【連載】卓球 秋季リーグ戦直前特集『SUPER!』 第3回 荒井和也×濵田一輝×徳田幹太

特集中面

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 第3回は男子部から荒井和也主将(スポ4=福岡・希望が丘)、濵田一輝副将(スポ3=愛知・愛工大名電)、徳田幹太(スポ2=山口・野田学園)が登場。それぞれ学年は違うものの、全員が主軸として活躍する3人の心のうちに迫った。

※この取材は9月4日に行われたものです。

チームに勢いを持って来られるような試合をする(濵田)

全日本大学選手権・団体の部でシングルスを戦う濵田副将

ーー最初に他己紹介をお願いします

荒井 徳田は、性格としては一言で言うとかっこいいやつ。間違いないです。ですけど、熱い心を持っていたりして、どんな時もよっしゃやろうみたいな感じで。あとは 面白いね。ユーモアみたいなところもあったりして、面白くてかっこいいね。卓球面としては、サーブとバックハンドがめちゃくちゃ上手です。いろんなサーブからバックハンドで決めにいったりしますし、フォアハンドもバックと同じくらい、それ以上くらいに上手なので、バックもフォアも上手で、サーブも上手な人です。めっちゃ強いです(笑)。

濵田 (荒井選手は)優しいキャプテンだなと思います。そして何よりイケメンでかっこいい。かっこいいです。 本当に顔だけじゃなくて内面もかっこよくて。先日の全日本予選のダブルスで、 僕ら1回戦で審判をしないといけなかったんですけど、その時荒井さんがミックス(ダブルス)が終わってまだいて、「審判やる」って言って代わってくれました。それで僕らは1試合分準備する時間ができて、周りをそうやって気遣ってくれる本当に優しくてかっこいいキャプテンです。

荒井 ありがとうございます。

濵田 卓球面はバックハンドがエースボールで、(バックハンドで)ぶち抜くシーンは今までもあったし、次のリーグ戦でもたくさんあると思います。最後のリーグ戦なので、僕らがしっかり盛り上げて優勝して、荒井さんを胴上げできるように…、なんか別の話になってるね(笑)。

一同 (笑)。

濵田 すみません、すみません(笑)。えっと、バックハンドと、サーブがすごく切れてるんですよ。これは相手がネットに落とすとか、めっちゃ浮いちゃうとか、そういうのが結構あって、それぐらいサーブとそこからのバックハンドが得意なプレイヤーです。

徳田 (濵田選手は)短くまとめるのが難しいんですけど、まずはみんなご存じ熱い男です。チームを盛り上げてくれるムードメーカーでもあって、自分らの同学年の小山(元晴、文2=鳥取敬愛)とかも「早稲田の大谷翔平」と言っているくらいの性格でありながらも…、

濵田 言いすぎだろ(笑)。

徳田 みんなと明るく接しているようなところがあって、みんながついていきたいと思うような人だと思います。卓球は、どんなボールでも拾いにいくような姿勢だったりガッツはみんなが見習うべきところだなと思うし、エースとしての立ち振る舞いもすばらしいと思います。

濵田 ありがとうございます。

ーー今年度の試合結果、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

荒井 今年度の結果としては、2年生の時にある程度結果を出すことができて、そこから結構ダウンしてしまって。自分の実力はあまりわからないですけど、自分なりには比較的良くなっているんじゃないかとは思っているんですが、4年生になってからはリーグ戦5位になって、ちょっと下がってしまいました。そこから自分としては低空飛行で。でも先週あった大会ではちょっと勝つことができたので、比較的今は良い状態でいると思います。

濵田 春のリーグ戦、インカレも優勝を目指していたんですけど、結果はリーグ戦が5位で、インカレがベスト8で。個人としても勝ち切れなかったし、チームとしても勝つことができなかったっていう点で、今までと結果的には変わっていないのかなっていうのが現状なんですけど、少しずつチームも雰囲気とか、チーム力っていうのは増してきていると思いますし、チームの状態としては上向きかなと思います。

徳田 春リーグもインカレも一応全勝優勝を目指してやっていたんですけど、心のどこかで「優勝できないんじゃないか」っていう気持ちがあったので、その結果優勝できなかったっていうのが自分の中で反省としてあります。今年の秋はもっともっと自分が絶対取らなきゃいけないという立場なので、「絶対全勝する」っていう気持ちで。秋に向けてもっと気持ちの面でも引き締めて臨んでいきたいと思っています。

