女子部1回目となる今回は、井田菜摘副将(スポ4=高崎健康福祉大高崎)、鈴木茉菜(スポ4=東京・鷗友学園女)、高美優(スポ3=福岡中央)が登場する。二遊間コンビを組む井田と高、一塁を守る鈴木茉は打線でも主軸を担い、全日本大学選手権(インカレ)を勝ち上がるためには3人の活躍が欠かせない。インカレでの悔しさも知る3人の思いを伺った。
※この取材は8月30日に行われたものです。
――まず、他己紹介をお願いします
鈴木茉 それでは自分が井田菜摘を紹介させていただきます。ソフトボール面では、今はショートをやっています。1年生の秋からずっとショートをやっているのですが、いろいろあって他のポジションもいろいろやってくれている中で、最終的にまたショートに戻ってきたかたちです(笑)。打順もどこでも打てる打者なので、何でもやってくれるし、井田菜摘に回れば大丈夫みたいな感じです(笑)。プライベート面では、結構多趣味ですが、ひとつひとつにつぎ込むというか(笑)。引き出しも多くて面白いです。
井田 高美優は、ソフトボール面では、本当にもうメンバーからしても、監督からしても、誰から見ても頼りになる存在で、ドンっていう感じなのですが、主張しすぎず、静かにやるべきことをこなして、まわりをサポートしてみたいな。そこまで目立ちはしないのですが、欠かせない存在です。セカンドだったりサードだったり、いろんなところをそこまで経験がなくてもこなす結構器用なタイプです。打撃もランナーがいない方が楽と言っていたり、いろいろ希望はあるのですが、違う場面でも結局なんとかする本当に主軸の選手です。普段は意外とアクティブな感じなのかな(笑)。面白い人だなと思います。ツボが浅くて、いろんなことに興味があって、行動範囲が広くて、自分とは対照的に落ち着いているのかなという感じがするので、安心できる存在だと思います。
高 鈴木茉菜さんは、ソフトボール面では、主にファーストとして試合に出場されているのですが、投手も打者もやっていて、三刀流みたいな感じでやられています。自分は野手しかやっていないので、すごいなと思っていつも見ています。練習とかでは、人一倍考えてプレーされていて、絶対同じミスを繰り返さないし、ミスしても自分なりの考えを持ってプレーしていて、すごいなと思います。プライベート面は、すごく真面目な方だなと思う方もたくさんいると思うのですが、自分的には話しやすくて、ふざけたりすることもあって、真面目の中にも遊び心のある方だなと思います。
――今日のお三方は、高さんが3年生で、お二人は4年生ですが、女子部では学年関係なく仲が良いのでしょうか
一同 そうですね。
井田 (試合に)出ているメンバーも4年が中心ではあるのですが、半分は下級生に任せていて、お互いが普段から意見を出し合ったりするのもあってか、結構話をする機会も多いです。そのおかげで後輩もたくさん話してくれるので、4年からするとやりやすくて、仲良くできています。
――女子部では、背番号をご自身で決められるというお話をお聞きしました。現在の背番号を選んだ理由を教えてください
鈴木茉 私は数字を選ぶとなったら37にしていたので、それにしたかったのですが、先輩にいらっしゃったので、違う番号でということで、最後に選べる背番号だからいい番号にしようと思って(1番を)選びました。
――37にしていた理由は何でしょうか
鈴木茉 誕生日です。
井田 私は24番にしたかったです(笑)。今までも24番選んできたのですが、先輩がいて埋まっていました。高校の時の同期が別の場所で頑張っているのですが、(背番号が)19番で、一緒に19番にしようということで、19番にしました。
高 自分も最初一桁が良かったのですが(笑)、結構埋まっていて。少し空いていたのですが、あまり気に入らなかったので。21にした理由は、高校の時が11番で、同じはつまらないので一個上げてみました(笑)。
一同 (笑)。
――続いて、今季ここまでを振り返っていきたいと思います。東京都大学連盟春季リーグ戦(春季リーグ戦)を振り返っていかがですか
井田 いい記憶、印象にある出来事があまりなくて、結構苦しんで、課題がたくさん見つかった機会だったかなと思います。ポジションとかも、チーム的にも定まっていることが少なかったり、自分の中でも軸を作りきれていなかったりという部分で、結構苦労したかなという印象です。その中でも、ところどころ思い描いていたものが実現できた部分も、個人的にはあったかなと思います。その時の課題とかが、今になって大きいものになったり、その時にこうしたいと思ったのを今できたりしているとなると、負けから始まってよかった大会だったかなと思います。
