【ラグビー】京産大Bを後半突き放す 暑い夏の終わりを白星で飾った

ラグビー男子

夏季オープン戦 8月26日 対京産大B アンダーアーマー菅平サニアパーク

 8月も終わりに近づき、気づけば早大の夏合宿も最終章を迎える。選手たちは慣れ親しんだ上井草から、遠く離れた山の中で数々の練習や試合をこなした。そんな菅平での過酷な日々を締めくくる相手は京産大B。早大Bのキックオフから試合が始まると、いきなりボールを奪取した。3分にラインアウトモール後のアタックで、FB髙野恵次郎(スポ1=福岡・小倉)が先制得点に成功する。続く19分にもSH渡邊晃樹(スポ3=神奈川・桐蔭学園)のスティールからラインアウトを獲得すると、またしても髙野がロングゲインを見せてトライ。しかし、前半終了間際にペナルティーを重ねたことにより、京産大Bにラインアウトモールからの失点を許した。14ー7で試合を折り返して、迎えた後半。交代で入ったHO田中健心(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がモールのサイドを突き、幸先よくグラウンディングに成功。それでも、再び京産大Bのラインアウトモールに苦しめられ、トライを献上してしまった。22分にCTB東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)、25分にNO・8龍康之助(文構3=東京・早大学院)が連続得点を決めて、ようやく流れを掴んだ早大B。試合終了まで、堅守で京産大Bにアタックの機会を与えなかった。最終的に35ー12となり、早大Bは白星で夏合宿を終えた。

ラインアウトスローをするHO田中健

 キックオフのホイッスルが吹かれると、SO寺田結(スポ3=広島・尾道)が蹴り上げたボールを後方に逸らす京産大B。チェイスに走っていた龍の懐に入り、早大Bの攻撃が開始した。連続して攻め続けてペナルティーを奪うと、3分にゴール前でラインアウトモールを仕掛ける。これを押し切ることはできなかったが、その後のアタックで髙野が5人をかわして先制トライを決めた。ここからさらなる得点を狙う早大Bは、再び勢いのあるキャリーを見せながら前進。渡邊が蹴ったハイパントもマイボールにして、敵陣奥深くまで入り込む。しかし、京産大Bの激しいタックルにやや遅れをとってしまった。ラックにプレッシャーをかけられると、そのままターンオーバーされてしまう。さらに、15分にもグラウンディングに失敗し、立て続けに好機を逃した。この悪い流れを打破したのは、渡邊のスティール。このプレーが、再び早大Bにチャンスをもたらした。グラウンド中央付近のラインアウトから、BKがサインプレーで細かくパスを繋ぐ。最後に目にも留まらぬ速度で走り込んできたのは、またしてもこの日好調の髙野。50メートル近い距離を一人で走りきり、インゴールに飛び込んだ。連続得点でリードを広げた早大Bであったが、ここから苦しいディフェンスの時間が続く。京産大Bの速いテンポのアタックが次から次へと襲い掛かった。27分に、なんとかラインアウトのオーバーボールを拾ってからキックで陣地を回復するも、相手の圧力に屈してオーバーザトップを犯してしまう。ボールを奪われると立て続けにラインアウトモールを組まれ、FWの体力も削られていく。続く34分にスクラムでペナルティーを与えると、自陣への侵入を許してしまうピンチを招いた。さらにペナルティーを重ね、ゴール前でラインアウトモールを組まれてしまう。最後はトライラインまで押し込まれ、失点を許した。この時点で前半が終了し、スコアは14ー7。ここまで寺田はコンバージョンキックを2本とも成功させている。

力強いキャリーをみせるNO・8龍

 後半が始まるとすぐに相手のラインアウトのミスを見逃さずに、ボールを取り返した早大B。寺田からのパスを受け取ったLO宮川侑大(スポ2=富山・砺波)のゲインが起点となり、敵陣で連続攻撃を仕掛ける。そのままペナルティーを誘うと、敵陣ゴール前でラインアウトを獲得した。ラインアウトモールは4分に一度防がれるも、6分にはモールのサイドから飛び出した田中健がトライラインを割った。しかし、スクラムでペナルティーを奪われると、今度は京産大Bのラインアウトモールが猛威を振るう。じわじわと押し込まれゴールラインまで迫られると、最後はトライを献上してしまった。これにより再び点差を縮められ、これ以上の失点は避けたい早大B。試合の終盤にかけて、さらにアグレッシブな姿勢で試合の主導権を握る。京産大Bがキックオフでキャッチミスを犯すと、敵陣でフェーズを重ねながら少しずつボールを前に進めた。22分に龍が相手を跳ね返す力強いキャリーで突破。走り込んできた東に冷静な判断でパスを繋いでグラウンディングに成功する。勢いに乗る龍は、続く25分にも圧倒的な推進力で自らトライまで持っていった。これ以降早大Bは徹底されたディフェンスで、一切の隙を与えない。WTB松本桂太(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のスティールによってマイボールとなり、最後の力を振り絞って絶え間ないアタックを畳み掛ける。ハンドリングエラーによりトライは逃すも、試合終了まで京産大Bを防戦一方に追い込んだ。この試合では寺田のコンバージョンキックも5本全てパーフェクトと精度が冴え渡ったこともあり、最終的なスコアは35ー12と早大Bは快勝した。

スペースを駆けるWTB髙野

 今試合で髙野や龍のセンスが光るキャリーは直接得点に繋がるシーンも多く、チームの強力な武器となっていた。他の選手たちも同様に、菅平での長い日々を通して様々なスキルを身につけてきたであろう。たとえどんな困難が立ちはだかっても、乗り越えてきた22日間。チームとしての現在地を確認し、さらなる成長へ向けての鍛錬に励んだ。そんな試練の夏が終わり、全国大学選手権大会がこれから始まる。これまでの集大成を見せ、数々のライバルを打ち破っていきたい。秋にかけて早大への期待が、一層高まる。

記事:池田健晟 写真:早稲田大学ラグビー蹴球部提供

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