第59回東京六大学対校 4月5日 神奈川・慶應義塾大学日吉陸上競技場
今年も慶應義塾大学日吉陸上競技場にて、シーズン最初の対校戦である東京六大学対校(六大学)が開催された。季節外れの陽気となったが、選手たちはその暑さを凌駕(りょうが)する熱戦を繰り広げた。入学直後の新入生も数多く活躍した今大会。女子は4連覇を達成する一方、男子は2年ぶりの優勝を逃し準優勝となった。
★男女ともに優勝争いに加わるも、あと一歩及ばず(男女100メートル)

レースを走る由井
男子100メートルには由井響(スポ4=山梨・都留)、瀬能斗亜(スポ3=埼玉・春日部共栄)が出場し、由井は3位、瀬能は5位に入った。女子100メートルでは五味彩花(政経2=東京・早実)が2位と、優勝には届かなかったものの、男女ともに入賞を果たした。
予選1組に出場した瀬能は勢いよくスタートを切ったものの、最後の伸びが足りず10秒78で組5着。着順での決勝進出とはならなかったが、タイムで拾われ決勝へと駒を進めた。2組目の由井は中盤から徐々に勢いを増し、10秒63で組3着。終始安定した走りを見せ、着順での決勝進出を決めた。
7人でのレースとなった男子100メートル決勝。瀬能が1レーン、由井が7レーンに登場した。花形種目に各大学の応援の熱気が高まる。スタートと同時に瀬能、由井共に力強く飛び出す。瀬能はレース後半で伸びきらず10秒80で7着。由井は予選と同様に、中盤からの追い上げを見せる。ゴールまで先頭争いを繰り広げ、10秒55で3着に入った。
女子100メートルは決勝のみ行われ、五味が出場。反応良くスタートを切り前に出るも、レース中盤、岡田翠(法大)が先頭に立つ。終盤で必死に食らいつき追い上げを見せたものの、岡田には及ばず、12秒67の2着でフィニッシュした。
男女共にあと一歩及ばず、優勝を逃してしまった男女100メートル。今後の大会に向けてさらなる記録の向上が求められる。それぞれの目標に向けて、着実に力を伸ばしていきたい。
★鶴巻、上島が大会新記録を更新する走り!(男女200メートル)

レースを走る上島
男子200メートルには鶴巻陽太(スポ3=新潟・三条)と髙須楓翔(スポ4=千葉・成田)、女子200メートルには上島周子(スポ4=東京・富士)がそれぞれ出場。男子はどちらも決勝進出し、鶴巻が3着、髙須が5着に。女子は上島が実力を遺憾(いかん)なく発揮し、大会新記録での優勝を果たした。
女子200メートルには、女子主将である上島が出場。「レース前半はスタートから前に出て、苦手なコーナーでもスピードを落とさない」ようにするというレースプラン通り、序盤から勢いに乗ると、コーナー手前で先頭に立つ。そこから直線に入り、ギアをもう一段階上げ、自身が昨年に出した大会記録を更新する24秒50のタイムで優勝。「今年も絶対に優勝する」という宣言通り、この種目での大会2連覇を果たした。
男子200メートルは予選1組に鶴巻、2組に髙須が出場。鶴巻は3週連続のレースとなる中、好スタートを決め、序盤からトップに躍り出る。ホームストレートでも加速を続け、自己記録と大会記録を更新する21秒09をマークする会心の走りとなった。2組目はラスト30メートルまで4人の選手が競り合う接戦に。実力が拮抗(きっこう)したレースとなり、髙須は4着でフィニッシュ。両者共に決勝進出を決めた。迎えた決勝は3回の再スタートがあり、集中力が切れやすい状況でのレースとなったが、それぞれが落ち着いたスタートを決める。ラスト50メートルまで選手全員がほぼ横並びで、最後まで競り合うレース展開となったが、優勝には一歩及ばず、鶴巻が3着、髙須が5着の結果に終わった。
★木下が自己記録を更新!権田と松本はダブル入賞(男女400メートル)

レースを走る木下
男子400メートルに登場したのは、権田浬(スポ3=千葉・佐倉)と松本悠斗(スポ2=佐賀北)。女子400メートルには木下晏里(商2=徳島文理)が出場した。木下は終始先頭を走り、自己記録を更新して優勝。権田は全体で3位、松本は4位で入賞を果たし、早大の得点に貢献した。
先に行われた女子400メートルは、木下と立大の選手の2人での勝負となった。木下は序盤から積極的な走りで先頭に立つと、そのまま後ろとの差を広げる。最後まで先頭の座を譲らず、56秒01の自己記録で優勝を飾った。優勝インタビューでは今シーズンの目標として「関東学生対校選手権(関東インカレ)と日本学生対校選手権(日本インカレ)で55秒台を出す」ことを挙げた木下。今後の活躍が楽しみになるレースであった。