ーー団体戦におけるご自身の役割は

荒井 自分の役割としては2つあります。キャプテンとしてチームが楽しく、かつみんなこのチームで良かったと思えるようなリーグ戦で終わること。あと僕個人の役割としては、全部勝つということが自分の役割かなと思っています。目標として全勝優勝というのを掲げていて、優勝するためには僕が勝たなきゃいけないと思うので、全勝させていただきます。

濵田 僕はシングルスとダブルスに出るので、そこで2点取って帰ってくるっていうのが僕の1番の仕事かなって。特にやっぱり相手が強くなってきたところで、苦しい中でしっかり2点取って帰ってくるっていうのが1番の仕事かなと思うのと、やっぱり前半に出た時はチームの流れを決めるのも僕だと思うので、チームに勢いを持って来られるような試合をすることっていうのも 僕の責任かなと思います。

徳田 僕もシングルスとダブルスで2点取ることです。僕はダブルスのあと後半に出ることが多くて、後半は苦しい場面で回ってくることがほとんどなので、そのような状況でチームを盛り上げられるような立ち振る舞いをして戦って、必ず勝つというのが役割だと思います。

ーーご自身の強みや、春季リーグ戦やインカレを通して見えてきた課題を教えてください

荒井 (課題は)たくさんあるんですけど、一つ上げるとすれば、(先ほど濵田が)強みとして挙げてくれたサーブの中で、良いサーブを出し続けるというのが一番の課題かなと思っています。良い試合の時は良いサーブができて、良い流れで試合を進めていくだけなんですけど、そういう時じゃない場合はサーブが微妙なことが比較的多いので、良いサーブをどんな場面でも出せるようにすることが課題です。強みは、サーブとサーブから返ってきたボールを強く打つことです。サーブ+3球目、みたいなところが自分の強みだと思っています。

濵田 僕の強みはフォアハンドで、サーブは3球目とかレシーブ4球目の早い段階でのフォアハンドの仕掛ける攻めっていうのと、あとはこのラリー中に厳しいところに来た時に粘って取ったりとかっていう、フォアハンドであったり、粘りっていうのは強みだと思っています。で、課題は、バックハンドのミスが割と多くて負けることっていうのはあるので、そこのバックハンドの部分と、やっぱり厳しい試合で勝ち切る力っていうところは、春リーグの明治戦と日大戦のシングルスで勝てなかったので、本当に勝利を求められた時にしっかり勝ち切ることが課題かなと思っています。

徳田 自分は両ハンドの攻撃とYGサーブが強みだと思っていて、課題は気持ちの面で、リードしているときの1本だったり、どこか気持ちが緩んでしまうことがリーグ戦やインカレからすごくあるので、そこの1本を集中して取るっていうのが一番の課題かなと思います。

――次に荒井選手にお聞きします。主将の立場から見て今年度の男子チームはどんな雰囲気ですか

荒井 雰囲気としては、めっちゃ真面目で頑張り屋が多いです。特に自分から何やれとか言うこともなく進むことが助かっています。

――このチームの強みや課題は何かありますか

荒井 強みとしては、みんな一生懸命になれるところかなと思います。課題としては、夏合宿の時に反省があってそれでさらに今良くなって、みんなが優勝するためにベンチメンバーも一生懸命になるっていうことができ始めてきているなと思います。今思い浮かぶ課題みたいなものは正直見えていないです。

(ダブルスは)いい状態になっている(徳田)

春季リーグ戦・中大戦でフルゲームを制した濵田・徳田ペア

――次は濵田選手と徳田選手にお聞きします。お二人はダブルスを組み始めて2年目になりますが、今のダブルスの調子はいかがですか

濵田 練習からもう1回見直して取り組んでいるので、大事なとこで勝てない時があったんですけど、だんだんだんだん上がってきています。秋リーグはもちろん全勝目指してやっていますし、そこを達成できるように頑張っています。

徳田 インカレとか全日本予選とかで大事なところで負けてしまったんですけど、そこの課題ははっきりしてきているので、そこをちゃんと練習して、2人で色々話し合ってるので、いい状態になっていると僕も思います。

――お二人にとって荒井選手はどのような主将ですか

濵田 多くは語らないんですけど、内に秘めた熱い思いがあるのが伝わってきます。やっぱり僕は3年間一緒にやらしてもらったので、とにかく優しい。さっきも言いましたけど、内面がイケメンな、そんなキャプテンですね。

徳田 荒井さんはあまり人に口出しはしないっていうか、選手一人一人の意見を尊重してくれるタイプの主将だなと思います。みんなを包み込んでくれる感じの主将だなと思います。

