【男子バスケ】「平均40点男」松本秦が最後の新人戦に挑む/関東大学新人戦展望

男子バスケットボール

 6月2日に幕を開ける関東大学新人戦(新人戦)。上位6チームが7月に愛媛で開催される全日本大学新人戦(新人インカレ)の出場権を獲得する。前回大会は「ロスター6人」という危機的状況ながらも、6位を獲得した早大。今年は新人戦のキャプテンにF南川陸斗(文2=京都・東山)を据え、大会に挑む。

エースの松本

 早大の注目選手は今大会ナンバーワンプレーヤー・F松本秦(スポ2=京都・洛南)だ。前回大会は1回戦で44得点、2回戦で42得点、3回戦で38得点と爆発的な得点力を見せつけた。

 昨年の関東大学選手権で3P王、全日本大学選手権では得点王と3P王を獲得した。そして今月の日本代表ディベロップメントキャンプのメンバーにも選出された松本。最後の新人戦でどこまでの衝撃を見せるか。

 松本のプレースタイルはオフボールからの3Pシュートが中心。一方、自分がボールを持った際の動きを課題として掲げている。その点、新人戦となれば下山瑛司(スポ4=愛知・中部第一)をはじめとした上級生ハンドラーが出場できない。松本がオフェンスを組み立てる場面が自ずと増えていく中、ファーストオプションとしての動きに注目だ。

スプリングトーナメントで3Pシュートを放つ松本

 今大会で主将を務める南川にも大きな期待がかかる。昨年は怪我の影響により新人戦未出場。リーグ戦もガベージタイムのみの出場にとどまった。それでも今年の関東大学選手権(スプリングトーナメント)では準々決勝の白鷗大戦に出場し、11得点の活躍を見せている。

 また、2年生ではG木村魁斗(スポ2=茨城・下妻第一)に要注目。高いシュート力を武器に、スプリングトーナメントではメンバー入りを果たした。松本にマークが集まることが予想される中、シューターとして存在感を示したい。

ドライブを仕掛ける南川

 1年生ではG宮本耀(スポ1=福岡第一)がキーマンとなるだろう。高校時代は「宮本ツインズ」の名で話題を集めた宮本耀。兄・聡は東海大学に進学した。ポジションはポイントガード。高校時代は兄・聡よりもシューティングガード寄りの選手であったが、大学からはクリエイトに注力する。 普段オフェンスを組み立てる上級生がいない新人戦の舞台は、武者修行に格好の場だろう。

スプリングトーナメントでプレーする宮本

 また、F野津洸創(スポ1=静岡・藤枝明誠)も新人戦でケガから復帰予定だ。3月の試合中に足をケガした野津。スプリングトーナメントは出場を見送ったが、新人戦で復帰となれば大きな戦力になる。身長191センチと大柄ながら、ドライブ、3Pシュートと多彩な得点力が武器だ。

「一般組」にも有望株

 今年の早大バスケ部は宮本と野津の他に4人の新人選手を迎え入れた。F丹治響(商1=東京・早大学院)はサンロッカーズ渋谷U18の中心選手として活躍した有望株。G宮原悠太(スポ1=千葉・八千代)は千葉の強豪・八千代高の司令塔を務めた。理系プレーヤーのG米山昊汰(基理1=栃木・宇都宮)は入団テストを突破し、バスケ部の門を叩いている。

 そしてひときわ異色の経歴を誇るのが、カナダ帰りのG宮崎颯人(スポ1=カナダ・マウントブージェリー高)。高校時代は主力としてチームを20年ぶりとなる州大会出場に導くなど、確かな実力を誇っている。海外からの未知数な逸材が、新人戦でベールを脱ぐ。

日体大との一戦に注目

 早大はベスト8をかける試合で日体大との対戦が濃厚だ。大黒柱のサー・シェッハ(2年)は身長2メートルの留学生。小野寺星夢(2年)も1回戦で27得点を記録している。

 他にも、宇田ザイオン(2年)はスプリングトーナメント決勝で貴重な3Pを沈めるなど現在売り出し中。藤田悠暉(1年)は堅実なプレーでチームを支える193センチのフォワードだ。日体大は大学バスケ全体を見ても屈指の部員数を誇り、選手層の厚さはトップクラスと言えるだろう。

 選手層には不安を抱えながらも、大エース・松本を擁する早大はどのような戦いを見せるのか。初戦は6月2日、埼玉工大戦だ。

(記事 石澤直幸)