【男子バスケ】3人が20得点以上をマーク 100点ゲームで好発進

男子バスケットボール

第66回関東大学新人戦 東京・駒沢オリンピック公園体育館

 関東大学新人戦初戦の相手は埼玉工大。序盤はリードを許したものの、エース・F松本秦(スポ2=京都・洛南)が3Pシュートを皮切りに流れを引き寄せる。後半はG木村魁斗(スポ2=茨城・下妻第一)が外角シュートで得点を量産し、G木佐貫凌汰(社2=東京・早実)もアシストで存在感を発揮。松本、木村、そしてG宮本耀(スポ1=福岡第一)の3選手が20点以上をマークした早大は、34点差で初戦を白星で飾った。

3Pシュートを放つ松本

 第1Qはスロースタートとなった。驚異的な得点力を誇る松本に対し、埼玉工大はダブルチームで対応。対する早大は、松本にマークが集中する隙を突いて周囲の選手による3Pシュートを狙ったが、なかなか決まらず得点が伸び悩んだ。一方の埼玉工大は、ムハンマド(埼玉工大)を中心にペイントエリアで得点を重ねると、リバウンドからのセカンドチャンスを確実に得点へとつなげる。本大会に向けて出場メンバーがそろって練習する時間を十分に確保できなかった早大は、連携ミスも目立ち、第1Q終了時点で8点のビハインドを背負った。

シュートモーションに入る南川陸斗(文2=京都・東山)

 第2Qは、第1Qとは対照的に、松本自らが積極的に得点を狙う場面が多く見られた。「自分がボールを持って相手を寄せて、ボールを離すということをやっていました。それでも点数が伸びなかったので、自分でやっていこうと思いました。」と振り返る松本。僅か2分弱で3Pシュートを含む8得点をマークした。すると中盤では、シューターとして期待のかかる木村が松本へのマークが集中した隙をついて3Pを沈める。さらに南川のバスケットカウントで1ポゼッション差に迫ると、宮本が4点プレーに成功。早大が逆転に成功した。

シュートを放つF野津洸創(スポ1=静岡・藤枝明誠)

 第3Qは、今大会から復帰した野津の得点で幕を開けた。野津はファウルトラブルに苦しみながらも、公式戦初となる3Pシュートを沈め、チームに勢いをもたらす。さらに、ツーガードの一角としてプレーした木佐貫が、縦パスを起点にテンポの速いバスケットを展開。広い視野を生かしたアシストで味方の得点を演出したほか、自らもバスケットカウントを獲得するなど攻撃でチームをけん引した。早大は着実にリードを広げ、第3Q終了時には20点差をつけた。

 最終Qはチーム全体で7本もの3Pシュートを沈め、完全に早大のペースとなった。リバウンドの強度も上がり、セカンドチャンスから得点する場面も多く見られた。第3Qまでは2年生の活躍が目立っていたが、野津が速攻、3Pシュートを連続得点で埼玉工大を突き放す。最後は宮本が立て続けに3Pシュートをを沈め103-67で勝利を収めた。

ボールを運ぶ木佐貫

 開幕戦を100点ゲームで勝ち取った早大。3Pシュートの成功数を見ると、埼玉工大が3本成功(3/24)であるのに対し、早大は20本成功(20/53)と大きく上回っている。この高確率で決まる3Pシュートが勝因の1つとなったと言える。一方で、リバウンド数では32-43とおくれを取っており、ゴール下の攻防には改善の余地を残した。次戦の相手は高校バスケを沸かせた小野寺星夢や福岡第一高出身の髙口陽希を擁する日体大。序盤からリバウンドで優位に立ち、セカンドチャンスや速攻で得点を重ねられるかが勝負の鍵となる。ベスト8進出へ、真価が問われる一戦となる。

(記事 北郷美結、写真 石澤直幸)

早大スターティングメンバー


1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 14 32 26 29 101
埼玉工大 22 19 11 15 67

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
南川陸斗(文2=京都・東山)
野津洸創(スポ1=静岡・藤枝明誠)
12 松本秦(スポ2=京都・洛南)
18 宮本耀(スポ1=福岡第一)
32 木村魁斗(スポ2=茨城・下妻第一)

コメント

F松本秦(スポ2=京都・洛南)

