いよいよ現体制集大成の全日本大学選手権大会(全カレ)が目前に迫る中、この1年間チームを率いてきた4年生の3人にお話を伺った。それぞれ性格が異なる3人だが、不思議と団結力が光る。それは3人とも同じ目標をもって4年間を共にした証。酸いも甘いも共に味わってきた3人は、最後の全カレを前に何を思うのだろうか。
※この対談は11月17日に行われたものです。
お互いのこと
ーー他己紹介をお願いします
徳山 秋重若菜さんです。早稲田のキャプテンでエースです。部内でのあだ名は「歩くマッチングアプリ」です。
秋重 呼ばれてないです(笑)。
徳山 コミュ力がすごく高くて、友達が多くて陽キャです。
秋重 終わり?もうちょいあるやろ。
徳山 ドラえもんがめっちゃ好きでドラえもんのグッズを家にいっぱい置いてます。あと食べることがすごく好きで、焼肉の食べ放題にいつも誘ってきます。
秋重 南里和さんは頭が一番いいかなと思います。あとは結構優しめの性格で穏やかで、あまり感情の起伏がないタイプなのでいつでも話しかけられます。
南 徳山奈々美さんはコミュ力が高くて部内ではお母さんみたいな存在で、後輩とも仲良くして、誰とでもすぐ仲良くなれる人です。あとは流行りに敏感というか、いろんなことを知ってます。
秋重 わかるわ。情報通。
南 そう。情報通なので、トレンドをいつも彼女から教えてもらってます。
お互いのことを話す3人
ーーお互いのいいところ、直してほしいところは
南 若菜のいいところはいつも明るくてチームを盛り上げてくれるし雰囲気を作れるところです。あとメリハリがしっかりしてるので、コートの中では厳しいことも言ってくれるし、盛り上げる時は盛り上げるっていうメリハリがいいと思います。直してほしいところは前より全然マシなんですけど、朝とかすごいテンションが低くて話しかけれない感じなので、アップダウンのダウンがもう少しアップしてくれればいいかなと思います。
秋重 直します。奈々美のいいところは面倒見がめっちゃいいところが一番だと思います。時間とかもちゃんとしてるし、同期の中でもチームの中でも一番しっかりしてます。後輩の面倒もよく見るので、こっちが頑張らなくても奈々美がやってくれてるのが奈々美の好きなところです。課題とかも結構見てくれます。直してほしいところは自分が言うのもなんなんですけど、結構適当なところが多い。
一同 (笑)。
秋重 自分もめっちゃ適当やねんけど、自分が「え?」って思うくらい適当なこと言ったり適当に何かやったりするからちょっとツッコミ所が多いかなと思います。
徳山 里のいいところはさっき若菜も言ってたんですけど、感情の起伏がないところかなと思います。常に安定してて、怒ることも滅多にないので、優しいところが里の一番いいところです。
若菜 結構怒るよな?
