6月26・27日にアクアカップフィギュアスケート競技会兼千葉県民体育大会スケート競技会(アクアカップ)が、6月27日にリリーカップカナガワ 神奈川県フィギュアスケートフリー選手権大会(リリーカップ)が共に無観客で開催され、フィギュア部門からはアクアカップに廣田聖幸(スポ1=千葉・東邦大東邦)、リリーカップに岡島右京(商2=東京・早大学院)がそれぞれ出場した。SP(ショートプログラム)、FS(フリースケーティング)の2日間で行われたアクアカップのシニア男子の部で廣田がSP1位、FS2位に。FSのみで競われたリリーカップのジュニア男子の部で岡島が3位に入り、それぞれが今後に向けての課題と収穫を得た。
リリーカップで演技を行った岡島
(記事 及川知世、写真 早稲田大学スケート部フィギュア部門提供)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
結果
リリーカップカナガワ 神奈川県フィギュアスケートフリー選手権大会 ▽ジュニア男子 FS
岡島右京 3位 62・47点
アクアカップフィギュアスケート競技会 兼 第72回千葉県民体育大会スケート競技会 ▽シニア男子
廣田聖幸 SP 1位 43・80点 ・FS 2位 57・90点
コメント
岡島右京(商2=東京・早大学院)
――今大会に出場した意図を教えてください
フリープログラムを新しくしたので、いち早くそれを試合で試したかったというのが1番の目的でした。5月の下旬に新しいものを先生に作ってもらって、それを滑りこなすことを目標とした練習を主にこの1カ月間してきました。正直まだまだ粗削りみたいな部分がたくさんあるのでこの夏の期間にもっとたくさん滑り込んでいきたいです。
あとは、神奈川でいつも練習している選手たちと試合をするのが2年ぶりだったので、単純に一緒に出たいなという思いがありました。いつもリリーは良い意味でうるさいくらいの声援があって温かい試合になるのですが、今回はコロナの影響もあって静かな大会になってしまいましたね。それでも開催してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
――久しぶりの試合だったと思うのですが、感覚等いかがでしたか
僕は去年ローカル大会がほとんど無い中でバッジテストや、数は少ないですが大学生の大会にも出場させていただいていたので、そこまで特別感はありませんでした。その分、落ち着いてアップから本番まで調整できたと思います。
――今日の目標を教えてください
先生からは「必ず上位に入れ」という指令があったのですが、正直僕は順位に関してはあまり気にしていなくて …(笑)とにかく力を抜いて落ち着いた演技ができればそれでいいかなと思っていました。今まで試合になると気合が入りすぎて力んでしまうので、軽く「どうなってもいいや」っていう良い意味のリラックスが好結果に繋がったと思います。
――今日の演技を振り返ってみて、いかがですか
正直練習を合わせても一番良い出来でした。1週間前になってもなかなかジャンプが決まらなかったので不安だったのですが、あまり試合を意識せず、結果を求めずに冷静に練習をした成果が出たと思います。
一応ジャンプはほとんどを成功できたので終わった直後は気分が良かったのですが、後に映像で自分の演技を見てみたら、思ったほど良い出来ではなくて(笑)スピンやステップがグダグダだったので、これで満足はできないなと思いました。
――順位、点数に関してはどう捉えていますか
まさか3位以内に入れるとは本当に思っていなかったので驚きました。今までなかなか試合で上位に入ることができず、終わった後いつも落ち込んで帰ってばかりだったので(笑)素直にうれしいです。ただ、今回三浦佳生君(KOSE新横浜プリンスF S C)も棄権してしまいましたし、普段なら上位に入れるのに失敗してしまった選手がたくさんいます。この3位という順位が自分の今の位置を表しているわけではないので、もっと成長できればと思っています。点数に関しても70点台にのせられるようにしたいですね。まあでも大学生もまだまだまだ負けねぇぞっていう意地みたいなものも見せられたので良い大会になりました(笑)
――今後に向けての意気込みをお願いします
試合に向けてのマインドコントロールや調整に関してはだんだんと掴めてきています。インカレなどの大会でも継続的にそれを発揮できればと思っています。大学4年生までに7級を取って、ブロックに出場することが一番の大きな目標なのでそれを達成するために、まずはトリプルジャンプの習得を何が何でも夏までに達成したいです。
――次戦が決まっていたら教えてください
はっきりとは決まっていませんが、サマートロフィーになると思います。そこから東インカレ、インカレと続いていく感じです。頑張ります!
廣田聖幸(スポ1=千葉・東邦大東邦)
――今大会に出場した意図を教えてください
今回の大会は国体に出場するための予選であり、自分がバッジテストを受けるので、その練習を兼ねて出場しました。
――大学に入ってから初の大会だったと思うのですが、何か今までと変わったところはありましたか
今まで名前を呼ばれる時に、クラブ名で所属を呼ばれていましたが、初めて大学名で呼ばれて大学生になったという実感が湧きました。
――今大会の目標を教えてください
SPはノーミスで滑り切ること、FSはとにかく全力で滑ることです。
――SP、FSの演技それぞれ振り返ってみていかがですか
SPはスピンで一つレベル4を取れたり、ジャンプも全部降りれたりとミスなく滑り切れましたが、ステップのレベルが取れなかったので、課題が見つかりよかったです。
FSは、前日の疲れと緊張で体がふわふわした感じで全体的に固くなってしまって、いい演技が全然できなくて本当に悔しかったです。
――点数、順位に関してはどう捉えていますか
人数が少なかったので、順位は気にしていません。ただ、SPは初めて40点を超える自己ベストの点数だったのでとても嬉しかったです。FSはとにかく酷い出来だったので、まあ点数が出ないとも当たり前かなって感じでした。
――今後に向けての意気込みをお願いします
SPはとてもいい出来だったので、このまま調子を維持して、テストに挑んでいきたいです。FSは滑り切る体力をつけて、ちゃんと点数が出るように仕上げていきたいです。
――次の試合が決まっていたら教えてください
おそらくサマートロフィーか東京夏季大会になるかと。その前にげんさんカップにするかもしれませんが、まだ検討中です。