【女子アーチェリー】王座制覇の快挙、悲願の2連覇果たす! 

女子アーチェリー

第65回全日本学生女子王座決定戦 6月13・14日 静岡・つま恋リゾート彩の郷

 アーチェリーの大学日本一を決める全日本学生アーチェリー王座決定戦(王座)が、聖地・つま恋リゾートで2日間にわたり開催された。2連覇を狙う早大女子は、13日の予選ラウンドを全体4位で通過すると、14日の決勝ラウンドでは、準々決勝で強豪校の日体大にシュートオフで競り勝ち、準決勝も突破。決勝では優勝常連校の近畿大と対戦し、第1セットは落としたものの、その後は流れをつかみ、第2セットから3セットを連取して6-2で勝利した。創部初の王座2連覇を果たし、部員全員で喜びを分かち合った。

王座制覇を果たし、笑顔の選手たち

 13日の予選ラウンドは各校4人が72射ずつ射ち、上位3人の合計点で順位が決まる。早大は髙橋梨杏(スポ4=神奈川・横浜)、浅田陽香(スポ3=東京・昭和)、五関晄子(スポ2=エリートアカデミー)、古庄千陽子(スポ1=エリートアカデミー)の4人が出場した。夏の訪れを感じる汗ばむ陽気の中、古庄が639点をたたき出して1位と1点差の全体2位、五関が13位、浅田が35位、髙橋が39位で予選を終えた。早大は1838点を獲得し、全体4位で翌日の決勝へ進んだ。

予選ラウンドで行射する髙橋

 前日に比べて日差しが和らぎ、過ごしやすい気候の中行われた14日の決勝ラウンド。予選ラウンドの順位を基にしたトーナメントで試合が行われた。1セットにつき3人が2射ずつ射ち、その合計点が相手チームより高いと2ポイント、同じだと1ポイント、低いと0ポイントを獲得する。5ポイントを先取すると勝利となり、トーナメントを勝ち進む。早大は予選のチーム内順位により、古庄、五関、浅田の3人が出場し、髙橋はスコーパーとして参戦した。シード権を獲得したことにより2回戦から登場した早大は、明治大を5-3で下すと、準々決勝で日体大と対戦。第1セットを取った後逆転されるも、あと1セットを取られたら敗北の第4セットで集中力が光り、4-4と同点に追いつく。3人が1射ずつ射ちその合計点で勝敗を決めるシュートオフに勝敗が持ち越され、緊張感が一層高まった。「自信をもって射つしかない」と心を決めた一番手の五関が的の中心を射抜き10点を獲得。「私も続くぞという思い」で古庄も9点を射ち、最後は浅田が的の中央に10点を決めた。合計得点は並んだものの、中心からの距離差で日体大を上回り、劇的な勝利を収めた。応援していた部員の中には感涙を浮かべる選手も多く、歓声が会場を包んだ。早大はこの一戦で勢いに乗り、続く準決勝では関西学院大にストレートで勝利し、3年連続となる決勝の舞台へと駒を進めた。

三番手で見事10点を射抜いた浅田

シュートオフで劇的勝利を収めた後の女子選手たち

 昨年に創部初の王座制覇を果たし、今年は2連覇を目指す早大。決勝では強豪校の近畿大と激突した。第1セットは近畿大に3点及ばずセットを取られるも、第2セットは3人全員が2射とも9点以上を記録する圧巻の射を見せ、2-2の同点に。その後も全員が安定して高得点を射ち、第3セットを勝ち取る。チームをけん引してきた髙橋がスコーパーとして声援を送り続ける中、第4セットもその勢いは衰えなかった。最後9点以上を射てば勝利が決まる場面で、五関が9点を射抜き王座制覇を決めると、4人の選手は抱き合って喜びを爆発させた。応援に駆け付けていた部員やOB・OGらは肩を組んで「紺碧の空」を熱唱し、勝利の喜びを分かち合った。

