【競泳】新開・内田の男女両主将がメダル獲得! 加藤心冨は自己ベストを1.66更新し、平泳ぎ2冠達成!

競泳/水泳

第102回日本学生選手権水泳競技大会4日目 9月6日 東和薬品RACTABドーム

インカレ最終日、この日のレースをもって競技を引退する4年生も多い。我が校に1点でも多く持ち帰るため、各校の選手たちがしのぎを削った。連日のレースで疲労がたまるなか、加藤心冨が平泳ぎ2冠を達成、早大は男女両主将がメダルを獲得。男子総合6位、女子総合2位という結果で今年のインカレに幕を下ろした。

この日、最初の決勝レースには、4年生で女子主将を務める内田さくら(スポ4=和歌山・向陽)が登場した。今季は調子を上げており、練習でも自己ベストに迫るタイムを記録するなど、チームメイトからの期待も高かった。しかし、100メートル自由形では惜しくも4位。フリーリレーでも悔しい結果に終わり、残すは自身にとって最後のレースとなった。「最後は気持ちで泳ぐっていうのはずっと前から決めていた」。そう覚悟を決めて臨んだ最終レース。スタートでは出遅れたものの、「最初の3ストロークを落ち着いて入るように意識した」と焦ることなくレースを進める。後半に入ると、持ち前の回転の速いストロークで一気に前との差を詰め、見事2位に食い込んだ。最後のレースでつかんだ銀メダル。チームに勢いをもたらすとともに、最終学年の集大成を見事に飾った。

50メートル自由形決勝には、山口遼大(スポ4=東京・暁星)と塩田直也(スポ1=東京・淑徳巣鴨)が登場した。この大会を現役最後のレースと位置付けていた山口。出場種目はインカレ4日目の2レースのみで、それまでの3日間はチームのサポートに回った。2年前には同種目で銅メダルを獲得している一方、3年目のインカレでは予選落ちを経験。「半フリが恐怖でしかなくなった」と感じる時期もあり、思うように泳げない日々が続いた。それでも、水泳人生の集大成として臨む最後のインカレに向け、少しずつ恐怖を乗り越えてきた。そして迎えた決勝の舞台。レースでは序盤から得意のスタートで前に出ると、中盤も力強い泳ぎを見せ、3位争いに食らいつく。しかし、最後はわずかに競り負け、惜しくも表彰台には届かなかった。それでも、苦しみながら勝ち取った50メートル自由形。再び決勝の舞台に立ち、すべてを出し切るレースとなった。一方、塩田は昨日のメドレーリレーで悔しさの残るレースとなり、涙を流した。悔しさを胸に迎えた決勝では、予選を4位で通過。隣のレーンには先輩・山口が並ぶ中、スタートではわずかに先行を許した。それでも、持ち前の泳ぎで徐々に巻き返しを見せる。しかし、最後まで順位を上げることはできず、8位でレースを終えた。惜しくも8位に終わったが、1年生ながらに今大会3種目で決勝進出と今後につながる大会となった。

男子100メートルバタフライには新開誠也男子主将(スポ4=鹿児島情報)、山口遼大(スポ4=東京・暁星)が登場。新開は2日目の200メートルバタフライ、昨日のメドレーリレーでは悔しさを味わった。今大会個人種目に加えて、全てのリレー種目に出場する新開。主将として、連日の疲労の中泳ぎでチームを引っ張ってきた。この種目は、非常にレベルの高い争いとなるレース。スタート直後は持ち前のスプリント力で飛び出すとスピードに乗った泳ぎで前半50メートルを2位で折り返す。レース中盤も粘りの泳ぎで先頭争いに食らいつき銅メダルを獲得。レース後のインタビューでは、『優勝を狙ってたので、悔しい部分はあった』と悔しさを見せたものの、『この大学4年間を通して個人では初めてのメダルだったので、そこに関しては嬉しい気持ち』と最終レースでのメダル獲得に嬉しさを口にした。

一方、50メートル自由形決勝直後のレースに臨んだ山口。疲労が残る中でのレースとなったが、この1年間は「50メートル自由形の決勝直後でも、100メートルを最後まで泳ぎ切る」ことを意識して取り組んできた。迎えた決勝では、前半からスプリンターらしい鋭いスタートダッシュを決めると、後半も勢いを落とすことなく、自己ベストに迫るタイムでフィニッシュ。レース後には「一旦やり切ったかなとは思います」と振り返り、現役最後のレースに区切りをつけた。さらに、同期の新開と最後の決勝をともに泳げたことについては、「僕はこれで本当に最後なので、一緒に泳げたのは幸せだなと思います」と笑顔を見せた。4年間をともに歩んだ仲間と最後のレースを泳ぎ切り、競泳人生の集大成を締めくくった。

