慶大CDに逆転負け この敗戦を意味あるものに

ラグビー男子

 新人早慶戦に続き、早大CDと慶大CDの練習試合が慶大・日吉グラウンドにて行われた。ここまで黒星が続くジュニアチーム。その負の連鎖を断ち切り、今度こそ勝利したいところだったが、31-33と僅差でまたも敗北となった。前半は早大CDの攻撃力が上回り24-14とリード。しかし、後半は慶大CDの猛撃により点差を縮められる。終盤、体力が消耗したところでディフェンスに乱れが生じ、相手に逆転を許してしまった。

 前半1分、ハーフライン付近のラックからボールを左に展開し、WTB溝井颯太朗(スポ3=北海道・函館ラサール)がパスを受けた 。そのまま相手ディフェンスがマークしていなかった左ライン際を駆け抜け、独走トライに成功。しかし、キックが決まらず5点に止まる早大は、続く13分、相手にトライを献上し逆転される。その後フェーズを重ね、インゴールまでぎりぎりを攻めるものの、反則を取られ振り出しに。するとようやく22分、早大のモールトライが決まり、再びリード。25分には、FB三浦哲(文構3=東京・早実)が自陣から相手を交わし大きく前進。CTB仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)にパスをつなぎ、さらにゲインし10メートルラインでラックを形成するとSO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷) が取り出し左端へキック。溝井がキャッチしインゴールへ運んだ。しかし33分、自陣インゴール手前でマイスクラムが失敗し、相手ボールになるとそのまま押し込まれ失点。17-14と慶大CDもしつこく得点を重ねる。36分に吉岡のトライが決まり、なんとか追加点を挙げた早大CD。24-14で前半を終えた。

独走トライを決める溝井

 後半11分、自陣奥深くまで攻められピンチを迎える。必死のプレッシャーも及ばず、相手にインゴールを受け渡してしまった。24-21とまたもや3点差。さらに点差を離したい早大は、15分に相手ゴール手前からラインアウトのチャンスを得る。FW中心に粘り強く押していき、フッカー松永拓実(スポ3=埼玉・県浦和)が本日2回目のモールトライに成功。31-21とこのまま逃げ切りたい早大だったが、後半中盤から慶大CDが反撃に出る。21分、ラインアウトモールからトライを許すと、その勢いに飲み込まれ、相手の攻撃時間が長く続く。仕舞にはギャップを抜かれ相手BKの素早い攻撃にディフェンスが追いつけず、同点トライを献上。相手キックが決まり逆転された。残り時間は9分。早大CDは最後までトライを狙い縦横にパスを回すが、堅いディフェンスに前進できず、最終スコア31-33でノーサイドとなった。

スローする松永。本試合2本のモールトライを決めた

 『責任』というテーマを掲げ、各々の選手が自身の役割を全うすることを意識した本試合。前半、勢いが見られた早大だったが、「後半にディフェンスや規律の甘さが出てしまった」(溝井)と試合終盤に課題を残す。ただ、必死に声を出し、粘り強く最後まで勝ちにこだわる姿勢を貫いた。この敗戦を意味あるものにするために、今回の悔しさを次戦へ前向きにつなげていきたい。

 

(記事 川上璃々、写真 渡辺詩乃)

コメント

フッカー松永拓実(スポ3=埼玉・県浦和)

――今日のテーマを教えてください

 今日のテーマは、チームとして『責任』を掲げていました。僕はボールキャリーのところで自分の責任を果たそうと思ってプレーしました。具体的には、まず強く当たってその後しっかりゲインして、良い球出しのところまでテーマを意識してやりました。

――その意識は実際にゲームの中で発揮できましたか

 これまでの練習試合でやりきれていなかった部分があった中で、今日はその点に関してやりきれたと思います。それでもまだ当たるだけで終わってしまっていたり、足を使えていなかったり、自分の中に課題はあります。コーチ陣にも指摘されたので、これから改善して春シーズンでもっと仕上げていきたいなと思っています。

――チームの動きを全体的に振り返っていかがでしたか

 僕はフッカーなので、FWのところからすると、スクラムでの課題を修正しきれないまま前半が終わってしまったと思います。その場で出た課題をすぐに修正するクレバーさが早稲田には必要だと思うので、もっとコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思います。

――前半、モールでトライを決めるシーンもあったと思いますが、振り返っていかがですか

 前のジャンパーがコントロールしてくれていたので、春からフォーカスしてきた部分で力を発揮できたのかなと思います。ただ、個人的にはスローの1番初めの2本でミスしてしまって、チームが『WASEDA FIRST』として掲げている部分が自分はできていなかったので、そこをまた次の試合で意識していきたいです。

