第51回全国学生相撲個人体重別選手権大会 8月30日 堺市大浜相撲場
夏の終わりが訪れる大阪であったが、学生相撲の熱気は止まることを知らない。今年も第51回全国学生相撲個人体重別選手権大会(以下全国大会)が、堺市の大浜公園相撲場で開催された。早大からは期待のルーキー・成松孝信(スポ1=東京・武蔵)が125kg未満級トーナメントに出場。全8校から16人の猛者たちが群雄割拠する中で、悔しくも一回戦敗退という結果で大会を終えた。

取組に臨む成松
7月26日に靖国神社相撲場で開催された東日本学生相撲個人体重別選手権大会(東日本個人大会)で一回戦、二回戦と2連勝した成松。三回戦で破れるも、復活トーナメントで2勝を挙げ、なんとか全国大会の切符を手にした。1年生での出場は、現主将・内田京汰(社4=静岡・飛龍)以来の快挙となる。すでに全国レベルの選手たちが数々の熱戦を繰り広げていたため、会場のボルテージは高まっていた。熱気を帯びた雰囲気の中、125kg未満級トーナメントが始まる。偶然にも成松の一回戦の相手は、東日本個人大会で唯一敗れた日本体育大学の満上颯悟。過去の敗戦を反省し、どこまで修正できるかが勝利の鍵となる。立ち合いから低い姿勢を維持しながら、じわじわと詰め寄る満上の勢いに遅れをとる成松。「(まわしを)取れない時にはなかなか勝てていないです。そこが大きな課題として自分の中に残っています」。相手に上手から前まわしを取られると、成松の上体は反ってしまった。やがて土俵際まで追い詰められ、左足で踏ん張るも、右足が浮いてしまう。「動き回る取組を意識した。しかし、結果フワッとした取組になってしまった」。最後は背後を奪われ、送り出しにて敗北。これにより、一回戦敗退という結果で全国大会を去る形となった。

まわしを狙う成松
成松は今大会で全国という高い壁に、若くして挑戦。「1年生から全国大会に出るというのは、なかなかない経験だと思います」と振り返る。その道のりは、決して簡単なものではなかった。しかし、その過程において人として、また選手として一層逞しくなったように思う。そんな若武者が戦う姿は、早大相撲部の未来を明るく照らした。今後はチームとしてさらなる壁に挑む。
試合結果
1回戦
成松孝信●(送り出し)○満上颯悟(参段)
インタビュー
◇成松孝信(スポ1=東京・武蔵)

インタビューに臨む成松
ーー 8月14日に十和田大会がありました。そこから今回の大会までどのような調整をされましたか。
十和田大会が終わってから、1週間オフがあり先週練習が再開して、今日の大会を迎えました。この大会に向けて先輩たちに協力を仰ぎながら、準備してきました。
ーー監督や今日手伝いに来られた岡本塁(スポ3=兵庫・報徳)さんからどのような話やアドバイスがありましたか。
今日の初戦の相手があの前回大会(東日本学生相撲個人体重別選手権大会・7月26日)で負けた相手でした。強い相手っていうのはもちろん分かっていたので、どうやってその相手に勝つかというのをアドバイスをいただきました。
ーー試合前、具体的に何を意識しましたか。
前回(十和田大会)があまり良いところがなかったので、今回はどうにか左回しを狙って、動きながらの立ち合いで行こうとなりました。 それが結果的にフワッとした立ち合いになってしまって残念でした。
ーー初の全国大会出場にどのような気持ちで臨みましたか。
1年生から全国大会に出るというのは、なかなかない経験だと思います。全国 16人、強い人たちばかりだったので、その中でどうにか、 「1個買ってやるぞ」と挑戦者の気持ちで、臨みました。
ーー今日の取組内容を振り返ってください。
動いてまわしを狙うことを意識しました。狙いは悪くなかったと思うんですけど、相手も警戒していたので、やはりそう簡単にやらしてくれない相手でした。ただ前回より狙いははっきりして、多少土俵に残ることはできました。少しだけでも(以前より)成長できたかなとは思います。

成松(左)と岡本(右)
ーー今回レベルの高い相手と戦って、次の大会以降から団体戦が始まります。次の大会以降に向けて今回の経験をどのように繋げていきたいですか。
今日戦った相手は、日体大のレギュラーとして活躍している選手でした。日本一を争う選手がいる大学に対して、自分も含めてチームのみんながどうやって 3点を取って勝つかっていうのが大事だと思います。一人一人一勝というのがすごく大事になってくると思います。みんなの力を合わせて、今日僕が戦ったような相手にどう勝っていくか。早稲田大学全体で三勝以上取れるように、これから 2ヶ月頑張りたいと思います。
ーー予選も含めてなのですが、自分の相撲が通用した点。高いレベルの中でも通用した点を教えてください。
大学に入ってからも自分の相撲はまわしを取る相撲です。まわしを取れた時は勝率がよく勝てているのですが、(まわしを)取れない時にはなかなか勝てていないです。そこが大きな課題として自分の中に残っています。そこ(まわしが取れたかで勝敗が左右すること)をなんとかインカレまでに克服して、来年以降に繋げていけるように頑張りたいと思います。
ーー今後はまわしをいかに取るかという練習になりますか。
そうですね。いかに(まわしを)取るかだし、取らなくてもどうにかするっていうのも大事になってくると思います。
ーー次の東日本のリーグ戦(東日本学生相撲リーグ戦・9月19日・靖国神社)に向けて一言お願いします。
1年生なので初めてリーグ戦に出場します。次のリーグ戦は二部リーグを7人で戦います。助っ人として相撲部以外から出場するかはまだ未定ですが、早稲田大学として一つとなり、一部昇格を目指して頑張りたいと思います。
記事・写真 池田健晟/編集・写真 鳥越隼人