関東大学女子リーグ戦 前期第5節
2026年5月3日(日)17:00 Kickoff
@東京・国士舘大学町田キャンパスサッカーグラウンド
試合結果
| チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 早大 | 0 | 0 | 0 |
| 国士館大 | 0 | 0 | 0 |
得点者
なし
関東大学女子リーグ戦(関カレ)の前節で強豪・神奈川大に1-0で劇的勝利を収めたア式蹴球部女子(ア女)。さらに勝利を重ねるべく、今節は昨季入れ替え戦を制し関カレ1部へと昇格した国士舘大とアウェーで対戦した。立ち上がりから国士舘大の統率されたハイプレスに苦しみ、持ち前のボール運びを発揮できないア女。後半に入ると、パスにテンポが生まれたア女は、徐々に主導権を握っていく。終盤にかけて果敢にゴールに迫ったア女だったが、最後までネットを揺らすことはできず。スコアレスで終わり、今季最初の引き分け試合となった。

ア女の自陣側へ強風が吹く中、前半がキックオフされた。これまでの試合と同様に、ア女はボールを握りながら試合を運ぶかと思われたが、勢いを得たのはハイプレスを前線から仕掛ける国士舘大だった。相手のハイプレスによって、最終ラインから一つ前へのパスが引っかかる。試合の序盤、ア女は思うように相手陣地へボールを運ぶことができない。そこで打開策として、一つ一つボールをつなぐのではなく相手の最終ラインの背後へロングボールを増やし、突破を試みる。15分、DF佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)からのロングボールで裏へ抜け出したMF小島世里(スポ2=東京・十文字)は、FW三宅万尋(スポ3=東京・十文字)とのワンツーからサイドを突破。最後は折り返しを三宅が合わせたが、惜しくもシュートは枠を捉えなかった。以降もア女は、裏へのパスを中心にゴール前へ攻めていく。一方国士舘大は、徹底したハイプレスでインターセプトからカウンターを量産し、ア女のゴール前へと迫る。両チーム一進一退の攻防が続き、試合を折り返す。

後半に入ってからも、拮抗した状態のまま試合は流れる。48分、佐溝は左サイドからドリブルでカットインし、ミドルシュートを放つも右上へ外れる。57分、国士舘大のカウンターから右サイドを突破され、センタリングを上げられるも中には合わず。両チーム譲らぬ中、69分にFW千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)が投入されると、ア女の攻撃にテンポが生まれ始める。73分、左サイドからカウンターでボールを運ぶFW﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)から、千葉への縦パスをダイレクトでMF福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)へ落とし、福島の左足ミドルが放たれる。直後、またも左インサイドの﨑岡から千葉、最後は﨑岡が右足を振り抜く。ゴールこそ捉えなかったものの、立て続けに綺麗なポストプレーを生み出した。以降も、ア女は両サイドの個人突破や中央でのポストプレーを軸に攻撃を仕掛け続けた。アディショナルタイムに突入後も残るは得点のみとオフェンスの勢いを増したア女だったが、ラストワンプレーの最中に試合終了を告げる笛がなった。

