インカレ前対談第2回はアウトサイドヒッターの4人。攻撃の中核を担い、試合をけん引するサイド陣だが、今年から出場機会が増えた選手も多い。そんな4人にプライベートのことから秋リーグ、インカレに向けてのお話を伺った。
※この対談は11月10日に行われたものです
お互いのこと
――他己紹介をお願いします
佐藤 プライベートですよね?どうですか?(笑)
梶村 俺に聞くなよ(笑)。
佐藤 颯汰さんは、後期は授業は被っていないのですが、春の授業でダンスの授業が被っていて、恋するフォーチュンクッキーを踊っていました。ギャップですね(笑)。すごいいいと思います(笑)。
梶村 クールキャラでやってるのにブランディング崩れるじゃん(笑)。
佐藤 あと、ご飯一緒に行くといつも奢ってもらっています。
梶村 これからもお世話します(笑)。
梶村 徳留は一言で言うとすごく面白いやつです。バレーに対しての情熱は1年生の中でも誰よりもあって、ただすごく先輩に迷惑をかけることが多いです。先輩が注意した時に「僕はこうだと思います」みたいに、よく言えば自分の意思をしっかり持っているようなタイプなので、たまには2年生の言うこと聞いてくれてもいいんじゃないかなとか思うところはあります。ただ徳留は、パスっていうチームの根幹を担っている選手なので、そういった意味では入部してくれてよかったなとシンプルに思いますね。飯行こう(笑)。
徳留 はい(笑)。
徳留 浩士さんは簡潔にいうといじってくる感じで、自分的には結構嬉しいです。最初からいじってくるので、あまり真面目な会話をしたことがなくて、それに助けられる時もあるし、気まずくなる時もあります(笑)。気を遣ってくれて、優しく接してくれて、ある意味愛情という感じで助かっています。
安食 遥斗は人付き合いがすごくうまいなと思っています。誰にでも気さくに話しかけられて、今までの人脈とかもあると思いますが、先輩とかにも「〜〜さーん!」とか話しかけに行ったり、誰彼構わずいい意味でコミュニケーションを取れたりできるところがいいところかなと思います。あと、何に対しても真面目に取り組む姿勢は僕もできることではないので(笑)。
梶村 やれよ(笑)。
安食 当たり前のことが当たり前にできるところも実力のうちだと思うので、プレーでも実生活の部分でも尊敬しています。
佐藤 あざっす。
対談中の徳留、安食、佐藤
――オフの日は何をしていますか
梶村 就活してます。あとは美術館行ったりして、芸術鑑賞しています。
佐藤 スキマ時間にやっていることは、1回全部見たアニメをもう1回見たりします。アニオタ的な。
――話がわかっているのに面白いのですか
佐藤 面白いです。
梶村 2周目しか見えない視点があるんです(笑)。進撃の巨人とかね、特に見落としていたところとかね。
徳留 オフの日は、ずっと家にいて携帯ゲームとかしています。
――新体制対談の時に新しいことしたいと話していましたが
徳留 まじで何にもしてないです(笑)。外に行くとしたら外食ぐらいです。外食か体育館来るぐらいしか外に出ないです。まだいいかなって感じで、ここまで来ちゃったから全カレに向けて集中したいです。全カレと天皇杯終わったらどこか行こうかなっていう感じです。
安食 最近のオフは、車で関東の行ってみたいなってところに行っています。この前は山梨に行って、シャトレーゼの食べ放題があったので行ったりとか、千葉の鴨川まで行ったりとか。最近は車で色んなところに行って、プチ旅行みたいなことをしています。
――お互いの好きなところ、直してほしいところは
梶村 遥斗の好きなところは、素直で一緒にいて楽しいところです。学年関係なく絡みに行ける後輩で、すごく好きなところです。遥斗の嫌いなところあんまないかな。
佐藤 うぇーい、やった。
梶村 直してほしいところは、飯を奢る時とかに結構ガッツリ食べるってところぐらいです。そんなにないですね。