一番手を務めた浅田

二番手でつないだ古庄

三番手で行射した五関

2連覇を決め抱き合う選手たち

「紺碧の空」を熱唱する選手たち

 緊張感もある中、「終始早稲田らしくほのぼのとした雰囲気で進められた」と浅田が振り返るように、選手らは笑顔を絶やさず、明るい雰囲気の中で、全国大会決勝の大舞台を堂々と戦い抜いた。2連覇を成し遂げた選手らは試合後、そろって喜びを口にした。また今大会が4度目にして最後の王座となった髙橋も、心残りはあるものの2連覇の達成を喜び、「あとは気持ちを全部後輩に託して、3連覇と男女王座制覇を叶えてほしい」と後輩たちにエールを送った。「ここまで来たら3連覇するしかない」と最上級生となる浅田は次を見据えている。さらなる目標に向けて部員全員が心を一つにし、新たな挑戦が始まる。

スコーパーとして参戦し選手を支えた髙橋

表彰式後の選手たち

(写真・記事 本谷理彩)

結果

▽予選ラウンド

髙橋 578点 39位

浅田 586点 35位

五関 613点 13位

古庄 639点 2位

早大 1838点 4位

▽決勝ラウンド

1位 早大

コメント

髙橋梨杏(スポ4=神奈川・横浜)

ーー王座を終えた今の心境

まず一番は嬉しいなっていう気持ちです。本当に2連覇できて嬉しいですし、メンバー3人が楽しかったっていう風に言ってくれてすごく嬉しいです。あとはちょっとだけ2割くらい悔しいなっていう気持ちはあって、4年連続で出場だったので、最後決勝まで自分も選手として行けたら良かったんですけど、それができなかったのが唯一の心残りかなって思います。

ーースコーパーとして参加された決勝ラウンドではどのように試合を見ていましたか

割とみんなすごい安定して、大体同じくらいの点数を、練習通りの点数を射てていたので、そんなに心配はしていなかったのですが、日体さんとのシュートオフとか、あとは近大さんとの決勝での最終エンドとかはすごく緊張しましたしハラハラしていました。

ーー2連覇を決めた瞬間を振り返って

 4対2とかになってから最終エンドが始まるわとなった時に、思ったよりしれっとこの子たち優勝しそうだなと思って。去年は初優勝というか悲願というのがかかっていたからなのか、すごい時間が長く感じたんですけど、今回はすごいあっという間で、「あ、優勝した、2連覇だ、やったー」みたいな感じで、いつの間にかみたいな感じでした。

ーー今後の意気込みは

これから私は来週の総会をもって部活は引退という形にはなるので、あとは気持ちは後輩たちに全部預けて、託して、来年は3連覇と男女王座制覇を叶えてほしいな、達成してほしいなというのと、ちょっとだけ休んで、またアーチェリーに対する気持ちが戻ってきたら、アーチェリーをもうちょっとやってみようかなと思っています。

浅田陽香(スポ3=東京・昭和)

ーー2連覇して今の気持ちは

もうとにかく嬉しいです。去年王座に出たんですけど、後ろからスコーパーという形だったので、少しそれが悔しく思っていて、それで 1年間、来年は絶対に団体戦に出たいっていう思いで練習してきたので、まずは 2日目に決勝ラウンドに出られてよかったっていうのと、プラスやっぱり連覇がかったプレッシャーのある試合だったと思うので、その中でも早稲田らしさを出して、ちゃんとみんなで盛り上げて優勝できたっていうところが本当に嬉しく思っています。

ーー予選ラウンドでは調子がとても良さそうに見受けられましたが、振り返って

緊張もしていたんですけど、もう絶対中てたいっていう気持ちがあったので、緊張よりもその気持ちの部分で中てられたかなって思います。

ーー決勝ラウンドの日体大との試合では、最後に三番手として見事勝利を決められました。その時の心境は

シュートオフは初めてだったので、緊張もしたんですけど、前の晄子と千陽子がちゃんと10点、9点を決めてくれたので、これは勝てるだろうと思って安心して三番手に臨めて、後ろからの声も結構聞こえて、強く射てみたいに言われたので、それ通りに強く射ったらちゃんと中ったという感じです。

ーー決勝の一戦を振り返って

もうすっごい周りがキラキラしていて初めての光景で、射っているんですけどあまり実感がない感じで進んでいって、緊張した時は左側にいた応援の人たちを見たら、めっちゃ笑顔でこっちを見てくれたので、落ち着いてきて終始早稲田らしくほのぼのとした雰囲気で進められたのがすごく良かったなって思います。