続く男子400メートルはタイムレース形式で行われ、1組目に権田、2組目に松本が出場した。前半、4番手に位置していた権田は後半で追い上げを見せる。3番手の立大の選手を捉え、最後の直線で2番手の明大の選手に迫るも、わずかに届かず組3着、全体3位となった。松本は勢いよくスタートを切るとすぐに隣のレーンの立大の選手を抜き、第3コーナーで慶大の選手を抜き去る。最後は明大の選手との白熱の1着争い。ゴール直前で明大をかわし、組1着、全体4位でフィニッシュした。
早大の選手全員が入賞した男女400メートル。一方で、2年連続のアベック優勝を逃してしまった。次なるレースに向け、選手たちはさらなる進化を遂げる。
★今シーズン好調の岩下が接戦をものにする(男女800メートル)

レースを走る岩下
岩下和史(スポ4=神奈川・神大附)と吉田新(商2=東京・早実)の2人が出場した男子800メートル。12人での開催となった本種目は、激しい接戦の末、見事岩下が優勝を飾った。また、女子800メートルには、鈴木翼沙(スポ4=東京・日大櫻丘)が出場し、堂々の走りで連覇を達成した。
3人でのレースとなった女子800メートルに出場した鈴木翼は、スタートから飛び出す積極的な姿勢を見せる。オープンレーンに入ってからは、法大の選手を後ろに従えてレースを進め、1周目を70秒程度で通過した。レースが動いたのはラスト200メートル。一気に加速した鈴木翼が後続を突き放し、2分16秒32で優勝を果たした。
岩下と吉田が出場した男子800メートルは、縦長の集団でレースが進んだ。岩下が前方、吉田が中盤に位置取り、スパートのタイミングを伺う。「ラスト200メートルからスパートして、前に出る」というレースプランを立てていた岩下が、残り200メートルでラストスパートを仕かけ、レースはスプリント勝負に。後続の選手たちの猛追を振り切った岩下が、1着を勝ち取った。吉田も混戦の中、1分52秒97の6着でゴールした。
前回大会に続き、アベック優勝を果たした男女800メートル。「過去3年間で一番いいコンディションである」という言葉から、岩下の調子の良さがうかがえる。鈴木翼も圧倒的な強さで連覇を達成し、早大の中距離種目の強さを示す大会となった。
★男女ともに大会新記録で優勝!(男女1500メートル)

レースを走る本田
女子1500メートルには、前回大会で本種目を制覇した始関千華(政経3=北海道・札幌南)が、男子1500メートルには本田桜二郎(スポ1=鳥取城北)と吉倉ナヤブ直希(社3=東京・早実)がそれぞれ出場した。始関は大会新記録で2連覇を達成。本田も大会新記録で優勝し、吉倉は本田に次ぐ2位となった。
女子1500メートルに出場した始関は、スタート直後から先頭に立ち、レースの主導権を握る。2周目、3周目とレース後半にかけて、後続との差は大きく広がる。その後も最後まで他の選手を寄せ付けず、自分の走りを続けた始関。自己記録には届かなかったものの、4分38秒44の大会新記録をマークし、2連覇を達成した。
男子1500メートルには本田と吉倉が登場。本田はU20日本選手権で3000メートルと5000メートルの2冠を果たし、全国高等学校駅伝競走大会(都大路)の1区でも区間3位に入った期待のルーキーだ。強い風が吹く中でレースはスタート。序盤は吉倉が先頭に立ち、本田がその直後につける展開となる。500メートル付近からは両者に他大学の選手2人を加えた4人が抜け出し、後続との差を広げていった。レースが大きく動いたのは残り650メートル付近。本田は、序盤からレースをつくった吉倉を突き放し、一気にスピードを上げる。そのまま圧倒的な伸びを見せ、3分40秒25の大会新記録で優勝。吉倉も粘りの走りで本田に続き2位でフィニッシュした。
男女共に大会新記録で優勝した1500メートル。中でも本田は「レース前から調子が良く、自己記録も狙える状態だった」と振り返り、「しっかり勝ち切ることができた」と手応えを口にした。今後については「1500メートルよりも5000メートルに重きを置いていきたい」という。ルーキーの今後の走りに注目したい。
★新妻が13分台でトップ! 上杉も4位と存在感を示す(5000メートル)

レースを走る新妻
