【女子サッカー】2日連続で無得点に終わり、関東リーグで今季初黒星/山梨学院レッドサンダーズ戦

ア式蹴球女子

関東女子リーグ 前期第2節

2026年4月12日(日)13:00 Kickoff

@山梨学院向町サッカー場

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早大
山梨学院レッドサンダーズ

得点者

前半

35分 吉村優俐(相手)

円陣を組む選手たち

 主戦場とする関東大学女子リーグ戦(関カレ)と並行して、ア式蹴球部女子(ア女)は関東女子リーグ(関東リーグ)1部にも参戦。この舞台は、主に関カレでの出場機会を狙う下級生を中心としたメンバー構成で挑む。開幕節でFC十文字を破ったア女は、前期第2節で今季から1部へ昇格した山梨学院レッドサンダーズと対戦。前日の関カレに引き続き、連日の「甲府決戦」となった一戦は多くの時間でボールを握る展開となった。しかし、前半にセットプレーから失点。試合中に幾度となく決定機を作りながらも決め切れないア女に対し、ワンチャンスを仕留めたホームチームに軍配が上がるという対照的な幕切れとなった。 

パスを出すMF牧野生成(社1=大阪・大商学園)

 ア女のキックオフで始まった一戦。立ち上がりからピンチが訪れる。3分、相手チームにCKを与える。しかし、ここはGK金沢咲季(スポ1=神奈川・湘南ベルマーレウィメン)がボールをパンチングで弾き出し、チームを救う。難を逃れたア女は徐々に試合を支配し、積極的に攻めへ転じる。23分には、トップで起用されているFW千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)がボックス付近で自らボールを奪取。そのまま左足を振り抜くが、惜しくも枠を捉え切れない。続く33分、右サイドを攻略したDF長谷川和花(スポ1=埼玉・RB大宮アルディージャWOMEN U18)のクロスがゴール前のFW田中沙羅(社1=岡山・作陽学園)へ渡る。田中のヘディングシュートは相手GKに正面でキャッチされた。直後の36分、相手チームにCKから得点を許し、先制点を許す。追いかける展開を強いられたア女は前半終了間際に再びピンチを迎える。45分、相手選手が自陣のボックス内に侵入し、GKと一対一の局面を招いてしまう。しかし、金沢は冷静だった。絶妙なタイミングで間合いを詰めると、シュートを打たせる前に相手選手のドリブルを力強くストップ。卓越した駆け引きで追加点を許さず、守護神としての責務を再び果たした。スコアこそ先行を許したものの、試合の主導権は依然としてア女が握ったまま、HTへ突入した。 

ドリブルを仕掛ける田中

 迎えた後半。立ち上がりこそ相手の反撃を凌ぐ我慢の時間が続いたが、ここを耐え抜くとア女の怒涛の攻勢が幕を開ける。 56分、千葉主将のクロスに田中が飛び込むが、ゴールネットを揺らすことはできない。そのわずか2分後には、左サイドのDF宮武つぐみ(スポ1=広島・AICJ)が精度の高いクロスを供給。再び田中が反応するが、うまく合わせられなかった。その後も攻めの姿勢を貫いたア女だったが、終盤に連れて相手の堅陣に阻まれ、次第に守備に回る時間が増えていく。結局、最後までゴールを奪うことができず、タイムアップ。前日の関カレに続き、2日連続の完封負けという屈辱を味わう結果となった。

 「甲府決戦」の2日間、ともに主導権を握るゲームを展開した。しかし、結果は無得点での敗戦。チームで意図するサッカーはできているが、勝つことができない。その裏で浮き彫りとなったのは、「決定力」不足だ。チーム全体でこの課題に向き合い、改善することでその先が見えてくる。真価を問われる過酷な連戦は続く。ア女の長いシーズンはまだ始まったばかりだ。

(記事・写真 堤健翔)

※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません

早大出場メンバー

GK31金沢咲季(スポ1=神奈川・湘南ベルマーレウィメン)

