大雨の中で隅田川に響いた「早稲田の栄光」 早慶レガッタ応援

応援

第94回早慶レガッタ 4月13日 隅田川

※掲載遅れ、申し訳ございません。

第94回早慶レガッタが4月13日に隅田川で開催された。早慶レガッタは三大早慶戦・世界三大レガッタの一つとして数えられ、毎年熱戦が繰り広げられる。ゴール地点付近の桜橋では、応援部・應援指導部による応援合戦が行われ、両校OBの様子も多く見られた。荒天の中行われた応援を写真とともに振り返る。

対抗エイト後に漕艇部とともに「紺碧(こんぺき)の空」を歌った

応援部は桜橋、うるおい広場、すみだリバーウォークの3ヵ所から声援を送った。特にゴール地点の桜橋には雨の中でも午前中から多くの観客の姿が。中には浅草へ観光に来ていた外国人観光客の姿も見られた。

コンディションが悪い中でもチア演技を披露

各レースの間の空き時間にはチアリーダーズ演技や応援メドレーなどを披露。これらは早慶両校が交互に行う形で、どのパフォーマンスも早慶関係なく一体となって盛り上がった。また、マイクを使って進行をする両校部員同士の掛け合いが全体を和やかな雰囲気にした。

桜橋での応援メドレーの様子

しかし、レースが始まるとその雰囲気は打って変わり、熾烈な応援合戦に。どの応援場所でも応援部・應援指導部の間隔は数メートルしかなく、隣り合わせの状態で両校の選手たちへエールを送った。

応援部公式キャラクター「わーおくん」も登場

レース中の応援は艇が近づいてくると「紺碧(こんぺき)の空」で体の限界と戦う選手たちの背中を押した。早大が1位でゴールすると、「得点校歌」が会場に響いた。レースは学部エイト、女子エイトなど順調に早大が勝利。第二エイトも早大が勝利し、15時頃に対抗エイトを迎えた。

対抗エイト前に学生注目を披露する豊島悠代表委員主将兼連盟常任委員(教4=神奈川・桐蔭学園)

スタート時に艇同士がぶつかるアクシデントがあり、応援も一時中断。再スタートに合わせて、応援メドレーが開始された。中継を確認する下級生が、位置や戦況を伝える。その伝達された状況に合わせて応援曲が披露され、艇が桜橋から目視できる位置に来ると、「紺碧の空」が繰り返された。歓声とともに早大が1位でフィニッシュ。再び「得点校歌」が響いた。

雨の中エール交換を行う豊島

雨の中でも早慶戦らしく盛況だった早慶レガッタ。空いた時間にマイクを使って即興で話したり、応援の曲や時間をその場で調節したりする姿が良く見られた。半世紀振りの敗戦となったアイスホッケー早慶戦から始まった今年の早慶戦。あの試合と比べて、確実に部員の経験や技量が感じられた1日だった。早大の勝利で締めくくり、「早稲田の栄光」を歌えたことが何よりであった。

(記事・写真 土橋俊介)

小﨑塁副将兼応援企画責任者(社4=埼玉・県立浦和)

ーー完全優勝となった早慶レガッタの結果についていかがでしたか

素晴らしい試合だったと思います。対校エイトは圧勝でしたが、第二エイトも慶應相手に競り勝つ事ができ、良かったです。

ーー応援の出来としてはいかがでしたか(もしあれば改善点などもお願いします)

雨も降り、寒い中ではありましたが、最後まで体調不良者も出ずに応援できた点は良かったと思います。ただ、慶應に応援で押されてしまう部分があったのでそちらは来年度への課題だと思います。

ーー何か全体で意識されていたことはありますか

レガッタ応援では臨機応変を意識しました。例年タイムスケジュールも大きく変動し、レースによって艇がいつ来るかもバラバラなので、そこは当番の3年生に判断を任せました。午前中はかなりバタバタしてしまいましたが、レースを経るごとに良くなっていましたし、彼らなりに頑張ってくれたと思います。

ーースケジュールのズレや雨の影響で、予定通りの応援を進行することが難しかったと思います。その辺りの対応は部全体としていかがでしたか

もう少しうまく対応できた部分はありますが、及第点だと思います。ただ、うるおい広場での応援は大幅にスケジュールがずれてしまったので、メイン会場の桜橋だけではなく、応援する全ての場所で同様のクオリティを披露できればと思います。

ーーこの代になって3ヶ月ほど経ちましたが、成長を感じることはありますか

全体として応援にまとまりが出てきたかなと思います。3年生も少しづつ応援の運営に慣れてきたかと思います。5月に入ったら新人を迎え入れ、4学年での応援部となるので、新人をいかに引っ張るかが今後の課題だと思います。