると信じております。

――『六旗の下に』から2カ月経ちましたが、それ以降自身や部員たちの成長を感じた部分はありましたか

はい。私自身は最後、後輩に自分の思ってきたものや応援部を続けてきた経験などを全部還元しなければならないと思っているので、自分の成長よりはむしろ後輩の成長のために自分がどれだけ頑張れるかということを思っていました。そういった意味では『六旗の下に』から今まで夏合宿を終えて、主に夏合宿を終えてからですが伝えるべきことは伝えることができたのかなと感じています。

――話変わって東京六大学野球の秋季リーグ開幕まで一カ月を切りました。現在応援に対して意識していることはありますか

春はさまざまな課題があり、新人も入ってきてなかなか応援部として主眼となった応援をすることができませんでしたが、秋にはことしの代の応援部としてリーダーを筆頭にまとまった応援をすることができればと思っております。

――シーズンの終盤には稲穂祭と早慶戦がありますが、それに対する意気込みをお願いします

稲穂祭はことしで60回という記念すべきステージで、すでにビッグプロジェクトが動いています。是非早大生には来ていただきたいと思っております。広報については9月上旬から神宮球場や早稲田キャンパス内でも行っていこうと考えていますので楽しみにしていてください。また、早慶戦は私にとっても最後の早慶戦になりますので、後悔のないようできればと思っております。