鈴木茉 私は自分のことで精一杯だったリーグ戦でした。リーグ戦始まる直前くらいは、出場機会として投手が多いということだったので、結構投手の練習をしていました。ですが、チーム状況的に、野手もやらなくてはいけないということになり、その時はライトをやっていたので、ライトと投手を両方やっていくというかたちでした。ただ、大会の途中でファーストにポジションが変わって、まだ投手もゼロではないというかたちになりました。その状態で打席に立つのは、1打席1打席無駄になってしまうので、FP(Flex Player)にしてほしいというのは監督にも伝えていて、FPというかたちだったので、打撃はあまりなかったのですが、その時に外野も内野も投手もやっていたことが、今になって振り返ってみると、生きているかなと感じます。
高 リーグ戦は、自分の練習した成果を見せる試合にしたいなと思っていたのですが、そこでチームがあまりうまくいっている感じではありませんでした。それぞれの課題もあったし、チームの課題もあって、結果としてはそんなに良くなかったです。そこで自分が「(個人的に)もっとこうしておけば良かったな」というのもあったのですが、それよりも、もっと自分の役割をこなして、チームに貢献したかったなというか、もっとできた部分があったなと、振り返って思います。
――井田さんにお聞きします。春季リーグ戦では課題が見つかったというお話でしたが、チームとしての課題はどういったところでしたか
井田 守備だよね?
鈴木茉 守備だね。
井田 守備でポジションが定まっていないというところや、シンプルにミスが多いというところもあったのですが、連携プレー(の練習)が始められてもいない状況で試合だったので、みんなどうしたらいいか分からないというところがまずありました。「何をするべきかという課題を見つけること」が課題になっていたので、試合ができる状況ではなかったのかなという感じです。ですが、連携プレーが主に課題かなと思いつつも、個人個人のプレーも確立できていませんでした。結構磨き上げたかなと思ったのですが、それが思うように結果として出なかった、実戦にどうつなげるかという部分が課題として大きかったかなと思います。
――全日本総合選手権大会(全総)東京都予選会を振り返っていかがですか
井田 全総予選は、目の前の試合やプレーを一個一個積み重ねていったら、優勝していたという感覚でした。準決勝は苦しんだのですが、決勝だけでいうと、みんながやるべきことを精一杯そこだけに集中して、早稲田らしい集中力という部分を、最大限発揮できたかなと思う試合でした。
鈴木茉 私も結構似たようなところがあって、春季リーグ戦の時は、自分のことで精一杯だったと言ったのですが、全総予選になってくると、ほぼファーストだけになったので、自分に余裕が生まれて、周りを見られるようになりました。それもあって、チームの状態とかもすごく感じられるようになったし、チームとして一人一人がやるべきこと、自分がやらなければならないことが見えてきた大会かなと思います。それの結果として、優勝というところまでいけたのかなと感じます。
高 チームとしても優勝というのを目指すのではなくて、一試合一試合やっていこう、一つ一つ積み重ねて試合をやっていこうという感じで臨んだので、それがいい結果につながったのかなと思います。準決、決勝は、さきほど菜摘さん(井田)がおっしゃったように、技術力とかよりも、チーム力で勝った試合かなと思います。
――続いて、優勝した東日本大学選手権(東日本インカレ)については、どのように評価されますか
井田 インカレ(全日本大学選手権)を想定した大会ではもちろんあって、それをどう勝ち上がっていくか、という部分を重要視していた大会でした。結果的に見れば、それがうまく持っていけたのかなという部分があります。勢いや一体感という部分をすごく感じられましたし、持っていき方を学べた、感覚をつかめたというところが、成長した部分かなと思いました。ピンチももちろん多くて、それをその分チャンスにして乗り越えたから、盛り上がりがどんどん増していって、その結果が優勝に結びついたのかなと思ったので、すごくチームにとっても、それぞれ個人にとってもいい大会だったかなと思います。