100メートル平泳ぎに続き、2冠を狙う加藤心冨(スポ2=埼玉・春日部共栄)が200メートル平泳ぎ決勝に挑んだ。この種目を制すれば、目標としていた2種目2冠の達成となる。前半の浮き上がりから体一つ分近くのリードを奪うと、力強い泳ぎでさらに後続との差を広げる。100メートルをほぼ独走状態で折り返すと、後半も勢いは衰えず。そのまま他を寄せ付けない泳ぎでフィニッシュし、見事優勝を果たした。『800のフリーリレーに向けて勢いをつけれたらなと思って泳いだ』と語り、チームに流れを呼びこむレースとなった。タイムは自己ベストを1秒66更新する好記録。今大会、平泳ぎ2種目を制し、見事2冠を成し遂げた。

今大会最後の種目となる4×200メートルフリーリレー。連日のレースで満身創痍の中、各校が最後の力を振り絞るラストレースとなった。昨年、同種目を制した早大女子チームは、2連覇を懸けて決勝に挑んだ。1泳を務めるのは、今大会自由形2冠の松﨑りん(人4=東京・日大二)。前半100メートルを5位で折り返すと、持ち前の持久力を生かして徐々に順位を上げ、2位まで浮上。勢いそのままに、青木虹光(スポ3=群馬・明和県央)へとつないだ。松﨑と同じく長距離を専門とする青木は、前半から果敢にペースを上げる。テンポの速いストロークで中央大との差を詰めると、最後まで食らいつき、1位とわずかな差で3泳へとつないだ。続く3泳は竹澤瑠珂(スポ2=東京・武蔵野)。大会前のアクシデントもあり、今大会は思うように調子が上がらず、個人種目でも悔しさを味わってきた。それでも、「このリレーはりんさんと泳げる最後のレースだったので、気持ちを切り替えた」と気持ちを奮い立たせる。個人種目を約2秒上回る快泳を見せると、ついに先頭へ躍り出た。後続との差を3秒以上に広げ、最終泳者の児玉海生(スポ1=愛知・豊川)へとつないだ。1年生ながら大舞台で決勝を任された児玉。個人メドレーを専門とする中、前半から力強い泳ぎでリードを守る。750メートル地点では1秒02のリードを保っていたが、最後の15メートルで明大の木津喜一花に猛追を許し、惜しくも逆転を許した。2位でのフィニッシュとなり、早大の2連覇はあと一歩届かなかった。レース後、青木は「今年は本当に学生新記録を狙ってたんですけど、切れなくて悔しい」と率直な思いを口にした。一方で、「私も瑠珂ちゃんも海生ちゃんももっと速くなって、どんな子が来ても学生新と優勝を狙えるように頑張りたい」と前を向いた。悔しさを糧に、次なる世代へ。早大女子リレーは、さらなる高みを見据えて大会を終えた。

※掲載が遅れてしまい大変申し訳ございません

(記事・金坂祥吾 写真・永吉梨々子 比嘉門夢 和田まさき)

女子50メートル自由形予選

内田さくら 25秒88 (5位)

二宮歌梨  26秒58 (21位)

柴田菜摘  26秒71 (25位)

男子50メートル自由形予選

塩田直也 22秒82 (4位)

山口遼大 22秒87 (6位)

松井理宇 23秒35 (29位)

女子100メートルバタフライ予選

高橋実花 1分04秒21 (44位)

男子100メートルバタフライ予選

新開誠也 51秒97 (2位)

山口遼大 52秒82 (6位)

村上稜芽 54秒34 (24位)

女子200メートル平泳ぎ予選

加藤心冨 2分24秒78 (1位)

男子200メートル平泳ぎ予選

原田拓弥 2分12秒86 (11位)

女子4×200メートルフリーリレー予選

早大 (松崎、青木、竹澤、児玉)  8分10秒05 (1位)

男子4×200メートルフリーリレー予選

早大 (増田、新開、木村、飯田)  7分23秒95

女子50メートル自由形決勝

内田さくら 25秒55 (2位)

男子50メートル自由形決勝

山口遼大 22秒71 (5位)

塩田直也 22秒89 (8位)

男子100メートルバタフライ決勝

新開誠也 51秒62 (3位)

山口遼大 52秒78 (6位)

