【水球男子】順位決定戦 前日敗れた日大に勝利 カギは気持ちの切り替え

水球男子

関東学生リーグ

2026年6月21日(土)

慶應義塾大学日吉キャンパス

試合結果

チーム 1P 2P 3P 4P 合計
早大 2 4 6 3 15
日大 2 2 3 5 12

得点者

簗瀬5、斎藤3、小林3、加納2、水浦2

 関東学生リーグ(リーグ戦)順位決定戦が、6月21日慶應義塾大学日吉キャンパス協生館プールで行われた。早大の対戦相手は、前日の試合で7ー13と敗北を喫した日大。開始わずか8秒で先制点を許したものの、その後は粘り強いディフェンスや簗瀬亮冴(スポ2=鹿児島南)の連続得点などで着実に点を重ね、15ー12で同大を下した。

ペナルティースローを放つ簗瀬

 第1Pの幕開け直後、センターボールを取った日大がセンターの阿部にパスを回し、そのまま阿部がシュート。開始わずか8秒で先制を許した。その後も日大にシュートを決められ、0ー2とされたが、早大も積極的にシュートを放ち反撃。終盤、斎藤昴泰(スポ3=神奈川工)、水浦楽久(スポ1=石川・金沢工)のシュートにより2ー2と食らいつき同点で第1Pを終えた。

 続く第2P、早大がセンターボールを奪うも、開始1分半、早大がペナルティーシュートを失敗。直後に日大のカウンター攻撃を浴び、勝ち越しを許してしまう。その後もなかなかシュートが決まらない展開が続いたが、開始4分51秒、小林稜典(スポ3=岐阜・大垣東)のパスを受けた簗瀬のシュートが決まり同点に追いつき、その35秒後、再び簗瀬がシュートを決めて逆転すると、会場は大いに盛り上がった。勢いに乗る早大は、水浦のパスから加納恒心主将(スポ4=東京・明大中野)が、ゴール横からシュートを決める。その後、日大に1点を取られたものの、終了間際に加藤旺道(スポ4=静岡・磐田)がペナルティを誘発、簗瀬がペナルティゴールを確実に決め、このピリオドを4ー1(通算6ー3)として前半を折り返した。

攻守で活躍を見せた小林

 後半戦となる第3P、開始32秒に水浦がミドルシュートを決めると、加藤のゴール、簗瀬のペナルティゴール、さらに小林のゴールと、怒涛の4連続得点で、完全に自分たちのペースに持ち込んだ。しかし日大も反撃に出る。日大エース阿部に強烈なセンターシュートとペナルティゴールを連取され、日大に2点を返されてこのピリオド4ー2となる。早大は斎藤のシュートで1点を返すも、加藤の退水(※)などもあり、残り24秒で再び日大に1点を追加される。それでも残り6秒、小林がシュートを決め、このピリオドを6ー3(通算12ー6)とし、リードを維持して最終ピリオドに向かった。

ガッツポーズで喜びを見せる加納主将

 6点リードで迎えた最終P、日大はセンターボールを2人で取りに行く粘りを見せる。ボールはセンターの阿部に回り、シュートをするもここはGK速水陽祐(法3=東京・早大学院)が好セーブ。その後小林が貴重な追加点を挙げる。日大に1点を返されるも、速水が阿部のシュートをブロックするなど、速水の好守が光る。3分57秒、阿部にシュートを許したものの、直後に斎藤のミドルからのバウンドシュートがネットを揺らし早大も譲らない。この後日大に2連続得点を決められ2得点差まで詰め寄られるが、ここで簗瀬がこの日自身3本目となるペナルティーゴールを決めて突き放す。ラスト1分、日大に1点を許したものの、永野冬惺(スポ4=東京・明大中野)らを中心とした決死のDFが輝き、日大の猛追を振り切った早大。第2ピリオド以降のリードを守り抜いて15ー12で接戦を制した。

 前日の敗北により、上位リーグ進出を逃した早大だったが、反省を修正し、「気持ちを切り替えて」この一戦に挑んだ。1日でチームの雰囲気を立て直すことは容易ではないが、監督を中心に全員が「戦術どうこうというより」「ここは自分で打ち切ろう、自分で試合を勝利に導こう」(簗瀬)という強い気持ちを胸に宿したことが、この快勝に繋がったのだろう。今日の勝利により、早大は2部入れ替え戦への出場を回避。次戦は、勝てばリーグ5位が決まる中大戦だ。チームの士気をさらに高めて、負けられない一戦に挑む。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

(記事 木田翔子、写真 和田まさき・岸本咲彩、編集 指出華歩)

♦︎コメント

醍醐裕也監督(平22年度卒=埼玉栄)

