【連載】インカレ開幕前特集『W奪還』 第1回 石坂悠月×飯島慶記×大柳慶悟×福永陸眞

男子バスケットボール

 今回登場するのは大学バスケデビューを果たしたばかりの1年生、F石坂悠月(スポ1=東京・国学院久我山)、G飯島慶記(人1=茨城・下妻一)、G大柳慶悟(教1=東京・早実)、G福永陸眞(教1=東京・早実)の4人組。大学でもバスケットを続けることを決めた理由や高校との違い、関東大学リーグ戦(リーグ戦)を終えての気持ち。そして全日本大学選手権(インカレ)を控えた今、彼らの思いをうかがった。

※この取材は11月24日に行われたものです。

右隣の人を紹介してください!

他己紹介を受ける石坂

――まず、他己紹介をお願いします

福永 石坂悠月君は、最初大学で喋った時は、めっちゃ静かなやつだなと思ったのですが、だんだん本性を現してきて(笑)。あとは結構誰とでも仲良く話せるところもあります。バスケとかは、自分のやるべきところはちゃんとやっています。得点とかではなく、スタッツに残らないプレーを多くやっていて、試合を見ずにスタッツだけを見ているとそんなに分からないけれど、試合を見ているといい動きをしているなと分かる選手だと思います。

飯島 福永陸眞君は、最初僕が話しかけた時は先輩かなと思っていました。人と話すのがうまくて、いろいろな人と仲良くなるな、人と接するのが性分なんだなと思っています。バスケットは本当にドライブがうまくて、僕の予想外の「そこいくか」というところで決めてきます。すごく真面目で・・・

石坂、大柳 真面目?

飯島 バスケットの部分では真面目です(笑)。早めに来て練習していたりして真面目だなと思っています。

大柳 (飯島)慶記です。ひとことで言うと、真面目なやつですね。長くけがをしていて、バスケしているところは最初の頃しか見ていないのですが、身体能力が高くて、それを生かして切りこんでいき、シュートも入るという選手です。けがをしていてプレーできない分、チームのことを考えてくれていて、準備や片づけなどのみんながやりたくないようなことを率先してやってくれています。仲間思いな人です。

――飯島選手は今もけがをされているのですか

飯島 もう少しで復帰です。

石坂 (大柳)慶悟は、緊張がすごく激しくて、それが面白い(笑)。普通の練習の時も練習前にずっと緊張しています。試合前も緊張していて、普段もあまり話さないのにさらに喋らなくなる(笑)。でも意外と、いざ本番になるとちゃんとやって、ガードの仕事もきちんとこなしていてそこはすごいなと思います。あとは、体力とか身体能力とかはバケモノ。

――最近ハマっていることやオフの日にやっていることを教え
てください

飯島 僕は最近、普段見ている景色を写真に撮ってアカウントにあげたりします(笑)。

福永 最近は新しいバイトを始めて、結構バイトしてます。

大柳 僕は、YouTube見たりしています。チャンネルガードマンをずっと見ています(笑)。あとは最近、みんなバイトしてて僕だけバイトをしていなくて、みんなにめっちゃ(バイトしろって)言われるので、探してます。

福永 (大柳)慶悟、パーマは?

大柳 ああ(笑)。インカレ終わったら髪にパーマかけようかなって予定してます。

石坂 僕は、ハマっていることというか、最近バイトがきつくて、まだ辞めるって言ってないんですけど全然行ってなくて。

一同 こいつなに話してるんだよ(笑)。

石坂 星川さん(星川堅信、スポ2=京都・洛南)も同じところで働いてるんですけど、星川さんが今怒られてて、早く電話しないとなって(笑)。

リーグ戦の振り返り

リーグ戦を振り返る飯島

ーーリーグ戦を振り返っていかがでしたか

飯島 僕はけがでずっとベンチ外から見ていたのですが、それでも成長を感じたリーグ戦だったなと思っています。ベンチにいた方が実感はしていると思うのですが、けが人が多くて、それでも調整していって勝てたので、チームとして成長していったのかなと思います。個人的な話だと、だいたい17時に試合が終わって、それからバイトしていたので、本当にキツかったです(笑)。

福永 僕はリーグ戦前半はけがでベンチに入っていなかったのですが、途中で復帰しました。その時はけが人が多く、人数が少なかったので、少し出ることができました。けれどその後はけが人も戻ってきたことで、ベンチで見ることが多くなりました。それでもベンチの雰囲気を見ても、リーグ戦はいい方向に成長したなと思っています。