ーー最上級生になりますが、今後の意気込みは

ここまで来たら3連覇するしかないなと思っているので、このまま最上級生として、66代を力強く引っ張っていきたいなって思っています。

五関晄子(スポ2=エリートアカデミー)

ーー2連覇した今の気持ち

2連覇を目標にしてやってきたので、これが叶って今は最高に嬉しい気持ちです。

ーー予選ラウンドを振り返って

昨日の予選ラウンドは特に、前半が自分でも感覚も悪いし、逆に言ったら射ってもこれは絶対中らないなという感覚しかなくて、ちょっと落ち込んでいたんですけど、吹っ切れて後半は少し点数を取り戻して、なんとか早稲田大学として予選4位になって、山的にもいいところに入れたので、決勝ラウンドに向けての射ち方が後半できたというのは、とてもいいことだったと自分では思っています。

ーー日体大戦のシュートオフでの心境は

その時は、私はずっと三番手で射っていたんですけど、シュートオフだけ一番手に変わって射って、シュートオフは自信を持って射つしかないということで一発でバシッといったらXに入って、もう(盛り上がりが)すごかったです。やったーと思ったのと、相手も10、10、9だったし、接戦!と思ったけれど、早稲田2人がXに入れて距離差で勝てて。決勝かと思うぐらい面白かったです。

ーー決勝ではどのような思いで射っていたか

優勝がかかっているということで結構緊張しました。私は王座という試合でまだ去年は1年生だったし、今回はまだ2年生であんまりプレッシャーもなくて楽しくみたいな感じだったんですけど、ちょっと緊張が出てきてドクドクするみたいな感じだったんですけど、逆に緊張しているからこそ冷静に考えて、自分のやるべきポイントを一つ一つ考えてシンプルに射つことができたので、結構まとまりが良かったかなって思います。

ーー今後の意気込みは

近くて個戦本戦(関東学生個人選手権大会)とインカレ(全日本学生個人選手権)があるんですけど、去年は個戦本戦で優勝しているので、今年はもちろん優勝を狙っていくのと、インカレは去年は5位入賞で優勝に1歩届かずというところだったので、今年は優勝を目指して頑張りたいと思います。

古庄千陽子(スポ1=エリートアカデミー)

ーー2連覇した今の思い

すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。やっぱり先輩たちが昨年優勝した分、2連覇というのは早稲田の中でも大きくあったので、少し始まる前は不安でしたが、いざ試合してみるとちゃんと優勝することができて、とてもな良かったっていう気持ちとホッとして本当に嬉しいです。

ーー1位と1点差で個人2位となった予選ラウンドを振り返って

もうとっても悔しいです。なんですけど、前半はでも2連覇というのもあって、とても緊張したんですが、後半はコーチから言われたように、もう思いっきり射つということ決めて、しっかり思いっきり射つことができたので良かったなと思いました。またすごく楽しむことが自分の中でできたので、すごくいい予選だったかなというふうに思います。

ーー日体大戦のシュートオフでの心境は

もう本当にあの浅田先輩と晄子さんがもうXをど真ん中決めてくれたので、もう本当に良かったですし、私も 2番手で打ったんですけど、初めに晄子さんが10を決めてくれて、私も続くぞっていう意味でしっかり、10点の近くの9点だったんですけど、ちゃんと日体大に勝利できてとても良かったなっていう風に思います。頼りになる先輩でした。

ーー初めての決勝の場は緊張しましたか

もう最後1試合な感じだったので、楽しむぞって決めて行ったんですけど、やっぱりその応援の方々がすごくいてとても緊張しました。ですけど、しっかりちゃんと早稲田らしいプレーができたので良かったなって思います。

ーー今後の意気込み

まずはシニアの日本代表になることが目標です。12月にU-21の日本代表としてアジアユース選手権に行くので、そこでもしっかり金メダルを取れるように頑張りたいと思います。早稲田のアーチェリー部としては、女子の 3連覇を目指して、個人戦のインカレであったり、また来年のリーグ戦をしっかり、先輩になるので頑張りたいと思います。