DF23小林睦(スポ2=神奈川・湘南ベルマーレU18ガールズ)

DF26長谷川和花(スポ1=埼玉・RB大宮アルディージャWOMEN U18)

DF30尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)

DF33宮武つぐみ(スポ1=広島・AICJ)

MF6川本美羽(社4=新潟・帝京長岡)

→86分、MF13福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)

MF14望月美希(スポ3=INAC東京レオンチーナ)

→69分、FW10﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)

MF20今井双葉(スポ3=兵庫・日ノ本学園)

→86分、MF27片岡さら(商1=山梨・日本航空)

MF28牧野生成(社1=大阪・大商学園)

FW9千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)

→69分、MF11三宅万尋(スポ3=東京・十文字)

FW25田中沙羅(社1=岡山・作陽学園)

試合後インタビュー

熊谷汐華ヘッドコーチ(令1スポ卒=東京・十文字)

ーー試合を振り返っていかがですか

 関東リーグとしては2戦目で、昨日の関カレの敗戦を踏まえて、メンバーも変わった中で、自分たちのやることも変えないという強い気持ちと迫力を持って戦ったんですけど、やはりセットプレーの一瞬の気の緩みで失点してしまって、逆にうちがチャンスのところで決め切れない、点を取り切れないというところも甘さが出て、課題が出て、非常に悔しい負け方だったかなとは思います。

ーー昨日の関カレと同じく、一瞬の隙を突かれての敗戦となりました。この点は今後改善すべき箇所になりますか

 そうですね。やはりビルドアップで自分たちがボールを保持しながら、ある程度自分たちが主導権を握った状態で、ゴール前まで侵入していくというところはトレーニングで積んできたところなので、そこの精度はかなり変わってきましたけど、ゴール前のバリエーションだったり、決め切る、仕掛ける、あとは駆け引きだったり、そういったところはよりトレーニングで落とし込んでいく必要があるのかなというところは感じています。

ーー試合終盤は相手に押し込まれている場面も多々ありました。この原因について、どのように分析されますか

 シンプルに自分たちのミスが増えたのと、あと慌ててしまう。それのミスで、メンタル的なところが不安定になったのもありますし、あとは戦術として蹴るサッカーをやってないので、その中でやっぱりロングボール、単調なロングボールが増えてしまったというのは、戦い方としてはしっかりつないで、相手を見て、間でボールを受けながら侵入してというところをもう少し徹底してやりたかったところです。

ーー次節に向けた意気込みをお願いします

 選手としてもそうですし、スタッフとしてもこういう状況だというのはすごく感じた2日間だったと思うので、より練習の中での質もそうですし、精度も含めて、課題と向き合って、準備を1週間徹底してやっていきたいなと思います。

 

FW田中沙羅(社1=岡山・作陽学園)

ーー試合を振り返っていかがですか

 前半の立ち上がりから早稲田のサッカーを体現できていた部分が多かったですけど、その中で自分も含めてチャンスを決め切れなかったところで、相手は一つのチャンスを決め切っていて、自分たちの甘さが出てしまった試合だったのかなと思います。

ーー前線での出場が多いですが、普段どのような意識でプレーされていますか

 ゴールを奪うためにボールを前進させながら、その中でボールを失わないところはチームで徹底していることなので、ボールを失わずに自分のストロング(ポイント)を出していくように挑戦しました。

ーーご自身の持ち味を教えてください

 今日の試合では、意図的に右サイドに置いてもらっていたので、自分の利き足の左足でカットインしながら、右にボールが集まって、左サイドを早く使うというところと、自分自身でカットしてシュートを目指すところを意識しました。

ーー次節に向けた意気込みをお願いします

 関東リーグが始まって2試合が終わりました。去年2部から昇格してきたチームに敗戦してしまった反省を踏まえて、もう一度チームで意識を上げて、次節はしっかり勝ち切れるように積み上げていきたいと思います。