大柳 僕は最初の方出させてもらったのですが、後半は出られなくなってベンチで過ごすようになりました。リーグ戦は難しいものだと感じたし、自分のコンディションを整えることや技術などでプレータイムを獲得することの難しさも実感しました。それでもチームとしては、後半に向けて良くなっていったと思います。自分がそこに関われなかったのが歯がゆいというか、個人的には悔しいリーグ戦になったと思います。

石坂 自分はありがたいことにプレータイムを多くもらえていて、森さん(森一史学生コーチ、スポ4=東京・西)や倉石さん(ヘッドコーチ倉石平、昭54教卒)からもリバウンドやルーズボールを頑張れと言われていました。自分としては、そこは頑張れた方かなと思っています。最初はけがで出られなくて、上から見ている時にリバウンドを取りきれていないと感じていたので、自分がけが治って試合に出られたら頑張ろうと思っていました。それが実行できて良かったなというところです。

ーー高校の時にこれほど長い大会はないと思います。ハードでしたか

石坂 負け続けていたこともあり、リーグ戦期間はずっと空気がピリピリしていて、本当にキツい時もありました。けれどその時に主将の津田さん(津田誠人主将、スポ4=京都・洛南)がうまくまとめてくれて、最後は勝ち切ることができたかなと思います。

ーー印象に残っている試合を教えてください

福永 僕は専大戦です。負けてしまったのですが、いい試合ができたと思っていて。そこから専大相手にもあそこまでできるんだと感じて、練習も少しずつ雰囲気が良くなりました。それで最後の大東大と青学大に勝てたと思っているので、一番印象に残っています。

飯島 僕は東洋大との試合です。ずっと流れが悪く、早大はそういう時に勝てる試合が少なかったので、それでも最後に勝ち切れたのは何か得たものがあったんじゃないかなと思います。

大柳 僕は、最後に堅信さん(星川堅信、スポ2=京都・洛南)がスリーポイントを決めた神奈川大との試合です。それまでスプリングトーナメント(関東大学トーナメント)も含め、1部の大学に1勝もできていない中で、どんなかたちであれ最後に勝てたというのがチームとしてうれしかったなと思っています。

石坂 自分は拓大戦です。一番勝たないといけない試合で、勝ちきれなかったことが悔しかったです。特に自分として悔しかったのは、留学生選手にたくさんリバウンドを取られてしまったことです。まだ体の当て方やチームディフェンスも完璧にできたとは言えなくて、悔しかったです。

ーー特に石坂選手はリーグ戦でのプレータイムが長かったと思います。一番成長したと思うプレーはありますか

石坂 最初の方で中大とやった時は、全然リバウンドに絡めていませんでした。けれど留学生相手にも体を当ててリバウンドに飛ばせないだとか、そういう細かいことができるようになってきて、少しずつ得点にも絡めるようになりました。インカレではやるべきことはやって、もっと得点に絡めたらと思います。

ーー成長したことに要因はありますか

石坂 特にリーグ戦の最後は龍海さん(兪龍海、スポ2=神奈川・桐光学園)に声をかけられるようになりました。龍海さんに言われることはなかなかないので、そこがやっぱり自信になったかなと思います。

ーー皆さん1年生ということで、今年から大学バスケデビューしたと思います。高校の時と違う部分はありますか

石坂 大学は頭を使うプレーが多くて、高校の時よりも考えることが多くなったなという印象です。

ーー例えば、どのようなプレーでしょうか

石坂 セットプレーもそうですし、チームの決まり事であってもです。監督が倉石さんということで難しいバスケットになっていて、そこが結構違うかなと思います。

福永 僕も一緒なんですけど、高校の時はこういうセットプレーがあるから、こういうプレーをするみたいな感じでした。けれど大学に入ってからは、相手がこういう状況だからセットプレーをして、こうなったから次は応用をするみたいに考えてプレーをしなければいけなくて、そこが難しいなと思います。

大柳 僕も高校まではやらされるみたいなバスケットだったのですが、大学からは自分たちでどういうバスケットをしていくか考えます。自分たちでやるバスケットになったのかなと思って、そこが大きいかな。

飯島 高校の時よりも毎回の練習に緊張感がある感じがします。そこまで強豪校ではなかったのですが、高校の時は緩い感じでした。けれど大学に入ると、一つ一つのプレーを周りと競いながらやっているんだなと実感しながら練習できていると思っていて、そこが高校とは違いますね。

