新体制特別取材 第2回 木南沙良×千葉紫織×中村華×原中優梨子×廣田聖幸

フィギュアスケート

 今年、スケート部フィギュア部門には木南沙良(人通1=東京・日大一)・千葉紫織(文構1=東京・筑波大附)・中村華(人2=群馬・高崎女)・原中優梨子(人通1=東京・四谷インターナショナルスクール)・廣田聖幸(スポ1=千葉・東邦大東邦)の5人の選手が入部した。コロナ禍で先の見えない中での入部となったが、入部に至った思いや、それぞれのバックグラウンド、今後の目標等を伺った。ここではその新入生たちへの文面アンケートで答えていただいた内容を掲載する。

※この取材は6月下旬、文面にて行われたものです。

競技について

――まず競技についてお聞きします。スケートを始めたきっかけを教えてください

木南  バンクーバーオリンピックで浅田真央選手の演技を見て同じようなジャンプが飛びたいと思い、始めました。

千葉  小学生の頃にスケートの行事があり、その行事に備えて練習した時に、純粋に楽しいと思ったことがきっかけです。

中村  お教室の後に、かわいい衣装を着て滑っている子達に憧れて始めました!

原中  テレビで荒川静香さんや浅田真央さんが活躍されているのを見たことがきっかけです。

廣田  地元のリンクでスケート教室があって、その教室に参加したのがきっかけです。

――入部したきっかけを教えてください

木南  コーチである武田奈也先生(平23スポ卒)が早稲田大学スケート部出身のため、憧れがありました。

千葉  幼い頃から続けてきたスケートを、大学4年生までやりきりたいという思いが強く、入部を決めました。また、高校時代まで通っていたシチズンクラブに、早稲田スケート部の方々が何名かいらっしゃり、先輩方が早稲田の文字を背負って練習している姿に憧れを持ったのも入部したいと思った理由の1つです。

中村  私は1回スケートを辞めているのですが、やはりスケートが好きでもう1回ちゃんとやりたいな、やるからにはインカレを目指したいなと思って入部しました。

原中  以前からお世話になっていた福原先生(福原美和フィギュア部門監督)が監督ということもあり、早稲田のスケート部に所属したいなと思っていたことがきっかけです。

廣田  高1の頃から早稲田大学のスポーツ科学部を志望していて、スケート部のことはSNSでチェックしていて、合格できたら絶対に入部しようと思っていたので、きっかけというきっかけは特になく、強いて言うならば、きっかけは早稲田を志望したことです。

――練習環境には慣れましたか

木南   今年の初めから練習環境が大きく変わりましたが、慣れてきました。

千葉  ずっと通っていたリンクを離れたので、正直新しい環境に慣れるまで時間がかかりました。たとえ環境が変化しても、のびのびと滑ることを常に心がけたいと思っています。

中村   なんとも言えないです。

原中  今のところ1回しか参加していませんが、慣れてきたと思います!

廣田   入学を機に拠点を移しましたが、かなり環境には慣れてきました。ただ対面授業があってまだ部練には参加できていないっていうのが現状です。

――今シーズンの目標を教えてください

木南  1つ1つの試合で自信がつく結果を残すことです。

千葉  インカレに出たいという目標は大学入学前からありました。また、今年がジュニアで滑れる最後の年なので、6級でミニマムスコアを突破して、ブロック大会に出場できるように頑張ります。

中村  辞める前に3級のフリーだけ落ちてしまっているので、3級フリーを合格してインカレに出場することです。

原中  ダブルアクセルが苦手なので綺麗に着氷できるようにしたいです。また、トリプルジャンプも跳べるようになりたいと思っています。

廣田  全日本ジュニア出場、7級合格、ショートで45点以上を出すことです。

大学生活について

――次に学校生活についてお聞きします。授業や課題は大変ですか

木南  課題が多く、夜遅くまでパソコンと向き合ってることが良くありますが、授業の内容が興味のあることばかりなので楽しく授業を受けています。

千葉  入学したばかりの頃はペースをつかめず、四苦八苦していましたが、今はだいぶ慣れてきて、なんとか頑張っています。

中村  結構大変です。

原中  とても大変です!

