東インカレが開催、早大フィギュア部門の魅力あふれる3日間に

フィギュアスケート

 3日間にわたって開催された東日本学生選手権(東インカレ)。昨年同様、無観客、無配信での開催だったが、温かな雰囲気で競技が行われた。早大フィギュア部門からは総勢13人が出場。一人一人の個性が光る演技を披露した。

 初日に行われた3級女子の競技。トップバッターで登場した土屋凜菜(国教4=東京・頌栄女学院)にとっては、最後の東インカレだ。ラストシーズンのプログラムに選んだ名曲、『ハレルヤ』に乗って滑り出した。冒頭からアクセルジャンプ、2回転サルコウなどを着氷。「最近は調子が良くなかった」という中、ミスを最小限にとどめ、安定感のある滑りを見せた。後半はパワフルなボーカルに合わせ、スピード感のある滑りで曲の盛り上がりを表現。柔らかな笑顔で演技を終えた。得点は38・66点。最後の東インカレを1位で終えた。演技をまとめ、優勝というかたちで大会を終えた土屋だが、次戦に向けてプログラムをブラッシュアップしたいと意気込む。ラストシーズンの土屋の、さらに磨き上げられた『ハレルヤ』に期待したい。

3級女子部門に出場した土屋

 3級女子、最終滑走で登場したのは中村華(人3=群馬・高崎女)。『I got rhythm』の軽快な音楽が会場に流れると、チャーミングな振り付けとともに演技がスタート。冒頭のアクセルジャンプを決めるが、その後の2回転サルコウと後半のトーループジャンプでは着氷でミスが見られた。また、最後のスピンがノーバリューになってしまうなど、エレメンツでは課題が残る演技に。しかし、「楽しく、笑顔で」滑ることを意識したという中村は、アップテンポな曲を弾けるような笑顔で思い切りよく演じ、6月の大会からの成長を見せた。前戦よりも「気持ちに余裕を持って演技ができた」と語った通り、より洗練された滑りを見せた中村。それでも「課題はたくさんある」とし、さらなる成長を目指す。

3級女子部門に出場した中村

 5、6級男子部門には岡島右京(商3=東京・早大学院)が登場。今大会では新プログラムの『A Journey / Fix You / Viva La Vida』を披露。試合で納得のいく演技ができない状況が続いていたが、今大会では「とにかく楽しんで演技する」ことを意識し、演技に臨んだ。冒頭、苦戦していた2回転アクセルを成功。続く3回転トーループは乱れ、ダウングレードの判定となる。しかし、転倒などの大きなミスなく丁寧にエレメンツをこなしていく。後半、曲が力強く変化していくとともに、滑りも迫力を増す。上半身を大きく、豊かに使い、初披露のプログラムを演じ切った。着氷の乱れによる減点や、連続ジャンプを入れることができなかった点など、まだ伸び代はある。しかし、全日本学生選手権(インカレ)出場がかかる大事な試合でしっかりとエレメンツをこなし、充実した表情を見せた。今大会で見つかった課題をみつめて、1月のインカレに向けて練習を続けていく。

5、6級男子部門に出場した岡島

 2日目の5級女子部門には正村瞭子(文構4=東京・早実)が出場。ラストシーズンの東インカレでは、「やり切って、自分が悔いなく終われるように」という思いで演技に臨んだ。2回転フリップ+2回転トーループの連続ジャンプをはじめ、序盤のジャンプは順調に着氷。しかし、最後のフリップジャンプで「怖気付いてしまった」と回転が抜けてしまう。後半のジャンプに乱れが見られる演技となった。それでも「強い女性」をテーマとする『Speechless』の曲に乗り、長い手足を生かして氷上で存在感を放った。45・34点をマークし、順位は12位。インカレの出場権を獲得した。演技後のインタビューでは今回のミスをしっかりと分析。残りわずかとなった今後の試合に向け、「自分に自信を持って」滑れるようにしたいと語った。

