第76回全日本大学選手権 12月5日 神奈川・横浜武道館
青学大との激戦を制し、全日本大学選手権(インカレ)2回戦に駒を進めた早大。ベスト8進出を懸け、前回王者・白鷗大と対戦した。立ち上がりこそ先行するものの、直後に逆転を許し試合の主導権を握られる。その後は相手の激しいディフェンスを前に得点を伸ばせない時間が続いた。逆転を狙い最後まで食らいつくが、1部リーグ上位の強豪相手に力及ばず70-98で敗北。インカレベスト16で今シーズンの戦いに幕を下ろした。
第2シードの白鷗大にとっては初戦となるこの試合。F三浦健一(スポ2=京都・洛南)がスリーポイントで先制すると、C石坂悠月副将(スポ4=東京・国学院久我山)がシュートブロックからリズムをつくり8-0のランに成功する。このまま点差を広げたい早大だったが、相手のタイムアウト後に0-15のランを浴び逆転を許した。第2クオーター(Q)も相手ペースで試合が進む。G飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)が気迫のリバウンドを見せるが、惜しくも得点にはつながらず。じわじわと点差を広げられ、28-53で前半を終えた。
ボールを運ぶ飯島主将
後半も相手の激しいディフェンスに阻まれ得点が伸びない時間が続く。早大はG岩屋頼(スポ3=京都・洛南)のスリーポイントやG城戸賢心(スポ2=福岡第一)のフリースローで食らいつくが、相手の留学生選手にことごとくシュートをブロックされ点差を縮められない。最終第4Qには相手キャプテンが連続でスリーポイントを沈め、流れが一気に白鷗大へと傾いた。最後まで諦めずリングを狙った早大だったが、相手の強靱なディフェンスを前に最後まで突破口を見出せず70-98で試合終了。インカレベスト16で敗退となった。
シュートを狙う岩屋
「本音を言えば、もっと一緒にバスケがしたかった」。試合を終えた飯島主将は、苦楽を共にしてきた同期たちへの言葉をこぼした。2部降格を背負いながら始まったこのチームでの戦いもついに終幕。集大成となるインカレでの上位進出こそ叶わなかったものの、執念でつかみ取った1部昇格は多くの人々に感動を与えたことだろう。「まだもっと上に行ける。この1年間、お前らの成長を見てきたからこそ分かることだから。もっと強くなれ」。キャプテンの熱い思いと共に、次の世代へバトンは受け継がれた。全員でつかみ取った1部のコートでも早稲田らしいバスケットを追求し、成長を遂げた姿で再びこの舞台に帰ってこよう。苦しい時期を乗り越え最後まで戦い抜いた今季のBIG BEARS、たくさんの心揺さぶる瞬間をありがとう。
(記事 三浦佑亮 写真 権藤彩乃、高津文音)
第76回全日本大学選手権 12月5日(VS白鷗大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 18 | 10 | 23 | 19 | 70 |
白鷗大 | 26 | 27 | 23 | 22 | 98 |
◇早大スターティングメンバー◇
#0 G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
#3 G高田和幸(商3=京都・洛南)
#6 F三浦健一(スポ2=京都・洛南)
#18 G岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
#77 C石坂悠月(スポ4=東京・国学院久我山)
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