大会も終盤に差しかかり、各校の熱い声援が飛び交う中で行われた男子5000メートルには、注目のルーキーである新妻遼己(スポ1=兵庫・西脇工業)と上杉敦史(スポ1=千葉・八千代松陰)が出場した。大学入学後初レースながら新妻が1位、上杉も4位でゴールし、エンジの新世代の強さをアピールした。
スタートすると、新妻は集団の前方、上杉は後方に位置した。1000メートル過ぎに集団がばらけ始めるが、2人は先頭集団で淡々とペースを刻む。しかし、上杉が3000メートル付近で遅れを取り、そこからは粘る展開に。ラスト1000メートルになると、先頭集団の中で冷静にレースを進めていた新妻がスパートし、先頭に躍り出る。新妻は最後までスピードに乗って後続を寄せ付けず、13分54秒91で1着。単独走となっていた上杉も終盤に着実な追い上げを見せ、4位でフィニッシュした。
それぞれが持ち味を発揮し、上々のデビューを飾った本レース。両者とも1年生らしからぬ落ち着きと勝負強さを示した。頼もしい早大のニューフェイスは、飛躍への一歩を踏み出している。
★谷中が圧倒的な走りで優勝を飾る(男子110メートルハードル、女子100メートルハードル)

ハードルを越える谷中
女子100メートルハードルには谷中天架(スポ2=大分雄城台)が出場。2週間前の宮崎県陸上競技記録会、先週のトラックゲームズ in TOKOROZAWAに続き連戦となった。また、男子110メートルハードルには酒井大輔(スポ1=四学香川西)、相場遥心(スポ1=長野・佐久長聖)の2人の新戦力が登場し、入賞を果たした。
決勝のみのレースとなった女子100メートルハードルに出場した谷中。スタートと同時に勢いよく飛び出し、序盤から圧倒的な走りを見せる。4台目のハードルを越えたところからさらにギアが上がり、14秒03を記録し、他を寄せ付けない実力で優勝を果たした。
午前中に行われた男子110メートルハードル予選。相場が出場した予選1組はスタートから法大の選手が飛び出すかたちとなる。相場は終始2番手を走る展開となり、そのまま2着で決勝進出を決めた。一方、予選2組に出場した酒井はスタートでやや遅れを取る。このレースも法大の選手が先行する展開となる中、酒井は2台目のハードルを超えたあたりから徐々に加速し、巻き返しを図る。レース後半で前にいた選手を抜き、酒井も組2着での決勝進出となった。迎えた決勝では、激しいレースが展開された。号砲に鋭く反応した酒井は序盤から先頭争いを繰り広げる。一方の相場は他の選手に先行を許すも必死の追い上げを見せる。ゴール直前までもつれたレースは、法大がワンツーフィニッシュ。それに続くかたちで酒井が3着、相場が4着でレースを終えた。
2戦連続で14秒0台のタイムで走り、抜きんでた実力を見せた谷中。酒井、相場も新入生ながら決勝に進む勝負強さを見せつけ、存在感を十分に示す結果となった。選手たちは次なる高みを目指し走り出す。
★ガードナが鮮烈なデビュー、平田も安定した走りで初Ⅴ(男女400メートルハードル)

ハードルを越えるガードナ
早大の『お家芸』と称される男女400メートルハードル(ヨンパー)。早大からは、ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二)、平田和(スポ4=鹿児島・松陽)、酒井が出場した。ガードナ、酒井共に新入生らしからぬ走りを見せ、平田も安定感のある走りを披露した。
女子400メートルハードルには、ガードナが出場した。ガードナは、高校3年時に全国高等学校対校選手権(インターハイ)の同種目で優勝し、U20東アジア選手権でも同種目で銀メダルを獲得した実力者だ。序盤から先頭に立つと、終始自分のペースで軽快な走りを披露。1年生とは思えない堂々たる走りを見せ、61秒03でフィニッシュ。鮮烈なデビュー戦を飾った。
2組でのタイムレース形式となった男子400メートルハードル。1組には酒井が出場した。スタートから飛び出した酒井は抜群のハードリングを見せ、バックストレートでさらに加速。そのままの勢いで走り切り、組1着でレースを終えた。続いて行われた2組には、平田が登場。スタート直後は法大の選手に先行されるも、「前半は力感を抑えながら」冷静な走りを見せる。レース中盤で追い付いた平田は5台目のハードルを越えると、一気に加速し、後続を置き去りに。ホームストレートに入ると独走状態となっており、本種目唯一の50秒台でゴール。タイムレースでもトップを獲得した。
