スリーが絶好調!負けられない試合を制す

男子バスケットボール

 関東大学1部復帰に向け、関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)で熱い戦いを繰り広げている早大。前節は大東大に痛い黒星を喫し、12勝3敗の2位で神奈川大戦を迎えた。前半は相手のゾーンディフェンスを攻めあぐね、僅差のまま折り返す。しかし後半に入ると、 序盤からスリーポイントが面白いように決まり、点差を広げていく。その後も速攻や合わせなど多彩なオフェンスで着実に加点し、最終的には20点差以上をつけて見事勝利を飾った。

 早大はC宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)のバスケットカウントシュートで幸先良く先制点を挙げるが、その後はお互い点を取り合う展開が続く。その間も、「前半点差が開かないなか、ディフェンスで我慢できた」(F濱田健太、社1=福岡第一)と語ったように、リーグ戦の好調の要因である堅固なディフェンスがしっかりと機能し、相手に自由にオフェンスをさせない。すると第1Q終盤には濱田のスリーポイントで突き放し、良いかたちで第1Qを終える。そのまま迎えた第2Qは、中盤に一時11点差のリードをつける。しかし中盤以降、相手がディフェンスをゾーンディフェンスに変えると得点が止まり出し、結果的にこのQでは点差を縮められてしまう。

復調の兆しを見せた池田主将

 前半はなかなか波に乗り切れなかった早大。しかし後半から本領を発揮する。第3Qに入ると、序盤からG池田慶次郎主将(社4=東京・京北)、G石原卓(社2=東京・京北)の2発を含む3連続スリーポイントで、一気に相手を引き離す。ここからペースを握った早大はスリーポイントを中心にじわじわ点差を広げていく。終盤には木澤義椰(人4=京都・洛南)が立て続けに速攻を決めるなど、Qが終わるまでには19点差を付ける。第4Qに入っても、早大の勢いは衰えない。粘る相手に対してしっかり得点を重ねていき、最後まで付け入る隙を与えなかった。最終スコアは88-67。負けられない一戦で白星を挙げた。

10リバウンドを稼いだC富田頼(スポ1=京都・洛南)

 中盤までは競った展開となったが、スリーポイントシュートが好調だったこともあり最終的には大差がついた。とはいえ「来週ふたつの勝敗次第で、4年生の引退が早まったり、伸びたりする」(池田主将)と語ったように、とうとう全てが決まる最終週を迎える。悲願達成に向け全員で戦い続ける早大バスケ部に最後まで期待したい。

(記事 斎藤直己、写真 大谷望桜)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

第91回関東大学2部リーグ戦 10月25日(vs神奈川大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

23 14 27 24 88
神奈川大 16 15 14 22 67
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(スポ2=東京・京北)
SF#36 澁田貴大(スポ3=東京・京北)
F#22 國枝健太(社4=東京・早大学院)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  池田慶次郎主将:16得点
リバウンド  富田頼:10リバウンド
アシスト  石原卓:4アシスト
コメント

G池田慶次郎主将(社4=東京・京北)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きのう負けてしまって、チームの雰囲気というものは落ちてしまっていたんですけど、みんながきのうで切り替えて、きょうは新しい気持ちで臨むことができて、その結果勝利につながることができたと思うので、よかったと思います。

――連敗のあとの試合でしたがきょうはどのような意気込みで臨みましたか

日大も大東大の試合も結構みんな意気込んで力が入っていた試合だったので、本当に2連敗して吹っ切れたじゃないですけど、リフレッシュした気持ちで臨みました。

――前半は競った展開でしたが、どんなところがよくなかったと考えていますか

相手はオフェンスリバウンドの強いチームだったんですけど、警戒をしていたにも関わらず、自分たちがオフェンスリバウンドを許してしまって、リバウンドシュートを確率よく決められたっていうのが、競っていた原因かなと思います。

――後半池田選手のスリーポイントから勢いがつきました。きのうまで不調だったのですが、きょうはどんなイメージで迎えましたか

きのうまで本当に不調で、あんまり考えていても仕方ないなと思っていたので、開き直って思い切りシュートを打ちました。

――来週が最終週になります。意気込みをお願いします

来週のふたつの勝敗次第で4年生の引退が決まったり、伸びたりだとかあると思うので、来週またチーム一丸となって、いい結果で終われるように頑張っていきたいと思います

F濱田健太(社1=福岡第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうの試合は相手にゾーンを敷かれて、足が止まってしまって、点差が開かない時間があったんですけど、外と中をうまく使って点差をつけれたと思います。

――2連敗と嫌な流れでしたが、試合前はどのように切り替えをされましたか

きのう負けた時は少し暗くなってしまったんですが、試合前に空元気でもいいからしっかり声を出して、そこから体を動かしていこうと確認しました。

――ご自身のプレーを振り返られていかがですか

やっぱり、新川さんと國枝さんがいらっしゃるので、普段はあまり出場機会がないのですが、いつもお二人と一緒に練習しているので、新川さんにアクシデントがあったきょうはなんとか役割が果たせたかなと思いました。

――後半のオフェンスではどのようなことを意識されましたか

前半点差が開かない中ディフェンスで我慢できていた事が実を結んだ結果かなと思います。

――最終週に向けて意気込みをお願いします

絶対に負けられない戦いが二つ続くので、自分たちの戦い方でしっかり勝って最後良い結果で終わりたいです。