佐藤 浩士の好きなところは、フランクでいる時はずっとふざけていて、楽しい雰囲気をずっとしているところです。自分としても絡みやすいし、明るくニコニコしているのでそんなところと、めちゃくちゃ一途なので彼は(笑)。尊敬しないといけないなと思いますね。直してほしいところは、前触れもなくいきなり体調崩すので、それは気をつけてという感じですね。
安食 巧大はさっきも話に出たけど、自分がこうしたいって思ったことを突き通すところはいい所かなとは思っています。それで「何言ってんだ」とか思う時もあるんですけど、その中でもちゃんと理由付けして行動しているので、そこは良いところだと思います。その行動が結果的に間違っている時には注意をしっかり聞いてくれて、ちゃんと芯を持ちながらも素直さがあるみたいなところが良いところです。直してほしいところは、もうちょっと話聞こうねというところです(笑)。
梶村 基本話聞いてないでしょ(笑)。
徳留 自分の世界入っちゃうんだよね。
徳留 颯汰さんの好きなところは、同じポジションということもあって、自分がコートの中でやった方が良いことなどを真っ先にアドバイスしてくれるところです。自分では気がつかないようなところも颯汰さんがコートの外から言ってくれるので、すごくいいところだと思います。嫌いなところは、言えない・・・(笑)。
梶村 おい、言えよ(笑)。
佐藤 何笑ってんの(笑)
安食 めちゃくちゃ変な調子乗ってる時(笑)。
梶村 おい(笑)。俺安食の嫌なところ永遠に言えるからな(笑)。
佐藤 やめとけやめとけ(笑)。
徳留 颯汰さんは仕事に対してはガツガツ言うので、うわってくる人はいるとは思うのですが、自分が間違っているから言われることだし、それをちゃんと注意してくれるからあまり思わないですけど。言葉が強いので、くる人にはくるのかなと。
梶村 反省します(笑)。
徳留 それを崩したらダメになってしまうので、そのまま続けていただいて(笑)。
梶村 わかりました(笑)。
――お互いのプレー面で羨ましいところ、佐藤選手から見た徳留選手はいかがですか
佐藤 パス力。
梶村 みんな思ってる(笑)。
佐藤 安定したレセプションを持っているのが巧大の強みだと思っていて、めっちゃ羨ましいです。
徳留 それしかやってきてないので(笑)。
――徳留選手から佐藤選手は
徳留 今、早稲田でエースをやっていて、虎太郎さん(畑虎太郎、スポ3=福井工大)と遥斗さんが攻撃の軸で、そこに自分も加わりたいなと思うような感じです。攻撃力や打点の高さは敵わないので、羨ましいなと思います。
梶村 安食の羨ましいところは高さですね。すごくよく飛ぶし、打点だと誰よりも高いと思うので、その長所を生かしてほしいです。自分より良いものを持っていると思うので、この先も頑張ってほしいなという思いです。
安食 颯汰さんの羨ましいところはいっぱいあるのですが。一緒に去年も今年もプレーすることが多くて、その中で感じたことは、去年とかは泰杜さん(水町泰杜、令6スポ卒=現ウルフドッグス名古屋)や大貴さん(山田大貴、令6スポ卒=現東レアローズ静岡)がいて、明らかに格上の先輩たちとAB戦とかでやる時も、僕は頑張りたいなと思いながらもぶっちゃけ勝てる気はしないと思ってやっている反面、颯汰さんは向かっていく気持ちが強いのと、それで決まらないこともあるのですが、決まった時には、してやったぞみたいに、パッションすごくあるなと思います。声かけや自分から盛り上げようみたいな。自分は感情表現が苦手なので、そういった出し方みたいなのは、見習いたいなと思います。
――徳留選手は、入学してから今まででこの先輩3人の印象は変わったりしましたか
徳留 颯汰さんは(入学前に)練習試合をしたことがあって、その時から怖そうだなと思っていたのですが、全然違くて。バレーに関してやらないといけないことをやってないとかだったら怒るのは当然だと思うんですけど、それ以外の日常生活とかでは優しく話しかけてくれるので、怖い人だろうなと思っていたのが意外と優しかったんだみたいな感じです。遥斗さんの印象は変わっていなくて、最初から優しい人なんだろうなと思っていて、実際も優しかったです。たまにふざけることがあるので、それは意外だなと思いました。ちょっかいみたいな、たまに遊んじゃうみたいな(笑)。ずっと淡々に真面目にやる人なのかなと思っていたので意外な感じです。浩士さんは印象から全然違いましたね。結構静かそうだと思っていたのですが、めちゃくちゃ悪口言ってくるし、めちゃくちゃいじってくるし、多分2年生がはつらつとしている感じで、そこに混じって過ごしていたからそっちの方面に行ってしまったのかなという感じです。印象は180度変わりましたね。
