序盤の集中打で逆転勝利　優勝に逆王手をかける／慶大１回戦速報

　東京六大学秋季リーグ戦（秋季リーグ戦）優勝のためには、早慶戦での２連勝が条件となる早大。秋晴れのこの日、１回戦が行われた。試合は序盤から動き、２回に２点を先制される。しかし直後に３本の適時打が飛び出し逆転に成功。その後はリードを守り切り、勝利を飾った。

　２回、１死から安打で出塁を許すと、廣瀬隆太（２年）に３号２ランを浴びた。それでも直後の３回、１死一、二塁から福本翔（社４＝東京・早実）に左翼線適時二塁打が飛び出し１点を返す。続く蛭間拓哉（スポ３＝埼玉・浦和学院）の２点適時二塁打で逆転し、丸山壮史主将（スポ４＝広島・広陵）も追加点となる適時二塁打を放った。

逆転の適時打を放ち喜ぶ蛭間

　一方の先発・西垣雅矢（スポ４＝兵庫・報徳学園）は３回以降安定感のある投球を続けた。６回には１死三塁のピンチも、２者連続三振に打ち取り切り抜けた。西垣は８回を投げ２失点。９回はエース徳山壮磨（スポ４＝大阪桐蔭）がリードを守り切った。

８回２失点の好投を見せた西垣

　この勝利で、勝ち点を６に伸ばし慶大と並んだ。明日行われる２回戦で勝利すれば、２季ぶり47度目の優勝となる。「風は早稲田に吹いている」（小宮山悟監督、平２教卒＝千葉・芝浦工大柏）。奇跡の逆転Ｖへ、舞台は整った。

（記事　山崎航平、写真　永田悠人）