鈴木茉 今の四学年になって泊まりの遠征というのが初めてだったので、泊まりということ自体もインカレの予行演習みたいな部分もありました。その中でも体調不良者などが特に出ず、しっかり全員で一試合一試合、1イニング1イニングを、どんな場面も乗り越えられたのが、チーム力として、早稲田らしさが出た大会でした。ただ、いいところだけではなくて、新たな課題も見つかった大会だったので、そこは「優勝して良かったね」だけではなく、自分たちにとっても、すごく学びや、さらなるステップアップのための大会になったのかなと思います。
高 優勝できてすごくうれしかったのですが、目の前のプレーに集中しすぎて、いつの間にか終わってたみたいな気持ちが大きいです。決勝は優勝したいとか、そういう気持ちも少しはあったのですが、それより楽しんでやるだけみたいな、全員がそう思ってできたので、早稲田の底力をすごく感じました。
――次に、チーム全体のことをお聞きします。今年のチームの特徴を教えてください
井田 今年のチームは、後輩の力が強いです。底上げ、底辺拡大みたいな感じが上の学年にとってはすごくありがたくて、それがチームの一体感に全部つながっているかなと思います。新しく入ってくれた1年生もそうですし、もといる2年生、3年生もそうですが、この力が大きいなと私は感じています。
鈴木茉 私も同じところは感じているのですが、その理由の一つとして、私は去年のチームで試合に出ていた人が結構今いる、というのが大きいのかなと思っています。その経験を生かして、一人一人がすごく考えて行動に移したり、練習でも発言したり、というところが、それこそ学年関係なくできているというのが、今のチームの強みなのかなと思います。
高 自分は4年生のプレーが一気に流れを引き寄せるチームかなと思っています。打撃でも守備でも、4年生がいいプレーをしたら、一番盛り上がるし、そこで自分たち後輩もノッていける感じがあるので、
一同 (笑)。
高 その4年生のプレーがチームを一番盛り立ててくれるのかなと思います。
――現在のチームの状態はどのように見えていますか
井田 東日本が終わって、一回意図的に沈めたときもあったり、意図的ではなく沈んでしまったときも、もちろんありました。ですが、きっかけきっかけで先輩方が来てくれたりとか、強い練習相手、普段できないところと戦わせてもらったりというところで、インカレを意識する場面が最近特に増えてきました。そこで個人個人もインカレが来るという気持ちが上がってきて、盛り上がってまとまり始めていて、結構いい状態ではあるかなと思います。
鈴木茉 東日本の後に、監督、コーチも含めて、ピーキングのために一回落とそう、というのがありました。そこで全員がしっかり落とせたからこそ、今全員がインカレに向かっているのかなと思います。
高 自分もほとんど同じような感じになるのですが、一人一人がインカレに向けて気持ちを上げてきているなと感じます。プレーでまだ課題はたくさんあると思うのですが、そこが実際試合で出るかもしれないという不安要素よりも、一体感にあふれている感じがあります。
――自分自身の強みと課題について教えてください
井田 小さい頃からソフトをしているということや、高校での経験を生かせているというのもあって、目に見えるプレーよりも、チームの軸として動かなくてはいけない立場である分、状況判断だったり、指示だったり、空気感を感じ取って行動したり、声かけをしたりするというのは強みかなと思っています。弱みとして、強みは強みとしてあるんですけど、その分プレーがついてこないことがあったり、ここで決めきれたらすごいいいよねというベンチの雰囲気がある中で平気でアウトになったりする場面もあって、なかなか決めきれないので、そこを最後決めきれるようにしたいなと思います。
高 自分は気持ちがあまり周りから見えないと言われるのですが、自分的には負けたくないし、4年生のためにやりたい、本当に勝ってほしいという思いが誰にも負けないかなというのが強みだと思います。課題は、強い気持ちがある中でも、自分のプレーをしっかりできるかというのがちょっと不安なので、強い気持ちを持った上でも冷静にプレーができるようになれればいいなと思います。
鈴木茉 私は試合の時に力を発揮できるのがどんな時かというのを考えたら、人のためって思ったときにすごく力を発揮できるし、そういう時に集中力が増すなと思うので、そこが強みかなと思います。課題としては、結構いい場面で打席が回ってくることが多くて、役割がはっきりしている時でも、そこで役割を全うしきれないというのがまだあるので、打撃面ではそのような役割を全うできるようにというところで、守備の面では、具体的に言うとただ弱みをさらけ出すことになるので控えますが、個人的な課題があるなと感じています。