女子200メートル平泳ぎ決勝

加藤心冨 2分21秒72  (1位)

男子200メートル平泳ぎB決勝

原田拓弥 2分12秒75 (11位)

女子4×200メートルフリーリレー決勝

早大 (松崎、青木、竹澤、児玉)  8分04秒17  (2位)

男子4×200メートルフリーリレー決勝

早大 (新開、高橋、木村、増田)  7分26秒13 (8位)

内田さくら(スポ4=和歌山・向陽)

ーー今大会最終レースで銀メダル獲得。感想をお願いします

大会前からずっとメダルっていうのは狙っていて、初日、2日目の100が、あんまりうまくいかなかったので不安な部分もあったんですけど、なんかもう最後は気持ちで泳ぐっていうのはずっと前から決めていたので、チームのみんなの力を借りて泳ぐことができてすごく嬉しいです。

ーーこのレースての意識した点やレースプラン

予選が浮き上がって一かきめからすごく力んでしまい、100パーセントの力で行って、最後ちょっと体力が持たなかったなっていう印象だったと監督からも言っていただきましたし、私自身もそう感じていたので、最初の3ストロークを落ち着いて入るように意識しました。

ーー女子主将としてインカレ全体を振り返って

やっぱり2日目の400メートルフリーリレーで、すごくチームとしては苦しい状況になってしまったんですけど、それでもやっぱり何があるか分からないので最後まで諦めないというのと、私自身が4年生であり主将としてもチームの顔だと思っていたので、絶対に暗い顔はしないように意識していました。

ーー来年の水泳部に向けて思いや期待など

気持ちの強い選手や勝負強い選手が多い印象なので、個人的には今年うまく行かなかった400メートルフリーリレーとメドレーリレーでの優勝を果たして欲しいなと思います。

山口遼大 100メートルバタフライ

ーー最初学年での最終レースでした

はい、そうですね。くやしい部分の方が多いんですけど、まあ、一旦やり切ったかなとはおもいます。後悔はないんですけど、負けるのは悔しいなと思います。

ーー同期の新開選手と共に泳ぐ決勝レースいかがでしたか

正直、ベストは離れてるし。けど、誠也がメダルを取ってくれて良かったなと思います。僕はこれで本当に最後なので、一緒に泳げたのは幸せだなと思います。

ーーこのレースでのプランや意識した点

今シーズンずっとやってきていた100メートル通して泳ぎきるっていうのを最後も変わらずやろうと思っていたので、そこはうまくいったと思います。

ーー来年の早稲田水泳部に向けて

僕たちの代は僕たちの代なりに強い代であろうとしたので、来年はその思いをそれぞれの代が持ち、あの代を超えてやるって思ってくれたらいいなっていうふうに思います。

加藤ことみ

ーー今大会最終レースどのような思いで臨みましたか

自分が優勝するしかないので、他大学さんも速いんですけど、やっぱり自分のレースで優勝して今日1日と800のフリーリレーに向けて勢いをつけれたらなと思って泳ぎました。

ーー男女両主将の先輩方メダル獲得後のレースでしたが何か思いなどはありましたか

さくらさんに関しては、メダルを目標にしてて、今までの結果からするとそんなに簡単な位置ではなかったので、自分がアップしてる時にコーチからメダル獲得したと聞いて、やっぱり主将はやるとこでやるなと私も気合が入りました。

ーーこれからの早稲田水泳部に向けた抱負をお願いします

4度目の正直で女子総合優勝を目指していきたいと思います。簡単ではないかもしれないですが、狙っていきたいです。

男子4×200メートルフリーリレー決勝

1泳・新開誠也男子主将(スポ4=鹿児島情報)

ーー今大会最終レースとなりましたがいかがですか

他のチームの強さを見せつけられたレースだったんですけど、4日間通してみんな頑張ってくれて、総合6位という目標も達成できたと思うので、その面ではいい大会になったんじゃないかなと思います。

ーー1バタでは自己ベストでのメダル獲得でした

そうですね。優勝を狙ってたので、悔しい部分はあったんですけど、この大学4年間を通して個人では初めてのメダルだったので、そこに関しては嬉しい気持ちです。また、ライバルもたくさんいるのでまだまだ頑張っていきたいと思います。

ーー今年の男子主将から見て来年の早大水泳部への想いなどあれば教えてください

やっぱり人数が少なくて、今年同様に来年もかなり厳しい戦いになると思うんですけど、僕たち4年生が抜けた後も3年生が主体となって1年間チームを作り上げていけば、来年どんな目標になるかわからないですけど、そのチーム目標達成に向けて全員で頑張っていってほしいなと思います。

