現在リーグ戦3カードを戦い5勝3敗、勝ち点2で2位につける明大。今年度はチームスローガン「繋げ。」を合言葉に連覇を狙う。ここまでは慶大戦は1勝2敗で勝ち点を落とし、立大戦も初戦で敗北。それでも2回戦、3回戦と白星を重ね、勝ち点を2に伸ばした。昨秋のリーグ戦で完全優勝を果たした王者が、その勢いを取り戻しつつある。
投手陣は平嶋に要警戒
明大の先発陣は平嶋桂知(2年)、湯田統真(3年)、三浦心空(4年)の3本柱だ。
中でも注目は平嶋だ。今春リーグ戦デビューを果たした右腕は、16イニングを投げ、防御率2.25。17個の三振を奪うなど安定した投球を見せている。最速154キロの直球と切れ味鋭いカットボールが武器。初対戦となる早大打線を前にどのような投球を見せるだろうか。

湯田は今季リーグ戦デビューの3年生右腕。ここまで3試合に先発し、防御率3.77とまずまずの数字だ。三浦は立大1回戦に先発し、6回1失点の好投を見せた。一方で同3回戦は初回4失点でノックアウトを喫し、状態が不安視される。
一方の救援陣は今季絶好調だ。ここまで無失点投球の浦久響(3年)や栗原英豊(4年)がつなぎ、最後は最速153キロの剛腕守護神・松本直(4年)が締める。終盤までビハインドの展開となれば、逆転するのは至難の業だろう。
3割打者4人の強力打線
打線の注目は田上夏衣(3年)。昨季から外野手としてレギュラーに定着し、今季も打率.355と絶好調だ。立大2回戦からは1番に座り、2試合連続で本塁打を放つなど、明大の新たなリードオフマンとしての期待が高まっている。
プロ注目の中堅手、榊原七斗(4年)は現在2試合連続本塁打を記録中。「打てる捕手」の福原聖矢(4年)、4番の内海優太(4年)、そして先述の田上とともに「打率3割カルテット」を形成する好調ぶりだ。リーグ屈指の強力明大打線が、早大投手陣に襲い掛かる。
香西主将が開幕戦以来の先発か
対する早大は、防御率0.82のエース・髙橋煌稀(スポ3=宮城・仙台育英)が第1戦の先発に予想される。直近では2試合連続で9回1失点の完投。一方で昨秋の明大2回戦では7回1失点と奮闘するも、負け投手となり、目の前で相手の胴上げを見届けた。「自分が点を取られなければチームは負けない」と高橋煌。強力明大打線の零封を誓う。
第2先発として期待がかかるのは香西一希主将(スポ4=福岡・九州国際大付)だ。ここまで2戦目の先発を務めた宮城誇南(スポ4=埼玉・浦和学院)は、立大2回戦で1回7失点を喫するなど現在絶不調。4月18日の東大戦で準完全試合を達成した香西主将の先発可能性は大いに考えられる。前回登板の立大2回戦では2回を無失点4奪三振に抑える好投を見せた。頼れる主将が、早大を勝利へ導く投球を見せられるか。

立大戦では2戦で14安打2得点と得点力に欠く早大打線。暗雲の中でも輝きを放つのは、德丸快晴(スポ2=大阪桐蔭)と川尻結大(スポ1=宮城・仙台育英)だ。德丸は立大戦では4安打を記録。打率を.379とし、リーグ2位につける好調ぶりを見せている。川尻も立大戦で3安打を記録。規定打席未達ながら打率.500をマークしており、ルーキー離れした活躍を見せている。川尻は2番、德丸は5番での起用が予想され、上位打線で得点を挙げられるかが勝負のカギとなる。

現在リーグ戦3勝4敗1分で4位に沈む早大。今季「どん底からの天皇杯奪還」を掲げた早大は、窮地に立たされている。ここから逆転優勝を果たすには、明大戦、慶大戦を共に連勝し、2勝0敗で勝ち点を獲得することが絶対条件となる。負けたら終わりの明大戦。全員野球で勝利をつかめるか。
(記事 石黒周次郎)