徳山 怒るけどあんま怖くない。怒ってる感がないから、怒ってるって印象がないです。あと負けず嫌いで心の中に闘志的なものを持ってるので、そういうところを尊敬してます。直してほしいところは、逆に感情の起伏があまりない分、練習中とかも里が何考えてるかわかんないなって思うことがあって。もうちょっと気持ちを全面に出してもいいんじゃないかなと思うことはあります。
ーーこの4年生のカラーは
南 3人っていう人数的にもバランスがいいというか。3人で常に助け合ってきたかなと思います。誰かが気持ちが落ちている時に頑張って引っ張り上げたりとかお互いにしてきたので、この3人だからこそここまで来れたのかなと思います。
徳山 バランスがいいというのは思います。性格とかも全然違うんですけど、共通認識みたいなのは一緒かなって思うことが多くて。この学年がたまたまそれが一緒だったのは大きいと思います。
ーー出会った時の第一印象は覚えていますか
徳山 めっちゃ覚えてるわ。(若菜は)まず髪型がこういう感じ(おかっぱ)で(笑)。思ったより小さいなって思いました。
南 自分も若菜になっちゃうんですけど、テレビとかでプレーは見てたけどこういうキャラクターって知らなくて、練習で初めて一緒になった時に初対面でいきなり肩組んできて。
一同 (笑)。
南 「秋重さんこういう感じ!?すご」って圧倒されたのを覚えてます。
秋重 尖ってるな。尖ってるよ自分。自分は第一印象ってより、(2人は)早稲田大学の推薦じゃない部員だから怖いって感じで。里は賢い、無口だから「えー、同期かまじか」って感じで、奈々美も関西って言ってる割に喋らんから「そっちね」って感じで、2人とも結構今の印象とは全く違う印象から入ったのは覚えてます。今はそんな賢いってイメージはないんですけど、その時はありました。
同期の第一印象を話す秋重
ーー4年間で変わったところは
秋重 自分は初期と比べたらコンタクトを取れるいい友達、いい戦友を持ったなって感じです。
南 (若菜は)最初はちゃらんぽらんな人だと思ってたんですけど、今でもそれは残ってるんですけど、メリハリというか、全部がちゃらんぽらんなわけじゃなくて。
徳山 わかる!ちゃんとしてるところはちゃんとできる。それがいいところでもあるし、実は賢いみたいな。
南 喋ってて思う。「この人賢いんだな」って。
徳山 勉強とかじゃなくて地頭はいいみたいな。
南 発する言葉とかがうまいなって思うし、特に去年からキャプテンをやり始めて、2年間を通してリーダーシップがすごいなと思います。
一同 (拍手)
ーー3人で遊びに行くことは
南 3人で遊びに行くってそんなにないよね。
秋重 うん。頻繁にはないな。結構ルーズな関係。みんないい具合に適当なので、「暇だから遊びに行こう」って感じで。計画立てて遊びに行ったことないよな。その日に遊びに行くとか、いい感じの関係かなって思います。仲はめっちゃいいと思います。
徳山 だいたいその日に決まるもんな。オフの日に朝とか急に連絡きて「今日空いてない?どっか行こう」って。なんかみんな空いてるんですよ。じゃあ行こうってなって。
ーー女バレは全員で仲がいいイメージですが、部員全員で遊びに行くこともあるのですか
秋重 遊びにはないんですけど、焼肉とかご飯系は募って全員で行くことは今年は結構してます。それくらい仲いいです。
ーーそれも言い出すのは秋重選手が多いのですか
秋重 割とそうですね。集まるのが好きなので。
徳山 今年も(若菜が)誘い出してサマーランドに行ったんですけど、それも「空いてる人~」みたいな感じでした。
秋重 奇跡よな。この仲の良さ。他の部活でもなかなか見ないと思います。
ーー今までもこれほど仲が良かったのですか
一同 いや、今年が異常・・・。
秋重 異常なフラットさ。
徳山 フラットすぎる。
秋重 結構4、3、2、1(年生)って感じだったんですよ。自分らが1年の時も「学年が」って感じだったんですけど、今年からだいぶ緩くなった感じがしてます。
対談中に笑顔を見せる南
――そもそもバレーを始めたきっかけは
徳山 小学校まではずっと陸上やっていて、中学生で部活に入るとなった時に母親がバレーをやっていて、球技だったらバレーかなという軽い気持ちで始めたのがきっかけです。
秋重 自分は小学2年生の時に友達が誘ってきて、一緒に行こうという感じで行ったのがきっかけでずっと続いている感じです。
南 私は元々小学生の時にいろいろスポーツをやっていて、球技が好きだったので中学生の時に球技系の部活に入りたいなと思っていました。いろいろな部活の体験に行って、バスケかバレーかで悩み、なんとなくバレーの方が部員が少なくて自分が出れるかなという感じでバレーにしました。
――早稲田のバレー部にした理由は
南 私は結構強いこだわりを持って早稲田のバレー部に来ていて。高校2年生の時に大学でバレー続けたいなって思って、いくつかの大学の体験に行かせてもらいました。高校まで全然強いバレー部ではなかったのですが、こういうレベルでバレーボールやってみたいなと思って、早稲田を受験したという感じです。
秋重 自分は、強いチームを倒したいという目標を持って早稲田にきました。ちょっと、カッコつけた・・・?
