【相撲】新入生対談 成松孝信×佐渡遥

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 内田京汰(社4=静岡・飛龍)率いる新生・早稲田大学相撲部に、新たな2人が加わった。先日行われた第77回東日本学生相撲新人選手権大会(新人大会)にて、デビューを果たした成松孝信(スポ1=東京・武蔵)と、そんな選手を裏から支える佐渡遥(先理1=東京・成城学園)である。今回の取材では、新入生2人の相撲部へ入ったきっかけから今後の目標まで詳細に伺った。

ーーそれぞれ自己紹介をお願いします

成松 私立武蔵高校出身のスポーツ科学部1年の成松孝信と申します。相撲は小学校2年生から始めて、もう十何年目だろうという感じなんですけど。中高と相撲部がある学校にいなくて。なので相撲部に入るのは、今回の早稲田が初めてになります。高校時代は関東高等学校相撲大会での2位を1度と、全国高校総体(インターハイ)において相撲個人戦(100㎏未満級)でのベスト16が2度あります。これから4年間頑張っていきます。よろしくお願いします。

佐渡 先進理工学部1年の佐渡遥です。高校は成城学園高校で、小1からサッカーを始めて、高校ではキャプテンをやりました。
相撲は小さい頃に両国国技館の近くに住んでいたので、よく見に行っていました。

ーー大学での授業はいかがですか

成松 一気に高校までとは(雰囲気が)ガラッと変わったなと。スポーツ科学部では、レベル高くスポーツやってきた子たちがたくさんいて。その中で、周りがすごい刺激になるなと。高校は勉強する子たちが多かったので、スポーツは僕が一番できたんですけど。1つレベルが違うなと。大学でスポーツを学ぶということが面白いなと思うようになりました。

佐渡 先進理工学部はみんな頭が良くて。課題がすごく多いので、毎日勉強していないと追いつけないんですけど。勉強をしている中で、みんなで助け合って、うまくやっていて。実験は難しいし、朝の10時半から夜の6時とか7時までやっています。すごく大変なんですけど、楽しくやれています。

ーー理系の学部だと、周りの人で体育会系の部活に関わっている人が少ないですか

佐渡 周りの友達は誰も入っていないです。部活に入っている子は見たことないんですけど、私はもともとスポーツすることが大好きで。理系だとそういう授業が少ないので、悲しいです。

ーーお互いの第一印象はいかがですか

佐渡 頭が良くて、相撲が強いので、すごいなと。最初に会った時にも、いっぱい話してくれました。1年生は2人だったので、そこから1年生同士で話すようになって、優しくしてくれました。

成松 (相撲部に)入る時に流石に1人じゃないだろうと思って入ったら、1人でびっくりしたので。新歓で仲間を見つけなければと焦った記憶があるんですけど。新歓から、そのまま入ってくれたので、相撲部の救世主です。(佐渡は)相撲が大好きで、昨日もずっと相撲の話をしていて。学生相撲はあまり見たことがないと聞いたので、一緒に学んでいけたらなと思います。

ーー2人で相撲の話はされるんですか

成松 僕でも知らないような力士の名前がバンバン出てくるので、教わってるぐらいです。知識量が僕より全然あります。あと僕がこの部活でタメ口で話せるのは遥だけなんで(笑)。

ーーまだ入部して短いですが、早稲田大学相撲部でのちょっとした思い出はありますか

成松 ゴールデンウィークに安治川部屋に稽古を行かせていただいて、大関の安青錦関(大関・安治川部屋)と稽古を一緒にしたことです。その中でも早稲田大学には、幕下の力士の方と遜色取らない先輩達がたくさんいて。人数は少ないんですけど、相撲の強い人たちが集まっています。そして、僕もこの中で頑張りたいなという気持ちが芽生えました。実は去年から早稲田の相撲部には何回かお邪魔させていただいていて。(入部前から面識があった)川副楓馬(令8スポ卒=熊本・文徳)さんも、「入ったんだ、頑張れよ」と言ってくださいました。

佐渡 入部して最初に行ったのが安治川部屋の稽古で。大関や幕下の力士が強くて。でもその中で、(相撲部の)みんなが戦っている姿を見てすごいなと思いました。そして、強いだけでなく、ご飯を食べに行くと面白くて。仲良くしてくれたということが一番印象的です。