――逆に3人は、徳留選手の印象は、変わりましたか
梶村 変わらないですね。
佐藤 変わらないです。
梶村 最初、こいつやばいやつだと思っていて。3月の時に、凌吾(前田凌吾、スポ3=大阪・清風)に「俺が早稲田のエースになります」みたいなことを言ったっていうことを聞いたので、こいつすごい自信があって、やばいやつなのかなって思っていました。ですが、実際早稲田を背負って試合に出てくれているし、やばいやつかは置いといて、実際にしゃべってみたら面白いやつで一緒にいたら楽しいやつだったので、すごくかっこいいやつという風に印象が変わりました。
――梶村選手は今年から部のインスタグラムの運営を始めましたがその経緯は
梶村 日本一という活動をしている中で、その活動をより多くの人に理解してもらい、応援されるような存在になることでバレーボール全体を盛り上げていこうという感じです。大学バレーは、高校や全日本と比べたら人気がないと言われるカテゴリーなので、早稲田が筆頭になって大学バレーを盛り上げていこうという思いで始めました。
――今後やってみたいことなどはありますか
今は写真のみの投稿がメインでたまにインタビューという状況なのですが、今後は選手の試合以外での姿をもっと見てもらいたいです。個々のキャラクターは今一緒にいるからわかりますけど、実際試合だけしか見ていないファンの方はわからないと思うので、そういった意味では、いいギャップをインスタで投稿していけたらと思います。
対談中の佐藤と梶村
――安食選手と佐藤選手は一人暮らしをされていますよね
安食・佐藤 はい。
――一人暮らしの大変なところは
安食 僕は最近QOLを上げようと思って、洗濯物を干すのがめんどくさくて衣類乾燥機を買いました(笑)。大変なことは洗濯と食事で、そこは一緒だよね。
佐藤 うん。
安食 春先までは寮に暮らしていたので、食事面で自分でいろいろ考えて作っていかないといけないところは一人暮らし難しいなと思いました。
佐藤 大変なところはほとんど一緒で、でもある程度もう慣れました。洗濯、ご飯はめんどくさいと思っていますがやり始めたら早く終わるので早くやろうと思いながらやっています。あと、今年度はまだ大丈夫なのですが、去年39度ぐらいまで熱が上がってしまったことがあって、一人暮らしは体調不良になった時に自分しかいないのできついなと思いました。
――他の部員が家に来ることもあるのですか
安食 この前僕の家で2年生で餃子パーティーをしました。大谷は用事があって来られなくて、7人で餃子を作ってみんなで食べましたね。
秋リーグについて
ーー秋リーグを振り返って
梶村 自分は主力として出ていたわけではないのですが、今年が始まってから勝てないというのがずっとあって。春リーグ負けて、東日本は本当に悔しい思いをしたので、そういう部分では(秋リーグは)借りを返すいい機会だったのかなと思います。それと同時に、夏で成長した姿を思うように発揮できた試合もあったという部分では、満足のいく秋リーグだったのではないかなと個人的には思います。
佐藤 春と東日本は思うような結果は出なかったのですが、個人的にはタイトルのことは意識してなくて、目の前の1戦にに勝てたらいいなと思ってやっていました。颯汰さんも言ってたんですけど、夏合宿で積み上げてきたものが秋リーグで出せたということは全カレに向けてよかったと思います。