5級女子部門に出場した正村

 2日目午後に行われた6級女子部門の演技。最初に登場したのは西浦穂香(スポ3=東京・隅田川)。笑顔でリンクに立ち、演技を始めた。直前の6分間練習で何度も挑戦していた2回転アクセルは1回転になってしまい、そこから「(ジャンプの)タイミングがはまらなかった」という。3本目の2回転フリップでは転倒し、後半も出来栄え点で加点がつくジャンプを決めることができなかった。ジャンプのミスが目立つ演技となったものの、「スケーティングや踊りなどは練習したことが出せた」と語ったように、ミスを感じさせないような表現を披露。ヴァイオリンの音色に合わせた優雅で柔らかな動きと、キュートな振り付けを見せた。今年はインカレ進出とはならなかったが、演技後は「楽しむ気持ちというのもずっと持ち続けながら頑張りたい」と前向きな姿勢を見せた。

6級女子部門に出場した西浦

 6級女子部門、早大勢2人目として登場したのは千葉紫織(文構2=東京・筑波大付)。今シーズンは『オペラ座の怪人』のクリスティーヌを演じる。曲のイメージに合ったエレガントな衣装に身を包み、落ち着いた表情でリンク中央に立った。最初に挑んだ2回転アクセルは回転不足で着氷。続く連続ジャンプは決めるなど、落ち着いて演技を続けたが、後半の2回転ルッツでは転倒する。残りのジャンプも乱れ、出来栄え点でマイナスがついてしまった。ミスはあったが、演技開始直後に音楽が止まってしまうアクシデントがあった中、曲の世界観を保ち続けた千葉。要所要所の表情の変化や、曲調の変化に合わせたスピンなど、見どころ満載のプログラムを演じ切った。得点は60・59点で18位。納得のいく演技にはならず、「本番になると押す力が弱くなってしまう」と、試合で力を発揮する難しさを語った。それでも、インカレへの道が開ける結果となった。

6級女子部門に出場した千葉

 昨シーズンはアイスダンス競技で活躍を見せた高浪歩未(国教4=ケイ・インターナショナルスクール東京)は、今大会では久々のシングル競技に出場。およそ5、6年ぶりとなるシングルの公式戦への出場に「とりあえず楽しく、転ばずに」と意気込んだ。リンクサイドの仲間に見守られながら、高浪の演技がスタートすると、その優雅な所作に会場が引き込まれる。「(ジャンプの着氷が)堪え気味のものが多かったり、スピンの回転が遅かった」と語ったように、エレメンツの精度には課題が残る滑りとなったが、3連続のコンビネーションジャンプを含め、転倒することなくまとめる。一歩一歩が伸びる滑らかなスケートと、目線や指先まで神経が行き届いた表現では、高浪らしさを見せた。「そこまで納得がいく演技ではなかった」と振り返ったものの、66・52点をマークし、全体順位は9位。1月のインカレへの出場権を勝ち取った。

6級女子部門に出場した高浪

 東インカレ最終日に行われた7、8級男子の競技。第1グループには廣田聖幸(スポ2=千葉・東邦大東邦)が登場した。東京選手権ではプログラムに組み込んでいなかった3回転フリップを降りることを目標とし、試合に臨んだ今大会。ゆったりとした曲調に合わせ、体を大きく使った振り付けで演技を始めた。演技冒頭、慎重に踏み切った3回転フリップを着氷すると、その後のジャンプも転倒することなく決める。曲のリズムに合わせて跳んだ後半のジャンプは、「最後に力が抜けてしまった」と乱れたが、最後までプログラムを演じ切った。「ジャンプ自体はそんなに悪くなかった」と振り返りながらも、まだまだ伸び代が感じられる部分も多かった今回の演技。課題が残るが、東京選手権よりも点数を上げている。「ベストの演技をしたい」という東日本選手権での『ロケットマン』に期待だ。

7、8級男子部門に出場した廣田

 西山真瑚(人通3=東京・目黒日大)は12番滑走で登場。今大会では、5、6級男子の競技に出場した岡島がコーチとしてリンクサイドで見守る中、演技を行なった。岡島としっかりと握手を交わし、ポジションに着くと、会場内の視線が西山に集まる。冒頭の2回転アクセルは流れるような着氷を決める。良いスタートを切ったと思われたが、続くフリップジャンプ、ループジャンプはそれぞれ2回転と1回転に。後半も回転の抜けや転倒などのミスが目立ってしまう。6分間練習で念入りに確認していたジャンプのミスが相次ぎ、「本当にすごく悔しい気持ちでいっぱい」と、精彩を欠く演技となった。しかし、そのミスを感じさせない躍動感あふれる滑りは健在だ。特に後半、曲の盛り上がりに合わせたステップでは圧倒的な存在感を放った。全体的に悔しさが残る結果となったが、インカレへの切符を手にした西山。同じ舞台で行われる東日本選手権に繋がる試合となったはずだ。

