秋季関東学生リーグ戦 9月27日 東京・代々木第二体育館
※掲載が遅くなり申し訳ございません。
ついに迎えた秋季リーグ最終戦。徳田体制の千秋楽となるこのリーグ戦で、早大は現在 2勝 4敗と苦しい状況に置かれ、入れ替え戦と進む可能性を残している。命運かかる最終戦、相手は駒澤大学だ。入れ替え戦をかけて順位を争う2校の直接対決。最後に笑うのはどちらか。初戦の現在 6勝0敗としている徳田幹太主将(スポ4=山口・野田学園)・濵田尚人副将(社3=高知小津)ペアは前半から抜群のコンビネーションを見せ、快勝。全勝フィニッシュを決め、二番手磯村へつなぐ。磯村拓夢副将(社4=福岡・希望が丘)は相手エース管に対して大健闘。1-1とされるも、今日3番に入った櫻井が虎の子の一勝をつかみ取る。続く徳田も勝ち星を取り、王手をかけて濵田に回る。しかし杉浦を相手にまさかの敗北。6・7番手の下級生コンビも勝ち切れずにまさかの逆転負け。早大は入れ替え戦へと回ることとなった。
初戦は徳田・濵田の全勝ダブルス。相手は昨年の新人戦で優勝を収め、勢いに乗る2年生コンビ、坂田・丸川ペアだ。今季は第6戦の日体大戦から杉浦・丹羽ペアに変わり、出場している。 濵田の硬いディフェンスを起点に、徳田が要所で強いボールを返していく。「一番信頼できる」相方を信じて、思い切って振りぬく「トッカンバズーカ」。チャンスボールにはすかさず濵田が飛びついていく。オールラウンドに戦うことのできる徳田・濵田ペアだが、相手の駒大ペアは簡単に勝たせてくれない。セットカウントは 1―1となり、ハイレベルなラリーが続く。先に追い込まれたのはまさかの早大。第3セットは13-11の激闘を制すも、第4セットは9-11。いやなイメージが脳裏をよぎるも、二人は至って泰然自若。お互いを信じ、思い切って腕を振るう二人は最後まで強かった。最終セットは相手を突き放し、初戦を勝利で飾って見せた。 全日学を制した栄光のダブルス、濵田一輝・徳田幹太ペア。濵田一輝から弟・尚人へバトンがつながれた、“新生”ハマカンが7戦7勝。見事最優秀ペア―賞に輝くこととなった。

全勝フィニッシュの早大ペア
2戦目はここまで浦田景太朗(商2=兵庫・三田学園)が任されていたが、今日のオーダーでは4年生・磯村が上がることとなった。相手は駒大主将でエース格の管。厳しい相手だが明大戦で大金星を挙げた磯村は再び切り札となれるか。 磯村は前半からサーブを中心とした攻撃で、安定して得点を重ねていく。磯村の課題はバックでのラリーだったが、チキータといった威力あるボールでカバーしていく。 この試合、フルセットでスコアはすべて11-7か11-5。どちらかがセットの主導権をつかんで突き放す展開が続いた。第1セットに主導権をつかんだのは磯村。 コンパクトに振りぬくフォアハンドは、相手の逆をカミソリのように鋭く打ち抜く。 しかし途中から相手にサーブを攻略され始めると、磯村はやはり苦しい。後手に回る苦しい展開。第一セットとは反対に5-11でセットを落とす。だが今日の磯村は打ち合いも強い。3球目で決めきれずとも管に対して一歩も引けを取らなかった。 11-5で第3セットを取り返し王手をかけるも第4セットを取り返され、ついに迎えた最終5セット。試合は管が流れを引き寄せ、磯村が追う展開。途中大きく引き離されるも、ただでは負けぬ土俵際。点差を一気に詰めたものの、あと一歩で管が逃げ切り逆転負け。試合は1-1と仕切り直しとなる。

管をあと一歩まで追い詰めた
続く 3番手。ここで早大は勝負に出る。今まで 7番に置き、守護神として役割を果たしてきた櫻井を 3番に置き、前半から勝負を決めに行かんとする強気な采配。 櫻井は前半から持ち味のそのアグレッシブを見せる。左右に振られる中でもボールに必死で食らいつく、櫻井はコートで大きく見える。後ろへ下がりながらもその気迫は前面へ。 ダイナミックな櫻井のプレースタイルは、周囲の熱気さえ巻き込んでいく。 第2セットは4-11と大きく突き放され、第3セットはデュースとなるが、そこで負ける櫻井ではない。12-10でここも取り切り第4セットへギアを上げる。 チームの降格がかかる最終戦。迫るボールを打ち返すその手に籠る気持ちもひとしおだ。決定打にさえなりえるボールも櫻井の足なら追いつける。決死の思いで飛びつけば、遠いボールも引っ張り込んで、得点すればこぶしを突き上げ、人一倍に高く跳ぶ。櫻井にあるのはチームを勝たせるその一心。 第4セット10-9とマッチポイントを取ったところで、息の詰まるような会場の空気。櫻井のはじき返したボールは相手コートに落ちる。最後の得点はネットイン。息をのむような激戦は静かな幕切れとなった。欲しかった「あと一つ」は早稲田の“守護神”がとって見せた

櫻井の戦いぶりはチームの士気を上げる
4番手はエースの徳田。ダブルスで出場した坂田が相手だ。 チームの柱として絶対に勝たなければいけない。勝利が最低条件となる徳田にとって、重圧かかる場面だが、徳田は今日も落ち着いていた。 前面ではコンパクトに振り抜き、下がれば体を引き絞り、力負けしないボールを放つ。再現性の高いフォームで見せた、バックハンドの抜群の安定感。 第2セットは8-11と1-1のイーブンとされるも、第3セット以降は一気に畳みかける。サーブからリズムを作り、浮いたボールはフォアハンドでも仕留められる。 悪い流れを引きずらず、最終セットは11-4と徳田らしく勝ち切った。これが通算33勝目。現役2位の勝ち星を積み重ねた徳田が、リーグにその名を刻み込んだ。