ーー昨日に引き続き日大との対戦でした。対策面、変更面など、どのようなゲームプランで臨みましたか

 同じ相手と2日連続で試合をすることは難しかったのですが、今日は向こうのポイントゲッターに自由に動かせないことと昨日は自分たちのミスで自滅してしまったので、ミスを少なくすることの2点を徹底するようにしていました。

ーー昨日とは変わってリードする展開で試合が進みましたが、今日の試合全体の振り返っていかがですか

 昨日とは異なって、相手が下がった時にうちの上の選手たちがミドルシュートを狙うことと、マンツーマンのディフェンスで最後までゴールを守り抜くことができたのでとても良かったと思います。

ーー順位決定戦で、負けられない試合だったと思いますが、選手へどのような言葉を特に意識してかけていたかなどはありますか

 昨日の試合後は厳しい言葉を投げかけて、説教したのですが、そこからは自分たちで気持ちを切り替えて試合に臨んでくれたので、そこが良い結果に繋がったのかなと思います。

ーー次戦、中央戦への意気込み

 中央戦では以前1度負けていて、また去年のインカレでも悔しい思いをしているので、負け癖がつかないように、明日はしっかりと勝ちを狙っていきたいと思います。

 

小林稜典(スポ3=岐阜・大垣東)

ーー昨日に引き続き日大との対戦でしたが、昨日の敗戦からどのようなゲームプランで臨みましたか

 昨日はゲームプランの前にまずチームの雰囲気がすごく悪かったので、試合後に裕也さん(醍醐裕也監督、平22年度卒=埼玉栄)に喝を入れられて、みんな落ち込んでたんですけど、それを上手く切り替えて今日の試合に臨めたのでそこが良かったかなと思います。

ーー昨日夜練習していたと伺ったのですが、変更点や調整した部分はありますか

 今AとBに分かれてて、Bの子たちは試合に出られないので、その分の練習を確保するために試合終わった後に早稲田に戻って練習して、僕らはその相手としてやったので作戦を立てたりしたわけではないのですが、普段出ない子達からいい刺激をもらったと思います。

ーー阿部選手への対策は何かありましたか

 それは秘密なんですけど、僕の仕事が相手のエースを突くことなので、昨日は8失点してたので常に負けないようにしました。点取るより日大・阿部知空の失点を防ぐことが僕の仕事なので、対策は秘密ですけど、これからも負けないようにします。

ーー今日小林選手3得点ありました。チーム・個人それぞれの振り返りをお願いします

 チームとしては昨日の反省を踏まえて、まず勝ち切れたことが良かったと思います。個人としては、先ほど言った通り阿部知空にずっとついて、失点は多かったですけど昨日に比べたら良かったと思います。個人としての評価もまあまあです。

ーー次戦の中央に向けて意気込みをお願いします

 中央戦は先週か先々週に負けてしまったので、その反省をしっかりして、最後勝ちで終われるようにしたいと思います。

 

簗瀬亮冴(スポ2=鹿児島南)

ーー昨日に引き続きの日大との対戦でした。どのような意識で臨みましたか

 ゲームプランや戦術どうこうというより、自分が少しでもチームに貢献できるようにという気持ちで臨みました。

ーー昨日の試合を踏まえて、安倍選手への対策は何かありましたか

 昨日安倍選手が8点決めて、点数のほとんどを決めていたので、そこへのプレッシャーは絶対強くして、たとえ高かったとしても、プレッシャーを強くして、最後は良い形を出せないようにとチームで戦術を決めました。

ーー昨日の試合から改善できたところなど、今日のチームの全体的な試合の振り返りをお願いします

 昨日からの改善点としては、安倍選手へのプレッシャーを強くしたところと、メンタル面のところで、昨日は雰囲気が悪くて、そのままずるずる行ってしまい負けてしまったのですが、今日は最初から恒心さん(加納恒心主将、スポ4=東京・明大中野)中心に雰囲気がよいチームができて、そこが昨日との違いで勝てたのかなと思います。

ーー今日簗瀬選手は5得点の活躍でした。その中には 2連続得点やペナルティーゴールもあって素晴らしかったです。個人的にプレーを振り返ってみていかがでしたか

 昨日は多分シュート 1本も打たないで、ゼロ点で終わってしまったので、今日こそは少しでもチームに貢献したいなと思ったので、チームを引っ張っていけるような選手になるためにも、ここは絶対自分で打ち切ろうみたいな自分で試合を勝利に導こうみたいな気持ちがありました。そこが少し変わったところだと思います。

ーー昨日を踏まえて気持ち入れ替えたという感じでしょうか

 はいそうです。

ーー次戦への意気込みをお願いします

 次戦は負けた中央戦なので絶対勝って 5位でフィニッシュできるようにチーム全体で頑張っていきたいです。