【連載】インカレ直前特集『ONE CHANCE』 第6回 石川貴大×青木優之介×ハリデー慈英

アイスホッケー

 ここまで、個が強い早大をまとめてきたDF石川貴大主将(スポ4=埼玉栄)。アタッカーとして数多くのシュートを決めているFW青木優之介(スポ3=埼玉栄)。そして、一年生ながら既にチームに欠かせぬ存在となっているDFハリデー慈英(スポ1=埼玉栄)。関東学生リーグ戦(リーグ戦)が終わり日本学生氷上競技選手権(インカレ)が間近に迫るいま、同じ埼玉栄高出身の三選手に心境を語っていただいた。

※この取材は12月9日に行われたものです。

「70点くらいですかね(石川)」

石川主将

――まずは、シーズンの振り返りをお願いします。リーグ戦3位という結果についてはどう思われますか

石川 最初優勝というところを目標にしていて、前半戦1周目が終わって2敗とまだまだ優勝狙える位置にいたんですけど、日大戦以降勝ちを取ることができなくて。一試合終わるごとにちょっとずつ遠退いて中大戦が終わったときには優勝の目がなかったんですけど、全体を振り返って、フェアプレー賞を取れたということで、ペナルティーを少なくしていこうということをみんな意識としてはあったんじゃないかなと思います。勝ち切れなかったという部分もありますけど、ロースコアの試合を上位校に対して展開できたということに関しては良かったと思います。課題としては得点力が他のチームに比べて劣るところはあると思うので、インカレへ向けてあげていかないといけないですし、FWじゃなくてDFも攻撃参加するというところでチームとしての得点力を挙げていくことが一番の反省点なんじゃないかなと感じています。

青木 後半戦で失速してしまって3位だったんですけど、チームとしてはきょねんに比べてスター選手や「こいつが上手い」っていう飛び抜けた選手がいるわけではない中で、チーム一丸となって戦うことができたのかなと思います。チームワークが良く、反則が少なくてフェアプレー賞も取ることができましたし、第3ピリオド(P)だけで見たら1回か2回しか負けていないので、最後まで諦めないという気持ちが他の大学に比べて良かったのかなと思います。

ハリデー 僕たちのアイスホッケーは良い意味でも悪い意味でもどのチームとも良い試合をすることで、僅差で勝ったり負けたりっていうのが多くて、前半戦は勝ち切れる試合が多かったんですけど、日大に引き分けたりとか、明大もあと一歩のところで追い付かれたりだとか、勝ち切れる試合もそこで落としてしまったなと、反省するべきことだと思っています。インカレもそこを修正してロースコアでも勝ち切れるチームになっていきたいと思います。

――印象に残った試合は

石川 最終戦の東洋大戦。3点ビハインドの中、第3Pでセットは変えましたけど同点に追いつく力は持っていただけに、第1P、第2Pで失点してしまったというところが悔しかった点というか良くなかった点で、逆に引き分けまで持っていって、自力で3位を取れたということは良かったんじゃないのかなということで印象に残っています。

青木 僕は一次リーグの法大戦。秋リーグ初戦ということもあり、個人的にも…。

石川 そりゃそうだろ(笑)。うまいね、持って行き方(笑)。

青木 決勝点を取ることができたので、それでチームが勝ち切れたっていうのが大きかったことから法大戦が一番印象に残っています。

ハリデー 僕も貴大さん(石川)と同じく最終戦で、第3Pが3点ビハインドで始まって、同点より上で3位を勝ち取ることができるという状況で、上級生の先輩がしっかり決めてくれたというところで印象に残っています。

――課題として得点力を挙げられましたが、得点が伸び悩んだ原因は何だと思われますか

石川 まず、パワープレーが20パーセントくらいしか決まっていなくて、そうなるとやはり5回に1回(しか得点できない)。1試合に5回ペナルティーがあるかっていうところを考えるとそんなに多くあるわけではないので、3回に1回くらいを決めたいなという気持ちで当初いたんですけど、それがなかなか上手くいかなくて。色々変えてみたりもしたんですけど、それが上手くいかなかったために得点を取ることができなかったんじゃないのかなと僕は思っています。

