【米式蹴球】最終第4Qで逆転勝利 RB長内主将が2TDの大活躍

米式蹴球

関東学生秋季リーグ戦 10月17日 アミノバイタルフィールド 

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大
BIGBEARS
0 7 0 10 17
東大
WARRIORS
7 3 0 0 10

 前節の立大戦で敗北を喫し、秋季リーグ戦の優勝を目指す上でこれ以上負けるわけにはいかない早大BIGBEARSは、東大WARRIORSと対戦した。試合は、東大に先制を許す厳しい出だしとなる。RB長内一航主将(文構4=東京・早実)のタッチダウン(TD)で追いつくも、前半終了間際にフィールドゴール(FG)で再びリードを許す。最終第4クオーター(Q)にRB長内主将の今日2つ目となるTDランで逆転すると、東大の猛攻を凌ぎ切り、17ー10で勝利した。

この試合で2つのTDランを決めたRB長内主将

 前半は、早大リターンで試合が始まる。RB長内主将のランで敵陣に侵入するも、スナップでのファンブルが響きFGを選択。ただ、DB/K/P出口弥生(人2=東京・本郷)のFGトライは、FGポストに届かず失敗に終わる。一方、東大は、フレックスボーンからスクリーンパスとオプション攻撃でゲインを重ねる。QB田中昴(4年)のスクランブルでゴール前まで進むと、RB長澤晃平(2年)のランでTD。第1Q終了とともに、東大が先制点を挙げる。反撃したい早大は、QB岩井麟(スポ1=東京・桐朋)からWR安東純心(スポ3=沖縄・首里)へのパスでファーストダウンを獲得すると、トスを受けたRB長内主将が縦に切り上がり、46ヤードの独走TD。キックも決まり、7ー7と同点に追いつく。DB宮澤源(文構3=東京・麻布)のロスタックルもあり、東大の攻撃をスリーアンドアウトに抑えると、敵陣30ヤード付近からの攻撃権を得る。しかし、WR平山琢生副将(スポ4=千葉・匝瑳)のドロップもあり、4thダウンまで追い込まれると、QB岩井がQBスニークの構えからトスを試みた際にファンブルを喫し、敵陣からの攻撃は無得点に終わる。対する東大オフェンスは、パスを連続して決め、早大陣内に入ると、50ヤードのロングFGが決まって、再びリードを許す。早大は、前半残り2分で同点に追いつきたいところだったが、スナップでのファンブルが続き、前半は東大の3点リードで終わった。

タックルを試みるDB吉岡獅音(スポ1=東京・佼成学園)(右)とDB宮澤

 後半は早大のキックで再開すると、東大の攻撃を止められず、ジリジリと進まれる展開が続く。ただ、3rdダウンのランを止めると、東大のFGトライは外れ、辛うじて無失点に防ぐ。続く早大オフェンスは、RB長内主将とRB齊藤高士朗(法2=東京・早大学院)のランでドライブを進めるが、再びスナップ時のファンブルによってロスを喫し、パントに終わる。第4Qに入り、DL坂本怜央(国教1=東京・佼成学園)のパスラッシュが決まり、東大の攻撃をスリーアンドアウトに抑えると、早大はここから同じく1年生のQB竹原拓海(スポ1=京都・立命館宇治) がフィールドに入る。RB長内主将のランを中心にドライブを進めるも、東大ディフェンスに粘られ、勝負の4thダウンを迎える。ここでQB竹原が自らボールを持ってファーストダウンを更新するも、相手DLにボールを掻き出されてしまう。ただ、これをWR平山がリカバーし、攻撃を続行させる。すると、トスを受けたRB長内主将がタックルを外し、WR平山やOL風間耕一(基理4=東京・早大学院)が空けた隙間を抜けて、逆転のTDランを決める。さらに、東大オフェンスが、トスプレーでファンブルすると、DL佐藤大悟(教4=岐阜・関)がリカバーし、良い位置からの攻撃権を得る。これをDB/K/P出口のFGに繋げ、リードは7点に。試合時間は、残り3分半。東大はランとパスを織り交ぜながら、時間を使い攻撃を進め、残り9秒でエンドゾーンまで残り25ヤードの地点まで攻め込む。しかし、最後のプレーで東大が投じたヘイルメリーパスは、DB宮澤がインターセプトし、試合終了。序盤は苦しみながらも、接戦で辛うじて勝利を掴んだ。