廣田  春学期は様子見であまり授業を取らなかったので、まだそこまで大変ではないです。ただ、スポーツ科学部には第二言語がないので、興味本位でとった朝鮮語の授業が単語とかめちゃくちゃ多くて少し大変です?

――興味のある授業や好きな授業はありますか

木南  行動分析学や、子どもの健康福祉学など、競技にも活かせる授業があります。

千葉  人間の心理やメディア論に興味があります。
また、今とっている授業の中で一番好きなのはGECのリーダーシップ開発の授業です。学部も学年も異なる方々とコミュニケーションがとれることはなかなかないので、毎授業様々な刺激をもらっています。

中村  心理学系の授業が面白いです。

原中  子供の健康福祉学が好きです。

廣田  スポーツ科学部を志望したきっかけがオープンキャンパスでのテーピング体験だったので、2年生になって履修できるテーピング実習にとても興味があります!

――部活と学業の両立で大変なことがあれば教えてください

木南  練習後、課題をやっているので夜に眠気と戦いながらの勉強が大変です。

千葉  昔から習慣化していたので、特別大学生になって大変ということはないですが、大学の授業は90分単位なので、授業の合間を縫って練習にいくようになったことは環境の変化も感じ、大変です。

中村  課題が多くて大変です。あと、私はバイトもしているので常に何かに追われています。

原中  課題提出に追われながら練習もしなくてはいけないので、そこが大変です。

廣田  テスト前は、朝練とかがあると夜遅くまで勉強して朝早く起きなければならないので、睡眠時間の確保が大変です?

今後について

――最後に4年間の目標やビジョンを教えてください

木南  全日本選手権に出場し、納得のいく演技で親やコーチに恩返しをしたいです。

千葉  これまでのスケート人生において、本当に多くの方々にサポートしていただいてきた(いる)ので、その方たちへの感謝の気持ちを忘れずに、1日1日を大切に滑りたいです。また、スケートの技術面でも、今あるものにもっと磨きをかけ、現状に満足せず、貪欲に、向上心を持ち続けたいです。

中村  インカレに出たいです!あとは自分らしくスケートを楽しめればいいなと思います。

原中  大学の4年間では学習について行きながら、スケートも遊びも頑張りたいと思っています!
将来に繋がるようなことをして行きたいと思っています!

廣田  とにかく楽しくスケートをすること!

――ありがとうございました!

(取材・編集 及川知世)

◆木南沙良(こみなみ・さら)

2002(平14)年8月18日生まれ。東京・日大一出身。人間科学部eスクール1年。英語の授業でわからないところを入部前から知り合いだった高浪歩未選手(国教2=ケイ・インターナショナルスクール)に質問したという木南選手。フィギュア部門にはスケーティングが綺麗な選手ばかりで競技面でも学ぶことが多い、とおっしゃっていました!

◆千葉紫織(ちば・しおり)

2002(平14)年9月7日生まれ。東京・筑波大附出身。文化構想学部1年。自分の軸をしっかり持っていて、演技にもその人らしさがあらわれるような選手を目指している、とおっしゃっていた千葉選手。千葉選手らしさあふれる演技に期待です!

◆中村華(なかむら・ひかり)

2001(平13)年4月30日生まれ。群馬・高崎女出身。人間科学部2年。地元群馬県の自慢は世界に4つしかないハーゲンダッツの工場があることだと教えてくださいました。ブランクを経ての2年生入部ですが、自分らしくスケートを楽しんでほしいです!

◆原中優梨子(はらなか・ゆりこ)

2003(平15)年3月1日生まれ。東京・四谷インターナショナルスクール出身。人間科学部eスクール1年。今シーズンはずっと使ってみたかったロミオとジュリエットで滑る予定だそう。自信の強みだという、からだ全体で歌うような演技に注目です!

◆廣田聖幸(ひろた・まさゆき)

2003(平15)年3月9日生まれ。千葉・東邦大東邦出身。スポーツ科学部1年。最近の面白いエピソードを教えてくださいという質問に、「飼っている猫が高いところから落ちたり水を飲むのが下手だったりして猫らしくないこと」という微笑ましいエピソードを答えてくださった廣田選手。今シーズンのFSはとにかく踊ることと、コレオシークエンスのニースライドが見所だそうです!