三冠王の今井、リーグトップ3勝の西垣ら4人がベストナイン選出!早大から4人は19年春以来

野球

 開幕カードの連敗から怒涛(どとう)の追い上げを見せ、リーグ2位の原動力となった4選手が初のベストナインを獲得した。今井脩斗(スポ4=埼玉・早大本庄)、福本翔(社4=東京・早実)は満票での受賞となり、早大から4人が選出されるのは2019年の春季リーグ戦以来となった。

 

☆西垣雅矢(スポ4=兵庫・報徳学園) 投手・初(12票)

 


慶大2回戦の9回を抑え雄たけびをあげる西垣

 

 『Wエース』の一角を担う西垣は今季、リーグ2位の防御率1.03をマーク。先発だけでなくリリーフとしても圧巻の投球を披露し、大車輪の活躍を見せた。3勝、3完投、44投球回、50奪三振はいずれもリーグトップ。先日のプロ野球ドラフト会議では東北楽天ゴールデンイーグルスに6位指名を受け、プロの世界での活躍も期待される。

 

☆今井脩斗(スポ4=埼玉・早大本庄) 一塁手・初(満票)

 


閉会式にて首位打者賞の表彰を受ける今井

 

 今井は8試合の出場にもかかわらず、打率.471、3本塁打、14打点をたたき出し、圧倒的な打力を発揮。チームをけん引する打撃で戦後史上15人目となる三冠王に輝いた。未定だった進路も、社会人野球チームからオファーが届き、競技を継続する。

 

☆中川卓也(スポ3=大阪桐蔭) 三塁手・初(11票)

 


慶大1回戦で適時打を放つ中川卓

 

 中川卓は今秋、自己最高となる打率.333、7打点をマークするなど、ついに打撃が覚醒。持ち前の選球眼の良さも相まって5割近い出塁率を残し、チームの勝利に貢献した。優勝を逃した慶大2回戦終了後は人目をはばからずに涙を流し、悔しさをあらわにした。この雪辱は、4年となる来年に果たす。

 

☆福本翔(社4=東京・早実) 外野手・初(満票)

 


慶大2回戦で二塁打を放ち喜ぶ福本

 

 福本は全試合で安打を放ち、打線の火付け役として機能。打率もリーグ3位の4割を記録した。早慶戦でも計3安打を放ち、ここぞの場面での勝負強さも光った。今後は航空会社に就職予定で、競技としての野球には別れを告げる。4年秋に定位置をつかんだ苦労人が、最後のシーズンで印象的な活躍を見せた。