日体大との新人戦 2点差で惜しくも敗れる

米式蹴球

新人戦 7月7日 東伏見アメリカンフットボール場

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 0 6 6 0 12
日体大 TRIUMPHANT LION 0 6 8 0 14

 完封勝利を収めた新人中大戦から一週間後、日体大との新人戦が行われた。先制された早大はRB居相太陽(政経1=東京・早実)のTD(タッチダウン)で同点に追いつく。第3Q(クォーター)にはWR加々尾陸央(政経1=東京・早大学院)TDパスで2点差に追い上げるが、最後まで逆転することはできず、12―14で敗戦となった。

TDを決め、喜ぶ選手たち

 早大のディフェンスで試合開始。お互い無得点で迎えた第1Q終盤、日体大にロングパスを通され、レッドゾーンに侵入される。ランで自陣1ヤードまで進まれると、TDランを決められ先制を許す。その直後、早大はQB宮澤源(文構1=東京・麻布)からQB木庭修克(国教1=東京・三田)、再びQB宮澤へと渡るスペシャルプレーで敵陣中央付近へ一気に前進。さらにRB鈴木万裕(文構1=東京・早大学院)のランで敵陣3ヤードまで迫る。日体大の粘りのディフェンスに苦戦するが、最後はRB居相のTDランで同点に追いついた。続くディフェンスでは、立て続けに反則を取られ、自陣中央まで押し上げられる。それでもLB堀本翼(国教1=東京・早大学院)がQBサックを決めるなど、得点を許さない。その後は両チームともに得点を挙げることはなく、6―6で前半を折り返した。

同点TDを決めたRB居相

 早大のオフェンスで後半開始。RB吉田悠人(スポ1=埼玉・川越東)のランで1stダウンを更新するが、QB木庭のパスをインターセプトされてしまう。そのままエンドゾーンまで運ばれ、勝ち越しを許した。さらにPAT(ポイントアフタータッチダウン)を決められ、8点を追う展開に。直後のオフェンスでは、WR大沼義篤(政経1=東京・早大学院)とWR加々尾のパスキャッチで敵陣に侵入。RB杉森翔太(スポ1=大阪・早稲田摂陵)のランで4thダウンギャンブルに成功、さらにRB松井悠大(法1=大阪・早稲田摂陵)のランでレッドゾーンまで前進する。最後はQB木庭のパスをWR加々尾がダイビングキャッチ。TDパスが決まり2点差に追い上げるが、PATを失敗し、追いつくことはできず。第4Qに入り、攻撃権を得ると、再びスペシャルプレーでロングゲイン。さらに4thダウンギャンブルでは、QB木庭がスクランブルで敵陣9ヤードまで進む。しかし、続くランプレーで日体大ディフェンスのタックルで後退すると、4thダウンギャンブルではQB木庭からWR大沼へのパスは惜しくも決まらず。逆転できずに攻守交代となった。その後はLB阿部拓海(法1=東京・早大学院)やLB磯隼也(商1=東京・早実)がロスタックルを決める場面もあったが、随所で日体大に1stダウンを更新されてしまう。早大は攻撃権を得ることができず、12―14で試合終了となった。

ボールを投げるQB木庭

 2週連続で行われた新人戦。今試合は惜しくも敗れたが、多くの新入生がアピールに成功した。夏の練習を乗り越え、一回りも二回りも成長していく選手たちに注目したい。

(記事 沼澤泰平、写真 有川隼翔)

コメント

WR/DB加々尾陸央(政経1=東京・早大学院)

――どのような気持ちで試合に臨みましたか

 前回の中央戦にはケガで出られなかったため、自分にとって最初で最後の新人戦ということもあり絶対に爪痕を残そうという気持ちでした。

――チームとしてのテーマはありましたか

 監督や先輩方からとにかく全力であたりに行けと言われていたので、全員で笛が鳴るまで全力を出し切ることを意識していました。

――第3QでTDを決めましたが、プレーを振り返っていかがですか

 QB木庭が絶妙なところに投げてくれたこともあり、ボールが手にかかってくれました。TDがどうしても欲しい場面だったので本当に取れて良かったです。

――攻守ともにプレーしましたが、ご自身のプレー全体を振り返っていかがですか

 良いプレーはいくつかあったものの、課題がたくさん見つかった試合でした。もっと思いきりプレーできるように成長していきたいです。

――今後どのような選手になっていきたいですか

 思いきりの良いプレーで試合の流れをガラッと変えられるような選手になっていきたいです。

――今後への意気込みをお願いします

 アメフトが本当に好きなので自分の可能性を信じてどこまで行けるかチャレンジしたいです。最大限成長し、日本一に貢献できる選手になれるように努力します。