――最後に、これからに向けて意気込みをお願いします

 この試合で出た課題もありますし、まずこの試合に負けてしてしまったことが非常に悔しいし、自分でも思うところがあります。しっかり課題を克服できる春シーズンにしたいと思います。

SO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷)

――今回の早慶戦にどのような気持ちで臨まれましたか

 ジュニアの試合で負けが続き、悪い流れが続いていたので、勝ちにこだわりなんとしてでも勝つという意気込みで臨みました。

――キックで溝井(颯太朗)選手のトライシーンにつながる場面も見られました。ご自身のゲームメイクについて振り返っていかがですか

 トライチャンスや良いパスもあり、良かった部分はあるのですが、中盤でのゲームメイクが少し足りなかったです。

――後半相手の猛攻に苦しんだと思いますが、ディフェンスについて振り返っていかがですか

 ディフェンスは相手のアタックを早大が受けてしまって、押されている状態でのディフェンスだったので人数が足りず苦しむ状況になってしまいました。

――次回に向けて修正していきたい課題はありますか

 個人としてはゲームメイクを修正していきたいです。チームとしては勝ち切れない試合だと意味がないので勝つことにこだわってやっていきたいです。

――次回に向けて意気込みをお願いします

 次回はどのカテゴリーで出るのかわからないのですが、出るポジションや出る試合で120%の力を出したいと思います。

WTB溝井颯太朗(スポ3=北海道・函館ラサール)

――今日の『責任』というゲームテーマに対して試合内容を振り返っていかがですか

 WTBということで、外でボールをもらうポジションでしたが、基本的なタッチに出ないので、外で受け取るという流れは全うできました。しかし、ノックオンしてしまったことなど、まだまだ修正できる点はあったと思います。

――本日2度トライしましたが、それぞれのシーンを振り返っていかがでしょうか

 自分の力というよりは、吉岡のキックだったり内側が起点となってトライを取れたと思います。

――1本目のトライシーンは大きく前進してトライしていたと思いますが、振り返っていかがですか

 自分の強みであるステップを生かすことができました。

――後半のチームの動きについてはいかがでしょうか

 前半リードしていて後半逆転されたのは、ディフェンスや規律の甘さが出てしまったからだと思います。後半から出ましたが、流れを変えられたらなと思っていました。

――収穫はありましたか

 今日外でしっかりトライを取り切れたのが、良かったことかなと思います。

――今後に向けて生かしたい課題はありますか

 ライン際のタックルです。はじかれてしまうことが何度かあったので、今、チームでもディフェンスを強化しているので、ディフェンスで前に出て行けたらと思います。

――今後の目標をお願いします

 今のカテゴリーにいることで満足せず、もっと上に上に噛みついて行けたらと思います。

 

練習試合
早大CD スコア 慶大CD
前半 後半 得点 前半 後半
4 1 T 2 3
2 1 G 2 2
0 0 P 0 0
0 0 D 0 0
24 7 計 14 19
31 合計 33
【得点】▽トライ 溝井(2T)、松永(2T)、吉岡▽ゴール 吉岡(3G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
1 山口 湧太郎 スポ2 神奈川・桐蔭学園
2 松永 拓実 スポ3 埼玉・県浦和
3 池田 裕哉 スポ3 東京・明大中野
4 小野 史裕 スポ3 東京・本郷
5 若松 泰佑 文構3 東京・早実
6 松下 慶伍 教4 東京・早実
7 山下 広一朗 創理2 東京・早大学院
8 佐々木 柊 スポ3 東京・本郷
9 清水 翔大 文3 東京・早実
10 吉岡 麟太朗 スポ3 東京・本郷
11 溝井 颯太朗 スポ3 北海道・函館ラサール
12 仲山 倫平 法2 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
13 田尻 遥也 文3 埼玉・早大本庄
14 高栁 壮史 創理2 東京・早大学院
15 三浦 哲 文構3 東京・早実
リザーブ
16 真田 稜大 教2 東京・早実
17 後藤 良太 文4 埼玉・早大本庄
18 竹内 晴 文構1 東京・早実
19 山野 裕都 教4 東京・早実
20 新井 瑛大 教1 大阪桐蔭
21 佐土原 脩 基理4 埼玉・早大本庄
22 玉川 皇一 創理2 東京・青山学院
23 ◎宮本 大生 文構4 埼玉・早大本庄
24 井上 泰志 スポ3 福岡・東筑
25 糸瀬 真周 スポ2 福岡・修猷館
26 鳥海 雄図 教4 東京・早実
27 鈴木 陽結 政経4 東京・早大学院
28 桝谷 連太郎 スポ3 東京・本郷
29 木村 晴 スポ4 北海道・函館ラサール
30 米重 皓己 商3 北海道・函館ラサール
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)