先発・柴田が好投　救援陣も快投しオープン戦４連勝／横浜商大戦

　この日対戦したのは、横浜商大。新型コロナウイルスの影響で今試合から無観客試合となったが、関係者は入場可能であるため球場にはスカウト陣が視察に訪れた。好調を維持している早大は初回、丸山壮史（スポ３＝広島・広陵）の適時打で１点を先制し、続く２回には福本翔（社３＝東京・早実）の犠飛でさらに１点を追加。その後は相手投手に抑え込まれたものの、先発の柴田迅（社４＝東京・早大学院）をはじめとする投手陣の好投で相手打線を完璧に抑え込み、２－０で勝利した。

　試合は初回から動いた。福本、中川卓也（スポ２＝大阪桐蔭）の連打と犠打で好機をつくると、２死後、打席には４試合連続で打点を挙げている好調の丸山。相手投手の２球目をたたき、一、二塁間を破る適時打を放つ。２回にも先頭打者・澤田健太朗（文３＝福井・高志）が左中間に二塁打を放ち、続く熊田任洋（スポ１＝愛知・東邦）の犠打、福本の中犠飛でさらに１点を追加。序盤にリードを奪う、好調な滑り出しとなった。しかし３回以降、早大打線はチャンスをつくりながらもなかなか得点を挙げることができず、勝負強さに課題が残った。

先発した柴田

　一方、この日先発として登板したのは、普段中継ぎの機会が多い柴田。スカウト陣が見守る中、安定感のある投球を見せる。打たせて取る投球で相手打線の得点を許さず、５回無失点の好投で試合をつくった。そして、柴田の好投に応えるように救援陣も奮闘。３番手・今西拓弥（スポ４＝広島・広陵）は今試合が春季オープン戦初マウンドであったが、持ち前の制球力が光り、２イニングを投げて２つの三振と１つの併殺を奪う快投を見せる。抑えとして登板した山下拓馬（法３＝埼玉・早大本庄）も９回、相手打線を三者三振に抑える完璧な投球。早大が２点のリードを守り切り、勝利を収めた。

今季初登板の今西

　今試合に勝利し、オープン戦４連勝と波に乗る早大。打線だけではなく、投手陣の調子も上がってきている。この勢いのまま、東京六大学春季リーグ戦に向けて突き進んでいきたい。また、新型コロナウイルスの影響で、今後開幕延期などの措置が取られる可能性も考えられる中ではあるが、残り少ないオープン戦で各々（おのおの）が課題を見つけ、克服していくことにも期待がかかる。

（記事　倉持七海、写真　萩原怜那、池田有輝）

※記事中の学年は新年度のものです。

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