第102回日本学生選手権水泳競技大会2日目 9月4日 東和薬品RACTABドーム
インカレ2日目。この日は、松﨑りん(人4=東京・日大二)と青木虹光(スポ3=群馬・明和県央)のワンツーフィニッシュや、加藤心冨(スポ3=埼玉・春日部共栄)の大会新記録での優勝など、早大勢のメダルラッシュが続いた。女子は悲願の総合優勝に向けて大きく弾みをつける一日となった。各種目で早大勢の活躍が光り、チームとしても着実に得点を積み重ねた。

100メートル平泳ぎ決勝を泳ぐ加藤

金メダルを獲得した加藤
女子100メートル平泳ぎに出場した加藤心冨(スポ3=春日部共栄)。予選を1分6秒82の全体1位で通過し、決勝をセンターレーンからスタート。前半から30秒台の素晴らしいタイムで入り、そのまま勢いを落とすことなく、最後まで圧巻の泳ぎで会場を魅了した。タイムは1分5秒78。大会新記録と学生新記録を樹立し、ゴール後には加藤からガッツポーズが飛び出した。この種目が始まる前までの早稲田大学の途中経過は総合4位。2日目は、女子のリレーの予選落ちや竹澤瑠珂の悔し涙のレースあった中で、加藤は「自分が優勝してチームを盛り上げられたらと思って泳いだ。達成できて嬉しい」と笑顔を見せ、チームに流れを引き寄せた。インカレ3日目にはメドレーリレー、最終日には200メートル平泳ぎに出場し、更なる活躍に期待が高まる。

200メートルバタフライを泳ぐ新開
男子200メートルバタフライには新開誠也(スポ4=鹿児島情報)が登場。チームを牽引してきた4年生の新開にとっては、この200のレースが本命種目であり、大学水泳の集大成として臨む。予選で1分56秒86の全体6位と好調な泳ぎで、決勝へと駒を進める。決勝では前半100メートルを3位で折り返し、持ち味のスピードを活かした積極的なレースを展開。「接戦のレースとなることはわかっていたので後半にかけていた」と後半も気持ちのこもった熾烈な先頭争いを見せるも、他の選手の猛追により惜しくも7位。レース後「とにかく優勝を狙っていたので、目指していたものもとは程遠く、今は何も考えられない気持ち」と悔しさを一層にじませた。しかし、「ラストインカレの雰囲気であったり、楽しめた部分においては思い残すことはない」と語り、結果には満足していないものの、最後のインカレで持てる力をすべて出し切った姿を見せた。

レース後、抱き合う松崎と青木

表彰式での2人。右から松崎・青木
女子800メートル自由形には松崎りん(人科4=日大第二)、青木虹光(スポ3=明和県央)が登場。1日目の予選で松崎が1位、青木が3位となり、決勝では隣同士のレーンから両者が勢いよく飛び出した。序盤から青木が積極的な泳ぎで先導し、松崎がついていくという早稲田勢が1・2位を争う展開となった。400メートルが近づくにつれ松崎が徐々に前に出ると、予選を大幅に上回るペースで引き離し、8分36秒14と自己ベストに迫る好タイムでゴール。松崎は「今早稲田は少し苦しんでいる場面だったので、自分と虹光ちゃんのワンツーでゴールできたこと、チームを盛り上げられたことがとても嬉しい」と笑顔を見せた。

4×100メートルフリーリレー決勝に入場するリレーメンバ-
男子4×100メートルフリーリレー決勝には、松井・新開・村上・増田の4人が出場。予選からメンバーを2人入れ替えて臨んだレース。1泳の松井は、本大会ではなかなか思うような結果を残せていない中、決勝では本大会自己最速となる49秒77をマークし2泳の新開へとつなぐ。新開は200メートルバタフライ決勝で悔しい思いの後のレースだったがしっかりと切り替え、48秒89を記録。「こうして後輩3人と一緒に、最後にリレーを組めて幸せだったなと思います」と涙ながらに語り、主将としてチームを引っ張ってきた中での思いをかみしめた。3泳の村上は昨日の自己ベスト更新での調子の良さのまま、安定した泳ぎで同期の増田に引き継ぐ。インタビューでは、「同期3人とこの大きな舞台で早稲田のガウンを着て泳げたということは今後につながる」と語り、この舞台で得た経験を今後の糧にしていく決意を示した。最終泳者の増田は、6レーンの日本大学から猛追を受ける中、最後まで順位を守り抜き、5位でフィニッシュした。リレーは個人種目の2倍の得点が加算されるため、順位が総合得点に大きく影響する中、最後まで順位を死守し、残りの2日間に向けて弾みをつける泳ぎを見せた。

