【男子バスケ】リーグ戦があす開幕! 「4強」による優勝争い、早大連覇の行方は/リーグ戦展望

男子バスケットボール

 8月26日、第102回関東大学リーグ戦が幕を開ける。8月末から11月上旬まで計22試合を戦い、関東の王者を決める大会だ。また、大会の結果は全日本大学選手権(インカレ)の出場権も左右する。今大会の優勝候補は、早大、東海大、白鷗大、日体大の「4強」が最有力。本記事では連覇を目指す早大の視点から、今大会の展望を記す。

早大の攻撃的バスケは健在

 昨年のリーグ戦王者・早大は今年も「超攻撃的バスケット」を貫く。速い展開のスタイルは海外でも結果を残し、今夏のアジア大学リーグ(AUBL)では3位に輝いた。チームの中心選手は3人だ。

 まずは昨季のアシスト王・G下山瑛司(スポ4=愛知・中部第一)。爆発的なスピードを武器に、AUBLでは全試合で得点とアシストのダブル・ダブルを達成。シュート力も向上しており、ミドルジャンパーはチームの得点源だ。既にB2リーグでもプレー経験を積み、今秋のドラフト上位候補に名を連ねる。40分の出場にも疲れを見せないスタミナにも注目だ。

司令塔の下山

 また、F三浦健一(スポ4=京都・洛南)も今年のドラフト候補。関東大学選手権(スプリングトーナメント)では1試合46得点を記録し、得点王と3P王を獲得した。攻守兼備のオールラウンダーでありながら、最大の魅力は打開力。シュート、ドライブ、そしてオフ・ザ・ボールの動きにも秀でている。

 そして早大の最注目選手はF松本秦(スポ2=京都・洛南)。昨年のインカレ得点王と3P王。そしてAUBLの得点王に輝いている「怪物スコアラー」だ。シュートレンジが非常に広く、シュート力に限ればプロでも上位との声が上がる。開幕1週間前まではウィリアム・ジョーンズカップのメンバーとして日本代表でプレー。過密日程によるコンディションに不安は残るが、間違いなく早稲田バスケをけん引する存在だ。

チームの得点源を担う松本

 スプリングトーナメントでは準々決勝で白鷗大に敗れた早大だが、今大会は優勝候補の一角を担う。アジアの舞台でさらに進化した早稲田バスケが今年も旋風を巻き起こすのか。

優勝候補・スター軍団東海大

 昨年2位、東海大は今年も「スター軍団」。昨年の主力の9割が残り、有力な優勝候補と目される。チームの強みは組織的なディフェンスと厚い選手層。サイズの大きい選手がそろい、総合力が光る。

 中心選手は轟琉維(4年)。冬はB1の佐賀バルーナーズに特別指定選手として加わり、23得点、6アシストのキャリアハイを記録した。オフェンスの停滞が課題の東海大にとって、轟の「個の力」は大きな武器。プロの舞台で見せた爆発力を発揮したい。

 大学日本代表の十返翔里(2年)は世代屈指のスコアラー。オールラウンドな得点力を武器に、今年の関東大学新人戦では最優秀選手賞を獲得している。その他にもフォワードの佐藤友(3年)は器用さが光る。ドラフト候補・中川知定真(4年)の得点力も見逃せないところだ。

昨年の東海大戦

 リバウンドは身長211センチの留学生、ムスタファ・ンバアイ(3年)。ディフェンスは朝日開路(2年)が引っ張る。多様なタレントを誇り、攻守に隙のない布陣だ。

 大学バスケ界の絶対王者として君臨する東海大であるが、優勝は大倉颯太(現A東京)や河村勇輝(現ロサンゼルス・クリッパーズ)を有した2021年以降遠ざかっている。悲願の王座奪還に向け、最大の好機だろう。

 昨年の早大対東海大は早大の2勝0敗。いずれも早大が3Pシュートで押し切った。リーグ1位と2位同士の対決は早くも開幕3戦目、8月30日に行われる。

因縁の相手・白鷗大も充実

 前年3位、インカレ王者の白鷗大も侮れない存在。AUBLはグループステージ敗退に終わったが、インサイドの強さは圧倒的だ。

 ウィリアム・ジョーンズカップで活躍を見せたビッグマン、境アリーム(4年)とオカプ・チネドゥ(1年)のツインタワーは非常に強力。オフェンスではB1・秋田ノーザンハピネッツでプレーしたガードの内藤晴樹(4年)と、シューターの小川瑛次郎(3年)が柱だ。

 ハーフコートのオフェンスに苦しむ場面が多いが、高い身体能力を生かした速攻が得点源。昨年苦しんだスタートダッシュを成功させれば、優勝への道が見えてくる。

 スプリングトーナメントの王者、日体大は大黒柱のコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(4年)が最後の秋。昨季のリーグ戦では得点王とリバウンド王の2冠を達成した絶対的エースだ。

 スプリングトーナメント決勝で22得点を挙げた大江悠斗(4年)や、スコアラーの小田健太(4年)らにも注目。彼らがどこまでコネの負担を軽減できるかが鍵になる。

昨年の日体大戦

 早大優勝への山場は、大きく分けて2つだろう。

 1つは序盤戦。AUBLにより8月の前半を中国で過ごした早大は、チーム内での調整不足が懸念材料だ。開幕3戦目の東海大戦は優勝争いへ非常に重要な一戦となる。

 2つ目はリーグ最終盤。リーグ戦最後の3試合の相手は日体大、白鷗大、東海大だ。優勝争いはこの「勝負の3連戦」に懸かっている。王座の行方は最後まで見逃せないものとなるだろう。

 各校の誇りがぶつかり、栄光と挫折が交差する102回目の秋。22試合の熱き物語を見逃すな。

(記事 石澤直幸)