――第3Pが強いと青木選手はおっしゃっていましたが、その要因は何だとお考えですか

青木 本来だったら第3Pのプレーを第1Pからやらないといけないのですが。ワセダはきょねんに比べて1Pの失点は少なくなったんですけど、最初から点を取るっていうよりも相手のプレーを見てしまって足が動かなかったりして、第3Pになって動いているから第3Pが良かっただけであって、それは本来だったら第1Pからつなげてやっていきたいなと思っています。

――他に何か良かった点はありますか

石川 ことしから東伏見もリングサイズが国際基準に近くなったというか、ブルーラインが下がってゾーンが広くなった中で、FWのシュートブロックの意識だったり、守りへの意識だったりっていうのが今までよりもすごく高くなっているんじゃないかなって思っています。やはりDFから撃たれるとゴール前で相手と自分たちのDFが混戦になってGKが見づらい中で、うちのFWがシュートに身体を当ててゴールまで届かせないっていうところがゴール前からの失点を減らすことにもつながるので、そういったシュートブロックに対する意識っていうのは今までよりも高くなっているんじゃないかなって思います。

青木 きょねんは(池田)一騎さん(平27スポ卒=現日本製紙クレインズ)という絶対的なエースの他にも4年生に引っ張っていけるFWがいた中で、(ことしは)FWは攻撃力のあるメンバーじゃないんですけど、その辺はみんな意識を高く持って3年生はみんな自分が引っ張っていくんだという気持ちでやっていっています。

ハリデー さっき優さん(青木)が言ったように、飛び抜けた選手がいない中、みんなでチーム一丸となってやっていく、チームプレイみたいなのが良いと感じました。

石川 薄っ(笑)。

一同 (笑)。

――自分自身のプレーに点数をつけるとしたら何点ですか

石川 70点くらいですかね。自分の中で1試合に1ポイントくらいはしたいなって気持ちでいたのと、あとはペナルティーを僕はトータルで10分しているのですが、それを減らしたいなってところでなかなかうまくいかなかった部分があるので、正直もう少しできたんじゃないかなと思ったところがあります。あとは自分が退場中に失点していることもあったので、そういうところはもう少しできたんじゃないのかなと感じています。

青木 僕も70点くらいですね。リーグ戦通して前半で言ったら90、80点くらいです。決勝点を決めることができましたし決めるところは決められたんですけど、後半戦、接戦になったときに最後決められなかったりしたので、後半で下がってしまったかなと思います。

ハリデー 僕は65点くらいです。自分が出場している時間に失点してしまったことが多いことが減点材料としては一番です。1年生で結構試合に出させてもらってまだまだフレッシュなところもありますけど、大事なところで失点しないとか、責任もってプレーしたいです。

――逆に加点材料は何ですか

ハリデー 1年生で試合に出ていることですかね。

一同 (笑)。

――ハリデー選手にうかがいたいのですが、ルーキーとして今季やってきて意識したことはありますか

ハリデー 先輩に迷惑を掛けないってことと、あとは初めてのリーグ戦でこういう長丁場の試合って初めての経験になったので、継続して良いプレーをすることですね。

――青木選手は今季主力としてやってきていかがでしたか

青木 4年生がFWで1人しかいないので、3年生FWはみんな個人で自分が引っ張っていくんだっていう気持ちで、自分もその中でチームに貢献できたらなと思って1試合1試合一生懸命やっているだけだったので、特にエースとかって自覚もないですし…。

石川 別にエースとは聞いてないよ。

青木 主力、主力!