100メートル平泳ぎ決勝を泳ぐ高井

応援するチームメート

200メートル自由形決勝に入場する竹澤
(記事・和田まさき 金坂祥吾 写真・比嘉門夢)
2日目結果
女子 200m自由形 予選
竹澤瑠珂 2分02秒23 (6位)
二宮歌梨 2分08秒05 (7位)
男子 200m自由形 予選
増田莉蔵 1分50秒85 (16位)
木村佳華 1分51秒75 (25位)
高橋俊太郎 1分51秒79 (27位)
女子 200mバタフライ 予選
関根梨桜 2分24秒73 (44位)
男子 200mバタフライ 予選
新開誠也 1分56秒86 (6位)
入江崇也 2分02秒39 (36位)
女子 100m平泳ぎ 予選
加藤心冨 1分06秒82 (1位)
熊谷奈津季 1分16秒61 (57位)
男子 100m平泳ぎ 予選
高井直人 1分01秒33 (8位)
女子 4×100mフリーリレー 予選
内田さくら・柴田菜摘・水野柚希・児玉海生 3分50秒12
男子 4 ×100mフリーリレー 予選
松井理宇・村上稜芽・高橋俊太郎・塩田直也 3分21秒47
女子 800m自由形 決勝
松崎りん 8分36秒14 (1位)
青木虹光 8分40秒09 (2位)
女子 200m自由形 決勝
竹澤瑠珂 2分01秒79 (7位)
男子 200mバタフライ 決勝
新開誠也 1分56秒07 (6位)
女子 100m平泳ぎ 決勝
加藤心冨 1分05秒78 (1位)
男子 100m平泳ぎ 決勝
高井直人 1分01秒45 (7位)
女子 4 ×100mフリーリレー B決勝
内田さくら・青木虹光・松崎りん・竹澤瑠珂 3分46秒45 (2位)
男子 4 ×100mフリーリレー 決勝
松井理宇・新開誠也・村上稜芽・増田莉蔵 3分18秒92 (5位)
コメント
松﨑りん(人4=東京・日大二)
ーー最終学年での優勝ですが、率直な感想をお願いします
結構緊張もあって、前日の夜は全然寝れなかったのですが、それでもプレッシャーに打ち勝って優勝することができて本当によかったです。
ーー1日空いての決勝でしたが何か意識や改善した点はありますか
昨日は前半いい感覚で入れたので、その感覚のまま後半を耐えようと意識しました。
ーー400の自由形、リレーに向けてお願いします
まだまだ女子総合優勝は狙えると思うので、しっかりここで自分のできることをして、チームの目標に近づけるように頑張りたいと思います。
青木虹光(スポ3=群馬・明和県央)
ーー前半攻めたレースでしたが今レースで何か意識した点はありますか
自分は普段から前半リードして後半粘るプランレースプランが多いんですけど、今回はインカレの決勝の舞台で隣にりんさんもいたこともあって、すごくハイになってしまい、いつもよりも前半飛ばしすぎてしまいました。
ーータイムの感想としてはいかがですか
自己ベストが8分36秒を持っていたので、そのベストタイムに及ばなかったのは少し悔しいですし、まだ調整の面で詰めれるところがあったのかなとは思います。
新開誠也男子主将(スポ4=鹿児島情報)
ーー最終学年主将で臨むレース、決勝を泳いだ感想
とにかく優勝を狙っていたので、順位もそうですし、タイムもベストではないですし。目指していたものもとは程遠いので今は何も考えられない気持ちですね。
ーー予選から調子は良さそうに見えましたが
調子は良かったので、自分に期待していたのが1番大きかったです。けど、こういったとても強い同期やレベルの高い決勝の舞台を泳げて、ラストインカレの雰囲気であったり楽しめた部分においては思い残すことは無いのかなとは思います。
ーー決勝に向けて決勝で意識した点やレースプランなど
とにかく団子状態で接戦になることは分かっていたので、ラスト勝負にかけたんですけど、少し力みすぎてラスト15メートルがバテてしまったのかなと思います。