早大から出場した選手全員が組トップを勝ち取り、ヨンパーが早大の『お家芸』たるゆえんを示した今大会。しかし、平田は「49秒台を出して優勝すること」を目標に掲げていたと語り、ガードナもレース後に厳しい表情を見せるなど、現状に満足していない様子がうかがえた。来たる関東インカレでの本領発揮に期待したい。
★高舘と鈴木勇の新入生2人が入賞する活躍を見せる(男子3000メートル障害)

レースを走る鈴木勇(写真左)と高舘
男子3000メートル障害には高舘友杜(創理1=千葉・成田)、鈴木勇飛(人1=静岡)の2人の新入生が出場。高舘はラスト1周で先頭争いに加わるなど実力を発揮して3位に、鈴木勇は7位となった。1年生ながら両者ともに入賞を果たした。
スタートから高舘が第2集団を引っ張り、ルーキーながら集団のペースをコントロール。鈴木勇も第2集団の前方に位置する。1200メートルを過ぎたあたりで、第2集団で他大の選手がペースを落とす中、高舘は徐々に先頭との差を詰める。鈴木勇は第2集団の中盤から後方の位置に。高舘はラスト1周に入ったところで、先頭に立ったが、ラスト150メートルの障害で立大、明大の選手に抜かれ、3着でフィニッシュ。鈴木勇はレース中盤に集団から離されたが、終盤に他大の選手を抜き返し、7着でレースを終えた。
エンジのデビュー戦となった新入生2人がダブル入賞を果たした本種目。インターハイの出場経験もある実力者の彼らは、これからの4年間も進化を遂げていくだろう。
★矢野が自己記録を更新! 大会新記録の跳躍で優勝を果たす(女子走高跳)

跳躍に臨む矢野
女子走高跳には矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)が出場した。大会記録更新への期待がかかる中での出場となった矢野は、自己記録となる1m80を唯一クリアし優勝。大会記録も更新し、最優秀選手賞を受賞する華々しい成績を残した。
早大記録の更新を狙っていたという矢野。他の出場選手が1m60台で苦戦する中、ただ1人パスをし続ける。ついに誰も1m65をクリアできず、矢野1人での記録への挑戦が始まった。まず1m70は余裕を持って一発で成功。続く1m76も1回目でクリアする。満を持して1m80に挑むと、この跳躍も1回目で成功。自己記録を1センチ更新し、自身が持つ大会記録も10センチ更新した。さらに早大記録である1m83にもチャレンジ。しかし、惜しくもクリアとはならず、六大学での跳躍を終えた。
圧倒的な跳躍を披露し「良い跳躍ができた」と矢野は振り返った。今シーズンは地元・愛知県でのアジア選手権が控えている。今大会での収穫を糧に、矢野はさらなる記録更新へと弾みをつける。
★男子が12年ぶりに大会記録を更新し、優勝を果たす!(男女4×100メートルリレー)

レースを走る若菜
3連覇をかけて挑んだ、男子4×100メートルリレー(男子4継)は3人が昨年と同じ出走者となる経験重視のオーダーを組み、見事に大会新記録で優勝。2年ぶりの優勝を目指した女子4×100メートルリレー(女子4継)は一時先頭に立ったものの、あと一歩及ばず3位でゴールした。
女子4継は1走から上島、髙津采里(スポ2=愛知・時習館)、五味、山本真菜(スポ4=三重・伊勢)のオーダーで挑んだ。1走の上島は好スタートを決め、トップで2走の髙津へ。髙津も後ろとの差を広げ、3走の五味にバトンを渡す。しかし、五味は法大、立大に追いつかれ、そのまま抜かされてしまう。アンカーの山本は前を走る2校を懸命に追いかけたが、惜しくも3位でのフィニッシュとなった。
男子4継は1走から髙須、水野琉之介(スポ3=北海道・立命館慶祥)、由井、若菜敬(スポ2=栃木・佐野)のオーダーを組んだ。1走から3走までは昨年と同様の走順とした。1走の髙須は安定したスタートを切り、4位で2走の水野にバトンを渡す。水野が爆発的な追い上げで、トップとの距離を詰め、3走の由井へ。由井も先頭の法大との距離を詰め、アンカーの若菜へ。若菜は法大と最後まで競り合いながらも、法大に競り勝ち、1位でフィニッシュ。大会記録を12年ぶりに更新する39秒49のタイムを記録した。この種目での大会3連覇を見事に達成した。
男子4継は大会新記録で3連覇を達成し、対校戦のスタートとして完璧な滑り出しとなった。女子4継も上島を筆頭に、選手たちが各々の実力を発揮できれば、ここからの対校戦で好記録が期待できるであろう。
