早同定期戦復活第12戦 3月23日 滋賀カローラスタジアム
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 7 |
同大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 2 | 6 |
沖縄キャンプを終え、そのまま関西遠征へと突入した早大。この日は、早同定期戦復活12回戦として同大と対戦した。4回に小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)が捕逸の間に生還し先制した早大は、6回までに7点のリードを奪う。しかし、その後に投手陣が崩れて6失点を喫し、更にサヨナラの走者を背負う展開に。それでも森山陽一朗(スポ3=広島・広陵)が気迫の投球を見せ、最終打者を中飛に仕留めてゲームセット。7-6で熱戦を制した。
打線は初回、渋谷泰生(スポ4=静岡)の二塁打でチャンスを作るも、後続が倒れて無得点に終わる。それでも4回、小澤主将が右前安打を放ち出塁すると、すかさず二盗。更に捕手の送球が逸れたのを見逃さず、一気に三塁も陥れ、好機を拡大した。そして、相手のバッテリーエラーの間に本塁に突入。走塁改革を掲げる主将が、自らその手本を示す形で先制点をもぎ取った。

続く5回には二死からつないで満塁の好機を作ると、寺尾が四球を選び、押し出しで追加点を奪う。続く前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)も走者一掃の適時二塁打で続き、3点を追加した。一挙4得点のビッグイニングを作り、リードを拡大した早大は、6回には変わった投手を攻め立てて尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)の犠飛、渋谷の適時二塁打で2点を追加。6回までに7点リードを奪い、野手陣が順調な調整ぶりを見せつけた。

反対に投手陣は、ピリッとしない投球が続いた。伊藤樹(スポ4=宮城・仙台育英)はこの日最速148㌔を記録するなど、状態の良さは感じさせながらも、6回に集中打を浴びるなどして7回4失点。8回に登板した岡村遼太郎(教2=東京・早大学院)も自慢の直球で空振りを量産するには至らず、森山も1回を投げて2失点。最速は144㌔と、昨年から大きな成長を見せているものの、相手を圧倒するような投球はここまで見せられてはいない。残るオープン戦で、より一層のアピールに期待したい。



投手陣と野手陣でくっきりと明暗が分かれたこの試合。東京六大学春季リーグ戦開幕まで残り3週間弱。個々がさらに状態を上げ、より良い体制で開幕を迎えたい。
(記事 林田怜空 写真 西本和宏、三浦佑亮)
コメント
◆小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)
ーー今日の試合を振り返って
負けてしまったら、リーグ戦に向けて勢いをつけることができないので、昨日から絶対に勝とうという話をしていたので、勝ったことはすごく良かったと思います。
ーーこの試合の位置づけは違ったか
オープン戦ではなく定期戦ということで、ずっと記録も残っていくものだと監督(小宮山悟監督、平2教卒=千葉・芝浦工大柏)にも言われていて、負けてはいけない戦いでした。その中で勝ち切れたのは良かったです。
ーー個人としては猛打賞。打撃の調子は
いい感じてきているので、これを落とさずに続けていって、リーグ戦でもう少し状態を上げていきたいです。
ーー暴投で本塁に突入しましたが、走塁については
ずっと隙を狙うことをベンチでも声が出ていましたし、自分自身も狙っていたので、練習でやっていたことができたと思います。
ーー次戦に向けての意気込み
日本生命は前回接戦の試合をものにできましたが、そう簡単に勝ち切らせてくれる相手ではありません。ただ、その中でもロースコアで勝利できればと思います。
◆前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)
ーー今日の試合を振り返って
中盤に点を取れたのは良かったと思いますが、後半だんだん点差を詰められてしまったので、ダメ押しができればもうちょっと試合が楽なだったのかなかなと思います。そこが課題かなと思うのと、最終回にフォアボールなどで無駄なランナーを出してしまったのが課題かなという風に思いました。
ーー個人としては2安打ですが、打撃を振り返って
1打席目が自分の中で良くなかったので、チームメイトから客観的なイメージを聞いて、そういった助けの中で合わせられたというか、状態を上げていくことができたことに関してよかったかなって思います。
ーー3打席目のセンター越えの安打の感触については
いい感じに捉えられてたのでよかったかなと思います。
ーー小澤主将が暴投で生還するなど、走塁改革については
あの状況はケースも良かったかなっていうか、ミスから点を取れてるので、そういった周平が目指している野球ができてるのかなっていう風に思います。
ーー今後の意気込みを
(日本生命は)沖縄では勝たせていただきましたが強い相手なので、そういった相手に対してどう戦えるかっていうのがそのリーグ戦につながると思うので、学習しながら挑戦者のつもりで戦いたいなという風に思います。