チームの柱である徳田
3番櫻井とハマカン単複3点取りで、勝負を決めたい早大。ここが勝敗分ける分水嶺だ。濵田副将の相手は、今年の関東新人戦で見事王者に輝いた杉浦だ。相手はルーキーといえど、その爆発力には目を見張るものがある。 今季の戦績こそ1勝5敗だが負けた相手はいずれも各校のエース格。日体大・笠井や日大・吉山和希、今季全勝を果たした専大・木塚といった相手に競ったゲームを展開している、実に不気味な存在。 濵田副将といっても、油断のできない相手だ。杉浦は第1セットからパワフルな引き合いでのラリーが続く。濵田副将は代名詞ともいえるバックブロックを中心に、杉浦の攻撃をしのぎながら戦っていく。だが杉浦のその火力は凄まじい。ディフェンスが持ち味の濵田とはいえ、大きく下がったところからの両ハンドでの攻撃に対して、押し切られる場面も目立つ。第1セットと第2セットは接戦で取り合う。 第3セットでは杉浦にさらに火がつき始める。フェンス際まで下がったところから振り抜いたバックハンドが対角線を打ち抜いてく。 パワフルなスイングを生み出す馬力とボールに食らいつくその執念。その相乗効果が杉浦の爆発力だ。 印象的だったのは最終第4セット。コートのギリギリまで下がる壮絶な打ち合いで、濵田副将の思い切った、逆サイドのライン上を攻める強烈なカウンターに対し、杉浦も満足な体制で打てない中でも体をばねのように使い、交差するような逆クロス。濵田副将の鉄壁のディフェンスを抜き去っていった。濵田もサーブからの3球目、前面からの攻撃など力勝負に頼らずさまざまな攻撃でポイントを重ねるも、最後は 7-11と力で押し切られ、最終1-3。チームの片翼を担った副将の敗戦は波乱の展開を呼ぶ。

濵田は苦しい展開が続いた
もつれ込んだ第6戦は浦田が出場。 相手はダブルスで全日学のベスト4を経験している丹羽だ。変化をつけたサーブを軸に、先に仕掛けていきたいが、経験豊富な丹羽に対してサーブがなかなか機能しない。それでも前陣からのラリーでスピード勝負に持ち込んでいけば、浦田もポイントを重ねる。だが浦田自身、自身のサーブの回転残る3球目に対して自分で合わせられずに失点する場面もあり、サーブを生かした攻撃という、最大の強みを生かし切れていないようにも見えた。じりじりと戦局は傾き、最後に粘りを見せたものの、最終第3セット6-11。ストレート負けを喫し、最後の7番対決へ。

前陣から浦田がプレッシャーをかける
最終戦。泣いても笑ってもこれが最後。チーム全員の思いが、ルーキーの星和志(スポ1=栃木・文星芸大付)の託される。前半は星のペース。姿勢を低く落として、台上の駆け引きからリズムを作る。切れ味鋭い下回転系のサーブから、浮いたボールを引き付けてバックハンド。得点につながる両ハンドで要所で強みを見せる星。第1セットは11-11のデュースまでもつれるも、星自慢の両ハンドによる決定力で、重圧はねのけ第1セットを奪う。そして先に王手をかけたのも星だ。長いリーチを生かして高い打点から打ち下ろすボールも有効だ。このままストレート勝ちを収め、見事残留を決めるか、に思われた。ここから池田が我慢強さを見せる。第3セットでは星のミスが多くなる。力強く振り抜くも、ネットをなかなか超えてくれない。台上から星を翻弄し、首を振る場面も多くなる。第3、第4セットを取り返し、決死の追い上げを見せる池田。 最終第5セット、1点さえも命取りとなる中でも、ロングサーブでサービスエースをねらう強心臓。普段から競技にストイックだという星は厳しい展開も強気を見せる。「平常心」は星の掲げるポリシーだ。一球一球が重い最終盤、最後のバックハンドは持ち上がらず、無情にもネットへ。9-11、セットカウント2-3。第7戦は勝利にあと一歩届かず。最終3-4で敗戦となった。

星のパワフルなバックハンド
早大はこれで2勝5敗。直接対決の差で駒大の及ばず、秋季リーグは最終7位で決着した。試合後には表彰式が行われ、徳田・濵田ペアが最優秀ペア―賞。また、徳田はリーグ戦通算33勝を重ね、特別賞を受賞した。いったんの幕切れとなった関東学生卓球リーグだが、早大の戦いはまだ終わっていない。早大は7位となり、これで國學院大との入れ替え戦へと回ることとなる。二部降格となれば、25年前の秋季リーグ以来だ。1年間走り続けたチーム徳田は、どのような結末を迎えるのか。すべての思いは入れ替え戦へ。

試合後の集合写真
(記事・写真 竹田朋矢 牧咲良)
▼試合結果
| 秋季関東学生リーグ第7戦 | ||
| 早大 | ●3-4 | 駒大 |
| 徳田・濵田 | ○3-2 | 坂田・丸川 |
| 礒村 | ●2-3 | 管 |
| 櫻井 | ○3-1 | 日高 |
| 徳田 | ○3-1 | 坂田 |
| 濵田 | ●3-2 | 杉浦 |
| 浦田 | ●0-3 | 丹羽 |
| 星 | ●2-3 | 池田 |