安食 僕は春と東日本は3月末の合宿でけがしてしまって全くチームに関わることができなかったんですけど、その中で東日本ではなかなかみんなが思うようにいかなくて、それをただ見ることしかできなかったという状況で、自分がちょっとでも変えるきっかけになりたかったなという風に上で見ていました。みんなももちろん苦しいと思うんですけど、僕も応援しかできない自分がすごく悔しくて、夏合宿でみんながどんどん成長する姿を見て、自分もなんとかやらなきゃなと思っていました。秋リーグではなんとかユニフォームを着させていただいて、自分のやれるところで少しずつチームに返していこうという気持ちでやっていました。出場機会はほとんどなかったんですけど、いつでも出れる準備というか、練習でもみんなのためにというのを考えながらできたので、それが結果に直接的には関わらなくても、少しでもやりやすい環境を試合中に作れていたら良かったなと思います。
徳留 自分は春リーグはほぼ出ていなくて、ずっとベンチでスクイーズ作って、タイムになったらタオル出してとか、結構裏方でしかやっていなくて。負けた試合とかは「どうしたら負けないのかな」とか「自分が出たらこうしよう」とかは春リーグはずっと考えていました。東日本でいざ出て、結果的には全然思うようにはいかなくて、「自分が出るならこんなんじゃだめだ」って思いました。その時は学芸に負けて、兄ちゃんと初めて直接対決みたいになって、負けた時に「お前はこのまま沈むような選手じゃない」って言われて、それがきっかけで楽になったというか、落ち込まないで「次頑張ろう」というきっかけになりました。それが夏合宿と秋リーグで自分が試合に出るとなった時に自分を強くしたというか、成長させてくれたと思います。秋リーグも夏合宿も最初はコートに出た時に全然できなくて、ずっと足を引っ張ったりしていたんですけど、途中から先輩たちに気を遣うのをやめようと思って、自分の思ったことをそこで表現するようにしようと思ったのが日体大戦です。日体大戦の時に他のことは考えないでバレーに集中しようという感じで、試合を重ねるにつれて自分のプレーが思うようにできたというのが秋リーグの収穫です。優勝とかは全然考えていなかったんですけど、自分のプレーでチームが勝つというよりは自分のためでもあり、チームのためでもあるという感じなので、まずは自分のプレーに集中しようという風に思いました。
秋リーグを振り返る選手たち
ーー秋リーグで特に印象に残ってる試合は
梶村 個人的には日体戦です。今年は秋リーグからリベロとかではなく本職で試合に出られるようになって、そこで成果を挙げられたという点で印象に残っています。チームとしては中大戦で、1週間挟んで最終週という難しい試合だったのですが、春リーグのリベンジという意味合いで勝ち切れたので、印象的かなと思います。
佐藤 印象に残ってるというか、自分がやっていて体感が長いなと感じたのが順天の試合です。ハイセット打ち込んでも打ち込んでも拾われるし、タッチアウト壁まで飛ばしてるのにディフェンスに拾われたりとか、そういう場面が個人的にあったので、順天の試合が印象に残ってます。あとは春に1番ボコボコにやられてるチームだったので、印象に残ってるんじゃないかなと思います。
安食 僕は最終戦の中大戦です。松井先生が試合前に「結果じゃなくて、やってきたこと全部出せば結果は自然とついてくるから」ということを仰っていたんですけど、本当にその通りの内容の試合だったなと思います。1セット目は結構危ない場面もあったんですけど、春は競った場面で勝てなかったところを今回はほとんどリードされることなく勝てて、そのまま2セット目、3セット目も流れを渡さないで自分たちのペースで運ぶことができたので、そういうところでは夏合宿でやってきたことが全部出せたのかなと思うので、あの試合が外から見ていて出し切れた試合じゃないかなと思っています。
徳留 自分は結構専修が印象に残っています。専修は秋リーグ始まって2戦目ということで、その前の駒澤戦が自分的には全然ダメで、やばいやばいって感じになったけど、専修のときはダメなりにまとまってできたのかなという風には思っています。最後の1点の取り方とかも、虎太郎さんが上げて、聖さん(布台聖、スポ2=東京・駿台学園)が壁まで行ってトス上げて遥斗さんが決めるっていう、そこから結構チームが上がってく原動力というか。そのワンプレーだけだけど、そこから結構調子上がってきたという1点の取り方だったので、それが1番印象に残ってる試合です。
