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東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)は第5週を迎える。東大戦で勝ち点を獲得した早大は、優勝を狙う立大を迎え撃つ。昨春から4連敗中と分が悪く、これ以上負けるわけにはいかない。
加藤の投球にかかる期待は大きい
立大打線をけん引するのは主将・山田健太(4年)。開幕から全試合で4番に座り、打率.286を記録している。今季は勝負を避けられることも多いが、東大2回戦では適時2塁打を放つなど、持ち前の勝負強さは健在だ。さらに山田は早大戦にめっぽう強く、昨季は驚異的な数字を残した。昨季の計4試合で17打数9安打と打率は5割を超え、本塁打2本、8打点という記録は、まさに『早稲田キラー』といえるだろう。こうした対戦成績を踏まえ、いかに走者がいない状況で山田を迎えるかが鍵となる。ここまでチームトップの8打点をマークし、慶大3回戦では3ラン本塁打を放っている2番・宮崎仁斗(4年)、東大戦で5安打を放ち調子を上げてきた1番・道原慧(4年)らに出塁を許したくない。
一方の投手陣をリードするのは荘司康誠(4年)だ。188センチの長身から投げ下ろす速球が持ち味の右腕は、ここまで先発4試合を含め5試合に登板し、防御率2.93の好成績を残している。今季から台頭してきた沖政宗(2年)も警戒すべき投手だ。リリーフで安定した投球を見せると、リーグ戦初先発となった東大2回戦では7回途中無失点(自責点2)と好投した。
東大戦では大活躍だった中村将
対する早大打線は、直近の東大4回戦で今季初の2桁安打を記録するなど、調子を上げつつある。その打線を引っ張るのは、3番を打つ中村将希(教3=佐賀・鳥栖)だ。ここまで2試合連続の先制適時打を放つなど勝負強さを発揮し、打点はチームトップの5をあげている。さらに、後を打つ蛭間拓哉副将(スポ4=埼玉・浦和学院)の前で好機を演出する役割も担い、打線のつながりの鍵を握る。
投手陣はここまで防御率リーグトップの0.58を誇る加藤孝太郎(人3=茨城・下妻一)の活躍が欠かせない。明大2回戦で1失点完投勝利をあげると、東大3回戦ではリーグ戦初完封を収めるなど、今季は飛躍のシーズンとなっている。昨春は立大・山田から本塁打を打たれており、山田を相手にどんな投球を見せるか注目だ。また、東大4回戦で今季初登板した清水大成(スポ3=大阪・履正社)は4回1失点、四死球0の投球を披露し、状態の良さがうかがえる。今季はケガで出遅れただけに、巻き返しを期す気持ちは強いだろう。
復帰した清水成にも注目だ
今季は序盤から苦しい戦いが続いた早大。しかし、ようやく投打がかみ合った理想的な試合運びを見せ始めた。難敵・立大を撃破し、良い流れで早慶戦を迎えたい。
(記事 矢彦沢壮真、写真 玉置理沙子、田中駿祐)
東京六大学春季リーグ戦星取表 | |||||||||||
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順位 | 明 大 | 慶 大 | 立 大 | 法 大 | 早 大 | 東 大 | 勝ち点 | 勝 | 負 | 勝率 | |
1 | 明 大 | ※ | ●1-3 △2-2 〇2-0 ○6-5 |
〇5-2 ●1-2 ○3-2 |
〇12-1 〇16-1 |
3 | 6 | 2 | .750 | ||
2 | 慶 大 | ※ | 〇4-2 △3-3 ○7-4 |
●4-5 ○3-2 ●5-6 |
○11-4 ○16-2 |
2 | 5 | 2 | .714 | ||
3 | 立 大 | ●2-4 △3-3 ●4-7 |
※ | 〇4-1 〇7-4 |
〇7-4 〇3-2 |
2 | 4 | 2 | .667 | ||
4 | 法 大 | 〇3-1 △2-2 ●0-2 ●5-6 |
○5-4 ●2-3 ○6-5 |
●1-4 ●4-7 |
※ | ○4-1 ○4-3 |
2 | 5 | 5 | .500 | |
5 | 早 大 | ●2-5 ○2-1 ●2-3 |
●1-4 ●3-4 |
※ | △2-2 △6-6 ○4-0 ○5-1 |
1 | 3 | 4 | .429 | ||
6 | 東 大 | ●1-12 ●1-16 |
●4-11 ●2-16 |
●4-7 ●2-3 |
△2-2 △6-6 ●0-4 ●1-5 |
※ | 0 | 0 | 8 | .000 |
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