★女子マイルが堂々の4連覇を達成! 男子マイルは悔しい2位(男女4×400メートルリレー)

ガードナ(写真左)にバトンを渡す正木
女子4×400メートルリレー(女子マイル)は、昨年までの経験者と強力な新入生の布陣で4連覇。3連覇を狙った男子4×400メートルリレー(男子マイル)はあと一歩のところまで迫ったものの、惜しくも2位に終わった。
女子マイルは、千葉史織(スポ3=宮城・仙台一)、木下、正木紗(スポ3=岡山朝日)、ガードナの4人でレースに臨んだ。1走の千葉は第3コーナーで法大に詰められるも、首位でバトンを渡す。2走は、この日400メートルを自己記録で制した木下。バックストレートに入るとぐんぐん加速し、千葉が作ったリードを広げていく。続く正木もスピードを落とすことなく、差をさらに広げて独走状態へ。バトンはアンカーのガードナへ渡った。400メートルハードルで優勝したガードナのスピードはマイルでも健在。2位の法大に10秒以上の差をつけ、見事4連覇を果たした。
大会のラストを飾った男子マイル。早大は1走から、森田陽樹(創理4=埼玉・早大本庄)、松本、平田、渕上翔太(スポ3=東福岡)のオーダーで挑んだ。森田はスタートするとすぐに隣のレーンの明大に迫り、第3コーナーで追い抜く。ホームストレートからは慶大と抜きつ抜かれつの接戦を演じた。2走の松本はバトンを受け取ると、すぐに慶大を振り切る。法大、明大に先行されるも、懸命な走りで3走の平田へ。平田は持ち前のスピードで前を行く明大との差を詰めていく。アンカーの渕上も前を追いかけ、バックストレートで明大を抜き去った。ラストスパートをかけ、先頭の法大との距離を詰めていく。しかし、あと少しのところで追いつけず2位でのフィニッシュとなった。
レース後、平田は「チームを勝たせられるような強い選手になりたい」と語った。連覇を逃した悔しさを、今後の対校戦で晴らせるか。早大マイルは頂点を目指し、これからも走り続ける。
(記事 石本遥希、川田真央、田邉桃子、鶴本翔大、永尾早渡、写真 會川実佑、石本遥希、植村皓大、川田真央、田邉桃子、鶴本翔大、永尾早渡)
男子結果
▽100メートル
予選(2組3着+2)
瀬能斗亜(スポ3=埼玉・春日部共栄) 10秒78 (1組5着)(ー0・8)決勝進出
由井響(スポ4=山梨・都留) 10秒63 (2組3着)(ー1・2)決勝進出
決勝
由井響(スポ4=山梨・都留) 10秒55(3位)(ー0・8)
瀬能斗亜(スポ3=埼玉・春日部共栄) 10秒80(7位)(ー0・8)
オープン
原田勇吹(商1=埼玉・早大本庄) 11秒37(8組4着)(ー0・8)
伊橋璃矩(スポ3=千葉・成田) 10秒80(9組3着)(ー0・8)
濱崎秀馬(商1=京都・洛南) 10秒97(9組5着)(ー0・8)
水野琉之介(スポ3=北海道・立命館慶祥) DNS
由井響(スポ4=山梨・都留) DNS
滝澤悠貴(文2=埼玉・早大本庄) DNS
藤澤友大(スポ1=香川・高松第一) DNS
青山侑樹(スポ2=大阪・東海大仰星) DNS
村松悦基(政経2=京都・洛南) DNS
瀬能斗亜(スポ3=埼玉・春日部共栄) DNS
▽200メートル
予選(2組2着+3)
鶴巻陽太(スポ3=新潟・三条) 21秒09(1組1着)(ー0・2)自己新 決勝進出
髙須楓翔(スポ4=千葉・成田) 21秒67(2組4着)(ー0・3)決勝進出
決勝
鶴巻陽太(スポ3=新潟・三条) 21秒47(3位)(ー1・8)
髙須楓翔(スポ4=千葉・成田) 21秒66(5位)(ー1・8)
オープン
髙須楓翔(スポ4=千葉・成田) DNS
鶴巻陽太(スポ3=新潟・三条) DNS
▽400メートル
タイムレース決勝
権田浬(スポ3=千葉・佐倉) 47秒71(1組3着)全体3位
松本悠斗(スポ2=佐賀北) 47秒85(2組1着)全体4位
オープン
鹿毛丈(スポ3=高知追手前) 48秒93(2組1着)
東城諒汰(政経1=埼玉・早大本庄) 50秒33(2組4着)
石川柊太(スポ1=東京・八王子) DNS
荒木星哉(スポ2=福岡・九産大九産) DNS
松本悠斗(スポ2=佐賀北) DNS
▽800メートル
決勝
岩下和史(スポ4=神奈川・神大附) 1分51秒12(1位)
吉田新(商2=東京・早実) 1分52秒97 (6位)
オープン
林優太(スポ2=広島) 1分56秒07(2組6着)