石川 おいおい、なんだエースって(笑)。

一同 (笑)。

青木 全然自覚はないですし…。

ハリデー 自覚は持った方がいいと思いますよ。

青木 うるさい(笑)。とりあえずチームに貢献できるように一戦一戦やっているだけです。

――石川選手は主将として部を引っ張る立場でした

石川 チームが連続失点してしまったときとか、波に乗れない時間って毎試合出てくるんですけど、その中で自分もその波にのまれたりしないようにチームを鼓舞するような声を張っていきたかったんですけど、果たしてそれを全部できたかは周りの客観的な評価もあるので、できたかどうかは分からないんですけど、そういうふうな心掛けをしてきたので、そういったところでは頑張ってきたつもりではいます。

――お二人は石川選手の主将ぶりを見ていかがでしたか

青木 オンとオフの入れ替えがすごいなって感じています。普段ふざける場面はふざけるんですけど、陸トレとか氷上練習や試合ってなったときのスイッチがすごいなって感じます。

ハリデー インタビューとかでも分かるようにすごいしっかりした性格というか、なんていうのかな、完璧主義者みたいな…。

石川 なにそれ(笑)。

ハリデー 良い意味です(笑)。指示とかも的確で、そういうところは見習いたいなって思いますね。

――それを受けていかがですか

石川 まあ、気持ちいいですよね(笑)。

一同 (笑)。

――みなさん初めて出会ったのは高校の時ですか

青木 いや、知ってはいました。ふたりとも有名だったので。

石川 いやいやいや(笑)。

青木 貴大さんのことは小学校の頃から知っていました。

青木

――ちゃんと話すようになったのは

青木 高校からです。

石川 こいつ(ハリデー)は大学からですね。でも僕は知っていました。僕と高校が入れ違いなので、でも(ハリデーが)入ってくるみたいなことはもちろん聞いているじゃないですか。僕は知っていましたけど。

ハリデー もちろん(笑)。小学校の頃から知っていました。

石川 でも慈英と話したことはあんまりないですね。大学入ってからです。

――出会った頃といまと印象が変わったことはありますか

ハリデー 最初怖かったです。

青木 無口な人だなって。

石川 嘘つけ(笑)。

――いまはどういう印象ですか

青木 いまはしっかりしていて明るいです。

――逆に石川選手から見て、青木選手やハリデー選手の印象は

石川 慈英は一年しか同じチームとか、同じ生活リズムとかをしてないからそんなに変わったことはないんですけど、こいつ(青木)に関しては高校から一緒ですし、結果長い時間一緒にしていますから、結構高校の頃わちゃわちゃ系だったんですよね。わちゃわちゃしてがやがやうるさかったんです、いまもうるさいですけど(笑)。いまはひっそりひとりで電話しているとか、秘密主義者ぶっていて、いじられるのを偽善者ぶっているんですよ。

青木 なってない、なってない(笑)。

石川 慈英もちょうど自分のちょうど上の部屋なのですが、夜ゲームしていてうるさいんですよね。結構響くんですよ。僕は言わないですけど、言ったら委縮してしまうので(笑)。

ハリデー 申し訳ありません(笑)。

石川 なんか結構楽しくやっています。

――ハリデー選手はなんのゲームをされているのですか

ハリデー ホッケーのゲームがあるんです。あとはサッカーとか、対戦系のゲームばかりやっています。

――お互いを見て尊敬しているところはありますか

ハリデー 貴大さんはさっきもいったように、とにかくそのしっかりしているというか、人前とかで話すのが上手なんですよね。そういうのが尊敬したいなという部分です。あとは継続していいプレーができるというところが見習いたいです。優さんは、なんだろな…。

青木 なんだろなってなんだよ(笑)。

ハリデー 優さんはとにかく優しいんですよね。あんまり、めったに怒ることないですし、結構プッチンくるときは結構がっちりですね。一回キレたら暴走止まらないですけれど、めったに怒ることがないので、そういう意味で大好きな先輩です。

――青木選手はいかがですか

青木 貴大さんはさっき言ったように、オンとオフがしっかりしているところが見習いたいですし、尊敬しているところです。慈英は、高校かぶっていますし、大学も同じですけど正直言って生意気な後輩なんですけど(笑)。でもいやっていう生意気じゃなくて、かわいげのあるような生意気な感じなので、かわいがることのできる後輩だなと思っています。