――引退が近づいている4年生への思いがあればぜひ教えてください

濵田 もうあと1ヶ月ないぐらいでこのチームは終わっちゃうって考えると、やっぱり寂しい気持ちはあります。4年生が今まで築いてきてくれたものを次の代に引き継いでいくっていうのも僕の仕事だと思いますし、最後のリーグ戦しっかり荒井さんの勇姿を見届けたいなと思います。最後に優勝で引退してもらえれば最高です。

徳田 最後ってなると、やっぱり最後に勝たせてあげたいって気持ちが強くなるので、(4年生で試合に)出るのは荒井さん1人なんですけど、もう1人の儀間(望、スポ4=東京・桐朋)さんも色々サポートしてくれているので、2人に最高の結果を届けてあげたい、全勝したいっていう気持ちです。

濵田 僕が入学するときに儀間さんにめっちゃお世話になって、僕がここ(早稲田)に入れたのは儀間さんのおかげなので、その恩をリーグ戦で返したいです。

絶対に優勝して、卓球人生を最高の形で終わりたい(荒井)

バックハンドを振りぬく荒井主将

――次は皆さんにお聞きします。秋季リーグ戦に向けて今どのようなことに取り組んでいらっしゃいますか

荒井 僕は、さっき課題と言ったサーブ練習に力を入れてます。

濵田 ダブルスの強化ですね。団体戦は真ん中にダブルスがあって、ここを取るか取れないかってすごい大きなものになるので、 ダブルスと僕と徳田のシングルスで僕らで3点と取れば、ずっと3点取り続ければ優勝できると思って。そこももちろん、1番はダブルスの強化を今やっています。

徳田 自分も結構ダブルスの強化が1番かなと思っています。濵田さんと一緒になるんですけど、リーグ戦においてはダブルスが大事になるので、ダブルスの強化を今たくさんしています。

――秋季リーグ戦のそれぞれの目標は

荒井 さっき全勝とは言ったんですけど、それは僕が当たる人によって結構変わってきてしまうな、というのが正直なところで、相手のエースに当たった場合は、まあそれでも勝つんですけど(全勝はできないかもしれない)。それでも最低でも6勝とかはしなきゃ優勝できない。6勝か7勝か、最悪5勝でも運が良ければ(優勝できるかもしれない)ですけど。6勝以上する、というのが自分の中の具体的な目標かなと思っています。

濵田 (シングルス)7勝と(ダブルス)7勝です。

徳田 (シングルス)7勝と(ダブルス)7勝です。

――最後にリーグ戦への意気込みをお願いします

荒井 自分は卓球は引退っていう形で、これから先卓球する予定はないので、絶対に優勝して、卓球人生を最高の形で終わりたいです。

濵田 僕は3年目になるんですけど、このチームは、本当にいろんな方、OBとか、サポートメンバーの人たちもそうですし、 マネジャーも僕の1個下から2人入ってきて、そういういろんな人の支えがあってできているということをすごく感じてきたので、また今年は(卓球部創部)100年目なので、その節目の秋に優勝して、その人たちに少しでもいい結果を報告できるように。僕たち選手はとにかく目の前の試合で頑張るっていうのを僕自身もそうですし、チーム全員で共有して、出る人はちゃんと責任感を持ってやることを、僕自身もそうだし、チームでもやっていきたいです。

徳田 4年生最後のリーグで、自分は本当早稲田のメンバー全員のことが好きなので、みんなの思いを背負って戦うっていう気持ちで臨んで、濵田さんもミーティングで言っていたんですけど、「自分の一球はみんなの一球だ」というその気持ちを忘れずに、自分の後ろには全員がいるという気持ちで秋リーグに臨みたいと思います。

荒井 選手たちだけではなくて、サポートメンバーも関東一のチームにしたいです。

――ありがとうございました!

(取材 梶谷里桜、三浦佑亮 編集 権藤彩乃、片山和香)

秋季リーグ戦への意気込みを書いていただきました!

◆荒井和也(あらい・かずや)(写真右)

福岡県・希望が丘高出身。スポーツ科学部4年。戦型は右シェーク、裏・裏。主将として信頼を集める荒井選手。最近ハマっているものはポーカーだそうです!

◆濵田一輝(はまだ・かずき)(写真中央)

愛知県・愛知工業大学名電高出身。スポーツ科学部3年。戦型は右シェーク、裏・裏。対談中も「早稲田の大谷翔平」と褒められていた濵田選手。自身も大谷翔平にハマっているようです!

◆徳田幹太(とくだ・かんた)(写真左)

山口県・野田学園高出身。スポーツ科学部2年。戦型は右シェーク、裏・裏。最近ハマっていることは銭湯だという徳田選手。卓球部のメンバーともよく行くそうです!