【ラグビー】早大CDが龍谷大に勝利 修正力の高さをみせる

ラグビー男子

夏季オープン戦 8月25日 対龍谷大 早大・菅平グラウンド

 遂に20の大台へと乗った菅平合宿20日目。過酷な合宿の終わりがようやく見えてきたこの日、早大CDは早大・菅平グラウンドで龍谷大を迎えての一戦に臨んだ。前半、早大CDは苦戦を強いられる展開となる。試合開始直後に龍谷大に先制点を許すと、再三訪れるチャンスをものにすることが出来ない時間が続いた。それでもテンポの速いパス回しや鋭いランでトライを返す。しかし、前半終了間際に追加点を許し、7-12と5点ビハインドで試合を折り返した。勝負の後半戦、早大CDは息を吹き返したかのようにプレーの切れが増す。相手のキックオフミスから一気にチャンスを掴むと、開始早々逆転トライを奪い反撃ののろしを上げた。ここから流れに乗った早大CDはラインアウトでのサインプレーで巧みに追加点を挙げる。その後もトライを重ね最終スコア35―12と大きく突き放し、見事な逆転勝利を収めた。

スペースを駆けるFB小野

 SO中川空河(⼈2=福岡・修猷館)のキックで幕を開けた一戦。開始直後、早大CDは自陣22メートルラインでのスクラムから反則を犯し、先制点を許してしまう。龍谷大に主導権を握られたかのように思われたが、ここからは両者一歩も譲らない激しい攻防が繰り広げられた。目まぐるしく攻防が入れ替わる苦しい展開の中、早大CDに待望の得点が生まれたのは前半28分。ハイパントをキャッチした相手選手に対し、FB⼩野晏瑚(スポ2=徳島・城東)がすかさずに強烈なタックルを決める。こぼれ球を見逃さなかったFL髙橋松⼤郎(スポ4=愛媛・松⼭東)がボールを奪うと、SH平塚英⼀朗(法4=東京・早実)、CTB藤井雄⼠(社3=北海道・札幌⼭の⼿)とパスを繋ぎ左に展開。最後はCTB能町光(スポ3=神奈川・⽇⼤藤沢)へと渡り、22メートルライン付近から一気にインゴールへと飛び込んだ。中川のコンバージョンも決まり、7-5と逆転に成功する。しかし、その後は度重なるペナルティーにより好機を活かすことが出来ない。前半37分には自陣5メートル地点での相手ボールラインアウトから失点し、7-12と再びリードを許す。龍谷大に流れが傾いたかと思われたが、最後は相手のノットストレートを誘い、5点差のまま勝負の行方は後半へ持ち越された。

力強いキャリーをみせるPR阿部

 迎えた後半戦は龍谷大のキックオフで再開。しかしこれがダイレクトタッチとなり、早大CDは中央でのセンタースクラムを選択する。前半は拮抗していたスクラムで圧倒し、コラプシングの反則を誘発するまでに修正をしてきた。敵陣5メートルでのラインアウトから、細かくパスを繋いで右サイドへ展開し、PR阿部翔汰(スポ2=東京・本郷)がディフェンスのギャップを突きグラウンディング。後半開始わずか2分再逆転に成功し、反撃ののろしを上げた。再び激しい攻防が続く中、早大CDは後半24分、敵陣でのマイボールラインアウトから相手の意表を突くサインプレーを披露。ジャンパーを超すNO・8⼭⼝滉太郎(教2=東京・早実)へのダイレクトパスが通り、インゴールをこじ開けた。続く、後半31分にはCTB野村獅朗(スポ1=茨城・茗溪学園)の大きなゲインで敵陣中央へ攻め込むと、右サイドのCTB桑⼭和⽣(スポ1=⿅児島実業)、最後はフォローに入ったFL⼭﨑圭介(スポ1=早稲⽥佐賀)へとボールを繋いでリードを広げる。そして終了間際の後半44分、相手のノックフォワードからアドバンテージを活かし、LO神成貴仁(⼈1=東京・本郷)からWTB佐藤光希(スポ1=早稲⽥佐賀)への1年生リレーが結実。佐藤が自陣10メートルラインから快足を飛ばしてトライラインを駆け抜け、SO古瀬莊(スポ2=静岡聖光学院)が着実にコンバージョンキックも決める。ここでノーサイドの笛が鳴り響き、35―12と大差をつけての幕引きとなった。

ディフェンスをかわすCTB能町

 今試合は両者ともに再三のチャンスをものにしきれない我慢の展開が続いた。その中でも、前半は龍谷大が早大CDのミスから得た好機を確実に得点に結びつけてリードを奪ったのに対し、後半は早大CDがサインプレーや敵陣深くでの攻撃を着実に仕留め切れていたことが今試合の明暗を分ける結果となった。また、勝敗を語るうえで見逃せないのはキッカーの精度である。2本決めれば1トライ分に匹敵するコンバージョンキックを早大CDはこの日すべて成功。好機での決定力と確実に点差を広げた正確なキックが噛み合っていたといえる。勝利という最高の結果で手ごたえを掴んだ一方で、試合を通して見つかった課題も少なくない。多くの手応えとともに掴んだ課題をいかに昇華させられるか。菅平の地で得た濃密な経験は彼ら一回りも二回りも大きく成長させたに違いない。課題を乗り越え、更なる上のカテゴリーへと挑む彼らの飛躍に期待は高まるばかりだ。

記事:飯塚咲 写真:早稲田大学ラグビー蹴球部提供

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