バスケットボールを始めたきっかけ

バスケットボールを始めたきっかけについて話す大柳

――バスケットボールを始めたきっかけを教えてください

飯島 5、6個上の兄について行って、6歳くらいの時に始めたのがきっかけです。

大柳 僕、ダイエットで始めました(笑)。習っていた水泳をやめてから太っていて、母に「運動やりなさい」と言われて、地元にミニバスのチームがあったので入りました。

福永 お前でかかったもんな(笑)。

――お2人はいつからお知り合いなのですか

福永 東京都でミニバス大会の決勝で会って、その時から知り合いでした。めっちゃ(大柳のこと)嫌いでした(笑)。

――どのようなところですか

福永 (大柳は)小6なのにめっちゃでかかったんですよ。

大柳 成長期がめっちゃ早くて、小6で163くらいあったんですけど、170までしかいかなかったです(笑)。

福永 僕は、小2の頃に幼稚園の友達に紹介されて、遊びみたいな感じでみんなで入りました。それから続けています。

石坂 僕は確か小6で仲良かった友達がいて、その友達に紹介されて中学までその友達と一緒にやっていました。

――皆さん、小学生の時からバスケットボールを始めて中高大とやってきていますが、中高時代を振り返っていかがですか

飯島 中高の時はバスケ漬けにされていたなと思います。永遠とやらされていたという感じがあります。中学の時も私立に行っていて、部活やった後にクラブチーム行ったりしていて、きついなと思っていました。高校の頃もテスト期間以外も部活でずっとやっていて、全然帰れなかったんですよね(笑)。帰れる雰囲気じゃなくて、いつも22時くらいまでやってましたね。

福永 僕は中学の時に部活でキャプテンをやっていて、キャプテンにも慣れないし毎日の部活が息苦しかったです。引退してクラブチームに入ったんですよ。そのクラブチームは練習量が週3回くらいで、環境も良くて、教えてくれるコーチたちもいい人だったので、そこでバスケ楽しいなとやっと思えるようになりました。そこから高校大学と続けられるようになりました。

――高校に入ってもクラブチームは続けていたのですか

福永 クラブチームは中学で引退してから高校入学するまでの期間でした。

大柳 僕は中学校の時は、みんなバスケで中学に来たという子たちとやっていました。みんな仲は良かったのですが、ちゃらんぽらんな人が多かったので、練習があまり真面目にやらないというか(笑)。ドリブルなどの基礎的な部分をもっと真面目にやっておけば良かったなというのはすごく後悔しています。高校に入ってからは福永と同じ(高校)なんですが、キャプテンをやっていました。彼が問題児だったのでめっちゃ大変でした(笑)。

石坂 僕は、中学までは愛知だったのですが、中学の時はいろいろなつながりの子がいて、楽しくやっていました。けれど、いきなり高校で東京に来て、友達がいなくて、国体とかでバスケつながりの友達しかいなくて嫌だなって。高校の最初の頃がバスケもあんまり好きじゃなくなって、楽しくできなくなっちゃいました。

――それでもここまでバスケットボールを続けてくることができたのはなぜですか

石坂 実は、高校の時はスポーツ推薦で入ってきたのもあるし、国体やアンダーも入ってきて、やらされていた感とかやらなきゃいけなかった感がありました。でも結局、なんだかんだ楽しかったので大丈夫です!

――大学に入ってもバスケットボールを続けようと決めたきっかけはありますか

福永 僕は高校2年生くらいの時に、早実でも先生をやられているコーチの長田先生(長田草太アシスタントコーチ、平29スポ卒)に言われたことがきっかけです。(高校の)2個上の先輩に大学に入学してサークルに入った先輩がいて、その先輩に「部活に入ってる人の気持ちが分からない。大学入ったらもっと遊んだほうがいい」と言われました。僕もそうしようと思っていたのですが、長田先生にそのことを相談したら「お前からバスケ取ったら何も残らないぞ」と言われて、そこから大学でもバスケやろうと決めました。

石坂 僕はアンダーとかで他の県からの友達とつながりました。大学は他の県から関東の大学に(選手が)いっぱい集まってくるので、そういう子たちと試合したいなと思って大学は続けたいなと思いました。

大柳 僕は元々大学バスケがすごく好きで、高3で引退してからも早大の練習にも参加していました。大学生とプレーするというその日々はめっちゃ辛かったのですが、その日々を続けていくうちに、(福永)陸眞じゃないですけど、バスケット辞めたら何が残るんだろうと思って。高校の時から早大でやらされていたというのもあり、あまり辞めるという選択肢が頭に浮かばずに、気づいたらそのまま入っていました(笑)。

