【野球】伊藤樹、田和がドラフト2位! 伊藤樹は楽天、田和は巨人へ/プロ野球ドラフト会議

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 23日、都内でプロ野球ドラフト会議が開催された。早大からは、伊藤樹(スポ4=宮城・仙台育英)、田和廉(教4=東京・早実)、尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)の3人がプロ志望届を提出。伊藤樹は楽天、田和は巨人からそれぞれ2巡目で指名を受け、会見で喜びを語った。

 早大勢で最初に指名を受けたのは伊藤樹。楽天から2位で指名された。力強いストレートと精度の高い変化球を兼ね備え、完成度の高い投球が光る早大のエースだ。東京六大学リーグ戦では現役最多となる通算21勝を挙げ、「勝てる投手」として高い評価を得た。高校時代までを秋田、そして宮城で過ごし、楽天ジュニアにも所属経験のある伊藤樹。東北の球団からの指名に「縁のある球団に指名されてうれしい」と喜びを語った。

質問に答える伊藤樹

 伊藤樹の指名直後、田和が巨人から同じく2位指名を受けた。右の低いアングルから強烈な直球、スライダーを投げ込む剛腕は、今季も守護神として活躍中。独特な軌道を描くシンカーは、決め球として六大学屈指の威力を誇る。「50試合登板できれば満足」。早大の守護神が、日本の守護神へと第一歩を踏み出した。

質問に答える田和

 早大からは3人がプロ志望届を提出し、伊藤樹、田和の2名がプロへと進むこととなった。秋季リーグ戦は、明大の優勝がすでに確定。最終週には、六大学100年の大トリを飾る早慶戦が待っている。学生生活最後の早慶戦でも、変わらぬ活躍を期待したい。

(記事 林田怜空、植村皓大、写真 西本和宏)

◆伊藤樹(いとう・たつき)
2003年8月24日生まれ。177センチ、84キロ。宮城・仙台育英高出身。スポーツ科学部4年。投手。右投右打。1年春からリリーフとして登板機会を得ると、2年秋に先発に定着。4年春には早大史上2人目となるノーヒットノーランを達成。リーグ3連覇をエースとして支えた。六大学通算61試合、21勝5敗、270回、254奪三振、防御率2・20。

◆田和廉(たわ・れん)
2003年5月2日生まれ。183センチ、88キロ。東京・早実高出身。教育学部4年。投手。右投右打。2年春に被安打0と衝撃のデビューを飾るも、法大戦で右ひじ靭帯断裂の重傷を負い、戦線離脱。3年秋にトミー・ジョン手術からの復帰を果たすと、以降は守護神としてリーグ3連覇に貢献。六大学通算27登板、36回、2勝1敗、39三振、防御率1・95。