逆境でもチーム力発揮。しかし、ゴールには届かず連敗

アイスホッケー

 4位死守のために、勝利をつかみたい早大は、この日強豪・中大と対戦した。試合は序盤からFW寺井敏博副将(国教4=米国・チョートローズマリーホール高)が反則により退場という窮地に立たされる。それでも、ディフェンスで粘り強さを発揮し、ピンチの場面を乗り越えるチーム力を見せた。しかし、幾度とあった好機を生かすことができず、1-3という結果に。悔しい敗北を喫してしまった。

 まさかの出だしとなった。スタートから積極的にゴールに向かう両者。4分41秒、自らのミスにより相手にチャンスを与えると、先制点を許してしまう。さらには7分22秒、危険プレーを犯した寺井副将に退場命令。第1ピリオド(P)からゲームキャプテンを欠くという苦しい状況に陥った。それでも、冷静に状況を判断し、我慢の時間をGK遠藤秀至(社4=東京・早実)を中心とするディフェンスで踏ん張った早大。1失点で第1Pを乗り切った。

寺井が抜けた第1セットで代わりに奮闘した瀬戸公大(スポ3=北海道・白樺学園)

 反撃を見せたい第2P。25分44秒、DF新井遥平副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)、FW飛田烈(商2=東京・早実)のアシストを受けたFW青木優之介(スポ4=埼玉栄)が同点ゴールに成功。これでペースをつかみたいところであったが、31分53秒で中大の際どいショットがゴールという判定に。直後にも集中が途切れたのか、失点を喫してしまう。チャンスをものにできないまま、迎えた最終P。両者得点を許さない激しい攻防戦が繰り広げられる。早大は試合終了間際に、GKを外して6人全員による攻撃を見せるものの、中大の堅守を打開することはできず。スコアは1-3のままタイムアップとなった。

1点を返し喜ぶ青木優(左)

 中心選手を試合序盤で欠いてしまったこの試合。しかし、「一からやっていこうとうまく切り替えられた」と青木優が語るように、残ったメンバーで補える力を見せた。チーム力を生かしつつ、あとはシュート精度をいかに上げていくかがカギとなるだろう。法大との4位争いには次戦での勝利が必須だ。リーグ最終戦こそは、早大らしさを見せて白星を挙げたい。

(記事 後藤あやめ、写真 川浪康太郎、大森葵)

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関東大学リーグ戦
早大 ピリオド 明大
0(3) 1st 1(14)
1(9) 2nd 2(9)
0(16) 3rd 0(10)
1(28) 計 3(33)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
中大 04:41 乾 齊藤 - -
早大 25:44 青木優 飛田 新井 -
中大 31:53 乾 坂本 齊藤 -
中大 32:33 笹渕 鈴木 - -
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
1 加賀美太 寺井 青木優 新井 羽場
2 鈴木 青木孝 金子聖 堰合 格地
3 佐藤 高橋 矢島 松本 坂本
4 飛田 瀬戸 田中 志村 小澤田
GK遠藤
関東大学リーグ戦ディビジョンIグループA順位表(11月23日時点)
順位 校名 勝点 試合数 勝 分 負
1 中大 34 13 11 1 1
2 明大 34 13 11 1 1
3 東洋大 30 13 9 3 1
4 早大 16 13 5 1 7
5 法大 14 13 4 2 7
6 日体大 11 13 3 2 8
7 慶大 5 13 0 5 8
8 日大 4 13 1 1 11
コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――中大相手にどのような対策をしてきましたか

ロースコアのゲームにすることを目標に、きっちり守ってそれから少ないチャンスをものにするというゲームプランで臨みました。

――試合内容は良かったように見えました

途中、寺井(FW寺井敏博副将、国教4=米国・チョートローズマリーホール高)が退場になって金子聖(FW、スポ4=埼玉・立教新座)がけがで出られない場面があったのですが、そこは残ったメンバーでカバーしてやれたと思います。

