9月5日 第102回関東大学リーグ戦 東京・明大和泉キャンパス
第5戦目を迎えたリーグ戦。本日の相手は今シーズンのリーグ戦でまだ0勝の青学大。留学生はいないものの、大学日本代表に選出されているエース・広瀬洸生(青学大4年)を中心にアウトサイドオフェンスを得意とするチームだ。リーグ戦絶好調のG嘉手川太智(商4=沖縄・開邦)がダブルダブルをマークし躍動するが、シュートタッチぬ苦しむ早大は第4Q残り1分まで9点を追う展開に。しかし、残り1.5秒で同点に追いつき、オーバタイムで逆転に成功した早大は劇的勝利を収めた。

第1Qは嘉手川の得点で幕を開ける。前回試合でわずか4得点に終わったF松本秦(スポ2=京都・洛南)は序盤に3Pシュートを沈めると、テンポを掴み第1Qだけで10得点と好調だった。対する青学大は速いトランジションでゴール下までボールを運び、ポイントを重ねていく。最初5分間は完全に早大のペースかと思われたが、連続ターンオーバーから逆転を許し、26-28と2点ビハインドで第1Qを終了した。
続く第2Qはテンポの良い攻撃を展開する青学大だったが、早大は嘉手川を中心に徐々に差を縮める。以前よりも迷いを見せなくなった嘉手川がドライブからスペースを作りペイントエリア付近から立て続けにシュートを沈め、逆転に成功。途中、芦田真人(青学大4年)の連続3Pシュートを許すが48-45と3点リードで前半を終えた。

第3Qは、今まで早大が演出してきたスタイルを青学大が披露した。北條彪之助(青学大3年)・上野山波空(青学大4年)から3Pシュートを浴び同点になると、速いトランジションからの得点、バスケットカウントを見せる。早大は外角からのシュートタッチに苦しみ、2/10(本)と本来のスコアリング力を発揮できなかった。途中出場のG木村魁斗(スポ2=茨城・下妻第一)が持ち味の3Pシュートをしっかりと沈めたが、67-73と6点を追う状況で最終Qに突入した。

出だしから走りたい早大は3Pシュートでの得点を試みたがリングを弾かれる。その間、青学大にブレイクを許し点差は最大12点まで広がった。しかし下山が「諦めずにチーム一丸となって戦い抜けた」と振り返ったように最後まで粘りを見せた。下山、松本を中心にファウストブレイクでポイントを重ねると、残り12秒6点ビハインドの場面でG城戸賢心主将(スポ4=福岡第一)が3Pシュートに成功。主将のプライドでチームを引っ張る。その後、相手に1本のフリースローを決められ4点差となるも、下山がバスケットカウントを決めきり、松本が相手ファウルを誘発。しっかりとフリースローを沈め、残り1.5秒のところでスコアは92-92。決着は延長戦へ持ち込みとなった。
いきなり3Pシュートでブレイクする青学大だったが、早大は落ち着きを見せていた。無理に外角からの得点を狙わず、ドライブで切り込みながらインサイドシュート中心に得点を重ねる。特に下山は、シュートタッチに苦しんでいたが、ここでジャンプシュートを連発しチームを救った。また、オーバータイムの早大のディフェンスリバウンドは100%。早大が課題として挙げてきたリバウンドが光った時間だった。相手の3Pシュートが精度を欠き始めると、早大はボーナスショットを確実に得点につなげた。最後は107-101で勝利を掴んだ。

3Pシュートの成功率が高くない中でも、今まで課題として挙げてきたリバウンドやディフェンスから我慢を見せ、試合を優位に転換した早大。この勝利は確実にチームにとって自信につながる試合となっただろう。次戦の相手は六大学リーグで優勝を明け渡した相手・明大だ。相手ホームの中、リベンジを果たせるのか。9月6日明大泉キャンパスで17:00ティップオフ!
(記事 北郷美結、写真 横山和葉、取材 吉田真悠)
早大 スターティングメンバー
| Pos. | # | 選手名 |
|---|---|---|
| G | 0 | 下山瑛司(スポ4=愛知・中部第一) |
| G | 3 | 嘉手川太智(商4=沖縄・開邦) |
| G | 4 | 城戸賢心(スポ4=福岡第一) |
| F | 6 | 三浦健一(スポ4=京都・洛南) |
| F | 12 | 松本秦(スポ2=京都・洛南) |
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | 合計 | |
| 早大 | 26 | 22 | 19 | 25 | 15 | 107 |
| 青学大 | 28 | 17 | 28 | 19 | 9 | 101 |
G下山瑛司(スポ4=愛知・中部第一)