2泳・高橋俊太郎(スポ2=宮城・仙台第二)

ーー昨日の自己ベスト更新からのレースでした

タイムがあんまり納得できないですね。悔しいです。

ーー来年に向けて

来年は200は4秒くらいあげないと厳しいと思うので、100も200ももっと頑張らないといけないと思います。

3泳・木村佳華(スポ2=大阪・桃山学院)

ーー地元大阪大会での決勝の舞台でしたが

本当に大学入ってずっと不調が続いている中で、こうやってチームに助けられて、このようにインカレ決勝の舞台で僕を起用してくれたことやみんなの力で決勝に進めたことに関してはリレーメンバーの3人やチームメイトに感謝しかないです。

ーー2フリを引っ張る中でとして、この8継への想いなどはありますか

全部のリレーに新開さんがいて、今年の早稲田は新開さんがいなければ全然戦えなかったチームなので、新開さんがいなくてもしっかりとチーム目標を立ててその目標に向かって少人数ですが全員が決勝に進めるようなチームにしていくために自分も新開さんの後を継ぎたいと思います。

4泳・増田莉蔵(スポ3=静岡・浜松市立)

ーー1日空いてのレースでした

とても疲れてしまって自分の思うように泳げず、今日の予選もチームに迷惑をかけてしまったりして、本当にチームのみんなのおかげでこの舞台に立てて最後こうやって泳ぐことができたので、本当にチームメイトの大切さを実感できましたし、最後誠也さんと一緒に泳げてよかったです。

ーーインカレ最終日の最終種目でしたが今大会振り返っていかがですか

今大会はどちらの種目もベストは出せたんですけど、両方とも17位であと少しでB決勝というところで両方とも進出できず、あと一歩が遠かったなという印象です。また、初めてこんなにリレー種目も出させてもらって、まだまだ自分の実力不足だったっていうのが正直な感想です。来年は4年生になるので、今の4年生に頼ってばかりではダメなので、そこに関してはチームを引っ張っていくという意識を持って、より一層頑張っていきたいと思います。

女子4×200メートルフリーリレー決勝

1泳・松﨑りん(人4=東京・日大二)

ーー今回最終レースとなりましたが、インカレ全体通していかがでしたか

そうですね。インカレ全体とおして、自分はベストを出すことができなかったんですけど、順位は良かったですし、最後の8継は負けてしまったんですけど、みんなで力を合わせて頑張れた感じがして、水泳人生の中で結構一番楽しいレースだったかなって思います。

ーーこのリレーメンバーをはじめとした、後輩への思いなどはありますか

もっと強くなれると思うので、もっと強くなってほしいのと、8継は絶対リベンジお願いします。

2泳・青木虹光(スポ3=群馬・明和県央)

ーー松崎さんから受け継ぎましたがいかがですか

そうですね。体の調子とか本当にすごい今までで多分一番いい状態だったと思うんですけど、りんさんから受け継いで、2分もかかっちゃって、もうちょっと早く泳ぎたかったなって思いました。

ーー来年のリレーでのリベンジへの思いなどあれば

今年は本当に学生新記録を狙ってたんですけど、切れなくて悔しいです。来年はりんさんがいなくなっちゃうので、厳しいかもなんですけど、私もルカちゃんもミオちゃんももっと速くなって、どんな子が来ても学生新と優勝を狙えるように頑張りたいと思います。

3泳・竹澤瑠珂(スポ2=東京・武蔵野)

ーーりんさんと虹光さんから引き継ぎましたがどのような思いで泳ぎましたか

りんさんは最後ということもあって、去年のリベンジである学生新記録を狙うと話していたんですけど、私が去年よりも2秒くらい遅くなってしまって、本当に私のせいというか、私が58秒で泳いでたら、優勝や学生新とかも全然狙えるタイムだったので、すごい楽しかったんですけど悔しい気持ちの方が大きいです。

ーータイムは個人より2秒上げました

本当に調子が悪すぎたんですけど、このリレーはりんさんと泳げる最後のレースだったので、気持ちを切り替えてあとは3人が勇気づけてくれたのでそれが力になったのかなと思います。

4泳・児玉海生(スポ1=愛知・豊川)

ーー先輩方と泳ぐレースいかがでしたか

本当にたくさん助けてきてくださったのに、最後抜かれてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ーーまだ1年生ということで来年への想いなど

来年は、自分も2年生になり後輩も入ってくるのでチームの力になれるようにどの種目も頑張りたいと思います。