飯島 僕は、高校で引退するまではバスケは高校までだなと思っていました。でも引退試合がすごく悔しい内容で。悔しいなという心思いをしていました。その矢先に、先生に大学でもやった方がいいんじゃないかと勧められました。コロナがなければもう少し上まで行けたんだろうなというメンバーだったので、レベルの高いバスケットをしたいと思って。早大に行くきっかけが高校にあったので、入学して(バスケットボールを)やろうと思いました。

――飯島選手から「きっかけがあったから」とありましたが、大学でバスケットボールをやると決めた中でも早大に入学した理由はなんですか

福永、大柳 内部でそのまま来ました。

石坂 早大はバスケだけじゃなくて、学力の部分というのもあります。自分も国学院久我山という偏差値で言ったら高い学校に行っていたので。また偏差値の高いところに行きたいなと思いました。あとは、早稲田の留学生を取らないというところもいいなと思って早大に行きたいなと思いました。

――バスケットボール人生での転換点といったものはありますか

福永 僕はさっきも言ったのですが、中学引退してからのクラブチームです。短い期間だったからというのもあると思うのですが、その期間で楽しいなと思うようになって、高校でもちゃんと部活に入って(バスケットボールを)やろうと思うきっかけになりました。

飯島 ちょくちょくあります。嫌になってきたなと思っていたら、お!みたいな(笑)。

――最も印象に残っているのはいつですか

飯島 本当に大したことではないのですが、高校の時に週1で自重でのトレーニングがあって、楽しい!となりました。バスケじゃないんですけど(笑)。

大柳 高校ではあまり高いカテゴリーでやってこなかったのですが、大学で関東1部の早稲田大学に入って、1年目というのもあり、驚いていることばかりです。その中で、転換点というか、その瞬間を探しているという感じです。

――では、部内で仲の良い先輩はいますか

大柳 (福永)陸眞はまささん(神田誠仁、社3=静岡・浜松開誠館)とか仲良いよね。

福永 1個上の先輩の中では、細溪くん(細溪宙大、教2=東京・早実)は高校が一緒なので先輩というより同い年という感じで喋ってしまいます。まささん(神田)は仲良い先輩という感じで、良くしてくれてるので、仲良くさせてもらっています。

飯島 僕は先輩はメンターのメンバーが話しやすいというか、環境づくりを頑張ってくれています。メンバーはまささん(神田)と岳さん(学生トレーナー大島岳晃、教4=東京・早実)と(星川)堅信さんなのですが、その3人は先輩の中では特に話しやすいです。

石坂 こいつ(大柳)は大輝さん(土家大輝、スポ3=福岡大大濠)によくいじられてる(笑)。いじられてるのをおいしいと思ってうれしがってる。

一同 (笑)

大柳 普段めっちゃふざけてるんですけど練習が始まったら真面目で、アドバイスとかくれるのでそういったところを尊敬しています。

石坂 僕はいないかも・・・

福永 津田さん(津田誠人主将、スポ4=京都・洛南)とか。

石坂 そうですね、津田さんは仲良くしてくれています。

――1年生同士はいかがですか

飯島 そんな密接という感じではないかな。

福永 別にどこが仲悪いということもないです。

――今年の1年生は先輩方と比べてかなり人数が多いですが、そこはいかがですか

飯島 人数が多くて、誰かやってくれるだろうとなってしまうときは結構ありますね。

福永 人数が多いので荷物を持ってくるのは楽かなと思ったのですが、荷物が年々増えているらしく、逆に荷物が重いです(笑)。あとは、人が多いので集まりづらいですね、この日に遊ぼうとかだったらまだ来るのですが、練習後にどこか行こうとなった時に全員で行く機会があまりないですね。

石坂 (大柳)慶悟はどこにもついて来ないです(笑)。

福永 ここの3人はみんなそうじゃん。

大柳 こいつ(石坂)は行くって言うんですけど、直前になったら「いやちょっと」って(笑)。

石坂 違う違う(笑)。

福永 飯行こうってなったときに高田馬場に行くんですけど、駅まで行った時に途中で・・・

石坂 ちょっと待ってちょっと待って。途中じゃなくて、僕まず行かないって言ってるんですよ。高田馬場は帰り道なので一緒について行ってるだけなんですよ。それなのにはぐれたら「え?何してるの?」みたいな。一番良くない(笑)。

