先日、プロ野球ドラフト会議で東北楽天から6巡目指名を受けた横山貴明(スポ4=福島・聖光学院)が岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)同席の下、永池スカウトらからあいさつを受けた。以下、選手への質疑応答と監督のコメント。
指名あいさつを受けた横山
横山貴明(スポ4=福島・聖光学院)
――指名を受けてどのような心境ですか
とても光栄だなという思いです。ようやく指名された実感が湧いてきました。
――日本シリーズで楽天が日本一になりましたが
家族や親戚、知人などが日本製紙クリネックススタジアムに応援に行っていて、優勝した瞬間は涙を流して喜んだそうなので、野球の力がこれだけあるのだなというのを実感しました。
――印象に残った選手やプレーはありましたか
則本選手(昂大、プロ野球・東北楽天)と田中選手(将大、プロ野球・東北楽天)の投球はとても印象に残りました。自分としては気迫を持って投げているつもりですが、まわりからはそう見えないと言われるので、あのように気迫が見える投球をしていきたいと思います。
――目指す投手像はありますか
登板したらチームの流れを変えられるような、勢いのある投手になりたいと思っています。
――「被災地代表としてがんばりたい」とのことですが、背負うものも大きいのでは
大震災があって原発事故もあって、自分の地元がその中心であるということは運命なのかなと思う部分もあるので、浪江町出身として、被災地代表の野球選手として、がんばっていくことが宿命だと思ってずっとやってきました。今後もその気持ちのままやっていきたいです。
――聖光学院高の斎藤智也監督には報告しましたか
泣いていました(笑)。まず両親に連絡して、その次に連絡しました。「本当によかった」と。「自分にも責任があるから、なんとしてもお前には(プロに)行ってほしかった」と言っていました。
――大学時代で印象に残っていることは
下級生のときの雑用は本当に印象に残っていますね。あとは3年生の春に全日本選手権で優勝したこととか、最近ですけれど早慶戦のあとでスタンドに上がって校歌を歌ったのも印象に残っています。
――大学では抑えを中心にやってきましたがプロに向けて
大学時代先発も何回かやらせていただいたのですが、あまり結果が出なかったですね。学年が上がってからは中継ぎ・抑えとピンチの場面で出ることが多く、そこで抑えたときにチームに貢献できているという快感が好きだったので、プロに行ってからもそういうポジションをやりたいなと思います。
――プロ入りに向けて
変化球をしっかり磨いていきたいなと思います。球種を増やすことや球速のことはあまり考えず、今持っているフォークやスライダーを磨いてレベルを上げていければもっと良い投手になれると思います。
岡村猛監督(昭53二文卒=佐賀西)
――大学4年間を振り返って一番成長したと思うところは
ケガが多くてなかなか思うように自分の投球ができないときがあったのですが、そういうときも黙々と「いつかもう一回登板してやる」という強い気持ちを持てるようになったというのが一番成長したのではないかなと考えています。
――プロでここは通用するというところ、またここはもう少し鍛えないといけないかなというところは
やはり強靭(きょうじん)な体をつくるということが第一かなと思います。また、すばらしいストレートを投げ込めますので、強い気持ちを持って打者を攻めるということを磨きをかけて練習してほしいなと思います。
――どのような投手になってほしいですか
信頼される投手になってほしいですね。ここはもう横山に任せたら大丈夫だという信頼の厚い投手になってほしいです。どんな場面であっても彼に託せば大丈夫という信頼を勝ち取って登板してほしいです。