一同 (笑)。
秋重 でもバレーだけで言ったら本当にそうで。自分が高校まで強豪におったということもあって、早稲田が2部ということを知っていて1部に上がりたいというのと、2個上に先輩がいたのも理由にあるんですけど。強いチームを倒すのがかっこいいと勝手に思っていて、強いチームでハイレベルのところでプレーするより、いっぱい学べる早稲田の方がいいなというのがありました。あとは勉強面のことも考えて頑張ろうと思って、早稲田にしました。
徳山 私も大学で体育会系のバレー部に入りたいと思っていて、その中で早稲田は勉強もできるし、バレーも学生主体でしっかりやっているので、自分の行きたいと思えるところが逆に早稲田しかなくて、早稲田大学を目指しました。
――早稲田の女子バレー部の魅力は
徳山 仲良いというのは第一にあります。人数が少ないからこそ一人一人の役割もはっきりしている分、一人一人の存在が大きい部かなと思います。以上?
秋重 以上じゃない?
南 多分多様性というのが他の大学のバレー部にないところかなと思います。1部とか2部とかのレベルになると、ほとんど高校生までトップのレベルでやっていて、推薦で入ってきた人たちでできていると思うんですけど、早稲田は推薦で入った人もいれば一般で入った人もいて、また海外で暮らしていた子もいればというように、いろんな人が集まって多様性に溢れているけれども、しっかりひとつにギュッとなっているところがいいところかなと思います。
徳山 確かに。
秋重 それや。それでした。
4年間のこと
――4年間で一番印象に残ってる試合はありますか
秋重 覚えてるわ。自分は覚えてるわ。言っていいですか?最近負けた試合。
徳山 どの試合?
秋重 秋リーグの最後の試合しか残っていません!悔しすぎます!
徳山 一緒です。
秋重 ちょっと強烈で。鮮明に覚えすぎてて、それしかないです。勝った試合も覚えてるはずなんですけど、今思い出したくないな。まだ悔しい気持ちを引きずってインカレに行きたいという。ガチコメントです。
南 一緒です。
秋重 いや、それしか残ってないよね?
一同 (うなずき)
――後輩は1学年ずつどのような代ですか。1年生は
秋重 可愛い。可愛いです。
徳山 1年生もバランスがいいなと思います。性格もだし、ポジション的にもバランスが良くて、仲がいいなと思います。
南 選手3人で、アナリスト、トレーナー。一番バランスいいなと思います。確かに。
――2年生は
秋重 可愛い。
徳山 全部(笑)。
秋重 2年生、可愛いな。
徳山 2人しかいないからこそ、お互いに助け合って、頑張ってくれているなというのがすごく伝わってきます。
秋重 後輩よく見てるな。面倒よく見ているから知ってるんですよ。
南 そうだと思います(笑)。
後輩について語る徳山
――3年生は
秋重 強い。
徳山 いや、強すぎる。
秋重 己が強いです。
南 そうそう。それぞれがしっかりしている感じで、持っているものがあるよね。なんかね。
秋重 分かるよ。
徳山 それぞれの思いが強いから。
秋重 ちょっと異色な感じです。若干、自分たちと1年生が似ていて。3年生と2年生が似ている気がします。
徳山 分かる分かる。
秋重 ドーンっていう感じ。自分たちはバラバラしてるけどなんか一体感がある。1年生もそんな感じで。2、3年生は1人で立っているみたいな、1人で戦える感じ。でも可愛い。結局可愛い。
この1年間のこと
――今年は1年生の多いチームでしたが、どのような難しさがありましたか