大柳 (飯島)慶記はすぐ帰るもんな。

福永 すぐ帰る。気づいたらいない(笑)。

飯島 さって帰るもん(笑)。

――自分たちの学年カラーを教えてください

飯島 ごちゃごちゃって感じです。いろいろな色が混ざっていて、一つの色にはならないけどそれぞれが残っているって感じです。

福永 真面目なやつもいれば、ふざけたやつもいるっていう、バランスじゃないですけど、いろいろなやつがいます。大学でスポーツ続けるってことはいろいろなやつがいると思うんですけど、こんなに個性的な人たちと会うっていうのは僕的にはすごく新鮮でした。

――福永選手、大柳選手は早実出身ということで、各学年に先輩がいますがどのような印象ですか

福永 みっちー(細溪)は仲良いです。先輩って感じじゃなくて、同い年って感じ(笑)。たまにご飯とか行って先輩ぽくされると、え?ってなる(笑)。

――奢ってくれたりするのですか

福永 奢ってくれます!

大柳 僕は感謝してます。ありがたく(笑)。

――高校の時からずっと仲が良いのですか

福永 そうですね。初めて喋った時に、「みっちーって呼んで、タメ口でいいよ」って言われました。最初の方は慣れなかったのですが、慣れたらもう(笑)。

――飯島選手や石坂選手は大学からですが、細溪選手とはどのような関係ですか

石坂 僕は入学前から結構練習に来ていて、最初は「細
溪さん」とかしこまっていたのですが、最近はもうみっちー(笑)。

福永 お前(飯島)もみっちー?

飯島 俺誰だろうなあ・・・

一同 え?誰?何言ってるの(笑)。

飯島 待って。話の内容分かってない(笑)。

福永 みっちーのことなんて呼んでるかって。

飯島 みっちーさん。最初の頃は名前が分からなくて最初は細溪さんの下の名前で呼んでいて、そこから細溪さんになって、いつの間にかみっちーさんになりました。

――3、4年生の先輩方はいかがですか

福永 剛さん(ホセイン剛、教3=東京・早実)も圭さん(萩原圭、先理4=東京・早実)もどちらも良い先輩って感じです。剛さんは少し怖そうだけど、結構優しいところもあるし、変なことしても怒らないで許してくれるところがありますね。

大柳 剛さんは面白い先輩ですね。圭さんはめっちゃ優しいです。高校(の学年)は被ってないんですけど、とにかく優しくしてくれます。

インカレに向けて

楽しそうに話をする福永

ーーインカレの目標を教えてください

大柳 チームとしては、やっぱり日本一です。全員でそれを目指して練習しています。個人としては試合に出たいので、練習試合や練習でアピールをして試合に絡めるように頑張りたいです。試合に出たら、小さいのでディフェンスで頑張って、出ている時間は誰よりもハードワークするというのは頑張りたいと思います。

福永 僕はリーグ戦の終わりからけがをしてしまったので、インカレに間に合うようにけがを治すことが第一です。インカレ前の練習で復帰できたら、みんなに遅れを取った分、練習で頑張って試合に出たいです。

飯島 僕はずっとけがしていて、復帰できるかどうか分からないのですが、復帰できたら、体を戻しながら背中を押してあげられるように刺激を与えられたらいいなと思っています。

石坂 インカレ2回戦の日大のことを考えると、リバウンドが要になってくると思います。なので相手の留学生に取られないように、頑張ろうかなと思います。

ーー目標に向けて、どのような練習をしていますか

大柳 チームとしてはやはり日大にフォーカスしてやっています。個人としては、もっと積極的にいくことを練習から意識してます。スクリメージをあまりやっていないんですけど、もっと1年生らしい気持ちでやることを心がけています。

飯島 個人的なところで、ずっとけがしていたので体を戻す感じです。

福永 僕もそうですね。今はリハビリなので、けがを治すことを頑張っていきたいです。

石坂 自分も今けがしてて(笑)。けど次の練習から復帰です! リバウンドの練習をやっていてるのですが、外から見ているとスクリメージみたいな対人になると忘れていることが多いと感じていて、復帰したらそういうことを最後まで意識して頑張りたいです。

ーー早大の注目選手を教えてください

飯島 石坂くんです(笑)。さっき(福永)陸眞も言ってたんですけど、やっぱり見えないところで頑張っているんで。(土家)大輝さんとかは結構目立つじゃないですか。それだけじゃなくて、頑張っている人もいるんだよと伝えたいです。1年生ながらハッスルして頑張っているので見てほしいです。