――石川選手はいかがですか

石川 慈英に関して言うと、高校を卒業してアジアリーグにも行くチャンスがあるなかで、大学という道を選んで、言い方変かもしれないけど、もちろん周りからちやほやされる部分があるけど、それに浮くことなくしっかりできていると思います。なかなかそういったことを、周りからそういう目で見られている人は少ないと思うのですが、その中でもしっかり、自分のプレーをやろうとしたり、やったりしているのはすごくいいこととで、なかなかそう簡単にできることじゃないのかなと思っています。優之介は自分の武器であるスピードというところをちゃんとわかっていて、それを生かしてスコアしようという、フォワードですごくスコアしようという気持ちが大切な中でそれをしながら結果も出して、チームで一番ポイントも取っていると思うのですが、そういったところ、結果にしっかり出せるという強さっていうのが見習うべきところ、いいところすごいところだなと感じています。

――埼玉栄高と早大で違うと感じる部分はありますか

石川 縛りだな、縛り。

ハリデー 上下関係の厳しさです。

――高校のほうが厳しかったですか

青木 厳しいというか面倒くさいというか…。

石川 高校生!という感じですね。

青木 携帯なし、門限9時とか、本当に縛られたなかで、ほとんど自由がないなかで生活していました。その中でも部屋が3年生2人、2年生2人、1年生2人っていう6人部屋だったんです。上下関係が厳しいなか、頭を坊主にしてやっていました。

石川 お前坊主だったの?

青木 3年間ほぼ坊主です。

石川 うっそ(笑)。

一同 (笑)。

青木 高校は厳しい環境というか、縛られた環境で、ホッケーだけやってきたのですが、いまは、上下関係もあんまりないというか適度にあって、勉強とホッケーの両立をしなければいけなくて、自由が増えるなどたくさんいろいろ変わった部分がありますね。

石川 いま聞いていたらマイナスな感じなのかもしれませんが、高校生だからある程度周りからこれをがんばりなさい、あれをがんばりなさいと自由じゃなくて、これに打ち込めるような環境づくりをしてもらっているという環境と、あとは自分の責任の下で行動できる時間が増えた大学生活といった、自己責任か、チームの中のひとりかといった感じでの生活のちょっとした違いがあるというかんじです。高校が悪いんじゃなくて。

青木 3年間があったからこそのいまの自分があります。逆にいま、反動が周りに比べたら大きいです。

石川 なので、いまは自由というか自己責任が増えたところがあるんじゃないかな。

――気分転換やオフの日に何をされますか

石川 焼肉とか食べに行きますね。あとは飲みに行くとか。

――選手同士ですか

石川 選手同士も行きますし、あとは東伏見で応援してくれている人のお店に行くこともあります。あと僕と優之介はバイト先一緒なのですけど、飲みに行ったりなどはしますね。

青木 やっぱり、僕ら朝3時半に起きて、4時から練習しているから普段ちょっと飲みに行こうとかできないじゃないですか。なので、オフの日は飲みに行きたいよねってなります。

――ほかにはありますか

石川 そんなに…。慈英は結構遊びに行っていますけど。

一同 (笑)。

石川 なんか後々聞くと文化祭見に行ったとか…。

ハリデー それくらいじゃないですかね(笑)。

――それぞれの同期の仲はいかがですか

ハリデー 1年生は仲いいですね。誰かが誕生日があったら必ずみんなで誕生日プレゼントを買いに行って、その人にサプライズで渡すとか。結構雑な部分ありますけど、顔面シュークリームとか、みんなで祝うようにはしていますね。あとはみんなでご飯は食べに行くことも、結構あるので仲はいいと思います。

青木 3年生はいちばん多い学年でもあって、10人いるんですけど、その10人もみんな個性が強すぎて、みんながまとまるってことはなかなかないんです。でもそんななかでも年に1回や2回はごはん行ったりしますね。あの同期にいれば成長できるなという感じです。個性がみんな強すぎて、こんな人もいるんだなと。