中央を抜けるRB齊藤高

 終始リードされる展開も、第4Qに何とか逆転し、勝利を挙げた早大BIGBEARS。QBが経験不足なこともあり、ミスが相次ぐ苦しい展開も、RB長内主将のランで試合を決めた。秋季リーグ戦の自力優勝には、ここからの2連勝と、さらに法大戦で44点差以上での勝利が必要である。優勝を争っている立大や法大が他試合で敗北すれば、優勝の可能性は上がるものの、次戦の法大戦で負けた場合、その時点で優勝の望みは消える。現時点では厳しい試合が予想されるが、目標としている優勝を手にするために、奮起を期待したい。

(記事:吉川柊真 写真:平川陸、堤健翔、大村谷芳、連盟関係者提供)

得点経過

TEAM Q 残り時間 PLAY(PAT) スコア
東大 1 0:00 TD #88長澤の1ヤードTDラン(#43上甲のキックは成功) 0-7
早大 2 9:43 TD #33 長内の46ヤードのTDラン(#27出口のキックは成功) 7- 7
東大 2 1:06 FG #19原の50ヤードFGは成功 7-10
早大 4 7:41 TD #33 長内の18ヤードのTDラン(#27出口のキックは成功) 14-10
早大 4 3:31 FG #27出口の36ヤードFGは成功 17-10

チームスタッツ

スタッツ 早大 東大
1st down数 9 15
ーラン 9 10
ーパス 0 5
ー反則 0 0
3rd down成功率 3/9 33% 3/9 33%
4th downs成功率 1/2 55% 1/2 55%
総プレー回数・ヤード 36回 198ヤード 56回 218ヤード
パス試投成功回数 6/8 75% 30ヤード 10/14 71% 80ヤード
ラン回数・ヤード 28回 168ヤード 42回 138ヤード
TD数 2 1
ーラン 2 1
ーパス 0 0
ーその他 0 0
PAT回数 2/2 100% 1/1 100%
2ptコンバージョン回数 0/0 0% 0/0 0%
FG回数 1/1 100% 1/2 50%
パント回数 2 2
反則回数 2回5ヤード 1回15ヤード
被ターンオーバー回数 1 2
ーインターセプト 0 1
ーファンブルロスト 1 1
セーフティー回数 0 0
レッドゾーン 1/3 33% 1/2 50%
タイムポゼッション 18:17 29:43

コメント

・DL北村玲應音副将(文構4=東京・早実)

ーー今日の試合を振り返って

 最初はディフェンスで7点とられて、オフェンスもあまりかなと思ったので、変わりきれてないのかなという不安がよぎった感じがありました。ただそこで振り切らずに気持ちをニュートラルにできて、最後まで割り強くディフェンスは戦えたと思ったので、そこはすごく良かった点だと思います。

ーーご自身のパフォーマンスはいかがでしたか

 DLとしては、まずはベストスタートを切ってブロッカーが来る前にタックルするという役割でした。その点は、今週スタートの練習としてきましたし、反応できるようにする練習もしてきたので、すごくその成果が出た試合だったと思っています。

ーー東大の攻撃スタイルに対しては、試合前どのような対策をしてきましたか

 東大はオプション攻撃という特徴的な攻撃なので、みんなで誰が、どの責任を持っているか、ということをはっきりさせてきました。立大戦ではその自分の責任を守れない選手がフィールドにいたことで負けたので、そこは本当にずっと徹底してやっていこうということで準備してきました。