7、8級男子部門に出場した西山

 馬場はるあ(社3=東京・駒場学園)は早大7、8級女子のトップバッターで登場した。力強いピアノの音から始まるのは『Never Go Back / My Immortal』の演技。冒頭の2つのジャンプは回転が抜けて2回転に。終盤の3連続ジャンプも回転が抜けてしまい、ステップシークエンスでもレベルをとりこぼしてしまうなど、「いつも通りの演技があまりできなかった」と細かいミスが重なる。しかし、3回転トウループ+2回転アクセルのジャンプシークエンスは加点の付く出来。踊りの部分では、プログラム前半の曲と後半の曲で表情や上半身の動きを使い分け、曲に合わせた表現を見せた。「得点源の部分の得点を得ることができなかった」と納得のいくパフォーマンスとはいかなかったが、来月初めに控える東日本選手権が行われるリンクで、収穫のある演技となった。

7、8級女子部門に出場した馬場

 馬場に続いて登場したのは木南沙良(人通2=東京・日大一)。滑り終えた馬場もリンクサイドでそのまま見守る中、今回のFS『SAYURI』を披露。冒頭には音源トラブルもあったが、和風の音楽に合ったしなやかな腕の動きで、落ち着いて演技を始める。最初の3回転―2回転は綺麗に着氷するが、続くフリップジャンプは着氷がこらえるようなかたちに。「あまり自信を持って挑める準備ができていなくて(中略)不安が滑りに出てしまった」と、後半にかけても2回転になってしまうジャンプが複数あり、スピンでもレベルの取りこぼしがあるなど、ややエレメンツに精彩を欠いた。しかし、細部まで振り付けにこだわった『SAYURI』の世界観に会場を引き込む演技。早大勢トップの13位に入り、昨年はあと一歩で届かなかったインカレへの出場を決めた。

7、8級女子部門に出場した木南

 7、8級女子、早大勢3人目は川畑和愛(社3=沖縄・N)。昨シーズンとは一転、鮮やかなブルーの衣装でFSを披露した。冒頭、2回転ルッツからの連続ジャンプは着氷。しかし、6分間練習から何度も挑戦していた2本の3回転ジャンプは乱れ、回転不足となってしまう。続く2回転アクセルからの連続ジャンプは回転が抜けてしまい、1回転に。それでも終盤の2本のジャンプは落ち着いて決める。全体的にミスが目立ち、悔しさをにじませた川畑。しかし、演技構成点では高得点をマーク。曲が流れた瞬間にぱっと花が咲くような表情や、雄大で滑らかなスケートを披露した。全体で14位につけ、木南、馬場とともにインカレの出場権を得た。インカレの前には東日本選手権を控えている。「もっと練習から自分のことを追いこんで、本番で自信を持って滑れるようにしたい」と前を向いた。

7、8級女子部門に出場した川畑

 3日間にわたり行われた東インカレ。早大勢最後の滑走者はフィギュア部門主将の小室笑凜(スポ4=東京・開智日本橋学園)。6分間練習から部員たちが見守る中、最後の東インカレの演技に臨んだ。ラストシーズンに選んだプログラム、『オペラ座の怪人』の音色が響き渡ると、優美な踊りで演技をスタートさせた。最初のジャンプは、念入りに練習していた3回転サルコウ。6分間練習でもミスがあったが、本番でも転倒してしまう。しかしその後は2回転アクセルや3本の連続ジャンプも含め、大きなミスなく着氷していく。ケガの影響で跳べないジャンプも多かったという中、一つ一つのエレメンツを丁寧にこなした。指先までしなやかに舞い、流れるような演技を披露した。ラストシーズン、残る試合は数少ない。「一つ一つの試合をしっかり楽しむということを忘れずに滑れたら」とスケートへの思いを言葉にし、大会を終えた。

7、8級女子部門に出場した小室

 3級から7、8級の選手が勢揃いした今大会。リンクサイドで演技を見守る選手たちなど、学生大会ならではの様子も見られた。東京選手権、そして東インカレと、シーズン序盤の重要な大会を終えた早大フィギュア部門の選手たち。今大会での経験を糧に、今後も試合に臨んでいく。