――4年生はいかがですか

石川 みんなでご飯を食べに行くと、役割が決まっているんです。誰が日程調整をするとか、自動的に決まっていて、阿吽(あうん)の呼吸じゃないですけど、それみたいなところがあったり、言わなくても雰囲気で分かっているみたいなところはあったりはしますね。あとはみんな、もう終わりましたけど、就活とか忙しい時期とか、なにかいまも卒論とかで忙しいときとか、自分でやらなきゃいけないこともありますし、チームでやらなくちゃいけないこととか、チームの仕事とか、それこそ自分のトレーニングとかも全て、ちゃんと一個一個クリアしていこうって人が多いんじゃないんですかね。それに向かって周りに言われてやるわけではなく、自分から一個ずつクリアしていこうというのが多いんじゃないんですかね。

ハリデー

――そもそも早大に入ろうとした理由はありますか

石川 僕は中学の時に日光でインカレをやっていて、それを見て、早大を知りました。この大学でプレーしてみたいなというのがあって、高校に入学した時から、最終的には早大に行きたいですという気持ちはありました。

青木 僕は小学校からですね。小学校、地元が長野なのですが、長野は全然トップリーグや大学リーグも盛んでなく、レベルの高い試合を見る機会がなくて、よく東京に来ていました。大学の試合を見ているときにエンジのユニフォームかっこいいなと思うようになって、ちょうどその時に、小学校、中学校の先輩も早大に行っていて、あの人のようになりたいなと思うようになってからずっと早大に行きたいなと思っていました。

ハリデー 僕は大学を選ぶときにいろんな大学のうわさを聞いていたりしました。早大は結構チームのなかの雰囲気がいいよという話や、リンクから近いから防具担いで行けるし、ほかのチームみたいに、部の車とかに防具を積んで何時間かけてリンクに来なくてもいいという環境だったりとか、チームの雰囲気だったりとか、あとは学業とホッケーとの両立とか全部考えたりして、早大が一番いいかなと思いました。

「この大会こそは優勝できるように(青木)」

――ここからはインカレに関する話をしていきたいと思います。まず、インカレへ向けてチームの雰囲気はいかがですか

石川 リーグ戦が終わって1週間ぐらいオフだったんですけど、今週月曜から陸トレとかトレーニングが始まって、みんなその日ベストのパフォーマンスで練習をできるように毎日一生懸命やっていて、良い雰囲気作りはできているんじゃないかなというふうに思っています。

――自身の現段階でのコンディションはいかがですか

石川 体のコンディションめっちゃ悪いですよ。

青木 筋肉痛です(笑)。

石川 体痛いですよ、トレーニングきつくて。インカレまでの準備で今は仕方ないですけど。

ハリデー でもこの筋肉痛が取れたら調子良くなると思います。

――1年生のハリデー選手は初めてのインカレですが、どんなプレーをしたいですか

ハリデー まずは優勝に向けて自分ができるプレーをしたいと思っています。やっぱり失点をなくしたり、めったにないですけど、決めるチャンスがあればしっかり決めて勝利に貢献するプレーをしたいと思います。

――お二人はいかがですか

青木 自分が1年のときは優勝することができて、その優勝したインカレの後も優勝したいっていう欲が出てきているんですけど、それ以来まだ1回も優勝していないので、この大会こそは優勝できるようにチーム一丸となって頑張りたいなと思っています。

石川 インカレは秋リーグと違って超短期決戦で1日2試合とか体力的にも厳しい部分がでてくると思うんですけど、言い方悪いですけど、いかにその中で自分たちが楽に上に進めていくかってことを考えながらやらないといけないので、頭も使うと思いますし、身体のケアなどに時間を割くところが増えると思います。1年に1回しかないこんな超短期決戦な試合を戦っていくにあたって、独特な雰囲気で戦う中でプレッシャーにもなりますけど、それは周りの大学も同じなので、1試合ずつ勝てるように準備していくっていうことが大切なのかなって思いながら、トレーニングはまだ始まって3日ですけど、「あと何回あと何回」って練習を数えながら頑張っていくようにしています。

