【男子バスケ】東山高と上武大に勝利しスプリングマッチ全勝! 好調なシーズンイン

男子バスケットボール

スプリングマッチ2026 3月15日 早稲田アリーナ

 スプリングマッチ2026最終日。オフシーズンは特別指定選手としてBリーグでプレーをする選手も多く、チームでの練習期間が短い中今大会は開幕した。ハイレベルな環境下で練習をしてきたことで、昨シーズンからさらに磨きのかかった個人スキルの光る場面が多くみられた一方で、連携を取れていないシーンも少なくはない。しかし、試合を重ね上級生を中心にコミュニケーションを交わしていく中でセットプレーや速攻も決まっていき、東山高や上武大に勝利。昨年同様、全勝でスプリングマッチを終えた。

ドライブで切り込む松本

 初戦の相手は2025年全国高等学校選手権(通称:ウィンターカップ)で準優勝した強豪・東山高校。G小泉広翔(商3=京都・東山)、F南川陸斗(文2=京都・東山)も同校出身だ。絶好調のF松本秦(スポ2=京都・洛南)が3Pシュートを沈め先制点を奪った早大。第1Qだけでも4本の3Pを沈めた松本の活躍を中心に29-12で第1Qを終えた。しかし、相手は名門東山高校。第2Qでは、ウィンターカップでも高校バスケ界を沸かせた佐藤久遠(高2)や大森来玖(高3)が連続3Pシュートを決め一気に3点差まで迫られる。そんな中、嫌な流れを断ち切ったのはG城戸賢心主将(スポ4=福岡第一)とF三浦健一(スポ4=京都・洛南)のバックカットからの得点。後半も経験値が豊富で落ち着きのある4年生が中心となり東山高に流れをわたすことなく、25点差をつけて勝利した。

ゲームクリエイトをする下山

 第2試合の相手は関東リーグ2部の上武大。最終日の最終試合となると各選手、疲労が溜まってくる。その中でも前半、スピードスターG下山瑛司(スポ4=愛知・中部第一)を中心に「走る早稲田バスケ」を展開し早大は流れを自陣に引き寄せた。後半では、「ハーフタイムに健一さんと瑛司さんからスクリーンに行けと、留学生の所は下がるからスリー狙ってけという指示を受けた」スタメン抜てきのF藤山拓翔(スポ3=新潟・開志国際)がスクリーンに積極的に参加。さらには3Pシュートを沈め、点差を広げた。一昨日の試合では「ディフェンスでコミュニケーションを取ること」を課題として挙げていたG宮本耀(スポ1=福岡第一)のハッスルプレーもみられリードを最後まで守り抜き勝利。早大は全勝という結果を残してスプリングマッチは幕を閉じた。

選手に声をかける倉石ヘッドコーチ

 早大は全国的にみても決して高さがあるとは言えないチームだ。その中で今シーズンを乗り越えるには昨年以上のスピードとリバウンドがキーポイントとなってくるだろう。下山、城戸、宮本を中心とした「走る早稲田バスケ」の展開や今後の成長が期待される藤山、F野津洸創(スポ1=静岡・藤枝明誠)による粘り強いリバウンド、そして今大会でチームの勝利に大きく貢献した松本、三浦によるペイントアタックとクリエイトのバランシング。これらのピースがはまったとき、ローテーションが少ない中での勝利が見えてくる。昨年味わった悔しさを頂きの地で晴らすことができるのだろうか。ここから始まる早大バスケットボール部の軌跡を見逃すことなかれ!

(記事 北郷美結、写真 石澤直幸)

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
下山瑛司(スポ4=愛知・中部第一)
G 城戸賢心(スポ4=福岡第一)
三浦健一(スポ4=京都・洛南)
藤山拓翔(スポ3=新潟・開志国際)
12 松本秦(スポ2=京都・洛南)

第1試合東山高戦


1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 29 21 28 18 96
東山高 12 24 18 17 71
積極的に声を出しチームの士気をあげる三浦

第2試合上武大戦


1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 24 16 18 18 76
上武大 17 19 20 65

コメント

三浦健一(スポ4=京都・洛南)

――今大会を振り返って

 練習していないのでなんとも言えないですが、メンバーがガラッと変わって、ちょっと厳しいなという部分は感じているところですね。ディフェンスのサイズは去年より落ちましたし、ペイントにアタックしてクリエイトできる人数は限られています。それがオフェンスが重くなっている原因で、自分が長くボールを持つことにもつながっていると思います。