福永 僕は2年生の星川さんです。目立つところの得点も多いんですけど、練習に早く来たり、練習後もシューティングしていたり努力をすごいする人だと思います。その努力が試合で出ていると思うので、活躍してほしいです。

大柳 僕も石坂です。外から見ていてもリーグ戦で成長しているなと思うので、インカレでもその勢いのままに頑張ってほしいというか、共に頑張りたいです(笑)。

石坂 僕は一樹(宮本一樹、スポ4=神奈川・桐光学園)さんです、4年生ということで。津田さんがけがで悔しい結果になってしまって、4年生が少ない中でチームの軸となってくれています。それで自分自身も助かっているので、インカレで注目してほしいです。

ーー自分の強みを教えてください

大柳 自分はディフェンスとスピードを強みにしています。ディフェンスは前からプレッシャーをかけていきます。そこまで出場時間があるわけではないので、ハッスルしたり前を走ったり、スピードを生かしてチームの流れを変えられたらと思います。

福永 自分の強みはドライブだと思ってます。流れが悪い時や、中にボールが入っていない時に、ドライブをして、シュートを打てなくてもディフェンスが中外と翻弄(ほんろう)されるともっと攻めやすくなるかなと思います。

石坂 僕は相手に嫌がられるようなプレーです。そこ粘ってくるかみたいな相手からしたらウザいなというプレーを僕は頑張ろうかなと思っています。

飯島 良くも悪くもプラマイゼロでいける自信はあります。出た時にプラスにもマイナスにもならないですけど、もし出た時にはそうやって戻ってこられる自信はあります。柔軟性のある選手として頑張っていきたいと思います。

ーー4年生への思いを聞かせてください

石坂 僕は津田さんが印象的です。短い間でしたが津田さんのプレーを見ることができて、その間だけでも本当に必要不可欠な選手だと思っていました。けがは本人はもちろん、自分もすごく悔しくて、頑張って日本一なれるようにしたいと思います。

大柳 僕も津田さんのためにという感じです。最後のシーズンでけがをしてしまって、誰よりも悔しいと思います。なので1年生とか関係なく、津田さんの思いも背負って頑張りたいです。

飯島 僕は誰とかではないんですけど、4年生はみんな大きなけがをしていて、その期間の辛さは僕もこの1年間で味わいました。チームとして最後に勝って、4年生の我慢を晴らしてほしいと思います。

福永 僕も初めに大学に入った時は4年生が誰もいなくて。それでも少しずつ復帰してきて、4年生が全員戻ってきた時の雰囲気は、いない時とは全然違いました。その時やはり4年生は積み上げてきたものがあってすごいなと思っていたので、最後の大会で勝って終われるようにしたいと思います。

ーーインカレへの意気込みをお願いします

一同 ・・・(笑)

飯島 日本一になるだろ(笑)。

石坂 1年生は影響力という目標があるので、チームに影響をもたらせるように、日本一目指して頑張ります!

――ありがとうございました!

(取材・編集 落合俊、宮島真白)

◆石坂悠月(いしざか・ゆづき)(※写真左)

195センチ。東京・国学院久我山出身。スポーツ科学部1年。相手の選手が嫌がるプレーを意識しているという石坂選手。対談中にはチームメートをいじる場面も見受けられました。リーグ戦に引き続き、チームに貢献するプレーから目が離せません!

◆飯島慶記(いいじま・よしき)(※写真中央左)

180センチ。茨城・下妻第一出身。人間科学部1年。献身的にチームを支える飯島選手。話している時にもその優しさが垣間見えました。間もなくけがから復帰するとのこと。インカレでは初めてのベンチでの姿に期待です!

◆福永陸眞(ふくなが・りくま)(※写真中央右)

178センチ。東京・早実出身。教育学部1年。力強いドライブが持ち味の福永選手。最近は始めたばかりのマクドナルドのアルバイトに奔走(ほんそう)しているそうです。何事にも熱心に取り組む姿勢で懸命なプレーを魅せます!

◆大柳慶悟(おおやなぎ・けいご)(※写真右)

170センチ。東京・早実出身。教育学部1年。1年生としてハッスルした積極的なプレーをしたいという大柳選手。対談にもとても真剣に受け答えしてくださったのが印象的でした。試合でも真摯に向き合う姿に注目です!