ーー特に前半は東大に時間を使われて進まれていましたが、後半変えた部分はありますか

 特に変えることはなく、自分たちの用意してきた役割をずっとやり続けるというころで、気持ちもプレースタイルもぶれずにできたことが良かったと思います。

ーー次戦の法大戦への意気込みをお願いします

 2週間ここまでと同じように本気で準備して、自分のプレーでチームを活気づけて、勝たせられるように準備したいと思います。

・DB三平悠生(教4=東京・早実)

ーー試合を振り返って

 立大戦に負けた後で、チームとしても何か変わっていかなければというところでの試合だったので、自分も準備のところは徹底していましたし、チームとしても全員が準備というところは心がけていました。

ーー立大戦での守備面を踏まえて、どのような改善に取り組みましたか

 ディフェンスでは一人一人の役割、意識が少し甘くて、その薄さが失点につながっていたので、そこを改善しようというところで、毎日の練習時間もそうですけど、一人一人が責任を明確にするという作業を行いました。

ーーご自身のパフォーマンスはいかがでしたか

 僕はあまり活躍できたという自覚はないですけど、東大はランのチームなので、DLやLBなどのフロント陣が頑張ってくれて、この試合に勝てたのかなと思います。

ーー東大はパスを多く使ってきた印象でしたが、ここに関してはどう考えていますか

 パスは、1対1には結構自信があったので、前半では結構取られましたけど、なんとか失点数を抑えることができて良かったです。

ーーこの試合での課題はどこだと考えていますか

 自分やDBとしてはタックルが毎回の課題で出ますけど、結構ランの多いチームの中で、今日の試合でもタックルという課題が出たので、そこは引き続き改善していきたいです。

ーー次戦の法大戦への意気込みをお願いします

 法大はやはりレシーバー陣が強いチームで、パスの強力なチームなので、そこに対して僕はDBとして1対1で勝って少しでも自分たちの失点を抑えられるように頑張っていきたいと思っています。

・QB竹原拓海(スポ1=京都・立命館宇治) 

ーー今日の試合を振り返って

 今日は途中からの出場でした。試合が進む中で、コーチが僕に期待して試合に投入してくださったと思います。それに対して、しっかりと期待に応え、自分のペースでオフェンスをリードできたのかなと感じます。

ーー第4クオーターからの出場で、かつビハインドの状況でしたが、どのような気持ちで臨まれましたか

 QBなので、試合全体の流れや点差を特に考えなければならないのですが、それと同様に、目の前の1プレー1プレーをやり切ることを徹底して臨もうと思っていました。そうしたプレーがチームの勝利につながると信じて、フィールドに立ち続けました。

ーー1つパスも決められましたが、ご自身のパフォーマンスはいかがでしたか

 スカウティングと少し違う部分がありました。ラインバッカーが少し開いていたところがあり、普段の練習よりも焦ってボールを回したいという意識が出てしまったと思います。決してベストボールとは言えなかったのですが、レシーバーの純心さん (WR安東 、スポ3=沖縄・首里)が取ってくれたので、結果としてはありがたかったです。練習でできても試合でできないことがたくさんあるので、改善して次の試合に生かそうと思います。

ーー次戦以降の課題は、どのようなところだと考えていますか

 今日も、もっと言えばここ数試合すべて、長内さんのランに頼っていることは否めません。以前からレシーブユニットが課題と言われているので、次戦に向けて、ショートもミドルもロングも含めたすべてのパスを集中して練習していきます。そして次戦以降、試合の重要な局面でもパスが武器となるように、技術を磨いていきたいです。

ーー次戦の法大戦への意気込みをお願いします

 今までの試合ではずっと、ランを中心に得点を積み上げてきたので、次こそは長内さんを楽にさせられるように、パスをつないで勝ち切れるようなゲームにしたいと思います。