先日のプロ野球ドラフト会議で、千葉ロッテから見事1巡目指名を受けた中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)が岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)同席の下、林信平球団本部長らからあいさつを受けた。指名から半月以上の日時が経過したが、球団からのあいさつで改めてプロへの実感がわいたという中村。幕張の必殺仕事人となるべくプロ野球の世界での戦いが始まる。以下、選手への質疑応答と監督のコメント。
会見に臨む中村主将
中村奨吾(スポ4=奈良・天理)
――指名されてから半月以上経ちますが、きょう実際指名あいさつを受けていまのお気持ちはいかがですか
初めて球団の方とお会いして改めて評価していただいて感謝しています。
――東京六大学リーグ戦を挟んでなかなかプロへのことを考えることはできなかったかもしれませんが実際にあいさつを受けて実感というのはどうでしょうか
お話をさせていただいて少しずつ実感がわいてきたなという思いです。
――あいさつは10分ちょっとの時間でしたが、どういったことを言われましたか
こういうところを評価していただいたとかいう話をしていただきました。走攻守すべてにおいて評価していただき将来チームの中心となるような選手になってほしいということをおっしゃっていただきました。
――それを聞いてご自身としてはどうでしたか
とてもうれしかったですし、感謝しています。
――この後プロに入るまでまだ少し期間がありますが、オフというのはどのように過ごしていこうと考えていますか
また一からしっかり体力を付け直して、けがのないような体作りをしていきたいなと思います。
――いまのところ入ってから1年目にどういったプレー、活躍をしたいという目標はありますか
まずけがのないように体作りをして、しっかりついていけるようにいまの段階から準備をしていきたいなと思います。
――体づくりをしてプロに向かっていきたいという話がありましたが、プロと現段階の自分でここは差があるなと思っているところは他に何かありますか
技術面でももちろん大きな差があると思いますが、ニュースなどを見ていてもいまキャンプなどですごく厳しい練習をしているというように聞いているので、その練習についていけるように体力をつけていきたいなと思います。
――大学4年間で最も成長したと思う点と印象に残っていることを教えてください
最終年に主将をやらせていただいて、技術面でも成長させていただいたんですが精神的にもかなり成長させていただいたなと感じています。印象に残ったことは最後の立大戦の延長の時にみんながつないでくれて、勝ち越し適時打を打てたことはとても印象に残っています。
――卒論はどのようなテーマで挑まれていますか体格と打球速度の関係性について、いま実験や論文を作成しています。
岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)
――今回二人がドラフト1位で指名され、きょうその中村選手のあいさつということでしたが、どのような感情でいらっしゃいますか1位で指名をいただいておりますので大変光栄に思いますし、私自身も非常にうれしく思っています。ただこれから厳しい世界に行くということになりますので、非常に心配もしております。そういった気持ちが交錯しているといったところでしょうか。
――ご本人も横にいらっしゃいますが、厳しい世界に飛び込んでいく教え子にどういう言葉をかけられますか
良い時もあれば、悪い時もあると思うんですね。プロの世界で、より高いレベルでやるわけですから思うようにいかないこともあると思うのですが、とにかく前を見て勇気を持って前進して欲しいと。一気にはいかないでしょうが、一歩ずつ力強く前進してほしいとそういう風に期待しています。
――心配があるとおっしゃられましたがプロの世界でどういった部分が心配なのでしょうか
やはり技術的にも、精神的にも高いレベルで競って当然チーム内での競争も勝ち抜かなければなりませんし、相手チームとの戦いというのもあります。そういったものが6カ月間も繰り広げられるわけですから、大学時代と違って2カ月に渡っての戦い、1週間に1度、2週間に1カードというスケジュールとは全然違うなかで戦っていきますので、よりタフな厳しい部分での戦いを少し心配しているというところです。
左から千葉ロッテ林信平球団本部長、中村、岡村監督色紙は千葉ロッテ伊東勤監督からの激励
(写真 井上雄太)