全国学生選手権(以後インカレ)直前対談、最終回は4年生の内田京汰主将(社4=静岡・飛龍)、剣持京吾(スポ4=神奈川・光陵)、黒木香菜子(教4=福岡・筑紫丘)。今年度のインカレは明日から2日間、相撲の聖地両国国技館で開催される。ケガに苦しみながら、ぎりぎりの人数で戦った相撲部。2026年シーズンを振り返りながら、チーム目標を「団体ベスト4」としたインカレへの意気込みを聞く。なお、剣持は取材時体調不良だったため、メールでの回答となった。(10月18日取材実施)

黒木(左)と内田(右)
4年生3人の紹介
ーーお互いの紹介をお願いします
内田 剣持は高校でハンドボールをやっていて、大学から相撲を始めました。がたいもいいし、身長も高いので、戦力になるということで4年間隠し玉として起用されてきました。
黒木はマネージャーの中でもめちゃくちゃ相撲の知識があります。大相撲の知識もあり、マネージャーとしての業務もですけど、相撲も詳しいのでとても頼りになります。
黒木 去年のインカレ終わりに今年のキャプテンを決めるとなった時、(内田は)自分で立候補して(主将に)なりました。とても頑張っていると思います。
(剣持は)3年間ずっとケガをしていて、あまり本来の実力を見たことがないんですけど、最後は見せてくれると良いいなと思います。
内田 あと(剣持)は洗濯が大好きです。部のタオルを洗うのにこだわりを持ってます。自分のも含めて、部のタオルを洗濯する担当です。畳み方と洗い方にこだわりを持ってます。変な人です(笑)。
剣持(メール) 京汰はキャプテンとして1年間チームを引っ張ってくれたと思います。あまり声に出すタイプではなく、背中で見せるタイプなので部員全員にかっこいい姿を見せてくれています。普段はすごくアウトドアで一緒にサウナやラーメンを食べに行った記憶が新しいです。
(黒木)香菜子はマネージャーとして4年間献身的に支えてくれました。主務や会計を務めてもらった時期もあり、すごくお世話になりました。彼女は福岡ソフトバンクホークスファンで、僕は横浜DeNAベイスターズファンなのですが、プロ野球の話題でよく盛り上がった思い出があります。
ーーそれぞれ雑務の役割分担があるのですね
内田 人数が少ないのでそれぞれ担当を決めてます。上級生でもちゃんと仕事を任せる。下級生に全部押し付けないように役割分担をしてます。
インカレへ「気合い」「試行錯誤」「過去最高」
ーー色紙に書いた文字の意味と、選んだ理由を教えてください
内田 「気合い」です。気合いを選んだ理由はやっぱり、最後にきて、必要になるからです。今までの努力ももちろんそうですけど。最後に勝つにはやはり自分がどうなりたいかとか、どうしたいかっていう気持ちでしかないと思うんで。そこを大事にして大会を戦っていきたいです。
さらに、気合いをみんなが出すことによって、チーム力が向上して、団体となって、個々の実力よりも団体としての力が強くなると思います。
やはり、気持ちを全面的に出していくというのは、とても大事なのかなと。(大会は)最後ですけど、「気合い」にしました。
ーー内田さん個人だけでなく、チーム全体としても気合いを入れていきたいと
内田 そうですね。「気合い」か「気持ちっしょ」のどちらかで迷ってたんですけど、「気持ちっしょ」は大村(晃央 令7社卒=静岡・飛龍)さんが使っちゃってたので(笑)。さすがに被るの良くないから「気合い」にしました。

「超」を付け足してくれました!
黒木 私は「試行錯誤」と書きました。他の部活と比べてマネージャーの仕事が確立していなくて。そもそもやることもそこまで多くないので。自分に何ができるのかというのもそうですけど、あんまりない仕事の中でも、いろいろやり方を自分なりに見つけながらやってきたかなと思います。

黒木「試行錯誤」
剣持(メール)「過去最高」と書きました。インカレは4年間の集大成ということで、自分史上過去最高の結果と姿を見せられるように、という意味でこの言葉を選びました。

剣持「過去最高」※相撲部提供
今シーズンを振り返って
ーー今シーズンの大会を振り返ってください
内田 去年より(自分の)相撲も良くなってきて、納得がいく相撲は取れてきています。この1週間、2週間は気持ち作りです。練習もしますけど、あくまでも気持ちを作る期間かなと思ってるので。あとはケガをしないように。このままインカレを迎えられたらいいなって思います。
黒木 もう少し勝てたんじゃないかなっていう試合があったのですけど…(笑)。緊張しているのかな。少し気を負ってるところがあるかな。けど、今年は安定しているように見えます。
内田 サポーターズクラブで応援してくれる人がとても増えています。そこのプレッシャーっていうのを感じる時もあります。それを良い風に捉えて。自分たちがやれることをやればいいと思います。
剣持(メール)あまり満足のいく結果は出せていないのですが、大会や出稽古を通してBクラスの大学なら自分の実力が発揮できてきていると実感しています。あとは、インカレで大物喰いをするだけだと思います。
部は良い雰囲気
ーー次は今の相撲部全体の雰囲気を教えてください
内田 和気あいあいとやっていて。けど時にはピリついた雰囲気で、相撲が取れています。そこはやっぱりメリハリがあって、チームとしてはいいんじゃないかなっていうところですね。
いつもピリついていると仲間っていう感じがしないので。いつもは、みんな友達みたいにいるんですけど、真剣にやるとこはやってます。今の雰囲気で言うとめちゃくちゃいいのではないかなと思います。
黒木 常に誰かがケガしていて、全員が揃うことはないのですが、自分が相撲を取れなくても人が相撲を取ってる時に、声を出して盛り上げています。そういうチーム感みたいなのがちょっとずつこの 1年でできたと思います。総合的にいい感じかなとは感じています。
剣持(メール)とても良いと思います。人数が少ないからこそいい意味で上下関係もなく仲良くやれていると思います。この一年でより、アドバイスし合う場面も増え、切磋琢磨し、チームが一つになってきていることを実感しています。