――石川選手は4年生で、最後のインカレとなります。

石川 今シーズンまだ優勝していない中で、最後の大会しっかり勝って優勝して終わりたいですね。

――お二人は引退していく4年生への思いっていうのは

青木 高校からお世話になっている貴大さんだったり、他の先輩たちも普段からお世話になっているので、優勝で恩返しができたらなって思っています。

ハリデー 4年生に気持ちよく卒業していただきたいので、自分ができるプレーで貢献して優勝したいなって思います。

――インカレで活躍を期待している選手はいますか

ハリデー ワセダの得点源となっているFW金子立樹さん(スポ3=北海道・駒大苫小牧)と優さんとFW寺井敏博さん(国教3=チョートローズマリーホール高)の三人に得点を期待したいですね。あとは、リーグ戦を通してGK遠藤秀至さん(社3=東京・早実)がゴールを守ってくれて、今考えると大学ナンバーワンくらいのGKだと思うので、インカレでも自分が守ることが優先ですけど、それができないときは好セーブをしてほしいです。

青木 個人的にはFW矢島雄吾(スポ1=北海道・駒大苫小牧)とFW鈴木ロイ(教1=北海道・苫小牧東)に期待していて、二人ともスピードがあって、あとは決めるかどうかだけだと思っているので、インカレでは集中して決めていってほしいなとは思っています。

石川 もちろんリーグ戦を通して守ってきた遠藤には期待する部分も大きいんですけど、4日間で5試合やる中でどうしても一人のGKじゃ厳しいと思うので、GK中川悠輔(教4=東京・早実)やGK草島邦彦(社2=東京・早実)が今以上に成長してゴールを任せられるようなGKになってくれることがGKの負担軽減になるし、GKだけでもフレッシュな状態で試合に臨めるっていうのは大きいので、その二人には特に頑張ってもらいたいし期待したいって気持ちではあります。

――最後に、インカレへ向けての意気込みをお願いします

ハリデー ホッケーを始めてから大きい大会で優勝した経験ってなかったので、優勝したときにみんなグローブとか投げるじゃないですか、それをどうしてもやりたくて。4年間の間に必ず経験したいなって思っているので、そのできる年っていうのもなかなか限られていて、ことしはかなりチャンスがある年だと思うので、ぜひグローブを投げたいです。

石川 遠回しにらいねんはないって言ってる?(笑)

ハリデー ことしはもっとチャンスがある、らいねんもチャンスありますよ!(笑)

一同 (笑)。

青木 リーグ戦通して強豪とも良い試合できましたし、そこは自信に変えて、一戦一戦厳しい戦いになるとは思いますけど、勝てるように一戦必勝を目指して頑張ります。

石川 嬉しいことに最後のインカレが自分の地元でできるっていう。運もないとできないものだと思うので、そこで良いプレーをして、地元なので友達や知り合いとかも見に来てくれてると思うので、最後の大会でしっかり優勝していい姿を見せられればいいと思います。慈英(ハリデー)が言ったようにみんなでヘルメットを投げて、喜べるように締めくくりたいなって思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 佐藤諒、加藤佑紀乃)

自信に満ちた表情を見せていただきました!

◆石川貴大(いしかわ・たかひろ)(※写真右)

1993年(平5)4月26日生まれ。身長165センチ、体重80キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部4年。後輩のふたりに突っ込みを入れる場面も多く、対談を盛り上げてくださった石川選手。競技の話になると真剣な眼差しで語ってくださいました。

◆青木優之介(あおき・ゆうのすけ)(※写真中央)

1994年(平6)8月18日生まれ。身長169センチ、体重73キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部3年。終始和やかに対談へと臨んでいただいた青木選手。インカレの大舞台でも、チームに勝利をもたらす貴重な一点をもぎ取ってくれることに期待です!

◆ハリデー慈英(はりでー・じぇい)(※写真左)

1996年(平8)8月29日生まれ。身長183センチ、体重82キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部1年。大きな大会で優勝してグローブやヘルメットを投げてみるのが長年の願いというハリデー選手。インカレでその姿が見られるのか、こうご期待です。