ーー安青錦関のような有名な力士と直接会って感動はありましたか

佐渡 「サッカーをやってたの」と(安青錦関から)色々質問されたりして。大関と話すことはあまりないので、貴重な機会だったかなと。

安治川部屋での経験を振り返る佐渡

ーー早稲田大学相撲部に入ろうと思った1番の決め手を教えてください

成松 冷房です。他の大学も色々見学させていただいて、やっぱり冷房は違いますね。本当に夏場は死んでしまいます。そして、先輩たちも強い方がたくさんいて、ここでやれば強くなれるという気持ちはありました。相撲部だったら早稲田が一番いいなと思って。早稲田に入ったら、絶対相撲部入るぞということは決めていました。

佐渡 色々迷っていたんですけど、稽古後のちゃんこを食べている時にみんな優しくて面白くかったので、入ろうかなという感じですね。年が離れていても、優しくしてくれます。

ーー高校時代、早稲田大学相撲部に行った時に、ここに入りたいという気持ちが芽生えたみたいなことはありますか

成松 武蔵高校の体育の講師に、早大相撲部OBの鬼谷智之(平30スポ卒=愛知・愛工大名電)先生という方がいらっしゃって。相撲部がない中で、6年間その先生にすごいお世話になっていて。なので、ご縁があるなということで、早稲田の相撲部に入ると決めていました。

ーー佐渡さんは成城高校時代にサッカーでプレイヤーとして活躍されていましたが、相撲部でマネージャーを始めるにあたって違いはありましたか


佐渡 自分で体を動かしているのと、動かしている人を見るのとでは全然違っていて。動かしている人を見ていると、アドバイスできたりします。でも自分がやってないから、しづらい部分もあります。

ーーサッカーの選手として大学で続けるという選択肢はありましたか

佐渡 部活に入る気はなくて、サッカー部(早稲田大学ア式蹴球部女子部)はユース出身などの強い子たちが多いですし。午前と午後に練習があって、(勉強と)両立できないなと思いました。そして、今までお世話になった力士が怪我で辞めていて、私も悲しいし、本人も悲しいという中で。相撲部に入って私がやりたいことは、怪我を減らすために、力学を使って研究することです。それでも高校時点では、大学で相撲部に入ろうとは全然考えていなくて。力士たちには「入ればいいじゃん」と言われたりして、それもありかなと思うようになりました。

ーー成松さんも、相撲を研究する予定はありますか

成松 スポーツ科学部に入った以上は、相撲にスポーツ科学部の勉強を活かしたいです。どうやって自分が強くなるか、どういう風に自分が知見を広げていくのかを、(相撲と)表裏一体にしていきたいなと思います。

ーー早稲田大学相撲部の魅力を教えてください

成松 人数が少ないからこそ、上下関係がそんなにきつくなくて、仲が良いという点は、大きいかなと思います。他の部活だったら下っ端として全部やれみたいな感じの子たちも聞くんですけど。3、4年生が協力してくださったりだとか、気軽に「これはお願いしてもいいですか」と言える関係です。

佐渡 私も同じく、人数が少ないからこそ、仲が良いところです。先輩の稽古見ていても、(後輩に)教えてくれていたり。私も気軽に教わっています。

ーー先輩からアドバイスを受けることはありますか


成松 優しい先輩ばっかりなので、「こうした方がいいよ」と。高校で部活としてやっていた身ではなく、技術とか筋力という面で劣っている部分はあるので、(アドバイスを)成長につなげていけたらなと思います。

佐渡 毎日教えてもらっていて、料理はもちろんですけど。出稽古行った時に動画の撮り方なども色々教えてもらっています。でも4年生なので。

成松 (4年生は)全員がすぐいなくなっちゃうんですよ。マネージャーも11月から1人になっちゃうので。

ーー横山司(スポ3=東京・足立新田)さんと橋本侑京(令2スポ卒=東京・足立新田)監督が成松さんと同じ相撲クラブ出身ですが、そこの繋がりはありますか

成松 横山先輩と橋本監督も、小学校の低学年ぐらいから、ずっと知っていた先輩で。中高は全然違いますけど、同じ相撲クラブで頑張ってきた先輩方が同じ部活で、そして監督としていらっしゃるというのはいい環境だったなと思います。そして、優しいですね。橋本先輩は(年が)離れているので、あまり関わりはなかったんですけど。ずっと声かけていただいていたんで、そういう繋がりもあるかなと思います。