秋重 後輩がコートの6人中、半分以上入っているのもあって、伸び伸びさせてあげたいというのもありながら、上級生が上手いって訳ではないので、プレーヤーとしてしっかりやってほしいというのもあります。そこの声かけとか、伸び伸びしてほしいけど、ちゃんとやってほしいというメリハリの付け方が難しかったなという。今でもそうなんですけど。そういう難しさがあります。
徳山 一緒ですね。メリハリの付け方かなと思います。プレー面では頼らざるを得ないのですけど、やはりまだ1年生なので、積極的に上級生から声をかけてメンタルの面で少しでもカバーすることが大事なのかなと思います。
南 コートに入っている2人は技術的に高いものを持っているので、セッターの気持ちとしては頼ってしまう、頼れるプレーヤーなのですが、そこで頼りすぎてしまうところがあります。ミスした時に気持ちが落ちてしまうという面もあるので、そこをどういうバランスでトスを配給するのかというのは、1プレーヤーとしての力と、1年生というところで、バランスが難しいなと思います。
――それを踏まえて意識してきたことはありますか
秋重 自分はコート内で接する機会が多いので、練習中にコミュニケーションの数を増やすというのは意識してやってきました。うまく伝わっているかはわからないですが、多く会話やアドバイスなどをしたので伝わっていたらいいなと思います。
南 1年生含め、後輩が多く入っている分コートでは伸び伸びプレーしてもらいたいという思いがあるので、試合の中で1本ミスした時でも次に切り替えられるよう声掛けをしています。ミスしてもフォロー入るからというような声掛けをして、萎縮しないように思い切りやっていいよと伝えることを意識しています。/p> v
徳山 自分も新チームが始まってからは、声出しについては今まで以上に意識しています。どういう声を掛けたらいいかなというのを考えながら、積極的に自分からコミュニケーションをとることを意識していました。
――今季前半を振り返って
秋重 自分は去年から主将をしているんですけど、結構ずっと悔しいというかやりきれない気持ちでした。1年間めっちゃ頑張ってきたんですけど、頑張った結果がなかなか出ない1年で、こんな悔しいんやって思いました。去年はやっぱり1年間4年生がいて、4年生のために頑張ってきたけど頑張り切れなかった分、自分たちが後輩に頑張りたいと思ってもらえるようなチームにしたいっていうのがあったので、そこは同期にも頼りつつ、そういうチームにしたいっていうのを結構実現できたんじゃないかなって思えた1年でした。プレー的にも精神的にも今年1年で結構余裕が出たというか、プレーでも細かいところに意識を置けたり、試合中も下級生が多いっていうのがあるので声かけを増やしたりとか、厳しい声掛けも、ナイスっていう明るい声掛けも結構去年に比べたらできるようになったんじゃないかなと思えるシーズンでした。
南 春のリーグは結果としてはあまり良くなかったというか、目指していたところには全然届かなかったんですけど、リーグが終わった時の実感としてはすごくチームとしてまとまっていいチームになってきたと強く感じたのを覚えています。今までの自分が1年生から3年生の時のチームと比べて、試合中のコートの中の雰囲気だったり練習の時の雰囲気だったりがすごく良くなっているなと感じていたので、チームのまとまりがいい感じになってきたのかなと思います。