「主将とは違う立場から物事を見る」(井田)
怪我の影響はなく絶好調と語る井田
――個人ごとの質問に移ります。東北福祉大との練習試合で井田副将は出場されていませんでしたが、今の状態はいかがですか
井田 3月頃から左足のケガが続いていて、東日本も途中から交代とかで半分くらいしか出ていなくて、それでインカレに向けて万全の状態にするためにギリギリまで出ないという方向で監督とも話してという感じです。今は絶好調です。インカレに向けて持っていければと思います。
――井田副将は、副将として意識していることはありますか
井田 やっぱり全体を見てまとめるのは主将ではあるので、いかに自分の目線で主将とは違う立場から物事を見て、全体の流れというのは主将がやってくれているので、1人1人のやりたいことなどに目を向けて、メニューを組んだり、チームを動かすという部分をしっかりしようと思っていて。今日ちょうど先生にも、副将がキーマンとしてこれから活躍していくべきだ、力の発揮しどころだと言われたので、もっと主張してチームを盛り上げていければなと思います。
「センター前(安打)が一番好き」(高)
内野陣唯一の3年生の高(右)
――高選手への質問です。打の中心としても期待されていると思いますが、そこについてはどう考えていますか
高 自分は監督からも打って決めてこいというふうに言われるのですが、(打順の)前後に4年生がいらっしゃるので、自分が打てなくても4年生がいるからみたいな気持ちで打たせてもらっているので、プレッシャーよりも「打てたらいいな」くらいでやらせてもらっています(笑)。
――長打力の秘訣はあるのですか
高 長打を狙っていた時期もあるのですが、そうなると全然打てなくなって、個人的にはセンター前が1番好きなので、そこを狙ったらたまたま長打になったという感じです。
「ピッチング自体が自分にとってはバッティングの練習」(鈴木茉)
投手と野手の顔を持つ鈴木茉
――鈴木茉選手への質問です。投手としての登板も想定はしているのでしょうか
鈴木茉 一応東日本でやったみたいなワンポイントを想定して練習しています。
――打撃と守備と投手の練習だと、どのくらいの比率でやっているのですか
鈴木茉 守備と打撃で8割くらいで、ピッチングで2割くらいですね。ピッチング自体が自分にとってはバッティングの練習にもなるので、バッティングを少し減らしてピッチングとかは自分にとって普通のことという感じではあります。
――皆さんへの質問に戻ります。内野手の皆さんから見て、今年の投手陣はどうですか
井田 圧倒的な支えというか、もう軸でしかないですけど、投手力はどこのチームよりも高いんじゃないかと思えるくらい高くて、そこをいかに打撃で押し上げていけるかというところがチーム力として必要なことだと思います。投手陣は本当にすごいです(笑)。これからもそのままいてくださいという感じですね(笑)。
鈴木茉 私は一緒にピッチングの練習をしたりして、本当に突き詰めてやっているイメージがあり、調子の波があってもいかにバッターを抑えるかというのをやっているので、私は出番がない方が本当はいいので、ピッチャーとしての出番がなくてもいいようなピッチングをこれからもやってほしいなと思います。
高 あの投手陣で打たれたら文句ないというか、本当にすごいなって思っていますし、その分野手が早く点を取ったり、ミスしないように後ろでカバーしたりできればいいなと思います。
――インカレに向けての質問に移ります。まずインカレの組み合わせを見たときの感想をお願いします
井田 自分は見た時結構テンション上がりました。うれしかったというか、一気にインカレが迫っているというのがブワッとあがってきて、うわーという感じはそんなにしなかったです。2年前負けているというのもあって、絶対リベンジしたいと思いました。
鈴木茉 インカレが本当に近づいているなというのを改めて実感して、男子と(開催が)1週間違いだけど、組み合わせの発表が2、3週間違ったので、なんとなくインカレが遠い気がしていたのですが、本当にいよいよだなという感じになったし、やるべきことがはっきりしてきたなと思います。
高 相手が強いところなので、びっくりはしたんですけど、ワクワク感というのがすごい強くて、2年前のリベンジをできるチャンスでもあるので、燃えてきました。
――インカレで勝ち進んでいくための鍵は何でしょうか
