【ラグビー】攻守で粘り強さ光る 立命館大に勝利

ラグビー男子

夏季オープン戦 8月19日 対立命館大 早大・菅平グラウンド

 早大・菅平グラウンドでは、2014年以来約12年ぶりに立命館大との試合が行われた。序盤から両チームが積極的に攻撃を仕掛ける展開となる中、早大CDはSO中川空河(⼈2=福岡・修猷館)を中心としたテンポの良いパス回しや、BK陣の個人技を活かして着実に前進。立命館大のスピードある攻撃に苦戦する場面も見られたが、ラインアウトモールを起点とした力強い攻撃や粘り強いディフェンスで流れを引き寄せ、42ー21で勝利を収めた。 

司令塔として活躍をみせたSO中川

 中川のキックオフでスタートした今試合。試合開始早々、敵陣左側でWTB佐藤光希(スポ1=早稲⽥佐賀)が自らボールを蹴りだし、そのまま走り込んでトライを狙うなど積極的な攻撃を仕掛ける早大CD。中川の正確なパスを受けたCTB佐々⽊凜太郎(スポ1=東京・⽯神井)が軽やかな走りで相手をかわしていく。その後も敵陣での展開が続き、LO荒⽊鷲摩(法2=北海道・函館ラサール)は立命館大のタックルに負けず前進する。ハンドリングエラーが見られ、得点にはつながらないものの、選手個人の技が光る。前半3分、WTB⼩貫壮太(教4=東京・早⼤学院)が蹴りだしたボールを立命館大がワンタッチ。そのまま転がったボールを中川が自陣から敵陣へ一気に持ち出し、敵陣右外にいたSH栗原樹(商1=早稲⽥佐賀)に繋ぎ、ゴール下中央にグラウディング。先制点を奪い取った。コンバージョンキックも成功し、7ー0とした。6分、立命館大のテンポの速い攻撃にサポートが追いつかず、トライを許し、7ー7の同点となった。しかし、その後自陣での早大ボールのラインアウトから栗原が放ったパスを佐々木が受け取り、立命館大のディフェンスに果敢に挑み、早大CDはグラウンド左側をうまく活用し展開していく。更にはNO・8⼩林商太郎(教2=東京・早⼤学院)が中川から繋がれたパスを、駆け出した勢いそのままのスピードでキャリーし、一気に敵陣深くへと持ち込むなど、攻撃の起点をつくりだす。しかし、両チームともに好プレーをものにできず、得点が膠着したまま試合が続く。そんな中、27分に早大CDがペナルティーを重ね、この状況を逃さなかった立命館大のアタックに、サポートが追い付かず、逆転を許す。7ー14とされた。直後、早大CDが反撃に出る。立命館大がこぼした球にFL淺沼⼤智(⽂構3=埼⽟・早⼤本庄)が素早く反応。焦らずかつ正確なパス回しで繋ぎ、最後は中川が自らディフェンスを華麗にかわし、スペースを駆け抜け、ゴールラインに飛び込んだ。そのままコンバージョンキックも決め、14ー14とした。続く33分、佐々木のオフロードパスに栗原が反応し、トライをマークし、21ー14とし、前半終了間際には自陣で攻め込まれるも粘り強いディフェンスを見せ、前半をリードして折り返した。

果敢に前進するNO・8小林

 後半開始早々、中川が飛距離のあるキックで50ー22を成功させ、早大CDに好機をもたらす。ラインアウトモールからトライライン際まで攻め込む。その後、ミスは続いたが、10分には再びラインアウトモールで押し込み、SH平塚英⼀朗(法4=東京・早実)から中川、最後は佐々木がゴールラインに飛び込んだ。28ー14とし、後半の先制点を奪った。19分には、早大CDのラインアウトからHO野村怜央(商2=兵庫・報徳学園)が敵のディフェンスを引き付け、力強く前進。ラックからBK陣を中心に左から右へとテンポの良い攻撃を仕掛ける。フェーズを積み重ねじわじわとトライラインに近づき、最後はPR⾕本幹太(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がゴールラインを叩き割った。35ー14と、更にリードを広げる。だが、立命館大の突破力とスピードのあるボールキャリーに苦戦し、35分には更なる追加点を許してしまい、35ー21。後半も残りわずかとなり、得点差を広げたい早大CDは、38分にトライライン間際のラインアウトから確実にボールを保持し、野村がグラウディング。コンバージョンも中川が最後まで決めきり、終了までにWTB早⼄⼥遼(⼈4=東京・国学院久我⼭)の好タックルが見られるなど、粘り強く挑み続けた早大CD。最終スコア42ー21で勝利を収めた。

スペースに走りこむCTB佐々木

 早大CDは序盤から積極的に攻撃を仕掛け、BK陣の個人技とテンポの良いパスワークで立命館大のディフェンスを翻弄した。特に中川を中心としたボール展開から、佐々木や栗原が鋭くスペースを突く場面が多く見られ、連続攻撃から着実に得点を重ねた。また、ラインアウトモールから複数のトライを奪うなど、FW陣の力強いセットプレーも光った。トライ間際でハンドリングエラーやペナルティーを犯す場面、立命館大の突破力に苦戦する場面もあったものの、好タックルをはじめとする粘り強いディフェンスで相手の反撃を抑えた。12年ぶりとなった立命館大との一戦で、個々の技術だけでなく、FWとBKが一体となった攻守を見せた早大CD。菅平での戦いを通じて積み重ねてきた経験を確かな自信へと変え、さらなる成長への一歩を踏み出している。 

記事:吉田さとみ(早稲田スポーツ新聞会) 写真:早稲田大学ラグビー蹴球部提供

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