木村 涼太(スポ2=北海道・札幌西) 1分52秒42(3組1着)
奥芝晟正(政経2=広島学院) DNS
吉田新(商2=東京・早実) DNS
岩下和史(スポ4=神奈川・神大附) DNS
▽1500メートル
決勝
本田桜二郎(スポ1=鳥取城北) 3分40秒25(1位)自己新
吉倉ナヤブ直希(社3=東京・早実) 3分46秒11(2位)
オープン
佐々木哲(スポ2=長野・佐久長聖) 3分49秒20(2組1着)
立迫大徳(スポ3=鹿児島城西) 3分55秒11(2組3着)
石崎友太朗(スポ2=新潟中央) 3分59秒37(2組5着)
地案尚宏(スポ3=愛知・旭野) DNS
▽5000メートル
決勝
新妻遼己(スポ1=兵庫・西脇工) 13分54秒91(1位)
上杉敦史(スポ1=千葉・八千代松陰) 14分16秒71(4位)
オープン
水出依寿(社1=東京・早大学院) 14分32秒66(1組2着)自己新
佐藤広人(創理3=埼玉・早大本庄) 15分08秒02(1組9着)
鈴木翔瑛(人3=群馬・富岡) 15分35秒35(1組11着)
和田寛(先理1=埼玉・西武学園文理) 14分36秒10(2組5着)
若狭奏汰(文1=滋賀・草津東) 14分42秒50(5着8着)
山口竣平(スポ3=長野・佐久長聖) 13分59秒02(3組1着)
桑原マテウス大地(スポ2=東京・国学院久我山) DNS
斉藤天紀(スポ2=埼玉・川越東) DNS
増子陽季(人4=栃木・大田原) DNS
冨田拓臣(スポ2=茨城・水城) DNS
工藤慎作(スポ4=千葉・八千代松陰) DNF
▽110メートルハードル
予選
相場遥心(スポ1=長野・佐久長聖) 14秒43(1組2着)(ー1・2)決勝進出
酒井大輔(スポ1=四学香川西) 14秒42(2組2着)(ー1・7)決勝進出
決勝(ー0・2)
酒井大輔(スポ1=四学香川西) 14秒16(3位)(ー0・2)
相場遥心(スポ1=長野・佐久長聖) 14秒39(4位)(ー0・2)
オープン
相場遥心(スポ1=長野・佐久長聖) DNS
▽400メートルハードル
タイムレース決勝
平田和(スポ4=鹿児島・松陽) 50秒68(2組1着)全体1位
酒井大輔(スポ1=四学香川西) 51秒26(1組1着)全体2位
齋藤悠仁(スポ1=千葉・八千代) 52秒17(2組1着)
平田和(スポ4=鹿児島・松陽) DNS
酒井大輔(スポ1=四学香川西) DNS
▽3000メートル障害
決勝
高舘友杜(創理1=千葉・成田) 9分14秒50(3位)
鈴木勇飛(人1=静岡) 9分32秒22(7位)
▽4×100メートルリレー
決勝
早大(髙須ー水野ー由井ー若菜) 39秒49(1位)
▽4×400メートルリレー
決勝
早大(森田ー松本ー平田ー渕上) 3分11秒80(2位)
▽走高跳
決勝
石原佳篤(法2=埼玉・早大本庄) DNS
▽棒高跳
決勝
佐々木秀晟(スポ3=香川・高松一) 4m60(2位)
石原佳篤(法2=埼玉・早大本庄) DNS
▽走幅跳
決勝
藤本涼哉(商2=兵庫・小野) 7m36(-0・1)(3位)
佐々木悠人(人4=岩手・一関一) 7m04(+0・7)(7位)
オープン
山城碧生(創理2=静岡・浜松北) 6m99(ー0・6)(1等)
佐藤大地(文1=埼玉・早大本庄) 6m80(+0・1)(2等)
中村健心(教1=京都・洛南) DNS
佐々木悠人(人4=岩手・一関一) DNS
片山大地(スポ4=東京・八王子) DNS
牛島壮司朗(スポ2=佐賀・致遠館) DNS
藤本涼哉(商2=兵庫・小野) DNS
▽三段跳
決勝
山城碧生(創理2=静岡・浜松北) 13m72(-0・5)(8位)
藤本涼哉(商2=兵庫・小野) DNS
▽砲丸投
決勝
守屋浩睦(人3=大阪・寝屋川) DNS
▽円盤投
決勝
石原佳篤(法2=埼玉・早大本庄) 24m10(9位)
▽男子対校やり投
決勝
髙木敬太(スポ1=大阪・春日丘) 65m95(2位)自己新
守屋浩睦(人3=大阪・寝屋川) 56m61(5位)
オープン
佐々木瑛太(創理2=東京・都国立) 56m30(6等)
杉山蔣(社1=埼玉・早大本庄) 55m83(7等)
髙木敬太(スポ1=大阪・春日丘) DNS
守屋浩睦(人3=大阪・寝屋川) DNS
女子結果
▽100メートル
決勝
五味彩花(政経2=東京・早実) 12秒67(2位)(ー1・3)
オープン
髙津采里(スポ2=愛知・時習館) 12秒73(2組2着)(ー1・0)