井田 やっぱり初戦を勝ち切れれば波に乗っていけると思うので、初戦をどうにかして絶対勝ち取るというところでやっぱり投手陣が今まで通り頑張ってくれているので、そこをいかに野手陣が楽にさせてあげられるかの完成度が鍵になるかなと思います。
鈴木茉、高 同じく(笑)。
高 いや、もう初戦が大事になると思います。
――インカレでのキープレイヤーは誰になると考えていますか
井田 反町(結佳主将、スポ4=愛知・瑞陵)かなって思います。反町がいきいきと楽しそうにプレーしてくれれば、それだけでチームが盛り上がるし、主将がいいプレーをすると他の人の倍くらい盛り上がれると思うので、いきいきプレーしてほしいです。
高 自分も反町さんかなと思います。すごい責任感のある方なので、少しミスをしただけで自分のせいだと思ってそこから練習して上手くいったり、上手くいかなかったりすることがあるのですが、やっぱり反町さんがいいプレーをするとチームが一気に上がってきますし、のびのびとしているところを見たいなと思います。
鈴木茉 私はこの2人(井田副将、高)がキーマンになるかなと考えていて、攻撃面でもすごい大事なところで回ってくる2人だし、守備でも難しい打球が行きがちで、他の人が捕れない打球でも捕れちゃうというか、届いちゃうから、アウトが取れそうに見えるので、そこが捕れたときにチームの雰囲気も勢いも変わってくると思うので、セカンド、ショートの2人かなと思います。
――反町主将は、普段はどんな人なのでしょうか
井田 ちょっと抜けているところが多いというか、なかなか分かりにくい人という感じがします。急に俊敏に動き始めたり、読めないというか、難しいですね。
高 同じようにポヤポヤした感じ(笑)。
――反町主将が、自分のことを不器用だと言っていたのですが、そのようなエピソードはありますか
鈴木茉 三つ編みが自分でできないとか(笑)。前「よくできるね」と言われて、「できないの」と言ったら、「うん、できないんだよね」って。
井田 でもコツをつかむのに時間がかかるタイプ。びっくりすることを忘れているよね。
――最後に、インカレへの意気込みをお願いします
井田 東日本で結果を残した分、なかなか現実を見てプレーするというのは難しくなっているかなと思っていて、東日本以降の時間をいかに有効に使えるかが勝負だと思っていたのですが、インカレは楽しくできたもん勝ち、盛り上がったもん勝ちだと自分は思っているので、インカレまでにできることとしては、上手くいったところの過程をしっかり見ることや、課題を1個1個確実につぶしていくことが必要だと思っているのですが、インカレでは楽しむということだけをできるように、今しっかり準備して、とにかく思いっきりプレーしたいなと思います。
鈴木茉 インカレがソフトボール的には自分にとって最後の大会になると思うので、ただただ楽しくソフトボールをするための準備期間として今しっかりやるべきことを見つめて、しっかりやっていって、自分が笑顔であればいいやということではなくて、チーム全員が楽しんで笑顔で大会を終えられるように、自分のプレー1つ1つもそうだし、チーム全体のプレー1つ1つを今しっかり準備をして大会に臨んで、結果として、目の前のことを一生懸命やっていたら勝てたねというふうにいけたらと思います。
高 今までお世話になった先輩方と少しでも長くやりたいので、今までの恩をプレーで返せるのが一番いいのですが、4年生が思い切ってプレーして一番いい気持ちというか、楽しく終わってもらいたいので、そこに全力を尽くしていきたいと思います。
――ありがとうございました!
ソフトボールを楽しむ姿で魅了します!
◆井田菜摘(いだ・なつみ)(※写真中央)
2000(平12)年11月11日生まれ。群馬・高崎健康福祉大高崎高出身。スポーツ科学部4年。内野手。高選手とはよくドライブしたり、遊んだりするという井田選手。息の合った二遊間コンビのプレーに注目です!
◆鈴木茉菜(すずき・まな)(※写真右)
2000(平12)年3月7日生まれ。東京・鴎友学園女子出身。スポーツ科学部4年。投手、内野手。「三刀流」と評される鈴木茉選手の息抜きはアニメと漫画。最近のイチオシは『ONE PIECE』だそうです!
◆高美優(こう・みゆう)
2001(平13)年8月16日生まれ。福岡中央高出身。スポーツ科学部3年。内野手。「センター前(安打)が一番好き」と語るように、打席ではオーラが漂う高選手。最近は韓ドラにハマっているそうです!
(取材・編集 齋藤汰朗、矢彦沢壮真 写真 齋藤汰朗)