【女子バスケ】伝統の早慶戦は100点ゲームを展開し圧勝 4年生は笑顔で締めくくった

女子バスケットボール

6月27日 第84回早慶定期戦 東京・代々木第二体育館

 6月27日、年に一度の伝統の一戦が今年も代々木第二体育館で開催された。台風の影響で開催自体が危ぶまれたものの、無事に実施。あいにくの天候にもかかわらず、多くのバスケットボールファンが会場へ足を運び、会場は熱気に包まれた。

 第1Q、早大は衣川の得点を皮切りに一気に流れをつかむ。PG山宮好葉(スポ4=東京成徳大)、G池田朱李(スポ4=埼玉・久喜)らガード陣を中心にチャンスメイクし、早大バスケットを体現するようなのテンポの良いオフェンスを展開。27点のランという圧倒的な力を見せる立ち上がりとなった。ディフェンでは相手にショットクロックぎりぎりまでボールを保持させ、思うような形を作らせない。クォーター終盤にはF三宅香菜(スポ1=岐阜女子)へ2本のロングパスが通り、相手を置き去りにする速攻で得点を奪った。慶大に許したフィールドゴールは3Pシュート1本のみで、29-3と大量リードを奪い、第1Qを終えた。

シュート体制に入る山宮

 第2Qはベンチメンバーを中心とした布陣で臨んだ。F篠島菜緒(スポ1=東京・田園調布雙葉)の積極的なオフェンスリバウンドから連続得点を挙げると、F橋爪花奈(文構4=埼玉・早大本庄)もゴール下で存在感を示し、リードを保った。しかし、パスミスやターンオーバーから慶大に速攻を許す場面も見られ、リバウンドからセカンドチャンスを与えてしまった。このクォーターだけを見ると23-25と上回られ、やや点差を詰められたものの、52-28で試合を折り返した。

ドライブで切り込む橋爪

 第3Qは再び4年生を中心とした布陣に。開始直後からディフェンスの強度を上げると、連続得点で流れを引き寄せる。池田のノールックパスにF菊地実蘭(スポ4=愛知・桜花学園)が合わせる鮮やかなプレーが飛び出し、会場は大歓声に包まれた。さらに菊池がゴール下で得点を重ね、山宮やF衣川璃来(スポ4=埼玉栄)も積極的にリングへアタック。攻守がかみ合った早大はこのクォーターだけで30得点を挙げ、85-36と勝負を決定づけ、最終Qへ突入した。

早慶戦初出場の岸

 最終Qはロースコアの展開となる。早大はボールを奪われる場面や、ルーズボールを相手に拾われる場面が増え、なかなか流れをつかみ切れない。それでも試合の主導権を渡すことはなかった。残り4分、最後の早慶戦を締めくくるべく4年生が再びコートへ。橋爪が3Pを沈めると、ベンチから大っきな歓声が上がる。続いて池田がルーズボールを奪い、そのまま自ら得点し、100点台へと乗せた。そして終盤には、けがの影響でこれまで一度も早慶戦の舞台に立つことができなかったG中村真都(教4=長崎西)がコートイン。思うように走れない中でも、チームメートは何とか中村にボールを託そうとパスを集める。シュートこそ決まらなかったものの、仲間とともに最初で最後の早慶戦を楽しむ姿に、会場からは温かい拍手が送られた。試合終了間際には、衣川がブザービーターとなる3Pを沈め、最終スコアは103-41。伝統の一戦を大勝で締めくくった。

ブザービーターを決めた衣川

1年生の頃から早大を支え続けてきた4年生にとって、これ以上ない形で迎えた最後の早慶戦だった。コート上で見せた笑顔と落ち着いたプレーは、チームに大きな安心感を与えていた。中でも菊池は約20分の出場ながらチーム最多の25得点を記録。2ポイントシュート成功率80%という高確率で得点を重ね、圧巻のパフォーマンスを披露した。

 残された舞台は9月から始まる第76回関東大学女子リーグ戦と第78回全日本大学選手権のみ。「黄金世代」の集大成へ、大学日本一を懸けた戦いがいよいよ始まる。

(記事 齋藤汐李、写真 永由結衣)


1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 29 23 30 18 103
慶大 25 41

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
菊地実蘭(スポ4=愛知・桜花学園)
12 阿部心愛(スポ2=愛知・桜花学園)
13 山宮好葉(スポ4=東京成徳大)
35 衣川璃来(スポ4=埼玉栄)
52 池田朱李(スポ4=埼玉・久喜)

G池田朱李(スポ4=埼玉・久喜)

ーー主将として迎えた最後の早慶戦でしたが、振り返っていかがですか

ラストという緊張感もありながら、楽しんでやると思っていたので、それが表現できて良かったです。チームとしても、ディフェンをハードにして、そこから速い展開のバスケットに持ち込むというところを体現出来て良かったと思います。

ーー会場の雰囲気はいかがでしたか

インカレやリーグ戦に比べて人がたくさんいるので緊張もしました。でも、ワクワクしますし、楽しいなと思いました。

ーー27点のランという立ち上がりになりましたが

チームとして今やっていること、ハードなディフェンスからリバウンドまでみんなで頑張ってというところを徹底できたかなと思っています。そこが点数に繋がったのかなと思います。

ーー最後は4年生全員が出場する形となりましたが

4年生全員で出る機会は少ないので、こういった舞台で盛り上がって試合ができたのはとてもうれしいですし、真都はけがをしてしまって、いままで早慶戦に出れなかったので、シュートは入らなかったですけど、真都のためにシュートを決めさせるということができて良かったです。

ーーリーグ戦に向けて意気込みをお願いします

リーグ戦は日本一を目指しているので、そこに向かって日々練習を頑張るっていうのと、やることやらないとかなわないと思うので、練習を積み上げて意味のあるプレーができるように頑張っていきたいと思います。

F菊池実蘭(スポ4=愛知・桜花学園)

ーー最後の早慶戦、どのような意気込みで試合に臨みましたか

なかなか大学の試合の中でこんなに良い環境で、こんなにたくさんの観客の前でプレーすることはないので、早慶戦っていうのは毎年すごい大切にしている大会ですし、最後なので、同期のみんなと、全員とより一層気合いを入れて挑みました。

ーー会場の雰囲気などはいかがでしたか

年々観客の数も増えているし、どんどん歓声も盛り上がっていっているなという風に思うので、去年よりも楽しかったです。

ーー試合を振り返って、個人のプレーとしてはいかがでしたか

サイズのミスマッチがあったので、そこで中のミスマッチを狙ったりとか、フィジカルの部分で相手を圧倒できたかなと思っています。

ーー次にチームのプレーについてはいかがでしたか

早稲田は1部のリーグでもですが、他のチームよりスピードでアウトナンバーを作るというところが早稲田のいいところだと思うので、今日はそれが序盤から出て、すごく良かったと思います。

ーー第1Qから20点以上の点差をつけての好スタートになりましたが

入りから相手が誰だろうとやることは変わらなくて、いつもの早稲田のバスケットをやろうという風に入ったので、ちゃんと気持ちを入れて入れたかなと思います。

ーーリーグ戦に向けて意気込みをお願いします

リーグ戦は違った相手にはなってくると思いますが、早稲田は日本一を目指しているので、より一層チームとしてレベルアップして戦えるように頑張ります。