山本真菜(スポ4=三重・伊勢) DNS
河野桃々(商2=京都橘) DNS
五味彩花(政経2=東京・早実) DNS
▽200メートル
決勝
上島周子(スポ4=東京・富士) 24秒50(1位)(ー0・6)
オープン
河野桃々(商2=京都橘) DNS
髙津采里(スポ2=愛知・時習館) DNS
▽400メートル
決勝
木下晏里(商2=徳島文理) 56秒01(1位)自己新
オープン
矢島杏紀(スポ2=埼玉・所沢西) 1分00秒49(1組2着)
山本真菜(スポ4=三重・伊勢) 56秒88(2組1着)
正木紗(スポ3=岡山朝日) 58秒71(2組2着)
木下晏里(商2=徳島文理) DNS
蔵野絢果(スポ2=埼玉・市立浦和) DNS
▽800メートル
決勝
鈴木翼沙(スポ4=東京・日大櫻丘) 2分16秒32(1位)
オープン
大圖希々(スポ2=千葉・渋谷教育学園幕張) 2分21秒99(3着)
鈴木翼沙(スポ4=東京・日大櫻丘) DNS
武田亜子(スポ3=静岡・日大三島) DNS
▽1500メートル
決勝
始関千華(政経3=北海道・札幌南) 4分38秒44(1位)
オープン
熊倉花萌(スポ2=東京・早実) 4分48秒21
始関千華(政経3=北海道・札幌南) DNS
▽100メートルハードル
決勝
谷中天架(スポ2=大分雄城台) 14秒03(1位)(ー0・6)
オープン
松田晏奈(スポ2=長崎日大) 13秒71(1着)(ー1・1)
イベル聖羅(商3=京都橘) 14秒02(2着)(ー1・1)
野村美月(スポ3=栃木・石橋) 14秒56(3着)(ー1・1)
林美希(スポ3=愛知・中京大中京) 14秒70(4着)(ー1・1)
谷中天架(スポ2=大分雄城台) DNS
▽400メートルハードル
決勝
ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二) 1分01秒03(1位)
オープン
ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二) DNS
▽4×100メートルリレー
決勝
早大(上島ー髙津ー五味ー山本) 47秒05(3位)
▽4×400メートルリレー
決勝
早大(千葉ー木下ー正木ーガードナ)3分49秒54 (1位)
▽走高跳
決勝
矢野夏希(スポ4=愛知・時習館) 1m80(1位)自己新
オープン
矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)DNS
▽走幅跳
決勝
内藤香乃(スポ4=兵庫・北摂三田) 5m86(+0・2)(1位)
オープン
中尾心春(スポ4=兵庫・長田) 5m34(+0・4)(1等)
内藤香乃(スポ4=兵庫・北摂三田) DNS
▽三段跳
オープン
平山果歩(スポ2=山梨・甲府南) 11m45(+0・9)(3等)
▽やり投
決勝
鈴木真帆(スポ4=茨城・水戸一) 43m87(2位)
オープン
松永成美(基理2=埼玉・早大本庄) 52m22(1等)自己新
鈴木真帆(スポ4=茨城・水戸一) DNS
コメント
上島周子(スポ4=東京・富士)
ーー今日のコンディションはいかがでしたか
2週間前の宮崎県陸上競技記録会に続き、いい調子で臨めました。また、グラウンドでは風も吹いており、しっかり走れば1着はとれるだろうと思っていました。
ーーレースプランについてはどのように考えていましたか
レース前半はスタートから前に出て、苦手なコーナーでもスピードを落とさないようにしようと考えていました。そして、レース後半は足の回転を落とさず、力強く前に進むことを意識していました。
ーー自己記録に迫る走りに対する感想をお聞かせください
自己記録ももちろん狙っていましたが、それ以上に順位を狙っていました。記録としては、サードベストであり、自分がやってきた冬季練習の成果が出ていると実感できました。
ーー優勝という結果についてはいかがですか
昨年もこの大会の200メートルで優勝していたので、今年も絶対に優勝するぞという気持ちでいました。大会新記録での優勝であったので、いい結果で終われたのではないかと思います。
ーー次戦に向けての意気込みをお願いします
次戦は学生個人(学生個人選手権)か静岡国際になると思います。レベルの高い試合となるので、さらに練習を積み、万全な状態で臨みたいです。
岩下和史(スポ4=神奈川・神大附)