――三浦選手や松本選手がペイントアタックを仕掛ける場面も増えたように思います

 意識してやってはいますね。けれど(松本)秦はドライブもするんですけど、一番の持ち味はシュートだと思うので。そこを存分に生かして欲しいです。自分も打つべき時にシュートを打つのは大事だと思うんですけど、クリエイトで自分が寄せるというのは課題になってくると思います。そこは向き合っているので、この大会で少し成果が出たのは良かったと思います。

――シーホース三河に練習生として帯同しましたがいかがでしたか

 環境が本当に素晴らしかったです。代表のアシスタントコーチもいましたし、代表の選手もいましたし。練習生とは思えないくらい練習も全部入らせて貰えたので、そこは本当に感謝です。その分こうやってチームに戻った時に、還元していきたいと思います。

――三河を選んだ理由は

 自分と同じようなサイズ、体格でバスケの上手いウイングの選手がいっぱいいたので、色々なチームから話があった時に「三河がいいです」と自分で選びました。

――印象的だった選手は

 西田優大(シーホース三河)選手は体の当て方やタイミングのずらし方がすごく上手いので勉強しました。良いところは吸収して、自分の持ち味はしっかり出していこうと思っていて、西田選手はその良さをたくさん持っている選手だと思いました。シュートを含めて凄いなと色々思ったので、試しながらやっていきたいです。

――この経験をチームにどう生かしたいか

 今までは得点の面やプレーでチームを引っ張ってきました。今年は4年生になるので、周りを引き上げるというのが自分の役割だと思います。自分が良ければいいという訳ではなく、早くチームに色々なことを還元して、トーナメント(関東大学選手権)やリーグ戦(関東大学リーグ戦)に臨むことが大切だと思います。

――プロへの意識は

 あります。

――ドラフト志望届を出す予定は

 出します。

――もう既に確定でしょうか

 去年実はもう1年大学でやるか迷ったんですけど、もう1年やって卒業して出そうと思いました。プロ行って良いですかと倉石さん(倉石平HC、昭54教卒=東京・早実)に聞いたんですけど、ダメと言われたので(笑)。まぁ、そこはそうだろうなという感じです。

――今年の目標を教えてください

 去年は良い思いをさせてもらったんですけど、今年も同じ結果というのは相当厳しいと思います。昨年と同じバスケットというのは無理だと思うので、倉石さんや選手も含めて試行錯誤してディフェンスをしたり、ゾーンを使ってみたり、ペースを上げて小さいガードを生かそうとしています。色々模索しつつチームとしてはやっていけたらと思います。

 個人としては4年間チームを勝たせると言い続けてきたんですけど、楽しくやりたいという気持ちが強いです。あとは今まで先輩に気を使って貰っていた分、今度は後輩に気持ちよくプレーさせることが大事だと思います。頼(岩屋頼、令8スポ卒=現・秋田ノーザンハピネッツ)やカズ(高田和幸氏、令8商卒)を含め、多くの先輩が自分にどんどんやれと普通に言ってくれていたので、後輩にも同じようにやっていきたいです。それが早稲田だと思います。

藤山拓翔(スポ3=新潟・開志国際)

――試合を振り返って

 スプリングマッチは留学生とマッチアップする機会が多かったんですけど、あまり当たり負けせずできました。今日の点数は低かったんですけど、勝ち切れたのは良かったと思います。

――点数が伸び悩んだ原因は

 スリーポイントの精度もそうなんですけど、アウトサイドシュートを積極的に狙う姿勢が足りなかったかなと思います。

――後半は積極的なリバウンドとスクリーンが光りました

 ハーフタイムに(三浦)健一さんや(下山)瑛司とかがスクリーンに行けと、留学生の所は下がるからスリーを狙っていけという指示を受けました。また、自分の仕事はリバウンドだと思うので、そこを意識してやっていました。

――上武大戦では大事な場面で3Pシュートを沈めました

 スプリングマッチ通してあまり入っていなかったので、ああいう大事な場面で決められて嬉しいです。

――今年の目標は

 個人としては去年のローテーションメンバーが抜けてしまったので、その穴を埋められるように頑張りたいです。
 チームとしては去年リーグ優勝はできたけどインカレ優勝は出来なかったので、昨年から戦績を落とさないということを第一にやっていきたいと思います。