ーー秋リーグでのサイド陣を振り返って
佐藤 ラリーを取り切りたい時にサイドが決めて取り切る場面は春、夏より確実に増えていたと思うので、それは秋リーグのこの結果にもつながっているんじゃないかなと思います。あとは後半にかけて大崩れすることがなく来れたので、誰かが決まらなくなったら共倒れで全員決まらなくなったりとかがなかったので、それはサイド陣としての成長じゃないかなと思います。改善点はブロック力です。まだ(徳留は)1年生だし(自分は)2年生で体の完成度も他大とは違いますし、大学で踏んでる場数も歴も違うので、最後ブロックでパワーでふっ飛ばされてたり、高さ負けしたりというのがあります。高さは正直全カレまでには仕方ないと思いますが、しっかりまっすぐ飛ぶところとか基本的なところは連動上げられると思うので、そこは改善すべき点だと思います。
ーー秋季リーグではなかなか1回で攻撃を決めさせてもらえない場面も多くありましたが、その時の気持ちの作り方は
佐藤 夏の合宿中、ずっとSVのチームとやっていて、なんなら1発で決める方が難しい状況で、脳内のクオリティをそっちの方にずっと持って行ってました。決めにはいってるんですけど、1発で決めることにあまり期待はせず、上げられたら次どうしようかというのをずっと考えていて、春は1発で決めよう決めようとして無理に力んだりとかしてたんですけど、決まらないなりに次どうしようかという方向に思考を持っていけたので、気持ちの面で変化かなと思います。
梶村 チーム全体としてラリーを取り切る自信が夏についたというのがあって、それがアウトサイドが決められなくても落ち着いてられるということにつながったのかなと思います。
徳留 春リーグは凌吾さんがめちゃくちゃ走ってるなというのがあって、そこからハイボール勝負みたいな。それでサイドのパワーがある方がラリーを取れてるという感じになってたけど、秋リーグとか天皇杯は自分がキャッチ返して全員攻撃みたいにできたのが良かったんじゃないかなと思います。
ーー中大戦ではサーブミスが少なかったですね
梶村 秋はサーブとブロックに力を入れてこうとチームで話してて、それを体現して最終戦で発揮できたので、必然と言えば必然であったのかなと思います。
全日本インカレに向けて
ーー4年生と戦う最後のインカレですが、皆さんにとっての4年生は
梶村 優しいですよね。後輩をここまで思ってくれる代はないと思います。今の4年生は自分たちが試合に出れない分、後輩のために自分たちができることは何かというのを日々探してきた1年間だと思うので、そういう意味では最後先輩たちに優勝という美味しいところをプレゼントして引退してもらえればなと思います。
佐藤 同じようになっちゃうんですけど、チームへの貢献の仕方は去年の4年生はプレーメインみたいな感じだったんですけど、今年の4年生は自分たちがスタートで出させてもらってて、上級生が裏方に回る感じが多くなってました。そういう時でも嫌な顔せず支えてくれるというか、ずっとベンチで声掛けてくれる姿とか、細かいところまで外から見て指摘してくれるので、すごく頼もしい4年生です。最後はインカレと天皇杯しか残ってないんですけど、自分たちが普段の練習とかで指摘されて成長させてもらった部分を発揮していいかたちで終われたらなと思います。
安食 今年の4年生は特に試合に関わってくる人が少ない中でどうやったらこのチームをいい方向に持っていけるかを試行錯誤してくださっているのが普段の練習で感じることも多いです。その貢献しようという思いを感じているので、僕もどれだけ試合に関われるかわからないんですけど、出る、出ない関係なく僕もそういったところをチームに還元して結果的に優勝というかたちを取れたらいいなと思います。
