国士舘大に雪辱果たし、1部残留に望みつなぐ

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第23節で国士舘大と対戦し、79−72で接戦を制した。第4Qの入りで一気に流れを引き寄せて逆転、そのままリードを保って逃げ切った。勝敗数が並んでいた国士舘大との直接対決に勝利し、早大は現在1部リーグ12位。自動降格ラインである13位の国士舘大に1勝差をつけ、残留に望みをつないだ。

 序盤は国士舘大に先行されるが、G堀陽稀(スポ1=京都・東山)を中心に追い上げ、第1Qを14−17で終えた。第2Q、国士舘大が得意とするスリーポイントが立て続けに決まり、開始3分で9点差に開いた。しかし、スリーポイントが落ち始めた隙を見逃さず、G土家大輝(スポ4=福岡大大濠)が速攻から連続得点を決めて点差を戻し、29−33で試合を折り返した。

レイアップを打つ堀

 第3Qからは早大のアウトサイドも徐々に決まり始め、拮抗(きっこう)した。第4Qが始まってすぐ、堀とF星川堅信(スポ3=京都・洛南)が速攻からの連続得点で4点差にすると、G岩屋頼(スポ1=京都・洛南)が体をぶつけながらドライブをねじ込んでバスケットカウントを獲得し、2点差とした。これで勢いに乗ると、堀のビハインドパスからF兪龍海(スポ3=神奈川・桐光学園)がダンクシュートを決め、さらに残り3分に土家のスリーポイントでついに逆転した。そのままリードを保持して、79−72で逃げ切った。

ダンクする龍海

 リーグ戦1巡目でわずか1点差で惜敗した国士舘大にリベンジを果たした。今節で早大は5勝目を挙げて12位となり、1部残留に望みをつないだと言える。しかし、ここからが踏ん張りどころだ。勝って兜の緒を締める気持ちで、青学大との一戦に臨みたい。

 リーグ戦は1部リーグ14校の総当たり戦を2巡して順位が決定する。1部リーグ13位と14位は自動降格となり、11位と12位は2部リーグ上位校との入れ替え戦を行う。入れ替え戦の結果をもって全日本大学選手権の出場が決まる。

盛り上がるベンチ

(記事 落合俊、写真 有川隼翔、権藤彩乃)

第98回関東大学リーグ戦 10月29日(vs国士舘大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 15 26 24 79
国士舘大 17 16 27 12 72

◇早大スターティングメンバー◇
G#5 堀陽稀(スポ1=京都・東山)

G#12 土家大輝(スポ4=福岡大大濠)

F#13 星川堅信(スポ3=京都・洛南)

G#18 岩屋頼(スポ1=京都・洛南)

F#77 石坂悠月(スポ2=東京・国学院久我山)

コメント

堀陽稀(スポ1=京都・東山)

――試合終えていかがですか

うれしいです。ずっと相手の流れというか、相手の時間が長かったのですが、最後に自分たちの時間に持っていって勝てたのでよかったです。

――最後自分たちの時間持っていけた要因は

僕らのディフェンスから速攻が多分3本ぐらい続いて、そこからです。

――堀選手自身リバウンドは意識されていましたか

自分がアタックして点を取れている場面が少なかったので、ちょっとリバウンド行っちゃおうかなって思って、リバウンド行ってました。

――兪選手へのビハインドパスは

なんかたまたまです。たまたま適当にやったらみたいな。

――最後の打ち損ねたシュートに関しては

あれは決めちゃったら時間止まって、相手ボールになってしまうので、早稲田のオフェンスで終わったら、相手に攻められることもないよねっていつも言われてるんですよ。それが頭によぎって、ああいう風になりました(笑)。

――明日に向けて

1回負けちゃっていて、体力的にみんなきついと思うんですけど、頑張りたいです。