リーグ昇格組を相手に果敢に攻撃を仕掛け続けたア女。初めは苦しんだハイプレスに試合の中で適応し、攻撃のバリエーションを一層増したように見えた戦いぶりだったが、得点だけがついてこなかった。「結果が欲しい」と話す千葉主将の言葉通り、ア女の不変の課題である決定力。得点がないわけではない。毎試合得点をし続けることが難しい。この課題をどう解決していくのか。一体誰が、突破口を開くのか。これからのア女の戦いに、目が離せない。
(記事 髙橋彗人 写真 堤健翔)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
早大出場メンバー
GK21福田真央(スポ1=JFAアカデミー福島)
DF2新井みゆき(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)
DF3杉山遥菜副将(C)(スポ4=東京・十文字)
DF4佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)
DF5吉田玲音(社3=新潟・帝京長岡)
MF7米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)
MF13福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)
→69分、FW9千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)
MF19福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)
MF22小島世里(スポ2=東京・十文字)
FW10﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)
FW11三宅万尋(スポ3=東京・十文字)
試合後インタビュー
FW千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)
ーー今節をどう振り返りますか
自分たちがボールを保持してゲームを進められている時間が長い中で決めきれないというのは、今節だけの課題じゃないので、そこが今チームとしての課題だなと改めて感じられた試合だったなと思います。
ーー個人としてのプレーはどうでしたか
自分のところでしっかり収めて、起点になりながら周りを生かしていたのは良さを出せたかなと思う反面、FWとして得点が求められたところで、シュートまで打ち切れないとか、決め切る力がないというのがまだまだ自分の課題でもあります。前線が決められないからチームが得点力不足と言われているので、そこは(私が)前線だし、4年生だし、主将としてしっかりチームを勝利に導ける選手にならないとなというのを改めて感じました。
ーー昨シーズンからポジションが大きく変わったと思います。中盤のポジションからセンターフォワードに起用されたと思いますが、どのように受け止めていますか
もともとセンターフォワードをやっていたので、ここに対しての違和感は全然ないし、去年からフォワードで使ってもらう機会もあったので。逆に今年はフォワードで勝負すると言ってもらえているからこそ、去年とは違うかもしれないけど、去年のポジションで学んだことも活かしながらフォワードとしてチームの勝利に貢献したいし、自分としても去年フォワードで試合に出たいなと思っていた時期もあったので、そこに対してはポジティブに捉えられるからこそ結果が欲しいなと純粋に思います。
ーー今年から主将という立場になられました。主将としてチーム内でどのような振る舞いやリーダーシップを心掛けていますか
まずは、ア女に入ってア女の理念というか、サッカーに対しての熱量の部分ですごくア女が好きになったので、そのア女の良さ、球際切り替えとか、熱く泥臭く戦うという部分は誰よりも体現したいです。あとは主将として声で引っ張る部分、気持ちで引っ張る部分もそうだし、プレーで得点という部分でチームの勝利に貢献できるような選手、主将でありたいなと思います。
ーー次節帝京平成大との対戦に向けて、どのような準備をしていきますか
まずはチームの課題でもあるし、個人の課題でもある得点力不足という部分は真摯に受け止めて、この1週間ゴールに貪欲にプレーしたいなと思うし、チームとしては無失点で複数得点で勝つという部分にこだわって、関カレも関東リーグ(関東女子リーグ)も2連勝できるようにまた全員で頑張っていきたいなと思います。
DF杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)
ーー試合を振り返っていかがですか
前半はボールは持てていてもなかなかシュート打つところまでがいけなくて、それをHTに相手の守備の仕方、出方というのをちゃんと見て、自分たちでシュート打つところまで持っていこうというのが前半の課題として上がっていました。その中で、後半結構シュート打てるところまでは結構いけてたと思うんですけど、やっぱり決めきれないところであったり、最後のラストパスをずらしちゃうとか、ディフェンスラインだと、自分たちがボールを持たされてるシーンでのフリーのミスというのが続いてしまったので、試合全体を通して、後半は改善できたけど、最後決めきれなかったり、勝負を決めなかったというのは自分たち自身の要素だなと感じました。
ーー守備では前半に押し込まれる場面もありましたが、後半は安定していました。守備でのプレー中はどのような感触がありましたか
後半に修正が結構できていて、相手に繋がれてということではなくて、自分たちのミスを奪われたショートカウンターという形がすごく多かったので、まずミスをなくすのもそうだし、周りのリスク管理の部分もそうだし、そういうことを後半はかなり徹底できてたので、守備の部分は良かったと思います。
ーーチームはダブルヘッダーの1日で、2試合とも出場されましたが、疲労感はありますか
1試合よりは移動もあったのでというのはあったんですけど、でもやはり関東リーグで前半と後半の途中までみんなのことを外から見ていて、すごく刺激をもらったし、みんなが戦ってる姿を見て、自分は次の試合こうしようみたいなイメージも湧いたり、プラスのことがとても多かったので、そういう意味では全然すごくしんどいみたいなのは特になくという感じでした。
ーー次節に向けての意気込みをお願いします
今日の課題の部分だった相手を見て自分たちがやりたいサッカーをするというのをまずは全員で徹底していくのと、守備はもちろん無失点に抑えることが大事だと思いますし、攻撃はその中でも決め切るだったり、ちゃんとやり切るという部分を、あとは自分たちのミスから流れを悪くしないように、全員で鼓舞し合いながら戦いたいと思ってます。