(記事 吉本朱里、及川知世 写真 吉本朱里、及川知世)

結果

▽3級女子


土屋凜菜

 

1位 38・66点


中村華

 

11位 30・00点


▽5、6級男子


岡島右京

 

5位 63・34点


▽5級女子


正村瞭子

 

12位 45・34点


▽6級女子


高浪歩未

 

9位 66・52点


千葉紫織

 

18位 60・59点


西浦穂香

 

35位 49・84点


▽7、8級男子


西山真瑚

 

6位 113・19点


廣田聖幸

 

19位 78・04点


▽7、8級女子


木南沙良

 

13位 84・06点


川畑和愛

 

14位 83・88点


馬場はるあ

 

18位 81・23点


小室笑凜

 

26位 72・47点

コメント

▽3級女子


土屋凜菜(国教4=東京・頌栄女学院)

――今日の目標を教えてください

 最後の東インカレだったので、最近調子が悪かったのですが、とりあえず自分が楽しく、出来る限り丁寧に滑ることを目標としていました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 最近の自分ができることは出し切ったのかなと思うのですが、それと同時に反省点もあるので、そこを次の試合に向けてブラッシュアップしたいなと思います。

――ラストシーズンですが、今後への意気込みをお願いします

 あともう半年くらいになるので、最後自分が悔いがないように、楽しくシーズンを終えられるように今まで以上に気合を入れて頑張りたいなと思います。

中村華(人3=群馬・高崎女)

――今日の目標を教えてください

 一番は入ってるものをこなすことと、明るい曲ですし、「笑顔で」と言われているので、笑顔で楽しく滑るというところを意識していました。

――6月の大会よりも笑顔で、楽しそうに滑ってる印象を受けました。今日の演技内容を振り返っていかがですか

 6月のときは、2級から3級に上がったばかりで、1カ月ほどしか準備ができていなくて、今回も準備が足りていたかと言われれば微妙なのですが、今回は6月のときよりは滑り込めて、たくさん練習もしてきたので、笑顔で滑ったり、気持ちに余裕が生まれたかなと思います。でも、ジャンプのミスがあったので、課題はたくさんです。

――今後への意気込みをお願いします

 今日は、一番最後のスピンが0点になっていて、ジャンプのミスも悔しいのですが、スピンが入っていればというところも大きかったので、スピンはミスがないようにしたいです。また、表現やスケーティングスキルの点数に関しては、自分は思ったよりは出たなと思ったのですが、先生にはまだまだと言われたので、そこをもっと伸ばして、ジャンプに頼らなくても点が出るように頑張りたいです。


▽5、6級男子


岡島右京(商3=東京・早大学院)

――今日の目標を教えてください

 長らく試合で良い演技ができていなくて、自分でもやらなきゃなと思いすぎて体が固くなってなかなかできていないときがあったので、とにかく楽しんで演技するということを一番に考えて滑りました。

――新しいプログラムについて教えてください

 曲を変えようとは以前から考えていたのですが、なかなか滑りたい曲があまり見つからなくて。アメリカのリチャード・ドーンブッシュ選手が滑っていたコールドプレイメドレーが出てきて、すごく良いなと思って(プログラムに)決めました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 とりあえずジャンプは6、7割くらいは降りられて、スピンもしっかり回れたので、(それが)本番でできたという点はすごく良かったと思います。ただ、連続ジャンプがなかったことや、細かいところのつまずきは、改善していかなければならないなと思ったので、そこは1月のインカレまでに徐々に改善できれば良いかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 先シーズンは試合で良い演技があまりできなかったので、このようなまとめられるような演技を続けていって、最終的に1月のインカレで完璧な演技というか、自分が納得できる演技ができれば思っているので、頑張って練習します。


▽5級女子


正村瞭子(文構4=東京・早実)

――今日の目標を教えてください

 公式試合で、インカレに出場するための最後の試合なので、やり切って、自分が悔いなく終われるようにしたかったです。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 最初の方は結構集中してできたのと、ルッツジャンプが抜けてしまったのですが、そこは1回転に抑えられたので最後安心してフリップジャンプを跳ぼうと思ったら、練習でかなり痛く転んだのがちょっとフラッシュバックしてしまって。怖気付いてしまって締められなかったかなと思います。