ーー今日の勝因は
最後まで諦めなかったのが1番大きいかなと思います。10点ビハインドのまま4クォーター残り5分まで進みましたが、そこで諦めずにチーム一丸となって戦い抜けたのが勝利につながりました。
ーー技術面、特にシュートタッチでの改善点は
最近は個人的にシュートタッチがあまり良くありませんでした。ただ「そこで思い悩んでもシュートは入らない」と倉石さんから言われていました。延長では余計なことを考えずに打てたことが得点につながったので、次の試合もそのイメージを持って臨みたいと思います。
ーー松本選手は38得点の活躍でした。どう活かそうと考えていますか
(松本)秦の得点が下がるとチームの勢いも落ちてしまいます。そのため、ガードとして周りの選手を生かしながらいかに(松本)秦をノーマークにするかを考えています。また、自分がドライブで仕掛けて(松本)秦のマークマンを引き寄せて、アウトサイドから3ポイントを狙わせるようなアシストを増やしていけたらと思います。
ーー後半からの追い上げで見えた収穫は
試合終盤にかけて、相手のビッグマンに対するボックスアウトの意識や、ディフェンスで5人がまとまって動く意識が高まりました。全員が同じ目的に向かってプレーできた点において、良いディフェンスができたと思います。
-ー後半に出場した藤山(拓翔)選手、野津(洸創)選手に期待することは
彼らはフレッシュ(な状態)で起用されることが多いので、体を張ったディフェンスリバウンドや、オフェンスリバウンドでの貢献を期待していますし、実際にしっかりと役割を果たしてくれていると思います。
ーー次の試合にむけて
次の試合は出だしから自分たちのスタイルを発揮して、40分間「早稲田らしさ」全開で勝ちたいと思います。
G嘉手川太智(商4=沖縄・開邦)

ーー今日の30得点はキャリアハイか
大学の中ではキャリアハイです。
ーー攻守にわたってチームをけん引したが振り返って
オフェンスの面では点数を取って貢献できたと思います。ディフェンスの面では3Pを相手に結構打たれてしまったので、自分の仕事としてもう少しできたと思います。そこは課題だと感じています。
ーー相手の広瀬洸生選手や北條彪之介選手への対策はしていたか
ハンドオフから始まって広瀬選手やシューターにボールが渡るというのが青学大のリズムなので、最初のエントリーのところでいかにそのリズムを崩せるかを意識していました。
ーー今までの4試合はオンボールの時間に少し迷いが見えた中で、今日は積極的だったが意識の変化は
前回の中大戦であったり東海大戦も含め、自分自身に自信を持てるようになったことが1番大きい部分だと思います。
ーー4ファウルが重なったのは仕方がない部分か
身長のミスマッチなども鑑みるとファウルがかさむのは仕方がないことだと思います。ですが、できるだけ故意のファウルをするようにしていて、無駄なファウルがないようにすることはずっと意識しています。
ーー相手からスカウティングされてきて、重たい攻撃になってしまっているが改善点は
(松本)秦や三浦のところがマークされていて、なかなか早稲田のペースを掴めないことが最近の試合では多いのですが、そこでいかにディフェンスを頑張ってトランジションを出し、三浦だったり松本に気持ち良くシュートを打たせてあげられるかというところが大事だと思います。
ーー明日の試合に向けて意気込みをお願いします
今日もハードな試合でしたが、明日も明大という強い相手なので、チーム一丸となって戦っていけるよう頑張りたいです。