徳山 春リーグを通してまずは一人一人の成長がすごい見えた期間だったかなという風に思っていて、全員成長したって言えるくらい伸びしろの振り幅が見えたのが春の期間でした。さっきもあったんですけど、練習の雰囲気とかも1年生が入ってきてからすごい明るくなったし、自分たちも今までに比べて共通意識を持ってる分、楽しむところは楽しみながら厳しさもある練習ができたかなと思います。
――チームとしての前半での課題は
南 試合で力を出し切れないというか勝ちきれない場面が結構多かったと思っています。フルセットも多かったし、フルセットで負けちゃうことも多くて、自分たちの持っている力を全部試合で発揮することがなかなかできなかったと感じました。自分たちが成長できてるっていう実感があった半面、それを試合で出し切れないことが課題だったのかなと思います。
――秋は春よりもリーグ内での順位が上がっていきました。そのきっかけは
徳山 やっぱり1部昇格っていう目標に向けてのみんなの熱の入り方。もう絶対1部に行くっていう思いの強さが、やっぱり春に比べて、秋は今年のラストチャンスだったのですごく大きかったなと思います。
秋重 同じです。
南 同じです。
――秋リーグを個人として振り返って
秋重 自分は最後のリーグやから一戦一戦頑張ろうという気持ちが4年間で一番強かった秋リーグだったので、一戦一戦にかける思いがプレーに乗った試合がいっぱいあったなと感じています。けどやっぱりエースとして、セットの大事なところで打ち切れた試合ももちろんあるんですけど、打ち切れなかった試合が自分の中では残っているので、その悔しさがいい意味で捉えたら全カレでぶつけるための悔しさなんだろうなと思えるリーグになったなと思います。
南 ちょっと被るところもあるんですけど、やっぱり一戦一戦にかける思いっていうのはすごく強く持って毎週毎週準備していて。その中で今回セットを落とすことが少なくてストレートで勝ったりとか、敬愛や松蔭にも勝ったりとかいい試合があった半面、自分のミスがきっかけで落としてしまった試合がありました。やっぱりそこでのセッターの重要さというか、自分のメンタルのコントロールにもすごく課題を感じて、そこの力をもっと上げていかないといけないなとすごく痛感したリーグだったかなと思います。
徳山 秋リーグを通してはやっぱり成長できたっていうよりかは、結果としてもっとできたんじゃないかなと思うことが多くて、それは自分のメンタル面的に安定さがなかったかなという風に思っています。練習したことが必ずしも毎回出せていたわけではないし、例えば自分が入った時に絶対にブレイクしたいって思ってたんですけど、結果として絶対ブレイクできた交代っていうわけではなくて。自分的に結構悔しさが残った秋リーグでもあったのでインカレでは全部出し切れるようにしたいなと思っています。
インカレのこと
――インカレが目前に迫る今のチームの状態は
秋重 いいよね。
徳山 秋リーグが終わってからまた成長しているという風にすごく感じるので、残り9日ですけど、まだまだ成長できると思っています。
秋重 全力なので。全員。全力が早稲田の取柄で、今準備できることは各自全力で取り組んでいるし、そこの一体感が生まれてきているように感じています。やっぱり1回負けたという強さが自分たちにはあるので、そこは早稲田の一番の強さにして、これからもう少し成長していきたいと思います。
南 被ってしまうんですけど、残り9日、短いようでまだまだ修正できるところはたくさんあると思うので、チーム全員の一体感で、気持ちの面も含めて残りの期間でやれることを詰めていきたいと思います。
インカレに向けて話をする秋重
――インカレに向けてチームとして強化してきたところ
南 レシーブじゃない?