ーー2日目は、8フリもワンツーフィニッシュや竹澤さんの悔しい涙もありましたが、それを踏まえていかがですか
早稲田が人数が少ないこともあり、リレーなどもある中で他の大学に比べてタフなレースが続いていたんですけど、その中でも決勝に残る選手が出てきたり、同期の優勝などもあり、自分もその流れに乗りたかったのですが、僕が良く無かったからといってこのチームが悪くなるわけでは無いですし、チームのみんなにも期待してますし、僕もこの後のリレーもあるのでそこで気持ちを切り替えて頑張りたいです。
加藤心冨(スポ3=埼玉・春日部共栄)
ーー松崎さんや新開さんの熱いレースがありましたが、今日の早稲田の雰囲気はいかがですか
1日目は結構流れが良かったのですが、女子のフリーリレーの予選落ちなど意外と思わぬところでアクシデントがあったのですが、心冨なら大丈夫だと言われていたので、そこでしっかり自分がやるべきことをやってチームに流れを運べればと思い、泳ぎました。
ーー女子総合優勝に向けて一言
明日のメドレーリレーがあるのでしっかりメダルを獲得して、得点を稼ぎたいと思います。
髙井直人(スポ2=石川・金沢)
ーー初のインカレ決勝の舞台はいかがでしたか
予選が自己ベストで決勝に残れて良かったなと思っていたんですが、決勝でタイムを落としてるようじゃダメですし、決勝のタイムでは話にならないので、そこは悔しい部分ではあります。
ーー予選から自己ベストでしたが、調子はいかがですか
調子はずっと悪くなく、練習の調子からしたらもう少し速くてもいいのかなと思ったんですけど、後でラップと動画を見て振り返りたいなと思います。
ーー決勝で意識した点
予選が8番通過だったので、決勝は順位が落ちることはなかったので、あとは順位を上げるだけだったのですが、タイムを落としているようじゃダメですね。
ーーメドレーリレーに向けて
新開さんが今日も熱いレースを見せてくれたので、新開さんにメダルをというところに関しては、僕含め3人は強い気持ちがあるので、もう少し僕もタイムを上げないといけないですが、死ぬ気で頑張りたいと思います。
400メートルフリーリレー決勝後
1泳・松井理宇(スポ3=東京・日大豊山)
ーー個人のレースよりもタイムを上げました後続に繋ぎました
ベストが49秒5で、昨日の100は50秒2というタイムだったので少し自信が無くなった状態での予選のリレーだったのですが、その予選では余力がある中で昨日の個人レースと同じタイムくらいだったので、決勝では何も考えずに残りの3人に49秒台で繋ぐと決めていたので、それを達成できたのは良かったと思います。
2泳・新開誠也男子主将(スポ4=鹿児島情報)
ーー48秒89という素晴らしいタイムでした
まあ、よく頑張ったんじゃないかなと思います。2バタで悔しい思いをして、正直悔しい思いをして切り替えれていない部分もあるんですけど、こうして後輩3人と一緒に、特に3年生なので、最後にリレーを組めて幸せだったないと思います。
3泳・村上稜芽(スポ3=東京・駒場)
ーー個人で自己ベスト更新からのリレーでしたか泳いだ感想はいかがですか
松井、増田と同期3人でリレーを組めることはとても貴重な機会だと思いますし、この大きな舞台で早稲田のガウンを来て泳げたということに関しては今後に繋がる経験ですし、そこに関しては感謝の気持ちしかないです。ですが、欲を言えば49秒台で泳ぎたかったのが本音なのでまだまだ努力が必要だと思います。
4泳・増田莉蔵(スポ3=静岡・浜松市立)
ーー4泳で引き継ぎましたが、どのような思いで泳ぎましたか
正直もう少しタイムを出さないといけなかったと思いますが、これが今の現状なので紳士に受け止めて、落ち込む暇もないので回復に努めていきたいです。
ーー本命の8継にむけて
8継はやはり厳しい戦いになると思うので、僕が2フリを引っ張る立場として決勝に残れるように頑張りたいと思います。