昨年のリベンジ果たせず。完敗に終わる

野球
TEAM
同 大
早 大
(早)●小島、柴田、増田、徳山、早川-岩本
◇(二塁打)山田、吉澤

 沖縄遠征後、初めての春季オープン戦。早大は2014年に復活して、ことしで5回目となる同大との定期戦に臨んだ。古くから深い親交関係を持つ両校。この日の安部球場にはオープン戦であるにも関わらず多くの観客が駆けつけた。昨年は同大のホーム・京都で行われたこの試合。3年連続白星が途絶え、完封負けを喫しただけにその雪辱を果たしたい早大ナインだったが、ことしも同じ投手相手に苦戦を強いられ、勝利をつかむことはできなかった。

初回、先制の左越え適時二塁打を放った好調の吉澤

 滑り出しは順調だった。1番・山田淳平(教3=東京・早実)がプレーボール後の初球を捉え右翼線二塁打を放つと、暴投での進塁も加わり1死三塁と好機をつくる。すると、3番・吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)が左越え適時二塁打を放ち、1点を先制した。しかし喜びもつかの間、その後は抜群の制球力を持つ同大のエース福島孝輔(4年)を攻略できず。4回までを無安打に抑えられる。5回には福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)、6回には再び山田が安打で出塁するも、走塁ミスをするなど、得点につなげることはできなかった。

打線は2回以降、相手先発の前に沈黙した

 先発を任された小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)は、キレのある直球で初回を三者凡退に抑える。続く2回も、制球に苦しむ場面こそ見られたが、ルーキー岩本久重(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)の落ち着いたリードもあり、安打を許さず無失点に封じた。ところが3回、先頭打者に四球で出塁を許すと、2死三塁のピンチで甘く入った変化球を捉えられ1点を返される。4回にも、確実に1点を狙う同大の攻撃を止めることができず、勝ち越しの中前適時打を浴びた。しかし後続を断つと、続く5回は上位打線を抑え切りエースの意地を見せた。6回からは柴田迅(社2=東京・早大学院)が登板。中継ぎとしての役目を果たし、7回までを無失点に抑える。そして8回に2死三塁と同大に再び得点機を与えたところで増田圭佑(文4=茨城・江戸川学園取手)にスイッチ。増田は粘りの投球を見せてフルカウントから空振り三振に打ち取り、追加点を与えなかった。だが迎えた最終回。徳山壮磨(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)、早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)がマウンドに上がるも、左犠飛でダメ押しの1点を献上。完敗を喫した。

 この日の早大の安打はわずか5本。走塁のボーンヘッドも見られ、2点という点差以上に課題が残る試合内容となった。東京六大学春季リーグ戦開幕まで1カ月を切った今、このままで満足するわけにはいかない。残された時間の中で、チーム全体の向上に期待したい。

試合後には記念撮影が行われた

(記事 秦絵里香、写真 江藤華、林大貴)

※記事中の学年は新年度のものです。

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