――寺井選手が抜けてからはどのような意図で攻撃陣を起用しましたか

前の明大戦の第4セットのメンバーが良い動きをしていたので、きょうもそのあたりの選手を起用する中で、各自が役割を意識してプレーしてくれたと思います。

――一方、守備陣の出来はいかがでしたか

攻められる場面も多かったのですが、キーパーの遠藤(GK遠藤秀至、社4=東京・早実)をはじめ、DFがしっかり守ってくれました。

――特にキルプレーの場面では守備力が光りました

そうですね、最初の5分間(※寺井選手が受けたメジャーペナルティーの時間)をみんなで守れたのは良かったです。

――最後の3試合は間隔が短い中で行われていますが、選手たちのコンディションはいかがですか

もう最後なのでコンディションがうんぬんということもあるだろうけど、それよりもまず勝つということを目標にやっているので、そこに関してはチームとして乗り越えてほしいです。

――最終戦に向けた意気込みをお願いします

秋リーグの最後の試合ですし、勝たなければ順位を落とす可能性もあるので、しっかり勝ちにいきたいです。練習はあと2回しかないのですが、これまで合宿からチーム全員で作ってきたワセダのホッケーをして締めたいと思います。

FW青木優之介(スポ4=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

中大にこの4年間一度も勝ったことがなかったので、勝ちを目的にやったのですが、結果として負けてしまったのが非常に悔しいです。

――序盤で寺井敏博選手(FW、国教4=米国・チョートローズマリーホール高)が退場になる状況での試合でした

キャプテンの立樹(FW金子立樹主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)もいないですし、今のキャプテンの寺井もいなくなるのは、チームとしてマイナスでした。しかし、一からやっていこうとうまく切り替えられたんじゃないかなと思っています。

――そのような状況でチームのオフェンス面はいかがでしたか

普段からいろいろな人と組んでやっているので、そこら辺の不安はありませんでした。

――実際に試合を終えていかがですか

チャンスは何度もあったのですが、そこで決め切らなければ、勝てる試合も勝てなくなってしまうので、決定力をつけたいなと思いました。

――ご自身は第2Pで得点を決められました

負けている状況だったので、とりあえず点を取りに行こうとゴールに向かった姿勢が、結果としてゴールにつながったのではないかと思います。

――第3P終盤のタイムアウトでは、チームでどのようなお話をされましたか

負けていたので、多少のリスクを背負ってでもゴールに向かっていこうと話しました。

――リーグ最終戦に向けて意気込みをお願いします

僕自身も最後のリーグ戦となってしまうので、まずは勝てるように頑張りたいです。

FW佐藤秋都(教4=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

一貫してみんなで一つになって取り組むことができたと思いますし、全員で戦ったということがきょうの収穫かなと思います。

――ゲームキャプテンの寺井選手(FW寺井敏博副将、国教4=米国・チョートローズマリーホール高)が退場されましたが、FWの状況についていかがでしたか

それに関しては、コーチングスタッフとして入ってくれたキャプテンの金子くん(FW金子立樹主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)がうまく指示を出してカバーしてくれたので、とても助かりました。

――ご自身のプレーについてはいかがでしょうか

フルにできるといえばできて、しっかり当たったりシュートも打てたりすることができました。ですが、コーナーでまだ負けたりだとか、第3Pはまだ全部チェックにいく体力がなくて、そこは少し悔しいなと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

最後なので、しっかり勝って終わってインカレ(日本学生氷上競技選手権)に弾みをつけていきたいです。

DF新井遥平副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

自分たちは優勝はなくなったので4位を目標にやっているのですが、そこに向けてきょうは絶対勝たなければいけない試合だったので、負けてしまって悔しいです。試合内容自体はそんなに悪くなかったので、きょうみたいな試合は負けたくなかったです。

――特に守備面は良かったように見えました

きょうはキルプレーもあったのですが、そこを秀至さん(GK遠藤秀至、社4=東京・早実)を中心に守って、その点は良かったのですが、DFは裏を取られたりノーマークだったりで、その度に秀至さんに助けられた場面が多かった試合でした。

――攻撃に絡む場面も多く見られましたが、意識したことはありましたか

多少はリスクを背負ってでも点数を取りにいかなければいけない状況だったので、攻撃に重点を置いてプレーしていた時間帯もありました。

――最終戦となる東洋大戦への意気込みを聞かせてください

次の試合は絶対に落とせないので、時間ももうないですが、残りの2回の練習できょう駄目だったところを修正して絶対勝ちたいです。