徳山 つなぎ。
秋山 つなぎか。リーグ戦ではやっぱり1本目上がって、2本目の質が他のチームに比べて悪いなっていうのが具体的な課題で出たので、秋リーグが終わってからの練習は、1本目を二段トスにしないためのパスの質や、2本目の丁寧さを意識した、スパイカーに気持ちよく打たせるための二段(トス)を取り入れたので、チームとしては1本目のパスの質と2本目のつなぎの精度にこだわってやってきました。
――インカレでのキーマンは
秋重 まあ自分ですね。
一同 (笑)。
秋重 じゃあ自分ですね。 自分がチームのキーなので。その自覚と誇りをもって挑みたいと思います。
南 私も自分だと思います。ほんとにこれは思います。セッターはチームの中心というか要だと思うので、そこが崩れないようにしっかり軸をもって試合でプレーしたいと思います。
徳山 同期の二人かなって思います。
秋重 ガチよな。
徳山 結構ガチで。
秋重 ガチです。
徳山 リアル2人。
秋重 ふざけなしのリアルよな。
――インカレで個人として注目してほしいところは
秋重 私は今サーブを本当に頑張ってるんです。もうなんかビックサーバーになりたいと思ってて。サーブが強みで、結構いろんな人にも強いサーブ打つねって言われるんですけど、ミスがその分出ちゃっています。すごい流れに乗りやすいし、流れを崩しやすいっていうのが自分の強みであって弱みでもあったので、安定していてかつ強いサーブを打ちたいと思っています。OBの宮浦健人さん(令2スポ卒=現ジェイテクトSTINGS愛知)の動画を今すごい見ていて、そのサーブでイメージトレーニングしています。試合でも20点台のいいところで自分に回ってくるローテになっているんですよ。もうその時の想定をして毎回毎回「この1本で最後や」って思って打ってるんで、後悔ないように打つのでぜひ見てください。頑張ります!
徳山 自分が注目してほしいところは、自分の気持ちを体現してプレーしている姿です。そういうのがもともと得意じゃないんですけど、できるようになりたいと思ってずっとやってきたので、最後そういう姿を見せられたらいいなと思っています。
南 私はトス回しです。自分は2年生の時からトスを上げさせてもらっているんですけど、その中でも今年は一番アタッカーがたくさん揃っているので、そのアタッカー陣を自分がうまく操って、自分のコートだけじゃなくて相手との駆け引きも楽しんで、思いっきりその勝負を楽しむというか、トス回しで勝負できるようにしたいと思うのでよろしくお願いします。
――最後にインカレへの意気込みをお願いします
秋重 まず一緒に頑張ってくれた同期に、きれいごととかじゃなくて本当にいい思いをさせてあげたいというのがあります。練習でも同期に一番きつく言ってきたし、もちろんその分自分が頑張らないとっていうのもあったので、その頑張ってきた分を結果で返してあげたいっていうのがまず一番にあります。プラス、いっぱい頑張ってくれている後輩に勝つことの楽しさを教えてあげたいっていう思いもあるので、全カレは自分の結果を残したい気持ちももちろんあるんですけど、やっぱりそれ以上に勝つっていうことを結果で返したいです。頑張ります。
徳山 このチームで迎える最後の大会で、トーナメント形式なので負けたらすぐ終わりになっちゃうので、まずは一戦一戦勝ちにこだわりつつも、このチームでバレーができる最後の時間を一人一人が楽しんで、今までで一番早稲田らしい試合ができたらいいなと思います。
南 一戦一戦というか一本一本、本当に目の前の1点に全力をかけてプレーしたいと思います。
(取材、写真、編集 芦刈れい、高津文音、町田知穂)
インカレへの意気込みを書いていただきました!
◆徳山奈々美(とくやま・ななみ)※写真左
身長170センチ。最高到達点263センチ。兵庫・加古川西高出身。スポーツ科学部4年。秋季リーグでは力を出し切れなかったことに悔いが残ると語った徳山選手。全カレでは『出し切る』ことに全力を注ぎます!
◆秋重若菜(あきしげ・わかな)※写真中央
身長170センチ。最高到達点271センチ。大阪・金蘭会高出身。スポーツ科学部4年。チームのキャプテン、そしてエースとしてプレーでも精神面でも仲間を引っ張ってきた秋重選手。今年の部の目標『進華』を最後まで体現します!
◆南里和(みなみ・さとわ)※写真右
身長160センチ。最高到達点254センチ。東京・女子学院高出身。商学部4年。穏やかな性格で仲間を支えてきた南選手。全カレでもどんな時も『笑顔』を忘れずにチームメイトを鼓舞します!