――ラストシーズンですが、今後への意気込みをお願いします

 とりあえずミスなく、自分に自信を持って、ジャンプを跳ぶ前などに余計なことを考えずに成功だけ見て、できるようにしていきたいです。


▽6級女子


高浪歩未(国教4=ケイ・インターナショナルスクール東京)

――シングル競技の大会への参加はいつぶりですか

 1年半から2年ほど前に、バレンタインカップのような小さな大学生の試合に出ていたのですが、公式の試合は5、6年ぶりかなと思います。

――今日の目標を教えてください

 久しぶりのシングルの試合ということもあって、あとは両親も観に来てくれていたので、とりあえず楽しく、転ばずにできたら良いなと思っていました。そこまで納得がいく演技ではなかったのですが、転ばずに楽しくできたかなと思います。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 まずはジャンプが、堪え気味のものが多かったり、スピンがちょっと回転が遅かったり出来栄え点の部分ではまだまだだったので、そこは悔しいのですが、全体的な流れや、転ばなかったというところは良かったのかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 今はアイスダンスの方ではパートナーがいないので、今シーズンは多分(アイスダンスの)試合には出られないのですが、これで全日本のインカレの方には出ることができるので、そちらに向けて頑張っていきたいと思っています。

西浦穂香(スポ3=東京・隅田川)

――今日の目標を教えてください

 今日はインカレに進むことを目標にしていました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 最初のジャンプが1回転になってしまって、その後に全然(ジャンプの)タイミングがはまらず、ジャンプはやっぱり悔しい部分が多いのですが、その分スピンやスケーティング、踊りなどは練習したことが出せたと思います。来年、あと1回チャンスがあるので、そこでしっかりとジャンプの調子などを合わせられるようにしたいなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 そもそも昨年とかは大会に出ることすら諦めてしまった場面などもあったので、来年に向けて少しでも、出られる大会は出て、ちょっとずつ大会の雰囲気とかにもなれつつ、今日も(試合を)楽しんではいたので、毎回毎回の試合で楽しむ気持ちをずっと持ち続けながら頑張りたいなと思います。

千葉紫織(文構2=東京・筑波大付)

――今日の目標を教えてください

 1番の目標はインカレに通過するということがあったのですが、それに向けてジャンプはミスなくまとめるということを大事にしていました。あとスピンは色々新ルールになったので、レベルの取りこぼしがないように回って、表現の面では『オペラ座の怪人』のクリスティーヌを演じ切るということを目標にしていました。

――曲が止まってしまうアクシデントがありましたが、集中力や気持ちの面での影響はありましたか

 自分の試合で曲が止まるのは初めてで、一瞬どうすれば良いんだろうとなったのですが、ある意味緊張がほぐれたというか。ちょっと集中力が削がれちゃったなというところはあったのですが、そのおかげでか会場が温かくなって、楽しく滑ることができたのでそれは良かったかなと思います。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 結構練習では調子を上げてきていて、この1週間くらいはミス少なめで練習できていたのですが、本番になると押す力が弱くなってしまっていたり、色々まだ改善点がたくさんあるなという感じです。インカレに進めるか進めないか本当に今ギリギリまでわからない状態なのでなんとも言えないのですが(インタビュー後にインカレ出場が決定)、また今回の試合を糧に頑張りたいなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 多分秋季交流戦があるかもしれないので、それがあったら、まだ(インタビュー時には)ジャッジスコアが出ていないのでわからないのですが、今回減点された部分を加点に変えていけるように練習を積んでいこうと思います。


▽7、8級男子


西山真瑚(人通3=東京・目黒日大)

――今日の目標を教えてください

 この前橋のスケートリンクは東日本選手権の舞台でもあるので、そこに向けての調整というか、前哨戦のようなかたちで、どのように試合に向けて前橋で過ごすかということを意識しながら臨みました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 もう、ひどいとしか言いようがなくて。もう本当にすごく悔しい気持ちでいっぱいで、反省すべきポイントが本当にたくさんあるので、あと3週間、今回の反省を生かしてまた練習しなおしたいと思います。