自身の相撲スタイルについて語る成松

ーー自分のアピールポイントはありますか

成松 僕はまわしを取ったら、何でもできるタイプなので。自分に有利な形に持ち込んで、豪快な投げであったりとか、一気に寄る。そういうところが自分の魅力であり、強いところだと思います。逆にまわしを取れなければ、何もできないところは改善しなきゃいけないんですけど。

佐渡 体を動かすことが好きなので、マネージャーだけど、土俵に降りない稽古なら一緒にやろうと思います。そして、部活の研究をしたいという思いが強いので、その結果を出せたらいいなと思います。

ーー部活動での4年間で達成したい目標はありますか

成松 4年間での目標としては個人で全日本相撲選手権に出場したという気持ちがあります。アマチュアでハイレベルの相撲というか、本当に優勝した力士は幕内、十両で活躍するみたいな大会なので。そういう大会で、(実力のある)力士たちを肌で感じて、自分がアマチュア相撲でどこまでいけるかなということを測りたいです。

佐渡 料理を作らないといけないので、それを上手くなることです。そして、力学を用いた怪我予防の研究です。

ーー料理も作られるんですか

佐渡 作っています。(成松が)サポートしてくれています。

成松 有難い限りですよ。僕ら稽古終わりで作るのはなかなか大変なので。(佐渡は)初心者と言っているんですけど、この前も美味しい料理を作ってくれました。

ーーこれまで大変なマネージャーの業務はありましたか

佐渡 人のために動くということが好きなので、必要なものを取りに行くことは全然いいんですけど。やっぱり料理が一番不安です。

ーー現段階における、相撲部での自身の役割は何ですか

成松 (選手の)1年生が1人なので、大体の雑用をやっています。

佐渡 今は頼りになる先輩達をただ慕っています。でも、先輩達がいなくなってしまったら、自分達は2人しかいないので。なんとかまとめていかないといけないです。

成松 2年生がいないので、2年後には2人とも重要な職になるんですよね。僕はキャプテンが確定していて、まとめる立場になります。今いる先輩たちを見習って、そういう立場になった時に困らないようにしないといけないと思います。

ーー新人大会を終えてどうですか

成松 強い選手がいる中で、そういう選手たちとのレベル差と追いつかなきゃいけない差というのが、明確に分かりました。それらは、これからの課題になってくると思います。

佐渡 大学相撲を初めて見て、プロに行きそうだなという選手もいました。1年生なのにこんなに強いんだと思いました。

ーー東日本学生相撲選手権大会の日も近いですが、いかがですか

成松 5人しかいなくて、僕もレギュラーとして出場するので。Aクラスというレベルが高い環境で、自分がどれだけ通用するかが気になるというか。実力のある選手達に対して1つでも勝って、チームの勝利に貢献できれば嬉しいですね。


ーー今後の意気込みをお願いします

成松 来年以降はチームを引っ張っていく立場になるので。実力をつけていって、今年も団体戦でチームの勝利に貢献できる相撲が取ればいいなと思います!

佐渡 試合に出る選手のサポートを全力でしたいと思います。今年から研究を始めるということは難しいと思うので、まずは基礎を作って、料理も頑張りたいなと思います!

ーーありがとうございました!!

(取材、編集:池田健晟、鳥越隼人)

仲の良さそうな佐渡(左)と成松(右)

◆成松孝信(なりまつ たかのぶ)

東京・武蔵高出身。武蔵高校では、野球部に所属していた。受験勉強、野球、相撲という異色の三刀流!インドア派だそうで、オフの日はアニメを見たり、本を読んだり、家でゴロゴロ。もちろん食べることも大好きです!

◆佐渡遥(さど はるか)

東京・成城学園高出身。オフの日は大学の課題をやっていることが多く、文武両道に挑戦中。中高の部活やフットサルのサークルに顔を出して、運動をすることもあるとか。とにかく体を動かすことが大好きで、アクティブな毎日を送る!