ーー第1Qは苦しみました
 自分がボールを持って相手を寄せて、ボールを離すということをやっていました。それでも点数が伸びなかったので、自分でやっていこうと思いました。

ーーリバウンドにも苦しんでいました
 留学生に取られたのがまず一つ。それとシンプルにボックスアウトができていませんでした。できなかったとかじゃなくて、自分たちがボックスアウトをしていませんでした。

ーー次の相手、日体大は身長の高いチームです
 リバウンドはどの試合でもカギになってくると感じています。リバウンドを一発で取れれば自分たちの武器である速攻につながってくるので、全試合大切にしたいです。

ーーディフェンスでは、途中で相手留学生とマッチアップする選手が野津選手から松本選手に変わりました
 野津がファウルトラブルになったということも理由にあるんですけど、自分が1回マークに付いたときに「守れるな」と思ったので。そこからは自分になりました。

ーー留学生相手のスティールが多かったが、狙っていたのか
 そんなにハンドリングが上手くなく、周りのガード陣もあまりボールを貰いに行かなかったので。そこを狙っていました。

ーー先日は日本代表合宿のメンバー入りが発表されました
 テレビの前で見ていた人や、自分が目標とする選手とプレーできるめったにない機会です。緊張や怖い気持ちはあるんですけど、この機会を大切にして、自分の成長につなげたいと思います。

ーー日本代表で見せたいプレーは
 スリーポイントは自分の絶対的な武器なので、どこからでも決めたいと思います。

ーー会いたい選手は
 敦也さん(小川敦也=現宇都宮ブレックス)や紳司さん(高島紳司=現宇都宮ブレックス)は特別指定の時に一緒にプレーしているので、成長した姿を見せたいです。

ーー宇都宮のチャンピオンシップを見ての感想
 リーグ戦を圧勝で優勝したチームでもああいった結果(初戦敗退)になるんだな、何が起こるか分からないなと思いました。それとチャンピオンシップの強度の違いというものは見ていて感じました。

ーー明日に向けて意気込みを
 まず明日勝てば最終日まで試合ができます。普段試合経験が少ない選手にとって成長の場になると思いますし、自分としてもファーストオプションとしてプレーできる機会はそう多くはありません。1試合でも多く戦って、今後のリーグ戦やインカレにつなげていきたいと思います。

G宮本耀(スポ1=福岡第一)

ーー本日の試合を振り返って
 入りは悪かったのですが、第2Qあたりから松本秦さんを中心に早稲田のリズムをつくれたことが勝因だと思います。

ーー3Pシュートに手応えはありましたか
 本数を打っているので、そこはもう少し自分がポイントガードとしてコントロールしたいと思います。倉石平ヘッドコーチ(昭54教卒=東京・早実)からもツーポイントの本数が少ないと言われたので、そこは自分がメイクしていきたいです。

ーー木佐貫選手と共に出ている時の役割意識は
 木佐貫選手はシューティングガードもポイントガードもできる選手です。一緒に出ている時はツーガードというかたちで、自分が一番慣れていてやりやすいと思います。

ーー松本選手のマークが厳しい時はどのように打開していきたいか
 もちろんスリーポイントを決めるのが一番良いんですけど、今日の第1Qのようなシュートが入らない時間ですね。ドライブを増やして確実なシュートにしたり、ブレイクからのレイアップを増やしたり、自分がしっかりコントロールしていきたいです。スリーポイントが入らないときにどういったシュートをつくりたいかはもっと研究していきたいです。

ーー後半は速い展開のバスケットができていました
 トランジションでのスリーポイントを多く打つことが出来ました。第1Qは初戦ということもあり、重く入ってしまいました。第2Qからはキャッチアンドシュートが増えていったので、もっと増やしていきたいです。

ーー新人戦のメンバーでの練習期間は
 全くないです。AチームとBチームで分かれているので、スタートで出ている5人は一応一緒なんですけど。ベンチから出てくる選手とは初めて一緒にバスケをしました。

ーー明日の試合への意気込み
 日体大は結構福岡第一の選手もいるので、自分の中では親しみのあるチームです。その中でもしっかり勝たないと大会が終わってしまうので、しっかり勝ち切りたいです。今日出た課題である(松本)秦さんへの強いディフェンスというのが来るのは分かっているので、どのように自分がゲームメイクしていくかが重要だと思います。しっかりビデオを見直して、今日の反省点を成長につなげたいです。