徳留 今年の1年生は仕事が全然できなくて結構迷惑しかかけてなくて、ずっとここまで来てしまったのですが、それを態度に出さずに、自分たちができなかったり間違ってることを注意してくださって、「一緒にやっていこう」と言ってくださったので、1年生全体として4年生のために仕事をしっかりやって、1年生は今のところ自分しか試合に出てないんですけど、自分が試合に出るってなったら4年生のために優勝したいというのは思ってます。
ーーインカレで個人として注目してほしいところは
梶村 サーブとパッションで。目標は、インカレ決勝でサービスエースとります。
インカレではパッションに注目してほしいという梶村選手
佐藤 全部出します。
徳留 自分はこれ(色紙)です。初めてという経験で不安だったり緊張したりできなかったりというのが起こると思うので、恐れずにというのを、気持ちで負けないように。プレーは練習してるようにすればレシーブ力とかは全然負けると思ってないんで、練習でやったことを気持ちで負けないようにと考えています。注目してほしいのはサーブレシーブと、自分だけレフトは攻撃が速いので、それは結構特徴的かなと思っていて。早稲田ってハイボールとかゆっくりなボールをエースが決めるみたいな感じなんですけど、自分は違うぞというのを見てもらいたいです。
安食 僕は2人(佐藤、徳留)と虎太郎さんがなんかあった時にいつでもチームに問題なくいい意味で影響を与えられるように万全の準備をして臨みたいと思います。
ーーインカレへの意気込み
梶村 結果は後からついてくると思うので、一戦一戦チームとしてできる最後の戦いを全力で戦い抜ければいいかなと思います。一戦一戦頑張ろうね。
佐藤 これまで1年間積み上げてきたものということで、1年生の巧大が頑張ってくれたり、他の1年生が周りの環境を整えてくれたり、ベンチにいる浩士が試合中ずっと自分に声掛けてくれてたり、昌輝(伊東昌輝、商2=山梨・日本航空)も打つコースとか守備面で指示出してくれたり、3年生、4年生の上級生がだめなところはしっかり叱ってくれたからこその今があると思うので、そういうところにしっかり感謝しつつ、やってきたことを出し切れたらそれでもう大満足なので、全部出します。
安食 いつでも万全の準備をすることで、自分がいるから最悪足がつっても大丈夫で全力でプレーできるような安心感を持たせられるようにというのが意気込みです。
インカレへの意気込みを語る安食
徳留 自分は1年生を代表してコートに立つということで、自分が試合に出る分、みんながきつい、大変な思いをして自分の分の仕事もカバーしてくれています。自分が休んでる時にみんなが動いてくれていることが多いので、自分が試合で勝つことで他の1年生が自分のために仕事をやって良かったと思ってもらえるように、4年生に向けても、自分以外の1年生に向けても喜んでもらえるように頑張りたいと思います。
インカレへの意気込みを書いていただきました!
(取材、写真、編集 指出華歩、町田知穂)
◆徳留巧大(とくとめ・こうた)※写真左
2005(平17)年7月15日生まれ。身長190センチ。最高到達点336センチ。長野・松本国際高出身。スポーツ科学部1年。1年生らしからぬ『大胆不敵』なプレーで早大を勝利に導くだけでなく、観客も魅了します!
◆梶村颯汰(かじむら・そうた)※写真左から2番目
2003(平15)年5月9日生まれ。身長181センチ。最高到達点330センチ。東京・安田学園高出身。スポーツ科学部3年。コート内外を問わずパッション溢れる姿で仲間を鼓舞します!
◆安食浩士(あじき・ひろし)※写真右から2番目
2004(平16)年6月2日生まれ。185センチ。最高到達点343センチ。宮城・東北高出身。スポーツ科学部2年。自分の良さを最大限に生かすという意味を込め『大きく』という目標を掲げて挑みます!
◆佐藤遥斗(さとう・はると)※写真右
2004(平16)年12月1日生まれ。190センチ。最高到達点333センチ。東京・駿台学園高出身。スポーツ科学部2年。貴重なインカレという舞台で出し惜しみをせず、『挑戦』する気持ちを全面に戦います!