――初めての東インカレ出場でした。学生の大会は普段の大会と雰囲気などが異なると思うのですが、滑ってみていかがでしたか

 初めての学生大会で、雰囲気が本当にいつもの大会と違っていて、ウォームアップからみんな和気あいあいとしていて、自分のパフォーマンスに集中するところと、(学生大会の)雰囲気との調和が難しかったです。でも一度これが経験できてすごく良かったですし、大会自体はとても楽しかったので、良かったと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 今回反省するポイントがたくさん見つかったので、本当にもう一回集中しなおして、東日本選手権に向けて練習したいと思います。

――(今大会でコーチとして西山をサポートした)岡島右京コーチはいかがでしたか

 すごく頼もしかったです(笑)。僕が今日すごく緊張してしまっていたので、右京くん(岡島)にサポートしてもらえて良かったと思っています。

廣田聖幸(スポ2=千葉・東邦大東邦)

――今日の目標を教えてください

 東京ブロック(東京選手権)から少し構成を上げて、3回転フリップを降りるという目標をまず立てていました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 ジャンプ自体はそんなに悪くなかったのですが、最後に力が抜けてしまったりだとか、ちょっとミスが出てしまって。あとは滑りもあまり良くなかったので、改善の余地はあるかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 次が東日本選手権になるので、そこで自分のベストの演技ができるように頑張りたいと思います。


▽7、8級女子


小室笑凜(スポ4=東京・開智日本橋学園)

――今日の目標を教えてください

 インカレに出場するということは、結構一番の目標にしていたのですが、東京夏季大会のときにケガをしてしまっていたこともあって、跳べないジャンプが割と多くて。できることで無事に滑り切ろうという目標がありました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 自分ができる状態のものは出し切れたかなと思います。

――ラストシーズンですが、今後への意気込みをお願いします

 残りの試合もすごく限られてきてしまって、下手したら今年いっぱいで試合自体は終わりかなと思うので、一つ一つの試合をしっかり楽しむということを忘れずに、滑り切れれば良いかなと思います。

川畑和愛(社3=沖縄・N)

――今日の目標を教えてください

 3回転ジャンプを前回の大会でプログラムに入れられなかったので、その3回転ジャンプを入れて試合をして、東日本選手権に向けて何か得られる試合になったら良いなと思って臨みました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 6分間練習からジャンプに乱れがあって、とりあえずジャンプを締めようという気持ちで滑ったのですが、失敗してはいけないジャンプでミスをしてしまって、すごく悔しいです。

――学生の大会は雰囲気が異なると思いますが、滑ってみていかがでしたか

 滑っているときに、部員のみんなが応援してくれていて、すごく温かさを感じました。

――今後への意気込みをお願いします

 今日と同じような演技をしてしまわないように、もっと練習から自分のことを追い込んで、本番で自信を持って滑れるようにしたいです。

馬場はるあ(社3=東京・駒場学園)

――今日の目標を教えてください

 今回だけでなくいつもなのですが、ジャンプだけでなく、スピンもステップも総合的にちゃんとまとめる演技をしたいなと思って臨みました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 体全体を使えていなくて、スピードも遅くて、いつも通りの演技があまりできなかったかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 今回はジャンプも微妙だったのですが、特にスピンとステップ、スケーティングのところが、スピードも遅いし、得点源の部分の得点を得ることができなかったので、東日本(東日本選手権)ではそこをしっかり今回よりも良い演技をしたいと思います。

木南沙良(人通2=東京・日大一)

――今日の目標を教えてください

 今年の目標が全日本インカレに出場することだったので、そこの枠内に入ることが目標でした。

――曲が止まってしまうアクシデントがありましたが、集中力や気持ち面での影響はありましたか

 今日の試合までに、気持ちの面であまり自信を持って挑める準備ができていなくて、不安な状態だったのですが、その不安が滑りに出てしまいました。ジャンプはまとめることができたのですが、演技を振り返るとあまり良い出来ではなかったので、次の試合に向けて、気持ちを切り替えていかないといけないなと思いました。

――今日の演技内容を振り返っていかがですか

 そんなに影響は受けずに、いつもの練習の感じで、と思ってポーズを取ったので、そこは大丈夫でした。

――今後への意気込みをお願いします

 今回の東インカレの反省を踏まえて、東日本に向けて、自信につながる練習ができるように頑張ります。