4年生揃い踏み ※相撲部提供
団体ベスト4へ
ーー3年生の時に迎えたインカレと 4年生になって迎えたインカレ、何か雰囲気の違いを感じていますか
内田 チームとしては去年より、やはりケガが多いというのは確かで、その中でやれることをやっています。去年より今年の方がそのような状況が多くなっている現状ではあるんですけど。でも各々が目標、「団体戦インカレベスト4」に向けて、頑張っています。
個人で言うと、去年はキャプテンの(川副)楓馬(令8スポ卒)さんがいたので、頼ってばかりになってしまったのですけど。今年は一番先頭を走るキャプテンとして、(去年の川副さんが)そういう存在だったので、自分が 一番先頭として引っ張っていかないとなと。(チームを)盛り上げるとか、楓馬さんがやっていた部分の大変さを知れる 1年になりました。
黒木 今年は人数がジャスト(5人)しかいなくて。替えもいなくて、しんどいですけど。悲観しすぎてはいないです。できることをやっていこうという感じです。
ーー内田さんの個人戦の目標は何ですか
内田 個人の目標は高く、なので「優勝」です。
ーー今の体の状態はいかがですか
内田 絶好調です(笑)。痛いとかがあってもやるっていうスタンスでいるので。絶対病院に行かないです。診断されたら、心がちょっと暗くなっちゃうので。気合いで絶好調にしています。
剣持(メール)自分は、一ヶ月ほど前に左肩を怪我して身体の状態はあまり良くないのですが、気持ちで押し切りたいと思います。
ーー今年1年間内田さんはそこまで大きなケガはなかったですね。その要因はどこにありますか
内田 3年間大きなケガはしてこなかったです。その要因は無理しすぎないこと。練習も含めてやはり、自己責任なのて。無理してケガをして、ずっと練習をやれないのだったら、ケガをしないように8割程度でずっとやってた方が成長になると思います。
やっぱり無理をしすぎない。監督は無理させるのですが(笑)。自己管理をちゃんとした結果かなと思います。
ーーそれは高校の時から意識していたのですか
内田 高校からやってました。悪く言うとサボるってことなんですけど(笑)。

対談中笑顔を見せる2人
いよいよ始まるインカレ
ーーインカレに向けてどのような準備をされますか
内田 これからあと 1週間、2週間なんですけど、とにかくケガをしないように。自分がどういう感じで臨むのか、どういう気持ちを持って、そのインカレに臨むのかってというところをちゃんと考えて。あとは、気持ちを作っていきたいです。
黒木 私は特別することはないのですが。みんな頑張れと思ってます。
剣持(メール)特にこれといった準備はしていないのですが、普段通りの自分を出すことを意識したいです。
ーーインカレでの取組ではどういうところを見て欲しいですか
内田 「覚悟の決まった相撲」というところで。今までは技術で勝とうというのがあったのですが。それに加えて最後の試合なんで覚悟を見てほしいです。白熱した試合がもっと見られると思うので、そこに注目してほしいですね。
剣持(メール)前に出る相撲で大物喰いするところを見てほしいです。4年間お世話になった監督コーチ陣、サポーターズ倶楽部の方々、部員、そして家族に結果で恩返しできるように気持ちで負けないように頑張りたいです。

ーー最後にインカレに向けた意気込みをお願いします
内田 学生最後になろうとしてる大会なので、色紙に書いてある様に気合いを入れて、楽しんで終えられたらいいと思います。
黒木 みんな頑張れ。あとは個人的には仕事をうまく引き継げるように、今準備しています。
剣持(メール)過去最高の剣持京吾を見せます。応援よろしくお願いします!
ーーありがとうございました!
インタビュー・記事/鳥越隼人 写真/池田健晟
部員紹介

〇内田京汰(社4=静岡・飛龍)・主将
168㌢、135㌔。強豪飛龍高校出身。強い下半身と、恵まれた体格を使った押し相撲が得意。雑務の役割は買い出し係。練習後の食事で使う食材を、東伏見駅近くのコープやオーケーで調達するとのこと。たまに食材を買い忘れて、料理を作る黒木さんに謝ることも。

◇剣持京吾(スポ4=神奈川・光陵)
184㌢、125㌔。長い手足を活かした相撲を見せる。高校時代はハンドボール部に所属し、相撲は大学から。前回の東日本学生リーグ戦では、「大学から始めてもインカレで通用するというところを見せたい」と力強く語ってくれた。ケガや体調不良に苦しむも、練習ではインナーマッスルを鍛え調整を進める。好きな食べ物はバナナ。

◇黒木香菜子(教4=福岡・筑紫丘)
福岡県立筑紫丘高校出身。相撲愛が深く、大相撲にも造詣が深い。両国国技館で行われた6月の東日本大会では、普段は入れない国技館の裏側を楽しんだとか。当取材時、温かいちゃんこ鍋をごちそうしていただき、ありがとうございました。とても絶品でした。来年のスポーツフェスタの際、みなさんも是非ご賞味あれ。