ーー今日のコンディションはいかがでしたか
この大会は、来週の金栗記念(金栗記念選抜陸上中長距離大会)に向け、最終刺激としての位置づけであったので、体は少し重かったですが、調子は良かったです。
ーーレースの目標についてはいかがでしたか
対校戦なので、1着を取ることを目標としていました。
ーーレースプランについてはどのように考えていましたか
出場者が12人いたので、スローペースにはならないだろうと考えていました。ですから、ラスト200メートルからスパートして、前に出るレースプランを立てていました。
ーータイムや結果に対する感想を教えてください
タイムはあまり良くありませんでしたが、目標であった1着を取ることができたので良かったです。
ーー男女混合駅伝から好成績が続いていますが、現在の調子ついてはいかがですか
順調に練習ができており、過去3年間で一番いいコンディションであると思います。
ーー今シーズンの目標についてお聞かせください
今シーズンは日本選手権の決勝を一番の目標としています。日本選手権に出場するには標準記録(1分47秒50)を突破しなければならないので、来週の金栗記念や4月末の日体大記録会で(日本選手権の)標準記録を突破することが直近の目標です。
本田桜二郎(スポ1=鳥取城北)
ーー今日のコンディションはいかがでしたか
レース前から調子が良く、走れば自己記録が出るだろうと思っていました。風が強い中のレースでしたが、しっかり勝ち切ることができました。
ーー目標としていた記録や順位はありましたか
3分40秒を切ることと優勝を目標としていました。目標としていたタイムには届きませんでしたが、優勝することができたので良かったです。
ーー来週の金栗記念は連戦の中での試合となりますが、意気込みをお聞かせください
私としては1500メートルよりも5000メートルに重きをおいて戦っていきたいと考えているので、金栗記念では自己記録を目指して頑張ります。
ーー今シーズンの目標について教えてください
U20のカテゴリーのアジア大会と世界選手権があるので、日本代表を勝ち取ってメダルを獲得することが目標です。
平田和(スポ4=鹿児島・松陽)
ーー今日のコンディションはいかがでしたか
今日までの3週間、試合が連続する中で、この大会にピークを合わせようとしていたため、万全な状態で試合に臨めました。
ーー目標としていた記録や順位はありましたか
49秒台を出して優勝することを目標としていました。記録としては50秒台となってしまいましたが、優勝という目標は達成することができたので、最低限の結果は出すことができたと思います。
ーーレースを振り返ってみていかがですか
先週のレースでは、後半に失速してしまったことが課題として残ったので、今日はそこを踏まえ、前半は力感を抑えながら走り、中盤以降に切り替えることを意識しました。前半のリズム自体は悪くなかったのですが、中盤で間延びしてしまいました。後半はペースを上げることができましたが、先週よりもタイムを落としてしまったので、中盤に我慢できるかどうかが課題であると感じました。
ーーマイルリレーの結果についてはいかがですか
エンジを着ての初めてのマイルリレーとなりましたが、チームの足を引っ張ってしまったので、チームを勝たせられるような選手になれるよう、強くなっていきたいと思います。
ーー今後の目標についてお聞かせください
自己記録に近いタイムを連続して出すことができているので、まずは学生個人で勝負できる姿を見せられるように頑張りたいです。
矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)
ーーこの大会はどのような位置づけでしたか
2週間前に今シーズンの初戦があったのですが、気温が低く課題が多く残る試合となりました。今日はその試合での反省をもとに、記録を狙いつつ、納得のいく動きをしたいと考えていました。
ーー今日の跳躍を振り返ってみていかがでしたか
早大記録(1m83)を目指していましたが、そこには届きませんでした。しかし、自己記録を1センチ更新することができたので、いい跳躍であったと感じています。
ーー今シーズンの目標についてお聞かせください
地元の愛知県で開催されるアジア大会への出場に向けて、まずは日本選手権で(アジア大会の)標準記録である1m89を跳び、勝ち切れるように頑張りたいです。